東方巡迷伝   作:ゆっくりゼロ

8 / 39
三人は再び新たなステージへ……。

第八話、スタートです!


非常識と分かれ

大戦以降、特にこれといった事件もなく、数十、数百年ほど3人は諏訪子、神奈子の管理する村で暮らしていた。

 

その頃になると、鉄製の武器や装備も整い、次第に3人がいた時代と似通っていった。

時代の流れは早いが、信仰はまだまだ大丈夫なようだ。

 

3人は村の警備や管理を手伝いつつ、日々鍛錬に励んでいた。

 

 

諏訪子「いってらっしゃあーい!!」

 

將信「いってきます」

 

將信は諏訪子の言葉より少し落ち着いた声で返事を返した。

 

3人は二人の神とはかれこれ数百年の付き合いがあることになる。

当然親しみをこめて、互いを下の名前で呼びあっていた。

 

特に仲が良いのは諏訪子と將信だ。

諏訪子は將信といる時、いつもよりも大きく笑う。

 

その理由に気づいていないのは將信だけなようだが。

 

 

 

 

 

 

 

3人は森に妖怪が出て子供が襲われたという報告を女性から聞き受け急いで森へと向かっていた。

 

数百年の鍛錬をつんだ3人はより能力を応用し、体力や霊力を長持ちさせられるようになっている。

 

そして数分後森に到着した。

 

しばらくあたりを能力を使い探索してみるが、特に血の匂いもなく穏やかな様子だ。

 

もしかしてイタズラだろうか?

 

そう三人が考え始めた刹那、辺りを膨大な妖力が立ち込めた

 

3人「...」

 

その妖気はルーミアとはまた違った質の妖気だった。あたり妖力を分散出来ることから、かなりの実力者だとわかる。

 

だが3人は以前の戦いとは違い、お互いに合図を送りつつ冷静に思考していく。

知性のある妖怪にも随分なれた。

 

 

女性「あら、そんなに警戒されなくてもよろしくてよ?」

 

峡「...君はさっきの...」

 

峡は低めのトーンで女性と会話する。

 

 

女性「ええ。あの情報は嘘ですわ。少し事情が...。

実は、貴方方に頼みたいことがありますの...」

 

妖艶な女性は口元を扇子で隠しながら話している。う

將信「その用k」

 

剛「待て、まずこちらから聞きたいのだが、君の名前は何だ?」

 

剛は將信の言葉を遮り少し強引に名前をきく。

 

女性「あらごめんなさい。私は、八雲紫と言いますわ。」

 

八雲紫と名乗る女性は、胡散臭い笑みを浮かべ答える。

 

將信「僕達は君にさっき話したから省くとするよ。話を戻すけど、用件は何かな?」

 

紫「貴方達は妖怪が嫌い?神が嫌い?私はそんな「非常識」の世界を作ろうと思っているの」

 

紫はするどい視線を三人に向けている。

 

峡「それは...、不可能じゃない?そんな世界を作れた所ですぐに滅びると思うよ」

 

紫「それは問題ないわ。私の能力はそんな事さえも可能とするの。詳しくは秘密よ?

..さて、もし私の計画に協力していただけるのであれば、歓迎するけれど...いかがかしら。

といっても貴方達が私の世界(幻想郷)にいるだけでいいのだけれど。」

 

3人は話し合い、こう結論した。

 

 

剛「いいだろう...だが、身内に連絡をしt」

 

紫「ありがとう。頑張ってね〜♪」

 

 

 

 

 

紫は扇子を振るい、3人を気味の悪い空間に落とした

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

剛side

 

 

剛「うおっおっおおっ!?」

 

剛は坂道を転がるように、背中から落ちた。

 

剛「グゥ...」

 

背中から落ちたため、その痛みに悶えている。

 

剛「おい二人共大丈夫...いない...?」

 

 

剛は木々の生い茂る、どこか妖しげな雰囲気の森にいた。

 

剛「」(3人とも別の空間にとばされたって事か...まずは合流したいが、連絡手段もない...)

 

剛は一通り考えたあと、こう結論した

 

「とりあえず人を探すか」

 

そう呟いた剛は山を登っていく。辺りを見渡すつもりなのか、少し早歩きで登っていく。

 

?「止まれ!!」

 

?は剛に怒鳴る。

 

剛「何故だ。私はこの山を登りたいだけなのだが。話を聞いてk」

 

白狼天狗「問答無用!!白狼天狗の名の元に、貴様を通すわけにはいかない!!」

 

その言葉を元に、戦いが始まった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

峡side

 

峡「いった...」

 

峡もまた剛と同じように転げ落ち、周りを見渡している。

 

そこには人々がいた。

自分たちの時代とほぼ変わらない風景に、あれは夢だったのかと錯覚しそうになる。

 

おそらくここは人里だろう。

妖気をチラホラ感じるのは気になるが。

 

峡「あの、すいません。こんな感じの男二人を見ませんでしたか?」

 

通行人「いや、見てないよ。ごめんね」

 

峡「いえ、大丈夫です、あはは」

 

峡はわかりやすい愛想笑いを浮かべ、近くの人々聞き込みを開始した。

 

そして数分後、情報がなく困っていたところ、大きな霊力が響き渡った。

 

峡「ッ!?」

 

(あれは剛の...急がないと危ない!!)

 

峡は怪しまれないように視線を反射しつつ走り出した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

將信side

 

「ガフッ」

 

情けない声を上げて將信は坂を転げ落ちた。

見渡す限り木々しかないが、道のようなものはできている。

 

辺りを能力で警戒しつつしばらく歩くと、

そこにひとつの神社があった。

 

しっかりとした鳥居もあり、最近出来たようだ。

 

何かの縁と思い、將信は賽銭を入れ、参拝する。

 

巫女「...こんにちわ。旅の方ですか?」

 

垢と白を貴重とした、おそらくこの神社の巫女であろう彼女は將信に問いかける。

 

將信「え、えぇ...何故でしょう?」

 

將信は少し驚きつつも、その質問の意図を聞く。

 

巫女「いえ、この近くは妖怪もいますし、山奥ですから参拝する方もいないんですよ...」

 

巫女は少ししゅんとした表情で呟く。

 

巫女「あ、私の名前は博麗 鈴といいます。以後この神社を宜しくお願いします...」

 

ペコペコとお辞儀を丁寧にする彼女に將信は警戒心を解く。

 

將信「ありがとう。僕は波城將信だよ。ところで...色々聞きたい事があるんだけど、大丈夫かn」

 

その瞬間、あたりに凄まじい霊力が響き渡った。

あまりの霊力に鈴は驚愕の表情を浮かべ、將信も目を見開いている。

 

將信「ごめん用事ができた。また後でお願いします」

 

鈴「あ、ちょっ.と...」

 

戸惑う鈴を後ろに、將信は全速力で駆け出した、




はいどうもおはこんばんにちわ、ゼロです。

話が急にとんだと思いますが遂に幻想入りです。

そしていつも通り巻き込まれる三人ですが、どうなるでしょう。

誤字脱字等ございましたらご報告下さい。

それでは、また。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。