東方巡迷伝   作:ゆっくりゼロ

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三人目の原作キャラとの会合は一体どうなる!?

第七話、スタートです!


大戦と結果

土着神「ふーん..そんな事が...。」

 

境内で3人は祟り神と話をしていた。

土着神は相槌をうちつつ、三人の身なりなどを見る

 

土着神「...正直信じられないけど、嘘をついているわけでもないね。この村へようこそ。」

 

まだ半信半疑だろう。だが歓迎する様子を土着神は見せる。

 

剛「よろしく頼む。ところで、我々は職を探しているのだが...何かあるだろうか」

 

土着神「確か力仕事が得意だったよね?...あっ!、ならしばらくは、防壁を築いて欲しいだけど、どう?」

 

土着神は閃いたように動作をした後、3人に提案する。

 

將信「質問よろしいでしょうか?」

 

將信は少し緊張し表情が堅くなっている。

 

土着神「ん?遠慮せず言ってごらん。

それと、敬語は外して構わないよ?

一応神だけど堅苦しいの苦手だし...諏訪子って呼んでね」

 

諏訪子は笑顔を浮かべて將信を気遣っている。

 

將信「あ、ありがとう..。えっと質問だけど、防壁をもっと作るってことは...戦でも起こすの?」

 

諏訪子「あー、そうなんだよ。実はちょっと前に、とある軍神から手紙を頂いてね。

信仰を賭けて戦争だって。断ったんだけど強引にさぁ...あはは」

 

諏訪子は言いにくそうに質問に答える。

 

 

峡「なるほどねぇ...。こちら側としても協力したいんだけど...それはいいのかな?」

 

諏訪子「うーーん。まだ来たばかりの3人を巻き込むわけにはいかないよ..。それに、私がアイツ(軍神)を倒さないと、懲りないかもでしょ?」

 

諏訪子はニヤニヤと銀の輪を見ながら笑う

 

剛「承知した。ただ戦争という形式なら、軍神とやら以外の雑魚は片付けて構わないか?こちらとしても恩に着るばかりでは心苦しい。」

 

剛は真面目な表情で諏訪子に問う

 

諏訪子「へぇ...そこまで言うなら、頼むよ。開戦は1週間後だよ。ちなみに明日の9時ごろから建設を開始すると思うから、よろしくね」

 

諏訪子は机に頬杖をつきながら答える。

その表情や身なりに、想像していたものと真反対の感想を3人は抱く。

 

將信「わかった。じゃあまた明日、諏訪子」

 

3人は立ち上がって玄関に向かう

 

諏訪子「うん。頑張ってね~!」

 

諏訪子はブンブンと部屋から腕を振る。

3人はその様子に苦笑いしながら、腕を振り返し、扉を閉めた

 

 

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『夜』

 

剛「やはり予想通りだったな。洩矢諏訪子本人で間違いなかった。」

 

剛は自慢げに2人と向き合って座っている。

 

將信「だね。ちょっとイメージと違ったけど...」

 

將信は苦笑いをしながら昼間の事を思い出す。

 

峡「でもあの神力は本物だったね。どうする?この村は信頼出来そう?」

 

剛「あの神様の様子から見て信頼出来るだろう...。もしかしたらこの世界は違う世界なのかもしれない」

 

剛は難しい顔をして考えている。

 

將信「ああそれ知ってるよ。パラレルワールドってやつでしょ?永琳の友達と話している時に耳にしたんだ」

 

將信は思い出を懐かしんでいる

 

剛「その通りだ。よく覚えてるな...」

 

峡「あの神の事だから、復讐させないようにこの世界を選んだのかも...ね。」

 

峡は目が半開きになって眠そうだ。

だがその表情からは迷いが見受けられる。

 

將信「だとしたら、ボク達はこの世界で何をしたらいいんだろうね?」

 

剛「取り敢えずは戦争を見届けるしかないな。

歴史通りなら諏訪子の負けになるが」

 

剛は複雑な気持ちなのか、迷っている。

 

峡「うん。その後は...この世界が無くなるまで世界を見届けたいな。」

 

將信「まぁ、もう遅いし寝よう。明日から壁の建設だし...。」

 

 

 

 

 

 

 

將信「あ、待って。そういえば武器がないよね...」

 

 

 

剛「、すっかり3人とも忘れていたな...。明日村の人たちに聞いてみるか。」

 

3人は思わず吹き出し、その後布団を準備し始めた。

 

 

その日は3人とも早めに就寝した...。

 

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『1週間後』

 

ある程度村の暮らしに慣れてきた3人は、軍神の来訪を待っている。

 

峡「何かすっごく短い時間だった気がするんだけど...」

 

將信「そうだね。また非日常が始まる...のんびりできないなぁ...」

 

將信はふと空を見上げる。

 

將信「ッッ!?峡!、剛!」

 

峡「? ッ!!」

 

空からは軍神が現れた。

その圧倒的な神々しくも妖しい神力は村の中にもと大きく響き渡る。

 

軍神「...待たせた。戦乱の準備は出来ているな?」

 

軍神は徐々に神力を高めている。

 

諏訪子「...当たり前さ、始めようか。大戦をね」

 

 

ーーーその瞬間、神力がぶつかり合い、歴史に残る大戦が始まったーーー

 

 

諏訪子と軍神はお互いに神力を最大限に放出しているように見える。

 

諏訪子「...ッ!!」

 

軍神「...」

 

諏訪子はこの時代では最先端の鉄製武器を使い軍神を切り刻もうとする。

一方軍神は諏訪子の攻撃を蝶のようにひらりひらりと交わしている。

 

そしてその2人の戦いを邪魔しないよう、3人は兵士達と戦う。

 

剛「オラァッ!!」

時には剛が小石を投げ、勢いを増加させる。

そしてその攻撃を峡は直進、屈折させより命中度を高める。

その威力は小石でも砲弾以上の早さだ。

一方將信は敵の感覚を、操り敵のチームワークを混乱させている。

 

結果は目に見えていた。

3人はほぼ軍神の兵を制圧しきっていた。

その圧倒的な力の前に、村の人々は口がしまらなかった。

 

しかしどうやら諏訪子は押されているらしい。

最先端の鉄製武器やミシャグジ様を使ってるが、どうやら軍神の神力に動きを阻害されているようだ。

 

3人は諏訪子に協力したい衝動を抑え、じっと見守っていた

 

 

 

 

 

 

 

そして結果は敗戦。

要因は単純明快、諏訪子の力不足だった。

武器に頼りすぎたのか、身のこなしが不安定だった。

3人が見かねて協力しようとしたが、諏訪子らそれを拒んだ。

この村は、軍神八坂神奈子により支配される事になった。

 

 

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『夜』

 

諏訪子「...ッ」

月明かりが神社を照らしている頃、諏訪子は湖のそばで涙を浮かべていた。

その姿は子供のように、けれど大人のような可憐な姿だ。

 

將信「.....。」

 

2人は既に眠っている。

諏訪子の姿を見た將信は、無言で彼女の傍に座った。

 

諏訪子「...ごめんね。私の力があれば...」

 

諏訪子は悔しそうに唇を噛み締め、俯いている。

 

將信「、そんな事ないさ。諏訪子は十分頑張ったよ。」

 

諏訪子「でもっ!!...村の人達を裏切っちゃった...。神様失格...だn」

 

將信「違う!!!」

 

諏訪子「ッ...」

將信の形相に諏訪子は、涙目で目を見開き、將信をじっと見つめる。

 

將信「それは違うよ。村の人達は諏訪子に裏切られたなんて思ってはいない。アイツ(軍神)の下に居ようなんて考えられないだろうさ。」

 

諏訪子「...........」

 

 

諏訪子「...ありがとうね、將信」

 

諏訪子は暫く沈黙した後、袖で目を擦り、若干目の赤くなった顔で、將信に礼をいった。

 

將信「どういたしまして...。どうする?寝る?」

 

諏訪子「いーや...もうちょっとこのまま...」

 

諏訪子は將信の肩に体を預け、目を閉じた。

 

 

その後諏訪子が眠ったのを確認した將信は諏訪子の寝室へとお姫様だっこし、布団に寝かせた。

 

 

諏訪子は目を瞑り、心臓が波打っていた事に、將信は気づいていなかった。

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『3日後』

 

天津神八坂神奈子、諏訪子、そして3人は、神社の境内で話し合っていた。

 

神奈子「...どうやら村人は私のことを受け入れる気はさらさらないらしい。これでは信仰も集まらないんだ。」

 

剛「...まぁそうだろう。村人達は強く諏訪子を信仰していたからな...。いきなり神が変わると言われても受け入れられないか。」

 

將信「うーんと、そこで提案があるんだけど?」

 

しばしの沈黙の後、將信は片手を挙げて提案の意思を示す。

 

神奈子「構わん。どんな意見だ?」

 

將信「えっと、2人で村をおさめるってのはどう?」

 

諏訪子「私と神奈子で...?」

 

諏訪子は頭上に?を浮かべ答える

 

將信「そうだよ。そうすれば村の人々も納得するんじゃない?」

 

神奈子「...確かに、それならばこちらとしても都合がいい。」

 

峡「じゃあ決まりだね!新しい神社の誕生。今夜は宴会かな」

 

そして村人は新しい村の繁栄を願った。その村はしばらく安息だったという...。




はい皆さんおはこんばんにちわ、ゼロです。

諏訪大戦も終わりましたがこれから何書けばいいんでしょう(困惑)。

次回からはどうなるかわかりませんが、気長に待っていただけると幸いです。

誤字、脱字等ございましたらご報告下さい。

それでは、また。

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