クトゥルフ神話TRPGをやったらPLが酷かったりファンブルが出まくったりしたのでKPの胃が大変です 作:釣りキチ
「それじゃあ警察組からやって行きますけども」
「はいよー」
「警察に行こうか」
「それじゃあーー」
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彼らが警察署に着くと取材クルーが入り口に大勢居ることに気付く。
取材クルーは警察署から出てくる人物に手当たり次第に質問をしているようだ。
いずれも声が大きく雑賀たちがいるところまで聞こえてくるほどである。
「なんか…凄い人いますね…」
「うっわぁ…俺ちゃん取材クルーって嫌いなんだよねえ…何かこうデリカシーないし…」
彼らが話をしていると取材クルーの1人が警察署から出て来た女性にマイクを向けた。
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「知識を振ればマイクを向けたクルーの名前を、聞き耳を振れば取材の内容が聞こえる」
「歩夢はどっち振る?」
「それじゃあ聞き耳を」
「じゃあ俺は知識だな」
川崎 聞き耳45
1D100=4
「おおっ、クリティカルっすか…今セッションのダイス目荒ぶってんなぁ…」
「よし、次は俺だな」
雑賀 知識95
1D100=89
「雑賀はそのクルーが馬野 鹿子という女性だという事が分かる」
「入れ替えたら馬鹿の(ry」
「雑賀は、名前入れ替えたら馬鹿の子だなと…」
『……………』
考えることは一緒のようである。
若干鹿子が可哀想な気もするがまぁ関係ないだろう。
「それじゃあ聞き耳の処理にーー」
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「なあ川崎、あれってジャーナリストの馬鹿子…じゃなかった馬野 鹿子じゃないか?」
「だ、誰だっけ…」
彼らが鹿子について話をしていると川崎の耳に鹿子と女性の会話が聞こえてくる。
「すいません〜貴女も例の事件の被害者の家族ですか〜」
「はぁ!?何なんですか貴女たち!?」
「少しお話を伺いたいんですけど〜?」
「やめてください!そんなに私たち家族の傷を抉って楽しいんですか!?」
「あ、待ってくださいよ〜」
そして鹿子たち取材クルーは女性を追って消えていった。
「…とりあえず入ろうか」
「そうですねえ雑賀さん…」
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「うっひゃあ…なんか感じ悪い人だなぁ…」
「雑賀的に鹿子はどうでしょうか?」
「ダメだねありゃ。俺のタイプじゃない」
「俺もあれは少し嫌かなぁ。川崎もキャラ的に近寄らないと思うよ」
満場一致で嫌いである。
馬鹿子とか言われたりして最早哀れに感じるレベルだ。
「それじゃあ警察署に入ったところから描写をするね」
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雑賀たちが警察署に入ると中はピリピリしたような雰囲気がする。
連日のマスコミからの報道で警官たちも焦燥しているようだ。
「嫌な空気だな…」
そして、彼らがふとトイレを見るとスッキリしたような顔をした者が出て来た。
ピリピリとした空気をぶち壊すような表情である。
そしてその人物はとても見知った者であった。
トイレから出て来たのは誰なのか?
次回もお楽しみにね!
雑賀さんのメモ
・鹿子の事嫌いとか言ったけど結構好きかも