東方凡人録   作:ホッタン

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第5話 料理方法

アリスと別れた後、イノシシの妖怪をズルズルと引きずって博麗神社へと帰って行った。

 

「うううぅ…まぁまぁ重い…」

 

 

博麗神社にて

 

 

「爽のやつ遅いな?」

「…そうね」

「…ちょっと見てくるぜ」

 

 

そういうと魔理沙は箒に乗って飛んでいった。

 

 

「重いなぁ…」

「おーい!爽!」

「あ!魔理沙さん!」

「なんだぜ?そりゃ?」

「あー、さっきこれに襲われて、食べれるかなと思って引きずって来ました」

「おお…って食べれるのか!?」

「わかりません」

「わからないのか」

「まぁ、豚肉と同じ感じじゃないですか?」

「…そうか?それはそうと、爽がこれを倒したのか?」

「いや、アリスさんという人が助けてくれました!」

「おぉ!アリスに会ったのか!」

「魔理沙さんお知り合いでしたか」

「あぁ、まぁな。そうだ、手伝うぜ!」

「あ、ありがとうございます!」

 

 

 

 

そうして爽と魔理沙は博麗神社へ帰って行った

 

 

「遅かったわね…って何それ!?」

「イノシシの妖怪です」

「なんで持ってきたの!?」

「食べれるかなって…」

「…食べれるのかしら?」

「わかりませんが…」

「霊夢さん、魔理沙さん、お二人って料理できますか?」

 

「「…………これは無理」」

「そ、そうですか」

 

「「「…………………」」」

「どうしましょう?」

 

「取りあえず出来ることやってみるか?」

「そうね案外できるかも知れないわね」

 

 

 

そして三人は台所へと向かった

そしてエプロンをした

 

 

「…まず毛を抜きますよね?」

「…そうだな、抜くか」

 

 

ブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチブチ

 

 

「……きりが無いわね」

「…そりゃそうだぜ、こんだけあるんだもんな」

「……毛皮ごと削いだらとれますかね?」

「…そうね」

「誰がします?」

 

 

「そりゃあ」

「言い出しっぺの爽よ」

 

 

「……やってみます」

 

 

 

イノシシを吊す

 

「…そう、そこをおさえて」

「…そこから刃を入れるんだぜ」

 

 

ザクザクザクッとなれない手つきで削いでいく

 

「……こんなもんですか?」

「まぁ、そんなもんだろうな?」

「次は…内臓とか骨を出すのかしら?」

「これなら出来そうだぜ!」

 

 

ザクザクザクと腹のあたりを切る

 

「…よし、ここから内臓とか出すぜ!」

 

 

ズルズルズルズルと内臓や骨を取り出す

 

「出来たぜ!」

「すごい匂いね…」

「次は…頭を落としますか?」

「…それじゃあ私がやるわ」

 

 

イノシシをいったん下におろし

包丁を構える

 

「ハァァァァァ…」

「…すごい気迫だ!」

「よっ!鬼巫女霊夢!」

 

「うるっっっさいっっっ!!!」

 

 

ズダン!!!!とイノシシの頭と体を一刀両断する

 

「ひ、ひぇぇぇ、すごいなぁ」

「流石だぜ」

「ふぅ、さてと、いったん水で血とか流すわね」

 

 

ジャァァと水でキレイに流す

 

「なかなか様になってるぜ!」

「そうね!」

「後は、焼くだけですね!」

「それなら……」

 

 

霊夢は奥の方へ行って、巨大なガスバーナーを持ってきた

 

「な、なんでそんなのあるんですか!?」

「いや、これは魔理沙がうちに置いていったのよ。使わないからやるぜ!ってね」

「そ、そうだっけか?」

「なんにせよ、これで焼けますね!」

「そうね」

 

 

霊夢はガスバーナーをイノシシに向けて、スイッチを入れた

 

 

ズゴォォォォォォォォ

 

 

 

「…………出来たわ…!」

「…………出来たな…!」

「…………出来ましたね…!」

 

 

キレイに焼けたイノシシを切り分け、皿にのせた

 

「それじゃあ……」

「「「いただきます!」」」

 

 

ムシャムシャムシャムシャ

 

「こ、こ、こ、これは!!」

「ま、まさか…!」

「こ、こんなわけ…!!」

 

 

 

「「「…………普通においしい」」」

 

 

 

 


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