クトゥルフ神話TRPGをやったらPLが酷かったりファンブルが出まくったりしたのでKPの胃が大変です 作:釣りキチ
「えーっと…確か葉月を見た公園に行くんだったな」
「うん。今は公園に向かってる感じ?」
「今はスマホのマップを見ながら向かってるって感じ」
「OKOK」
鈴風はそう言うと軽く伸びをした。
「それじゃあRP移りますか」
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「えーっと、こっちに行けばいいのか?」
「確かそっちの筈です…。ーーしかし八丁目ですか。にわかには信じられませんね」
「ん?どうしてだ?」
三枝のその発言の白澤は首を傾げる。
まるで、どうして八丁目が信じられないんだ?とでも思っているかのようであった。
「それなんですが八丁目は--」
「八丁目は今はない筈なんです」
三枝と白澤の会話に割って入り、鈴風が続ける。
「八丁目は大体十年くらい前に七丁目と統合されてもうない筈なんですよ」
「統合?またなんでそんな事を?」
「さあ?十年前は私まだ実家暮らしでしたから分かりませんね」
「2人とも、公園が見えて来ましたよ」
◇◆
彼らは暫く公園を散策し、八丁目の看板を探す。
しかし八丁目と書かれた看板など見つかるはずもなかった。
「やっぱりありませんねえ…八丁目の看板」
「何処にも無いですね。やはり彼らの見間違いだったのでは?」
「いやいや、もうちょい探してみようぜー」
そしてふと白澤が目をやると…
▼▼▼▼▼▼
「3人は幸運をどうぞ」
三枝
幸運65
1D100=44
白澤
幸運70
1D100=59
鈴風
幸運50
1D100=37
「おかしい…何故だ…何故出目がいい…」
「やだ怖い。超怖い」
おかしな事で怖がる探偵組である。
「成功ね…貴方達は葉月がいた場所を発見するよ」
「発見?どうやって?」
「おっと揚げ足とろうとしても無駄だぞ三枝」
KPはそう言って続ける。
「何、簡単にわかるはずだよ。何故、葉月がいた場所が分かるのか。
--死臭が残ってるんだよ。腐った、とても鼻に付く匂いが」
「うわぁ…マジかよ…」
「そうだよなぁ…今まで忘れてたけどこれクトゥルフだもんなぁ…」
PLは忘れていたがこれはクトゥルフである。
「それじゃあRPに戻ろうか」
◆◇
「うっ…何ですかこの臭い…」
「なんだこりゃ…まるで生ゴミを数日放置したかのような臭いだ…」
「これは…」
鈴風
SAN 50
1D100=27
SAN現象0
白澤
SAN70
1D100=12
SAN現象0
三枝
SAN65
1D100=72
SAN現象1
三枝はその臭いを気持ち悪く思いながらも写真を撮った。
▼▼▼▼▼▼
「ねえちょっと白澤メンタル硬すぎない?何?君のメンタルオリハルコンなの?」
「オリハルコン…?よくてミスリルくらいじゃね?」
「謙虚だなー!憧れちゃうなー!」
KPと白澤がそんな会話をしている一方その頃、三枝と鈴風は
「ねえちょっとこれどう思う?」
「いやちょっと今回は三枝さんもヤバイと思うんですねー…」
「だよね…私今まで密室系のシナリオしかやった事ないからよく分かんないけど…」
「とりあえず今までの事を整理しよう…
先ず初日、探偵組と川崎、鈴風の5人が出会うと」
「そしてパーティーの途中で上代が現れたと」
「ああ、今の所一番怪しいのは上代だ」
三枝は推測を立てていく。
「これは推測だけど上代は何かしら関わっていると思うよ」
「どうして?」
「いや、まあただの推測だよ。杞憂に終わるのが一番いい…
--ただまあ言えるのは、上代は何かしらヤバイって事だよ。クトゥルフ神話技能が30を超えてる時点で狂人だ。その点だけは警戒しておこう」
彼らは推測を立てる。それが今回のシナリオにどう影響してくるのかはまだ誰にもわからない。
警戒しすぎでシナリオブレイクを起こすのか。それとも--