クトゥルフ神話TRPGをやったらPLが酷かったりファンブルが出まくったりしたのでKPの胃が大変です 作:釣りキチ
あれから一週間が経った。
未だに葉月ちゃんの行方は掴めないままだ。
「…雑賀くん、どうでしたか?」
「駄目だね。警察は知らぬ存ぜぬで全く情報を明かそうとしない」
「そうですか…」
「白澤は?」
「買い出しに行きましたよ」
「そうか。ならいい」
話をしていると事務所の電話が鳴った。
三枝は雑賀に視線を送ると受話器を取った。
「はい、こちら探偵事務所です」
『三枝さん達に依頼をしたいのですが…』
「その声は和子さんですか?」
『はい。…そのよく話をしたいので家に来てくれるとありがたいのですが…』
「分かりました。すぐに行きます」
三枝は受け答えをすると受話器を置いた。
「雑賀くん、白澤に連絡を取ってくれますか?」
「あい分かった」
「そうです雑賀くん。少し頼みがあるんですが──」
「ああ、分かった。それについて調べておけばいいんだな?」
「頼みましたよ」
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「えーっと、他にやることあるか?」
「少し上代について調べたいんですが」
「じゃあ三枝が上代について調べると言う──」
「いや、雑賀に任せたい」
「ええ?俺?三枝が行けばいいじゃないか」
「俺の探索者は少し探索したいところがあるもんで」
「分かったよ。上代についてだな?」
「ああ、頼んだ」
「任せとけ」
シリアスだが実はこのシナリオに上代についての表記はない。
何故かって?KPの前探索者だからだ。そんなもんない。
(ヤバイなーノリで出しちゃったの失敗だったかなこれー。チートになったから処理したかったなんて言ったら殺されるなこれー)
「そ、それじゃあ描写に戻りますね──」
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三人が戸成家に着くと既に川崎と鈴風がいた。
「どうも川崎さん。お久しぶりです」
「三枝さんも久しぶりです」
「それで、和子さん。依頼とは何でしょうか?」
「個人的に葉月を探して欲しいの…葉月のためなら何だってするわ…」
「分かりました。正式な依頼として受けさせてもらいます」
「ありがとう三枝くん…」
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「ねえKP何でもしていいんだよね?何でも」
「やだーもう三枝くんのエッチ〜」
「ショタコンビッチには言われたくないです」
「おうゴラもう一度言ってみろやむっつりスケベ」
シリアスと言ったな。あれは嘘だ
「とりあえずどうします…?」
「そうだなぁ…川崎と雑賀で警察署かなぁ…」
「じゃあ残った我々は八丁目の看板があった公園に向かうとするよ」
「え?私残って絵描いてたい。職業イラストレーターなんで」
「露骨なSANチェ回避嫌いじゃないよ」
「え?なにそれ告白?三枝くん生意気」
最早カオスである。
「じゃあ公園組と警察署組の二手に別れることになりますね」
「はい、そうです」
「じゃあとりあえず描写は──」
…此処からが本当の本当に物語の始まりである
すまない…待たせて本当にすまない…
次回は遂にシナリオが始まります。期待せずに待っていてください