ドゥーチェ異世界にて戦うようです   作:ゆっくり霊沙

12 / 42
活動報告にてアンケートやってます・・・


社長のアンチョビ
戦略の中


私は国外に脱出する際、巨大な時限爆弾をダキアに埋め込んだ。

 

大王国の大商人に激安価格で土地を譲り、動かせる資産の半分ほど融資したのだ。

 

国際関係が絡む以上接収することは今のダキアには無理であり、大商人達はロシアで成功した傲慢な商売をしてくれるだろう。

 

まぁ私には世界中広まり、売れている自転車と靴、町長時代に40%ほど抑えたトゥルチャの各企業の株と配当金がある。

 

それだけあれば合衆国でやれるだろう。

 

「なにより、私にはこれがある。」

 

何重に巻かれた紙。

 

そこにはアメリカの地図がびっしり書き込まれていた

 

ニタァ

 

「やるぞ、私は祖国の為に。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~合衆国 ニューヨーク市ハーレムに当たる街 ミレム~

 

亡命した私はすぐに動いた。

 

まぁ動かざる得ない環境だったんだがな。

 

今のミレムは発展途中で新参者に優しい街であり、治安も良かった。

 

この街は旧大陸の渡航者が多く住み、インドア王国(イタリア)系の住民が渡航者の半数を占めていた。

 

「あぁ、久しく食べていなかったな・・・最後に食べたのは何時だったか・・・ピザ、パスタ。」

 

「・・・振る舞うか。久し振りに作ってみたいからな。」

 

私は今いるメンバーに向けた食事を作り始める

 

貴族のアンチョビ自ら料理を作る姿に、少々不安そうな顔をする部下の面々だったが、料理が出てくると不安も晴れる

 

「旨そう。」

 

誰かが呟いた通り、ダキア風にアレンジしたピザ、パスタは部下の嗅覚を刺激する

 

「頑張った奴に振る舞ってやるぞ!!これからも私を支えてくれ!!」

 

「「「おぉ!!ドゥーチェドゥーチェドゥーチェ!!」」」

 

なんか・・・アンツィオを思い出すな・・・食らい付いているのが年齢も性別もバラバラなのを除いて・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?同志アンチョビ!!企業を経営するのですか!!」

 

共産被れの元囚人が大声で言う

 

「落ち着け。」

 

私は試作品のハンバーガーを彼の口に入れ込む

 

「モガモガ・・・!?」

 

「どう?」

 

「・・・美味しいです。ただ我々には少々脂っこいです。」

 

「なら良い。・・・私はこれを使ってセルフサービスでアメリカの金を集める。」

 

「アンチョビは反革命主義者だったのですか!!」

 

「そもそも私は共産主義者ではない。愛国者だよ。どこまでも自国民の為に動く。共産主義だろうが帝国主義だろうが、資本主義だろうが国民が最優先だ。国民が望む国を作るのが私の役目だ。貴様もそうだろう?」

 

「わ、私は共産主義こそが・・・」

 

「少しこっちに来い。チスク、工事現場の見回りに皆を行かせてくれ。こいつの教育をする。次いでに看守や元囚人達を呼んでくれ。」

 

「えぇ、アンチョビ、共産主義の素晴らしさを理解してもらう。」

 

「あ・・・はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから19時間が経過した。

 

共産主義者達は熱弁で共産主義の素晴らしさを言い続けたが、3時間辺りでいつまでもアンチョビが喋らないことに疑問を抱き始め、4時間で誰かが言った

 

「アンチョビ・・・様?」

 

「君達の熱意はそれだけなのかな?」

 

私の雄弁が始まる

 

長時間の催眠演説

 

元々国を良くするために活動していたのを拗らせて共産絶対主義に変わったのをゆっくりと戻していく

 

終わる頃には

 

「そ、ソウデスヨネ、資本主義デモ帝国主義デモ皆ガ豊かならソレデイイ。」

 

「アンチョビ様!!ドゥーチェドゥーチェドゥーチェ!!」

 

「やっためう、すごいめう。」

 

・・・少々やり過ぎてしまったかもしれないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セルフサービス・・・スーパーマーケットのようなものをイメージしてもらいたい

 

私は初めは飲食店を経営しようと考えていた。

 

しかし、周りの様子を見ると、飲食店でゆっくりと寛ぎながら食べれそうな客層は少なく、忙しなく働く労働者が殆どだった。

 

そこで、私はマク〇〇ルドを元にした物を作ろうと考えた。

 

金が有るので店を作るのは楽にでき、キッチンは工場のようにラインが組み立てられ、早い、安い、ボリューミーなハンバーガー店が出来上がる。

 

まぁ、種類は5つしかないがな・・・ポテト作りたかったなぁ。

 

あ、名前はアンチョビバーガーだ。

 

うん。

 

ダサいからAバーガーでいこうと思ってるよ。

 

グスン

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言えば数週間で地域の軽食業者を駆逐した。

 

と言っても、ただ潰すのではなく吸収したと言えば良いか

 

私は撤退する彼等を説き伏せ、Aバーガーの周りに店を作るようにさせ、商品が被らないようにさせた

 

それを囲むように本業の自転車と靴工場を作り、スーパーマーケットを作った。

 

ここまでで約半年

 

持っていた資金の7割りを使ったがすぐに元は取れるだろう。

 

あ、次いでにコ〇・コーラと契約してAバーガーにコーラが販売されるようになったぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私に融資しませんか。」

 

私はジョンと言う老人に接近した。

 

ジョンは教会の門番だ。

 

ジョンは微笑みながらこう言う

 

「お嬢さん、詐欺には手を出してはいけない。」

 

私は言う

 

「私は目標がある。合衆国に根を張ることだ。」

 

ジョンは言う

 

「私にも若い頃目標が合った。100万ドルを貯めることだ。」

 

私は言う

 

「私は面白い自転車を作った。」

 

ジョンは言う

 

「面白い物とな。見せてくれ。」

 

私は言う

 

「貴方はこれを見ると魔法がかかったかのように金を渡してくれるだろう。」

 

ジョンは見る

 

自転車に付いたエンジンを

 

「友よ幾ら欲しいかい。」

 

私は言う

 

「400万ドル欲しい。私は貴方と悪魔の契約をしたい。」

 

ジョンは言う

 

「悪魔とな?」

 

私は言う

 

「この国を外人の私が変えてしまうから、私は悪魔だな。」

 

ジョンは言う

 

「面白いことを言うお嬢さんだ。私は何かね?」

 

「ジョン、石油の王様、吸収の天才。」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。