クトゥルフ神話TRPGをやったらPLが酷かったりファンブルが出まくったりしたのでKPの胃が大変です 作:釣りキチ
「ふむ、これは少し描写不足だったね」
白い部屋で白衣を着た男が呟く。
部屋には机と椅子があり、机にはパソコンが乗っている。
「おや?君達は誰だい?」
その男は
「ああ、すまない。自己紹介をする時はこちらからだったね。ーー私の名は華見川 朔弥。この物語を紡いでいる作者のアバターの一つであり、物語の登場人物でもある。今回は少しおさらいをしようかと思ってこの姿を使っている。」
そう言うと彼は此方にパソコンの画面を見せてくる。
そこには白澤と腕を持った雑賀が映っていた。
「君達の疑問は何故雑賀が腕を持っているのか、だね?」
彼は問いかけてくるだろう。
君達は頷くと華見川に問い返す。
「どうして?」と
すると彼はこう言うだろう。
「そうか、なら少し巻き戻すとしよう…何故雑賀が腕を持っているかを知るために。ーー狂気が満ち溢れる世界へようこそ。探索者諸君」
彼は笑みを作るとキーを押しーー
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「おい、どうした白澤ーー」
雑賀は白澤に声をかけようとして気付いてしまう。
葉月を包み込もうとしている無数の腕を
「え?ーーあ…」
雑賀の顔が恐怖に歪む。
この世にあってはいけないであろう怪物
彼は見てしまった。彼は知ってしまった。
この世のモノではない者を。
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「オラァ!SANチェックだ雑賀ァ!」
「ひぇぇ…」
「1/1d8のSANチェックです」
雑賀 SAN55
1D100=89
「ああ…」
PL1の顔に諦めの表情が浮かぶ。
そして笑みがこぼれるKP。
常識人はもうPL5だけのようだ
「1d8で振っていただこう」
雑賀
1D8=4
「危ねええええええ!発狂一歩手前じゃねえか!」
「チッーーシナリオに戻るとしよう」
「ねえ、今舌打ちしたよね?したよね?」
「僕何もしてないよ。舌打ちしてないよね鈴風お姉ちゃん?」
「うん!してない!KP舌打ちしてない!」
「まぁあれだーー葉月を引っ張るかい?雑賀くん?」
「ああ、引っ張るよ。ここで助けなきゃ男じゃねえ」
「じゃあ相手のSTRは30だよ!!自動失敗だね!!そして白澤と雑賀は幸運ね!!
「このもやしいいいいいいい!!」
PL1はリアル発狂したようだ。救いはない。
「ダイスのクソビッチが微笑むよ!やったね雑ちゃん!!」
「三枝ァ!!やめろォ!てか俺貧弱過ぎィ!アイン○ラッドから戻って来たキ○ト君かよォ!」
「STR30とか頭おかしい!」
訂正しよう。PL3と4以外は全員発狂したようだ。
雑賀 幸運55
1D100=65
白澤 幸運70
1D100=81
『嘘だ!!!』
PL1と4の声が見事にハモった瞬間であった。
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「ーーチッ!」
雑賀は葉月の腕を掴む。
すると無数の腕は葉月の腕を掴みーーそのまま引きちぎった
腕に包み込まれる葉月の表情は絶望に歪んでいる。
そして彼女の顔は死を悟ったかのように表情を欠落させていた。
「ああ…嘘だ…嘘だ…」
そして雑賀は自分の腕に残ったモノを見やり、絶望する。
彼が持っていたモノはーー葉月の右腕であった。
彼は絶望のドン底に叩き落とされた。
iPadがフリーズした時は死を覚悟しました。
そんな事より雑賀が発狂の瀬戸際ですね。発狂しろ(本音)