東方巡迷伝   作:ゆっくりゼロ

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目覚めた三人に新たな出会いが……?

第六話、スタートです!


目覚めと記憶

峡「...っ」

峡は淡い光で目を覚ました。

 

峡「……………ッ!!剛!!將信!!」

 

目をこすっていた峡はハッとして二人の名前を呼ぶが、返事はない。

 

近くにはいないのか?そもそもあの後に何があった?ここはどこだ?

 

そんな数々の疑問が浮かぶ中、自分のことを関係なしに、峡は2人を探すことに集中する。

 

しばらく歩いている浜辺の近くの岩で倒れている2人を発見した。

 

峡「おい!!!大丈夫か!!!」

 

峡は2人を必死に揺する。

 

將信「......っ、あれ、峡?」

 

將信は峡に起こされてきょとんとするが、次第に状態が整理できたのか難しい顔をする。

 

剛「グッ.....。生きていたのか。よかった」

 

 

剛も日光が眩しそうに手で顔を少し覆いつつ安堵する。

 

峡「2人とも、体は大丈夫?」

 

剛「ああ...。だが頭が混乱している。

状況を整理させてくれ、核爆弾が落ちた後俺達はどうなったんだ?」

 

3人は座り込み、話し合う。

 

峡「ごめん、僕もさっき起きたばかりでよくわからないんだよ...。」

 

 

將信「うーーん、体に異変が無いことは薬の影響って考えられるけど、核の放射能に耐えられるわけないよね...。体に傷がないってことは、かなりの年月がたってるってこと...?かな?」

 

將信は冷静に、ゆっくりと考察する。

 

剛「...まぁそれが一番有力だろう。

だとしたら、なぜ妖怪に襲われない?不老も薬でなんとかなるだろうが、妖怪に襲われるはずだろう?」

 

峡「不老不死って事はないの?」

 

剛「...試してみるか」

 

剛は近くの枝で少し自身の腕を傷つける

 

剛「不死になれば再生能力は半端ではない。それに永琳がするとは思えない。」

 

剛も永琳を信頼しきっているのだろう。堂々と答える。

血が流れているがあまり影響はないだろう。不死で無いことは証明された。

 

將信「うーん...つまり、いまh」

 

?「ねぇ...」

 

 

 

 

將信はいきなり後ろから声をかけられたことに咄嗟に防御の体制をとる。

 

そこには、身長が峡より少し低いほどの、金髪の女性がたっていた。

 

ロングヘアで、黒を基調とした綺麗な服を着ている。

 

剛「..........,-お前はだれd」

 

剛は村人かと期待を込めて名前を問うが、

 

 

 

 

?「貴方達を.....殺すわね」

 

 

 

 

 

それはたった一言の言葉によって裏切られた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

將信「ッッ!!」

 

?は黒い闇に包まれた大剣を將信に振り下ろした。

 

?「チッ...」

 

剛「グウッ......。その力...貴様妖怪か!!」

 

その攻撃を剛は霊力でコーティングした腕で間一髪將信への攻撃を受け止めつつ、声を荒らげる。

 

峡と將信は知的な妖怪が生まれたことに驚愕しているようだ。

彼女が核分裂のあとに生まれたなら、3人との歳は大差ないだろう。

 

実力はほぼ互角...3人なら勝てる!そう彼らは思っていた。

 

 

?「なら、これはどう?」

 

 

 

その瞬間、三人の周りを純粋な闇が覆った。

それはどんな光をも一切通さない。

均一に濃く妖力が分散している。並の妖怪なら失神するだろう。

 

峡「...、君の名前はなんだい?」

 

峡は静かに?に問う

 

 

?「あら?名を尋ねる時はまず自分から、でしょう?」

 

そういいながら?はクスクス笑っている。その姿は闇の中に閉ざされ見ることが出来ない...。

 

峡「...峡、真月 峡だ。」

 

?「フフ...、峡ね。覚えておくわ。

私の名前はルーミア、お察しの通り闇を操る人食い妖怪よ。

お話はこれまでにして......貴方達に、光が見えるかしら?」

 

 

刹那、ルーミアは峡達に向かって自身の身長ほどもある大剣を振るった。

 

それは命中した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かと思えばしかしそれは空を斬る。

 

 

 

 

 

 

ルーミアは慌てて闇をはらすと、彼らは一目散に山の方向へと逃げている。

霊力の勢いが凄まじく流れているが、それ相応の足の早さだ。

流石のルーミアでもあの速さではおいつけない。

 

ルーミア「.....楽しくなってきたわね...♪」

 

ルーミアは大剣を肩に担ぎながら彼らに背を向けて去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3人「はぁ....はぁ.....」

 

ルーミアという妖怪が追い付けないほどの速さで山を越えた2人は、気が遠くなった事に安堵しつつ、木陰で休んでいた。

 

剛「....ふぅ、二人とも大丈夫か?」

 

剛は冷や汗に濡れる中2人を気遣う。

 

峡「.....なんとか。いやぁまた將信に助けられちゃったなぁ。能力なかったら死んでたよ...」

 

峡はもしものことを想像し身震いする。

 

將信「...っ、といっても、賭けだったけどね。聴覚が操れるとはいえ、同時に視覚は制御できなかった。修行不足だよ。もし気づかれたら死んでた..」

 

將信もまた、息を整えつつ苦笑いをする。

 

剛「核分裂の後少なくとも数千、数万ほどは時間がたたないと生き物は生まれないだろう。なぜ能力が開放されたのかも気になるな」

 

將信「そうだね...。今度こそ村を探そう。妖怪がいるんだから人間もいるはず。あわよくばしばらく泊めてもらおう。」

 

 

 

そう言って3人はまた村を探し始める...

 

 

 

 

 

 

 

 

剛「......前世を思い出してしまうな...」

 

歩いている途中、剛は悲しげで、しかし怒りに満ちた表情でつぶやく。

 

峡「...そうだね。信頼できるかはわからない。けどここが前世より過去なのか未来なのかを知るためにも必要だし、仕方ないよ」

 

3人は歩きながらどこか遠くを見ているような表情で話している

 

將信「ッ、2人とも、静かに」

 

將信の言葉に2人は屈んで、將信の見る方向を見る。

 

 

峡「あれは、門番だよね」

 

剛「あ、ああ...そうだな.....。」

 

どこか見た光景に3人は警戒を強める

 

將信「取り敢えず会ってみよう。武器もないし、これじゃあ妖怪の餌になるよ」

 

村人に近づくと、3人は村人の服装に目を見開く。それはかつて三人の前世の頃の服装に似ていた。

完全に同じではないが、その面影がある。

 

剛「すまない、旅のものだが....話を聞きたい」

 

以前の事もあってか、似合わない愛想笑いを浮かべつつ門番に交渉する。

 

門番「...わかった。待っておいてね」

 

まだ青年なのか、若い雰囲気を纏った門番はもうひとりの見張り役と何やら話している。

 

 

 

 

 

門番「許可が出たよ。

でも、まだ色々聞きたいことはあるから、まずは村長の家に行くといってね。

旅の疲れもあると思うし、村長も何か考えてくれると思うよ?」

 

門番は村長の家の方向を指差しながら話す。

 

峡「恩にきるよ。ありがとうね」

 

峡はあまり感情がないようにも見える笑顔でお礼を言い、その後3人は村長の家に到着した。

 

 

 

 

 

村長「...ふむ。なるほど」

 

村長は何やら考え込んでいる。

 

剛「信じられないかもしれないが、これは本当の話だ。どうかこの村に住まわせて欲しい。」

 

 

村長「.....よかろう。断る理由もあるまい。お主らは力も強いだろう。村に歓迎しよう」

 

 

將信「ありがとうございます!」

 

村長「ああ、問題ない。この後だが、君たちの家へと案内する。

そのあと、諏訪子様が居らっしゃる神社へ行って挨拶しておいた方がいいだろう。」

 

 

 

 

 

「「「........は?」」」

 

 

 

 

 

3人は石のごとく固まった

 

村長「..はて?何かおかしな事をいったかの?」

 

 

剛「すまない...今、なんといった?」

 

 

村長「? 何かおかしn」

 

峡「違います。その前の発言です」

 

峡は思わず真顔でツッコミをいれる。

 

村長「...ああ。諏訪子様の事か。知っておらぬのか?」

 

將信「いえ、3人とも存じています...。ミシャグジを操る土着神、そうですよね?」

 

將信はゴクリと唾を飲みこんで答えを待つ

 

村長「ああ、その通りだが、何か疑問が?」

 

將信「...いえ、なんでもありません。ああ、早々ですみませんが、取り敢えず家に案内していただけますか?」

 

村長「ああ、よかろう。これ〇〇、3人を家に案内してくれるか?」

 

〇〇(村人)「わかりました。こちらですよ」

 

 

 

3人には同様が隠せなかった....

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー家ーーーーーーー

 

 

峡「諏訪子...洩矢諏訪子で間違いないよね」

 

3人は畳の上で寛ぎつつ話し合っている。

 

 

剛「それ以外考えられない...つまりここは過去と言うことか。前世の記憶が役に立ったな」

 

將信「ボクはてっきり転生先は未来だと思ってたけどね。昔からあんな技術があったなんて」

 

峡「....日本神話にのるような神に会うってのはちょっと危険じゃない?」

 

剛「、しかしそれ以外に道はないだろう...。もしもの時は頼むぞ。」

 

峡「もちろん...いこうか」

 

 

3人は土着神が崇拝されている神社へと歩きだした...。




皆さんおはこんばんにちわ、ゼロです。

やっと二人目の原作キャラと会えました。

まぁ手も足も出なかったようですが生き残れるのでしょうかね(他人事)

誤字脱字等ございましたらご報告下さい。

それでは、また。

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