東方巡迷伝   作:ゆっくりゼロ

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謎のキマイラの正体とは…?

第三十一話、スタートです!


過去とお見舞い

後日談

 

 

 

 

峡「....で、結局あのキマイラの正体はなんだったの?知ってるんでしょ?」

 

 

峡の言葉を最初に、一昨日の異変について6人は集まって話し合いはじめた。

將信と華憐は何かデジャヴを感じているが、峡は気にせずに話を勧めていく

 

 

華憐「...ええ。けれど、知ったら後悔することになると思うわ。覚悟は出来てるの?」

 

華憐は峡から目を泳がせて、少し俯き気味に峡の言葉に応答した。

 

峡「...僕は別に構わないよ。二人は?」

 

將信「峡と同じく大丈夫だよ。僕も覚悟ぐらい決めてある」

 

剛「...勿論俺もだ。...だからありのままを話してほしい」

 

 

華憐「...そう」

 

華憐は彩に素早くアイコンタクトを送る

 

 

 

彩「では...今回の、偽キマイラの出現ついての理由を大体お伝えします。

まず聞きたいのですが、皆さんはあの神をどう思っていますか?」

 

剛「神? 諏訪子か?」

 

 

 

結衣「いや、剛達が生まれた時に転生させた神のほうだね。」

 

彩「伝え方が悪かったですね。結衣さんの通りです」

 

峡「ええと、気迫が凄かったってことしか...僕は覚えてないかな」

 

將信「なんていうか大物感があったよね。でも昔だから峡が覚えてないのも仕方ないと思うよ」

 

剛「...前はあの膨大な神力の源は何なのか気になっていたものだ。

...もしかしてあの神が関係しているのか?」

(だとしたら相当厄介だが...)

 

 

彩「....えぇ。実を言うと、あの神は貴方達を意地でも殺そうとしているんです。

將信さん達に過度な負担がかかるのは避けたいので、今まで黙っていましたが...どうやらその必要はなさそうですね。」

 

彩は少し苦い顔をした後、キリッとした表情に戻って胸をなで下ろす

 

將信「...僕達を殺す?どうしてそんな必要があるの?」

 

聞きなれたはずの殺すというワードに、將信はさらに神への警戒心を増幅させる

 

 

彩「えーと、私達があの神のもとによって作られた事は以前お話しましたよね?」

 

將信達は軽く頷いた

 

 

彩「...実は創造神の中には位のような物があるんです。昔々のとある日、次世の最高神を決めるべく、大会のようなものが行われました。

 

そしてその大会にあの神は参加したんです。そこまでは問題ないんですが...」

 

剛「...そこで神は何かを犯したってことか」

 

 

彩「その通りです。神は様々な兵器、武器を大量に創造しました。私的理由で物体や魂を創造することは掟で厳重に禁じられています。しかしそれをあの神は無視した、と。

 

 

そしてその神は結果的に大会に勝ってしまった。

ただし許されるべきことをした神は、事実を抹消すべく、創造した武器達や事情を知った神をすべて自身の手で壊そうと企てていました。

意思を持っており、その事実を知った私達は逃げ出した...というわけです」

 

結衣「正直今でも彼らの犠牲は悔やみきれない...ね」

 

峡「...犠牲?」

 

峡は思わずその単語に目を細める。

 

 

彩「...他の剣にも私達のように魂を宿しているものはありました。彼らは団結して私達3人を逃がしてくれたんです。

(おそらく私達が剣の中でも神力が優れていたからでしょう。)

 

私達はその後偶然貴方達に憑依しました。そしてあの神によって分離された後は...」

 

華憐「そこは前に言ったわよ」

 

彩「あっ、そうでしたね。

 

まとめると、あの神は事情を知ってしまった私達、そして貴方達を殺し、事実を消し去りたいんだと思います。」

 

 

峡「...そこで偽キマイラを想像して僕らを殺そうとしたってことか...なるほどねぇ」

 

 

將信「でも、あれだけの被害を出せば、ほかの神も黙ってないと思うけど、どうなってるの?」

 

彩「...貴方達は前世で罪を負っていますから、貴方達への試練として他の神に言い訳をしているんだと思います。これはあくまで私の予想ですがね」

 

 

彩「...以上です。何か質問はありますか?」

 

 

剛「ああ、試練で俺達を殺そうとするのは分かったが、それは定期的に起こるのか?」

 

彩「皆さんを一斉に叩ける機会は......異変の時が確実ですよね。基本的にはランダムです」

 

將信「ふーん...。あ、そういえばボクらの能力が長い間変わってないけど、これは何か試練に関係してるの?」

 

彩「...それはわかりません。私達の情報源は神の会話を盗み聞きしただけですから...細かい所は」

 

 

 

 

華憐「ところで、能力なら既に変わってると思うわよ。貴方達気づいていなかったの?」

 

將信「え...?あ、ほんとだ。感覚が操れない」

 

將信は手をグーパーして能力が使えないことに驚愕している。

 

剛「...」(いつの間に変化していたんだ...)

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

数分後

 

 

剛「大体異変の内容は掴めたな。といっても試練が来るのに備えてまた鍛えるだけだが」

 

剛は首をポキポキ鳴らしながら立ち上がる

 

峡「剛らしいねぇ。」

 

華憐「試練も徐々にレベルが上がるわ。油断大敵よ」

 

彩「...とりあえずあれやりませんか?能力紹介。このままだと不便ですから」

 

剛「そうだな、まずはそうしよう」

 

 

將信「でも、どうやって能力みるの?」

 

剛「..声を聞き忘れてたんだったな...。霊夢なら分かるんじゃないか?あれでも巫女だし」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

in 博麗神社

 

 

霊夢「....で、私のところに来たと。ま、当然できるわよ」

 

霊夢の横には鈴が座っており、二人並んでお茶を啜っていた。

 

博麗神社に二人の巫女がいるのに違和感を覚え、何人かは苦笑いする

 

 

彩「御三方、どうぞ。」

 

剛「じゃあ、まずは俺から頼む」

 

剛は座った霊夢の前に片膝を立てて座る。

 

 

霊夢「...いくわよ」

 

霊夢は剛の額に右手をあて、静かに目を閉じた。

霊夢の右手からは赤い光が溢れ始める。

そして数秒後、霊夢は再び目を開けた

 

 

 

霊夢「...あんたの能力は、強化・弱化を操る能力...ね。」

 

剛「...なんか劣化してないか?」

 

華憐「能力もランダムで決まるわよ。といってもそんなあほらしい能力は持たないはずだけど..」

 

將信「...って、ボクの番か」

 

そして將信も剛と同じく、霊夢のそばに座り、じっと言葉を待つ

 

將信「...どう?」

 

霊夢「..能力は、 ありとあらゆるものを代用する程度の能力ね。便利な能力じゃない」

 

峡「じゃあ僕も、頼むよ」

 

霊夢「はいはい........えっと...念動力を使う程度の能力、ね。これで終わり?」

 

剛「そうだな...感謝する」

 

 

霊夢「別に構わないわ。ちなみにお賽銭はそこよ」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

6人は霊夢達としばらく雑談をした後に、にとりたちのいる、妖怪の山へと向かっていた。

 

昼食をミスティアの屋台で終えた6人は、少しゆっくりとしたペースで空を飛んでいた

 

 

 

剛「そういえば、お前らの能力はなんなんだ?」

 

結衣「?? 私達の能力はないよ?」

 

華憐「元々の能力は制限が外れて使えるようになった。だから前の能力は消えたわ。」

 

剛「ああ、なるほどな。武器化した時だけ使用出来るんだったか?」

 

彩「そうですね。見るより慣れろ、ですよ。後で使えるか試してみましょう」

 

 

 

 

峡「そろそろ着くよ〜」

 

峡の声が空に響き渡った

 

 

 

 

in 河童の里

 

にとり「うーー...んっと、これは初めて見る物質だねぇ。幻想郷にこんなのあったのかな?」

 

にとりは難しい顔をしながら6人が持ってきたキマイラの破片を注意深く観察していく。

 

にとり「これすっごく頑丈でもあるし、加工出来たらすっごく面白そうなんだけど..。

一度地底のメンバーと話し合ってみるよ。こんなに頑丈だと、並の攻撃じゃ傷一つつかないだろうね」

 

將信「ありがとう!妖夢達の攻撃が弾かれたのも納得がいくよね...。」

 

 

剛「次は紅魔館だな」

 

 

 

 

 

 

in 紅魔館

 

將信「おはよー」

 

美鈴「あっ! おはようございます。すみませんが今は立ち入り禁止です...お嬢様が..」

 

剛「何かあったのか?」

 

美鈴「いや、その、二日酔いだと思います...。ちなみに怪我はもう殆ど治っているようなので、安心してくださいね」

 

 

峡「そりゃよかった。じゃあ失礼するね?レミリア達によろしく」

 

美鈴「あ、お早いんですね。では〜」

 

 

 

 

 

in 白玉楼

 

幽霊に案内された6人は白玉楼の庭へとやって来た。

 

妖夢「...」

 

妖夢は無表情でひたすら料理を作っている。

 

目線の先には...

 

 

魔理沙「おっ、昨日ぶりだな〜!」

 

魔理沙は白玉楼の中から6人に向かって手を振る。

 

剛「おーう。なにしてるんだ?」

 

魔理沙「いや、別になにもしてないぜ。ちょっと遊びにきただけだ」

 

魔理沙の周りには異変に関係した慧音やアリス、幽々子などのメンバーが寛いでいた。

 

魔理沙「お前らは何でここに?」

 

將信「お見舞いだよ。みんな元気そうでよかった」

(なんか珍しいメンバーだな....)

 

幽々子「貴方達も無事で何よりね〜」

 

幽々子は扇子で自分を仰ぎながら、6人に笑顔を向ける

 

峡「お気遣いどうも。鈴は神社にいたけど、冥界から出ていいのか?」

 

幽々子「構わないわよ、映姫から許可を...って、そういえば貴方達映姫が探してたわよ?」

 

結衣「えーき?」

 

華憐「たしか地獄の閻魔様。あのお説教大好きだとかいう噂の...」

 

結衣「あぁ、お説教は嫌だなぁ」

 

結衣はわざとらしく泣く素振りをする

 

幽々子「まあ早めに会ってあげなさい。地獄に落とされるわよ」

 

彩「...」(..!すごく...理不尽です...)




はい皆さんおはこんばんにちわ、ゼロです。

えー神が屑になってますが気にしないでください(笑)。

これで多分ラスボスもわかったでしょう。

しばらく原作通りに動くと思います。

次も一週間以内に投稿できるように頑張ります。

誤字脱字等ございましたらご報告下さい。

それでは、また。

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