うちの父はLBX開発者です   作:東雲兎

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総理暗殺計画

さて、総理暗殺計画の当日を迎えた訳であるが……カズの意気込みようがとてつもないです。原作だとあんなにも弱気だったのに……何があったんだよ。それはさておき、そろそろ作戦開始だ。

 

「……絶対に阻止するぞ」

「おう!」

「ええ!」

「うん」

 

俺の呼びかけにみんなが応える。そして、皆の意識がこちらに近づいてくる宇崎さんに向いたところで、カズに小さく告げた。

 

「お前が頼りだ。頼む」

「へ?」

 

そのまま宇崎さんの方に向かう俺に、呆然とするカズ。それが最良かはわからないけれど、それでも俺は最短を行きたい。

だからこそ、俺はカズを利用するのだ。最低なことに。

 

 

 

 

「……」

 

狙撃ポイントに到着した俺はハンターのスナイパーライフルで暗殺用LBXに狙いを定める。

 

「落ち着け……俺なら出来る……バンに頼まれたんだ。絶対に成功させる」

 

バンは暗殺用LBXをすぐさま見つけた。だから次は俺の番だ。多分バンはこうなることを予測していたんだ。俺に賭けてくれたんだ。

 

俺は全力でそれに応えたい。

 

「お前はどうだ、ハンター!」

 

俺の思いに応えるようにハンターの照準がさらに正確になる。

 

そして、放たれた銃弾は、暗殺用LBXの狙撃銃と腕を貫通して爆発した。

 

 

 

 

 

「果てなく征け、アキレス」

「クノイチ出陣!」

「行って、アマゾネス」

 

敵は既に片腕のないLBXアサシンとその取り巻きのデクー五機。

 

「……ふたりとも暗殺用LBXを狙ってくれ。取り巻きは俺が潰す」

「わかった」

「了解!」

 

ふたりは自身のLBXをアサシンに肉薄させる。それに反応するデクーだが、アキレスがそれを妨げた。

 

「お前たちの相手は俺だ」

 

アキレスのメイスがデクーの一機を捉えた。重低音とともにデクーの装甲をへしゃげさせながら破壊した。

その次に二機目のデクーにメイスを投げつけ、メイスごとデクーが壁まで吹き飛んだ。そんなデクーに肉薄し、そのまま押しつぶす。

 

爆発四散し、アキレスはそれによって生じた煙によって隠れてしまう。その煙の中心に向かってようやく反応し始めたデクーが自分たちの武器を使って射撃を開始する。

 

銃弾が煙を引き裂いて、その下をアキレスはマントを盾にしながらかいくぐり、メイスを槍のごとく、突くように叩く。

反応するデクーだが、既に遅い。

内蔵された鉄芯が射出され、そのデクーを貫いた。

 

「残り二機」

 

アキレスに反応したデクーはアキレスを挟んで存在してる。

片方がこちらに向かって発砲してきたので、先ほど貫いたデクーを盾にして防ぎ、撃ってきたデクーにむかって盾のデクーを蹴り飛ばして押し付ける。その反動でもう一方のデクーに近づきメイスを叩きつける。その一撃でブレイクオーバーするデクーを片目に最後のデクーに狙いを定める。

 

そして……

 

「潰せ、アキレス」

 

最後のデクーに反応する暇を与えずに叩き潰した。

 

爆発するデクー。その中心にマントをたなびかせながら立つアキレス。

 

俺はそれにゾクゾクと、背筋に鳥肌が沸き立つのがわかった。




オリジナルLBXはいいんですね!?

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