血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、ここ最近の暑さでゲームに
負けるとより一層イラッと来てしまう怠惰の
クソ悪魔です。何かガキみたいですね。それでは
本編へどうぞ。


第54話 妖刀神楽

蓮が放った桜観剣の一撃と神楽による一撃で神楽の半身である神楽を倒すとそこから光の塵が雪のように降り注ぐ。

 

蓮 「終わった……」

 

そう言い手に刀を持ったまま蓮は脱力しながらふわふわと飛ぶ。

 

霊夢「蓮!」

 

霊夢の言葉を聞いた蓮は脱力した状態で振り向く。

 

蓮 「霊夢、何とかなったよ……」

 

霊夢「まったく……」

 

蓮の脱力した状態が心配だったのか駆け付けてみたが案外無事だったので霊夢は安堵した。

 

狗神「ほら小僧……」

 

狗神は蓮の襟首を甘噛みすると地上へと下ろす。霊夢もそれに続いて地上へと降りていった。

 

霧雨「お~い蓮!霊夢!」

 

妖夢「蓮さん!!霊夢さん!」

 

狗神は蓮を地上へと離すと魔理沙と妖夢が駆け寄ってきた。

 

蓮 「魔理沙それに妖夢さん終わりましたよ♪」

 

霊夢「まったく……」

 

と、言ってはいるが主にこの現況を作ったのは刀を解放して蓮に渡した霊夢とそれを使い続けた蓮のせいだというのは言うまでもない。

 

蓮 「あと妖夢さんこの刀はお返ししますね♪」

 

笑顔で蓮は妖夢の刀、桜観剣を丁寧に返すと妖夢は刀を鞘に納める。

 

妖夢「お役にたてたのなら何よりです♪」

 

蓮 「そういえば里の皆さんは?」

 

蓮が里の住人について聞くと今度は慧音と妹紅がやって来る。

 

慧音「それなら皆無事だ」

 

妹紅「あぁ降ってくるこの光の雪みたいなのに

   当たって醜悪な化け物もあっという間に

   消えちまったよ」

 

そう言われた蓮達は辺りを見渡すと確かに里の住人達の背中には確かに神楽の悪意達は消えてはいるのだがそこでぶっ倒られていると逆に別の異変が起きたのかと思ってしまう。

 

狗神「そういえば小僧……神楽は?」

 

蓮 「えっえと……うわっ!」

 

狗神に神楽について聞かれると蓮の刀もとい神楽は先程の人型になる。

 

神楽「……皆様今回の件について多大なる迷惑を

   かけてしまい誠に申し訳ございません」

 

神楽は深々と頭を下げると蓮は、

 

蓮 「そういえば神楽……もう1つの半身はどう

   なったの?」

 

神楽の半身もとい先程から戦っていた醜悪な神楽について聞くと、

 

神楽「それならここにいますよ♪」

 

自分の豊乳の中心に手を添える。どうやら自身の心と合わさって元の1本の心、刀に戻ったようだが今の光景を見た数名の女性達は、

 

霧雨「まっまたデカイだと……」

 

妖夢「…………くっ負けた……」

 

霊夢「狗神といいまたか!!」

 

と、少しばかし悲痛の叫びと嘆きが聞こえたが蓮はあえて無視をする。だがディスられた神楽はツッコミを入れた。

 

神楽「何がです!?」

 

狗神「………………ほう」

 

ドロン!

 

狗神も神楽と同じように人型になると自身の胸と比較する。なお胸は狗神の方が少しだけ大きいようだ。

 

神楽「えっとやっぱり狗神さんって女性なんです

   よね?」

 

狗神「あ?…てめぇまさか雄犬だとは思ってねぇ

   だろうな?」

 

神楽をギロリと強烈な睨みをすると神楽は一瞬驚いて、

 

神楽「いっいえ!思ってないです姐さん!」

 

狗神「誰が姐さんだ!!

 

狗神に神楽という舎弟が出来た瞬間だった。だが霊夢や魔理沙そして妖夢はこんな感じだが妹紅は胸を両手で挟んで大きくみようとこっそり強調しようとするのだが……

 

妹紅「はぁ……」

 

慧音「妹紅、大きいと肩が凝るだけだぞ?」

 

妹紅「慧音に言われると負けた感しかないよ……」

 

因みにここだけの話だが狗神>神楽=慧音と思ってくれればいいだろう。あえては言わぬが……

 

蓮 「えっえと……皆そろそろ話を戻そう?」

 

蓮の言葉を聞くと皆何か心に残るが話を戻すことにした。

 

蓮 「えっと神楽…半身とは1つになった……

   って事でいいんだよね?」

 

神楽「はいそれで合っています……」

 

霊夢「でもそれってまた悪意だっけ?それと結び

   ついたのよね?」

 

神楽は頷き右手を掲げると自分の両隣に先程人里の住人達の背中に憑いていた悪意が2体出現する。だが先程は真っ赤だったのにも関わらず出ているのは青色だ。

 

妹紅「そいつはさっきの!」

 

それにはこの場の全員(蓮と狗神以外)は身構えるが蓮は皆に抑えてとジャスチャーをすると全員は身構えるのを止める。

 

神楽「私と私の悪意…その2つはまた結び付いて

   1つとなりました……ですが悪意は私の心

   に根づき続ける事となってしまいましたが

   蓮さんや皆さんのお陰で悪意を抑えることが

   出来たんです」

 

そういい神楽は手の甲についた五芒星を見せる。それこそ蓮の能力、『式神を操り使役する程度の能力』によってついた紋様。蓮の式神となった証だ。

 

慧音「その悪意とやらはまたお前の自我を消して

   襲ってくる……のか?」

 

神楽が正気を失っている時の事を思い出しつつ口にすると神楽は不安な顔をして、

 

神楽「分かりません少なくとも今は蓮さんの能力

   の式神となって式を憑けることによって

   抑制はしていますがもし蓮さんの能力が

   消えてしまえばあるいは……」

 

狗神「なら良いじゃないか……」

 

狗神の言葉で全員は狗神の方向を向く。

 

狗神「小僧が死んでまたお前が暴れるならその

   時は我が粉々に破壊してやる」

 

妖夢「えっちょっとそれは言い過ぎでは……!」

 

狗神の言葉は確かに言い過ぎな気もするのだが神楽やこの場の全員を思っての事なのだろう。すると狗神の言葉を聞いた蓮は突然吹き出して笑った。

 

蓮 「ぷっハハハ♪まさか狗神がそんな事を

   言うなんて結構意外だね♪」

 

狗神「んだよ!悪いか!」

 

蓮 「全然♪ただ意外だっただけさ♪ねぇ神楽

   狗神の言葉を聞いて反論は?」

 

狗神の意見について反論を神楽に求めると、

 

神楽「いえ♪私もその方が安心します少なくとも

   そうならないために私の悪意……それと向き

   合ってはいきます♪」

 

神楽の顔は先程の不安な顔から晴れ晴れとした顔となった。どうやら狗神の言葉で解決したようだ。神楽は今さっき出した自分の分身をしまう。すると霊夢がヒソヒソと、

 

霊夢「ねぇ蓮……狗神って意外に世話焼き?

 

蓮 「う~んどうだろうね?」

 

狗神「てめぇら何か言ったか?」

 

あまり喋るとまた狗神に言われそうだと思った2人は、

 

蓮 「ん?何でもないよ♪」

 

霊夢「えぇ……」

 

話を誤魔化す。そして狗神は細目で蓮と霊夢を見つつも、

 

狗神「ならいい…神楽お前宴会は知ってるよな?」

 

神楽「えっはっはい!」

 

狗神「おい脇娘、異変とやらが終わったら宴会

   なんだよな?」

 

狗神は霊夢に向かってそう言うと蓮と狗神そして神楽以外のメンバーは「脇娘」という単語で笑いを堪える。なお霊夢は、

 

霊夢「誰が脇娘よ!」

 

狗神「お前だが?」

 

霊夢「あぁもう!とりあえず宴会はするわよ…!!

   でもまずはこの人達をそれぞれ家に

   送って寝かせるわよ!」

 

そうして蓮、霊夢、魔理沙、妖夢、慧音、妹紅、狗神、神楽の8人?は今回起きた異変に巻き込まれた人里の住人達を慧音の案内の元全員起こさず家へと送り皆は遅めの睡眠をとるのだった。




怠惰「はいてな訳で蓮の2体目の式神は妖刀
   神楽です」

晴明「目指せ100匹、式神マスター♪」

怠惰「どこの携帯獣達だよ!?」

晴明「しかしようやく戦力が整ってきましたね」

怠惰「まぁそだね…ここだけの話だけど神楽が
   目覚めた理由ってね殆ど隠者のせいなん
   だけどね……隠者に合って戦わなければ
   目覚めなかったかもしれないね」

晴明「そうなんですか!?」

怠惰「うん特に隠者の使ったあの矛が原因だよね」

晴明「てことは隠者がいなければ神楽とは心が
   通じ会うどころか刀は永遠に抜けなかった
   かもしれないってことですよね?」

怠惰「まぁそうなるね♪その前に霊夢が箱から
   取り出してそれを使った蓮にも非がある
   けどやっぱり一番は隠者が原因とだけ言
   っておく」

晴明「因みにこれからも隠者は出ますか?」

怠惰「勿論でるよ♪それ以外にも魔理沙や咲夜
   に妖夢達を倒した奴等も出てはくる予定
   だからお楽しみにね♪どのタイミングと
   は言わないけどね♪」

晴明「そうですか…あっ怠惰さんそろそろお時間
   ですよ?」

怠惰「てな訳で読者様今回はここまで!」

晴明「次回もよろしくお願いいたしますね♪」

怠惰「では読者様また次回!!」

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