クトゥルフ神話TRPGをやったらPLが酷かったりファンブルが出まくったりしたのでKPの胃が大変です   作:釣りキチ

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シリアスは続かない

あれから一週間が経った。

未だに葉月ちゃんの行方は掴めないままだ。

 

「…雑賀くん、どうでしたか?」

「駄目だね。警察は知らぬ存ぜぬで全く情報を明かそうとしない」

「そうですか…」

「白澤は?」

「買い出しに行きましたよ」

「そうか。ならいい」

 

話をしていると事務所の電話が鳴った。

三枝は雑賀に視線を送ると受話器を取った。

 

「はい、こちら探偵事務所です」

『三枝さん達に依頼をしたいのですが…』

「その声は和子さんですか?」

『はい。…そのよく話をしたいので家に来てくれるとありがたいのですが…』

「分かりました。すぐに行きます」

 

三枝は受け答えをすると受話器を置いた。

 

「雑賀くん、白澤に連絡を取ってくれますか?」

「あい分かった」

「そうです雑賀くん。少し頼みがあるんですが──」

「ああ、分かった。それについて調べておけばいいんだな?」

「頼みましたよ」

 

▼▼▼▼▼▼

 

「えーっと、他にやることあるか?」

「少し上代について調べたいんですが」

「じゃあ三枝が上代について調べると言う──」

「いや、雑賀に任せたい」

「ええ?俺?三枝が行けばいいじゃないか」

「俺の探索者は少し探索したいところがあるもんで」

「分かったよ。上代についてだな?」

「ああ、頼んだ」

「任せとけ」

 

シリアスだが実はこのシナリオに上代についての表記はない。

何故かって?KPの前探索者だからだ。そんなもんない。

 

(ヤバイなーノリで出しちゃったの失敗だったかなこれー。チートになったから処理したかったなんて言ったら殺されるなこれー)

 

「そ、それじゃあ描写に戻りますね──」

 

▼▼▼▼▼▼

 

三人が戸成家に着くと既に川崎と鈴風がいた。

 

「どうも川崎さん。お久しぶりです」

「三枝さんも久しぶりです」

「それで、和子さん。依頼とは何でしょうか?」

「個人的に葉月を探して欲しいの…葉月のためなら何だってするわ…」

「分かりました。正式な依頼として受けさせてもらいます」

「ありがとう三枝くん…」

 

▼▼▼▼▼▼

 

「ねえKP何でもしていいんだよね?何でも」

「やだーもう三枝くんのエッチ〜」

「ショタコンビッチには言われたくないです」

「おうゴラもう一度言ってみろやむっつりスケベ」

 

シリアスと言ったな。あれは嘘だ

 

「とりあえずどうします…?」

「そうだなぁ…川崎と雑賀で警察署かなぁ…」

「じゃあ残った我々は八丁目の看板があった公園に向かうとするよ」

「え?私残って絵描いてたい。職業イラストレーターなんで」

「露骨なSANチェ回避嫌いじゃないよ」

「え?なにそれ告白?三枝くん生意気」

 

最早カオスである。

 

「じゃあ公園組と警察署組の二手に別れることになりますね」

「はい、そうです」

「じゃあとりあえず描写は──」

 

…此処からが本当の本当に物語の始まりである

 




すまない…待たせて本当にすまない…
次回は遂にシナリオが始まります。期待せずに待っていてください

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