クトゥルフ神話TRPGをやったらPLが酷かったりファンブルが出まくったりしたのでKPの胃が大変です   作:釣りキチ

13 / 22
ファンブルの申し子

「せ、成功した川崎は先程まではなかった看板に気付くでしょう…ーー上代は小さい窪みにハマってコケました……」

「草」

「死んだな」

 

言われたい放題である。仕方ない、実際ダサいのだから。

 

「超人設定は何処へ」

「ふぇぇ…言わないでよう……ちなみに看板には八丁目って書いてあるよ…知識どうぞ……ーー上代は気絶してます」

「起こすか踏みつけるかどっちかだね?わかるとも!」

 

発狂してる雑賀の人には言われたくないものである。

メンタルが絹ごし豆腐ですらないのだ。ただの豆腐である豆腐。

 

「知識ですね……」

 

川崎 知識80

1D100=94

 

「危ねえええええ!」

「ファンブれよ」

 

雑賀は先程から煩いのでお灸を据えなければならないようだ。もっと発狂しろ。

 

「あー、うんじゃあ描写にーー」

「その前に上代に応急手当て使いたいんですけど?いいですか?」

「いいとも!」

 

川崎 応急手当て70

1D100=5

 

「何でこうも出目が極端なのさ!!」

「これこれ。KPよ発狂してはならぬ」

「キミはアレだね!煽るのが得意なフレンズ何だね⁉︎」

「すごーい!キミはファンブるのが得意なフレンズ何だね!」

「違わい!」

 

KPだけ地獄絵図である。

 

「うぅ…じゃあ描写に戻るよ…」

 

▼▼▼▼▼▼

 

探索をしていると上代が急にコケた。

ただそれだけの事である。ただそれだけの事であるが川崎にとっては怖かったようだ。

 

「ちょっと!起きてくださいよ上代さん!上代さん!」

 

少し手当をし、先程から呼びかけを続けていた。

すると、急に上代は上体を上げ、こう言った。

 

「何もないな」

 

▼▼▼▼▼▼

 

「ぶはははは!馬鹿だ!」

「仮面ラ○ダーにしよう…」

「これじゃあ超人じゃなくてただのバカだよ!」

「私の元探索者のイメージが崩れて行く…さらば上代…」

 

確かに馬鹿である。

コケて意識を失い、意識を取り戻したと思ったらの発言である。

側から見ればただの馬鹿であろう。

 

「あー…うん、あれだ。上代に看板のこと教える?」

「教えるよ」

「じゃあ…」

 

上代 知識105

1D100=49

 

「ちょ、知識105ってなんです⁉︎」

「魔道書のせいです。あ、読みます?魔道書」

「読みませんよそんなもの!大体クトゥルフ神話技能がめちゃくちゃ付与されるヤツでしょう⁉︎」

「うん、正解」

「チクショーー!!」

 

▼▼▼▼▼▼

 

「あの、上代さん、あれって…」

 

川崎は看板を指差しながら言う。

看板には八丁目と書かれていた。

 

「…おかしいな。今の桜田市に八丁目などないはずだが」

「え……?」

 

すると彼らの皮膚を冷たい風が撫でる。

それは生臭く、それでいて血の匂いがした。

 

彼らは風が流れた方を見る。

 

そこには片腕のない、戸成 葉月の姿があった。




チートキャラにしてネタキャラの上代さんです。
彼は今セッションでネタ的にMVPでした。


現時点での雑賀の中の人のメモ
・ 腕はあかん。
・白澤の野郎が人の精神装甲引っぺがして装備しやがりました。
・白澤め!生の悦びを知りやがって!許さんぞ!
・そろそろ俺も固有結界出せてもいいはず。
・体は剣で出来ていた。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。