血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、数日後に研修が始まる事が嫌で仕方ない怠惰のクソ悪魔です。本当に行きたくねぇな。折角の最後の夏休みが‥‥失礼。それではそろそろ本編へどうぞ。


第381話 迷いの竹林の狂気の兎

森を抜け空を飛びまた玉を探すために動く。でもこれで玉の合計は5個だ。後は2個程、必要なのだがどうしたものか。聖達や神子達の場所に行っても殴り込みと思われて神社の評判が落ちてしまうのは困るため却下。かといって探して相手が見つかるかと言われても難しい難題である。本当にどうしたものか。

 

蓮 「う~ん」

 

玉は何処かにないかな。空から探しても見つかるか物でもないし。

 

蓮 「仕方がないが地上に降りてみるか」

 

そう呟き地上へと降りる。しかし何故、渋ったのかというと下は迷いの竹林となっており物を探すには不便な場所となっているからだ。

 

蓮 「誰かいないかな」

 

そう思いながら散策を開始する。ボールを持つ者がいないか。またあわ良くばボールじたいが落ちていなか何て思いながら頑張って探すがやはり見つかる気配がない。無理もないここは竹林それも迷ってしまえば出ることが難しい迷いの竹林だ。専門の案内者がいなければ通過は難しいレベル。そんな場所で探し物をするぐらいなら一度出直した方が良いのかな。

 

蓮 「はぁ」

 

まぁこんな竹の密集地で見つかると思っていた事がおかしいんだ。とりあえずは他をあたってみるか。そう考えて空を飛ぼうとしたその時、

 

ガサッ!

 

と、草むらが揺れる音が響いた。まさか妖怪かと思い神楽に柄を起き構える。そして草むらの音と揺れが徐々にと大きくなっていき草むらから何かが飛び出してくる。そのタイミングで神楽を抜刀し一閃したその瞬間、

 

? 「ちょっえっ!!!?」

 

蓮 「なっ!」

 

すぐさま振るのを止めるとその者の首もとギリギリ当たるぐらいの所で止まる。そして草むらから出てきた者の顔をみる。長い髪にくねくねっとしているがピンと立つ兎の耳そして真っ赤な紅眼を女性それはここ迷いの竹林に精通する者の1人、鈴仙・優曇華院・イナバだ。首もとに刀身を当てられた鈴仙はピクピクしながら両手を上げそして顔を青くさせ若干の涙を浮かべひきつった笑顔を見せる。

 

鈴仙「ひっひい!?」

 

蓮 「って鈴仙さんでしたか‥‥」

 

神楽を鞘へと納めると鈴仙は安堵した顔をして、

 

鈴仙「ふぅビックリしたぁ‥‥」

 

息を吐いて緊張を解く。そして紅眼で此方を見てくる。

 

蓮 「えっと鈴仙さんは何故ここに?」

 

鈴仙「あっえっとたまたま歩いていたら感じたこと

   のある波長があったので来たらですかね」

 

そういえば鈴仙って人の波長なる物を見ることが出来るんだったけ。

 

蓮 「成る程そしたら僕がいたと」

 

鈴仙「そうそう♪って!そうじゃなくて!いきなり

   危ないじゃないですか!危うく私の胴体と首

   がさよならする所だったんですよ!?」

 

ようやく冷静になったのか文句を言ってくる。まぁ無理もない本当に後少しで首と胴体がサヨナラバイバイする所だったのだから。

 

蓮 「そこは本当にすいません面目ない限りです‥‥

   でもいきなり草むらが揺れたりもすれば誰だ

   って警戒しますよ?」

 

鈴仙「確かにそうですよ人食い妖怪だっていますし

   警戒しますよえぇですけどいきなり斬りかか

   ってくるとか辻切りじゃあるまいし」

 

蓮 「失礼な僕はあくまでも自己防衛的な者ですし

   流派だってどちからと言えば活人剣ですよ!

   まず相当な理由がない限り自分から挑んだり

   しませんよ妖夢さんじゃあるまいし」

 

まぁ自分達の所で言う触って感じるという行為と同じ意味で妖夢の場合は斬って感じるというものだから本当に辻切りなんだよな。

 

鈴仙「まぁ蓮さんは基本そういう人ですしね」

 

蓮 「えぇその通りですよ‥‥」

 

まったくそこいらの辻切りと一緒にはされたくはないな。

 

蓮 「あっそういえば雪竹さんはお元気ですか?」

 

鈴仙「えぇ♪雪竹さんが来てからというもの前より

   も研究費用が増えたって御師匠様も喜んでい

   てそれに姫様の遊び相手だったりもしてくれ

   てますので本当に大助かりです♪」

 

雪竹さんって凄い有能な人なんだな。

 

鈴仙「それにてゐ達のあこぎな商売にも協力をして

   いるみたいでてゐ達からも尊敬の念だとかも

   集められてましたね」

 

いったいそれはどんな商売をしているんだ。もしかして薬売りだから危ない薬物とかの売買なのか。それだったら武力を持ってで止める必要があるんだが。一応聞いてみるか。

 

蓮 「あこぎな商売って‥‥何をしているんです?」

 

鈴仙「兎売りですね」

 

蓮 「………へっ?」

 

鈴仙「ですから兎を売っているんですよ愛玩動物と

   して」

 

兎を売っているって。まさか、

 

蓮 「それってまさか人身売b‥‥」

 

鈴仙「違います!普通の動物の子兎ですよ!」

 

あぁ普通の子兎か一瞬、人身売買かと思ったがまぁそれなら大丈夫か。でもそういえば寺子屋の子達の間で兎の話で話題になってたな。

 

蓮 「へぇ」

 

鈴仙「雪竹さんがてゐからそれを聞いた瞬間にそろ

   ばんを弾き出してこれは売り上げがでるぞ!

   って言うもので」

 

本当に凄い有能なんだけど。雪竹さんって記憶喪失以前はいったい何をしていたんだ。

 

蓮 「凄いですね」

 

鈴蘭「本当にですよねあっそうだ早く行かないと」

 

そう言い鈴仙はスカートの埃を払うと、

 

鈴仙「あまり話過ぎて遅くなると御師匠様にとやか

   く言われそうですので私はいきますね」

 

蓮 「あっすいませんそれで‥‥」

 

と、言ったその時、鈴仙のポケットから何かが落ちる。それは自分が探している玉だ。

 

鈴仙「おっとと」

 

それを拾ったと同時に思った。もしかしたらだが恐らくは次の相手はもう決まったかなと。

 

蓮 「鈴仙さん」

 

鈴仙「はい?」

 

蓮 「それを譲ってはいただけませんか?」

 

と、聞くと鈴仙はニコリと微笑む。

 

鈴仙「すみませんがこれは無理ですね色々と怪しい

   ので御師匠様に渡したいですよ」

 

蓮 「実はそれを集めているんです無理ですか?」

 

鈴仙「本当は断る所ではありますが蓮さんには色々

   とお世話になっていますし‥‥ならば私と弾幕

   ごっこで勝ったら‥‥でどうです?」

 

そう言うと鈴仙は耳のついているメガホンの用な物を取り出し銃を持つように構える。どうやら話し合いによる譲り受けは出来なさそうだ。こっちも臨戦態勢として神楽の柄に手をかける。

 

蓮 「ならいざ尋常に」

 

鈴仙「勝負!」

 

そうして竹林での弾幕ごっこが始まったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

神楽「次は鈴仙さんですか」

鈴蘭「実質的にしっかりとした鈴仙ちゃんと戦う
   のって私と神楽ちゃんは初だよね」

神楽「そうですね最初は私はできる限り力を表に
   出さぬために耐えていましたしその次の戦
   いは狂変していた黒さんに操られていたり
   していましたしね」

怠惰「確かにねぇ因みに鈴仙ちゃんは作品を重ね
   ていくごとに心身共に成長していくキャラ
   らしくてねある意味で主人公してるって感
   じなんだよね」

狗神「ほう」

怠惰「最初は自身を過小評価するような傾向があ
   ったとは思うけど今では立派に成長してい
   るからねこの次の章で更に成長してた鈴仙
   ちゃんが見れるかもね」

狗神「それは楽しみだな」

鈴蘭「ねぇ」

怠惰「まぁまだまだ投稿は続けていくからよろし
   くって所で今回はここまでなんだけど実は
   ちょっとお知らせがあってね」

神楽「お知らせ?」

怠惰「そうリアル怠惰さんは来週から結構忙しく
   なるみたいでもしかしたら投稿が出来なく
   なる日があるかもしれないんだよ」

狗神「おいおい」

怠惰「まぁ投稿できるならするけどもしかしたら
   出来ない日があるかもとは覚えておいてほ
   しいって事です大変申し訳ないですがよろ
   ろしくお願い致します‥‥はい伝える事も伝
   えたから今回はここまでです」

狗神「すまないがそこは頼むな」

鈴蘭「それでは読者様」

神楽「ありがとうございました」

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