ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
「この川さ汚すと神様のバチがあたるだぞ」こういった輩は正しい意見ほど聞こうとしないと相場が決まってる、それどころかいい年をして子供に腹をたて暴力を奮う。当然万丈が彼らを許すはずがない。少年を助けてヒロに預けると連中を制裁する。もとより万丈は鍛え方が違うので彼らが勝てるはずがない。
「君達には即刻ここを出ていってもらおう」ボコボコにやられたくせに連中は虚勢を張り
「お前にそんな事言う権利があるのか?」などと文句を言っていた時だった、川下からメガノイドのソルジャー達が現れキャンプ客達を拐っていった、万丈はヒロと少年を守りながらも嘆息しつつマッハパトロールを呼ぶ。
「助けるんですか?」少年を抱いたままヒロが聞く、
「不本意だがね、メガノイド相手ではそうもいっていられないさ」そこへ1人雰囲気の違うソルジャーが攻めてきた。
「自然を荒らす人間め、これ以上好きにはさせねえだ!山はワシが守るで」ソルジャーは万丈と闘いながら少年に気付くと攻撃の手を止めた。
「河太郎!」
「おっ父!」
「えっあのソルジャーがお父さん?」
「メガノイドが自然を守る?どういう事だ?」
((゚□゚;)驚く基準が違うんじゃないかしら?)到着したマッハパトロールにヒロと少年を乗せてソルジャーを蹴散らす、そこへ野原一家とひだまりズが様子を見にきた。宮子も参戦し、やがて闘いは万丈側が優勢になり連中は逃げ出した。おっ父と呼ばれたソルジャーは河太郎少年の方へ目をやったがすぐに他のソルジャーと共に引き上げていった。
「キャーッ!」車内でヒロが悲鳴を上げる。
「ヒロ君、どうしたんだ?」万丈の問いにヒロは青い顔をして今にも卒倒しそうな表情で答える。
「この子、人間じゃありません…」そのまま気絶した。
ヒロが目を覚ますと河太郎少年はしんのすけや宮子とすっかり仲良くなっていて一緒に遊んでいた。
「ヒロ、大丈夫?」沙英が心配そうに顔を覗き込んで尋ねる。
「もう平気よ、ビックリしただけ。あの子に謝らなくちゃ」河太郎の元へ歩みより頭を下げるヒロ。
河太郎はカッパの子供である、昔はこの辺り一帯彼らの集落で大勢のカッパが棲んでいたが30年ほど前から人間による開発が進みその数を減らしていき河太郎が生まれた時はわずか2、3世帯を残すだけとなり今では彼と両親だけになってしまったそうだ。
「人間が彼らの居場所を奪ったんですね」ゆのが目を潤ませて呟く。
「同じ人間として耳の痛い話じゃの」銀の介がため息をついた。
「でもでも~、なんで河太郎の父ちゃんはメガノイドになっちゃったのぉ?」しんのすけが1つの疑問を投げかける。
「「「「そういえばそうだ!なぜだ?」」」」
「洗脳されたとか?」沙英が首を捻る。
「または騙されてるとか」宮子は煮え切らない顔を見せる。憶測が飛び交う中さっきから姿の見えなかった万丈がみんなの元へ戻ってきた。
「河太郎君、君のお父さんはメガノイドにされてはいないようだよ」
一方今度の作戦をたてたコマンダーピッケルは無能な部下達を折檻していた。
「馬鹿者がっ!破嵐万丈に呆気なくやられておめおめと逃げ帰ってきおって!」電子ステッキで叩きのめす、戻ってきた河太郎の父がピッケルに詰め寄る。
「ピッケルさんよ、約束が違うで?お前ぇさんがあの土地を守る為に人間を追い出せっちゅうからワシは協力しただ!それが人間さ捕まえて機械にしよるでねぇか!」
ピッケルの答えは非道極まりないモノだった。
「フン!騙される方が悪いのだ、この化け物が」またしても電子ステッキをふりおろす、痛みに絶叫する河太郎の父。
「ハッハッハ、万丈を亡きモノにしたら貴様もソルジャーに改造してやる!」
「河太郎っ、済まねぇ!(。>д<)」河太郎の父は床に倒れたまま泣き崩れた。
そういえば、宣言したのと全く内容が違いましたねm(._.)m