クトゥルフ神話TRPGをやったらPLが酷かったりファンブルが出まくったりしたのでKPの胃が大変です   作:釣りキチ

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モンハンにハマったせいで小説の執筆時間が絶望的にないです。はい


葉月の行方

「葉月ちゃん⁉︎どうしてこんな所に?」

「待て、様子がおかしい」

 

川崎が葉月の右腕を見ると、肘から下が無くなっているのが見て取れた。

彼女の衣服には血が飛び散って赤く染まっていた。

 

「こっちに来てはダメ…七丁目だけど七丁目じゃない場所…」

 

彼女は小さく、しかし彼らに聞こえる声量でそう言う。

そして、彼女はその言葉を残し霧のように消えていった。

 

▼▼▼▼▼▼

 

「SANチェックの時間だァ!」

「SANチェック…豆腐メンタルにはなりたくない…」

「オイ、それはウチの雑賀のことかオイ」

「1/1d3です」

 

川崎 SAN55

1D100=21

 

「セーフ!」

「1の減少ですね…じゃあ描写に戻るかーー」

 

▼▼▼▼▼▼

 

葉月が消えた場所を暫く注視しているとピピピッ、と携帯の着信音が鳴る。

上代は携帯を取り出すと電話に出た。

 

『上代さん!聞こえますか⁉︎』

「ああ、聞こえているぞ白澤」

 

川崎はその白澤と呼ぶ声から電話をかけて来た主が誰かを察した。

 

「それで、何があった?」

『さ、雑賀が急におかしな事を言いだして…それに葉月ちゃんも…』

「葉月…?とりあえず今の現在地は何処だ?」

『七丁目の住宅街です』

「そうか…とりあえず戸成の家に戻れ…それと葉月だがーー

 

 

 

その葉月は右腕がない葉月のことか?」

『え…?腕がない…?』

「…近くに腕が落ちていないか?」

『もしかして…。はい、ありました』

「あったか…ならそれは誰にも見つからないように隠せ。バレたら厄介なことになる」

『は、はい。わかりました』

「俺たちも戸成の家に向かう。そこで落ち合うとしよう」

『わかり…ました…』

 

上代は通話を切ると、ポケットに携帯をしまった。

 

「その、彼はなんて?」

 

川崎は上代に問うた。

 

「葉月の事だ…とりあえず戻るぞ…」

「は、はい」

 

▼▼▼▼▼▼

 

「じゃあ全員戸成家に戻るということでよろしいかな?」

「はーい、質問質問。三枝と私はどうすればよろしいかな?」

「上代から電話がかかって来て帰るということでよろしいでしょう!」

「わかったよKP!」

「よし!じゃあ描写に戻るとしよう!」

 

さっさとRPに戻りたいようだ。

まだまだ先は長いぞ頑張れ。

 

「おっと、その前に上代のロールで俊之に言いくるめしなきゃな…」

 

上代 言いくるめ77

1D100=98

 

「さっすがぁ!」

「なんでさ!!」

「流石上代だ。ファンブル力が違う」

「ここでNPCがファンブルとかわろえる」

 

流石である。まだ導入なのにこのファンブル量である。

 

▼▼▼▼▼▼

 

「残念ですが…娘さんは見つけることが出来ませんでした…」

「本当にそれだけかね?何か隠していることがあるんじゃないか?」

 

俊之は娘が見つからないためか苛立っているようだ。

すると上代をフォローするかのように間髪入れずに三枝が言った。

 

「いえ、本当に何も見つけることが出来ませんでした…」

「…警察には連絡したが家出扱いだそうだ。また何かあれば君達を呼ぶよ」

 

彼はそう言うと自室に戻って行った。

 

「とりあえず、今日は帰るとしよう。また会おうじゃないか探偵諸君」

「はい、上代さんもお達者で」

 

そして、彼らは後ろ髪を引かれる思いでそれぞれの帰路に着いた。




次回は幕間の物語です

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