漫画?タヌキがいないじゃないか(憤慨)
幼女戦記開幕
統一歴1923年
420馬力ガソリンエンジンと200馬力のディーゼルエンジン2機を搭載したシャーマン擬きが完成し、両方が採用された。(合衆国に売り込み生産ラインは合衆国にもある)
アンチョビとケイは2人で飲みに行き、戦争前に大量生産できる車両が揃ったことに乾杯した。
「「ダキアの工業力に乾杯。」」
約10年諸外国から工業を誘致し続け、周辺諸国の紛争も経済の後押しをし、韓国の漢江の奇跡のような状態が今のダキアであり、昔のような列強の駒ではなく、自立した国となった。
「なんとか大戦前に自国防衛に必要な船、航空機、地上兵器、弾薬、食料、兵士、インフラは整ったな。」
「帝国の同盟国はインドア王国だったよね?」
「あぁそうだ。帝国の外務省は無能が実に多くてやり易かった。」
「で、もし、もしも周辺諸国と帝国が紛争・・・いや、戦争を開始したらどうするつもりなの?」
「基本的には中立を維持する。ただ帝国には食料を、他国には武器を輸出し、力を蓄える。」
「食料の代価は?」
「戦争で発展し続ける両国の鹵獲した武器なんかは魅力的だと思わないか?」
「欲しいな。・・・しかし万が一帝国がとち狂って最初にダキアが殴られたらどうするつもりなの?」
「連邦、共和国と共同で殴る。連合王国もそこに加わるだろうな。何より合衆国も間接的に介入するだろう。」
「それまたなぜ?」
「自国企業が2000店もあり、在ダキア米人の数もの10万人を超えている。自国民を守らなければ選挙で落ちるのだからな。」
「引きずり込むと・・・。」
「どちらにせよ今の合衆国経済はダキアという市場と連動したがゆえに戦争がまだ始まってないのに潤い、世界一の大国になれているのだ。もしもダキアで安く作られている部品が合衆国に入らなくなれば、もしダキアの購買力が止まれば・・・合衆国は未曾有の恐慌となるだろう。そうなるように何重にも仕掛けた遅延性の毒だったが・・・。」
「・・・フェアプレイって言っていた頃が懐かしいわ。・・・未曾有の大戦争になるわね。」
「列強の順番を一旦リセットするぞ、最低8桁はこの世から消す。」
「いいわ。乞食の少女が今じゃ大将だもの。狂気に付き合うわよ。」
「助かる。・・・頼むぞケイ。」
3ヶ月後の6月帝国の北にあるレガドニア協商連合がノルデンに行軍し、撃退される事件が発生する。
『レガドニア協商連合はライヒ帝国に宣戦を布告する。』
『帝国はこれを受諾する。部分動員を開始するものとす。』
「来ちゃった。」