血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、怠惰のクソ悪魔です。それでは今回からこちらを投稿しますのでよろしくお願い致します。それでは本編へどうぞ。


第370話 不思議(オカルト)合戦

とある場所のとある部屋では、

 

? 「ふふっ‥‥ついについに完成よ!」

 

1人の少女は高々に叫びマントをなびかせ両腕を空へと伸ばす。そして口元を歪め目の前にある幾つもの玉を見る。

 

? 「世界の謎を、幻想をこの目で見るわそしてあ

   の人が消えた原因も絶対な突き止める!」

 

と、1人の少女が何か野望を抱き計画に移すのだった。場所は戻り、永遠亭で薬を買って数日が経ち現在は何時ものように博麗神社の母屋の前で日々の鍛練に勤しんでいた。

 

蓮 「‥‥」

 

嫉妬から教わろうとしたあの斬り上げと共に氷柱を出現させる技あれの代わりとなる物を日々、考え鍛練し続けた。そのお陰なのか、

 

蓮 「狗神憑き【飢餓】!」

 

狗神の式神札を神楽の刀身に擦ると共に狗神の妖力が神楽の刀身に宿る。その状態で嫉妬と同じように斬り上げをしたその瞬間、黒く禍々しいものが無数に地面から吹き出し数秒もしない内に消える。

 

蓮 「………」

 

恐らくこれが今の自分ができる限界点だろう。見よう見真似だがここまで違うとは刀身に宿る狗神の妖力が消えると神楽を鞘に戻す。だが使って思ったのは結構なロマン技だよなこれもう少し狗神の付与を短縮化できれば実践でも使えそうだがそれが次の課題になりそうだな。

 

蓮 「ふぅ………」

 

それに式神を2体同時召喚をしたかのような疲れがドッとくる。理久兔の修行のお陰で少しはマシだがやはり疲れがくるものだな。とりあえず休憩をするために縁側へと向かおうとすると、

 

蓮 「ん?」

 

キラリと縁側の下で何かが輝く。屈んで覗いてみると何か光る物がある。手を伸ばし取り出すとそれは怪しさを醸し出す紫の玉だ。しかも何故か怪しく光輝いているせいでより怪しく妖艶に見える。

 

蓮 「何だろこれ?」

 

と、思っていると突然、目の前が真っ暗になる。そして何時の間にか自分は薄暗い場所に立っていた。よく見てみると不思議なことにそれは電車の中だが、椅子や吊り革それ以外にもよく見ると窓や立っている辺りの床にも血がべっちゃりと付着していて気持ち悪さが増す。

 

蓮 「なっ何だこれ!?」

 

と、叫ぶ。流石にこれは気持ち悪すぎる。

 

? 「れ……」

 

何か声が聞こえてくる。そして辺りが真っ白な光に包まれたかと思うと目の前には、

 

霊夢「蓮、聞いてるの?」

 

蓮 「えっ?あっ霊夢いつの間に?」

 

何故か霊夢が自分の顔を覗き込んでいた。

 

霊夢「何?またボーとしてたの?」

 

蓮 「えっあっ………」

 

今のは何だったのだろうか。すると霊夢は手に持つ自分の玉を見ると、

 

霊夢「所でそれ何?」

 

蓮 「今、縁側の下で拾ったんだけど霊夢のじゃな

   いの?」

 

霊夢「いいえそんなもんあったら今頃は蔵の中か売

   ってお金にするわ」

 

霊夢なら確かにそうだよな。となると一体だれの物なのだろう。

 

霊夢「ねぇちょっと見せて」

 

そう言い霊夢が弾に触れた瞬間、目の光が消え黙ってしまう。まさか自分もこんな感じだったのか。

 

蓮 「霊夢?‥‥霊夢しっかりして!」

 

反応がないため右手で玉を持ちながら左手で霊夢の肩を掴み揺らす。すると霊夢の目に光が戻り自分を見つめる。

 

霊夢「今のって」

 

蓮 「まさか霊夢も?」

 

霊夢「私もって‥‥貴方も?」

 

自分が見たのは血塗れの電車の内部だったが霊夢も自分と同じものを見たのかな。

 

蓮 「因みに何を見たの」

 

霊夢「貴方こそ何を見たのよ」

 

蓮 「なら一斉のでで言おう」

 

霊夢「言いわせ~のっ!」

 

互いに呼吸を合わせて、

 

蓮 「血塗れの電車の内部!」

 

霊夢「隙間から覗く女!」

 

と、互いに言い合うと沈黙してしまう。どうやら互いに見た物は違うみたいだ。

 

霊夢「………見たものは違うみたいね」

 

蓮 「みたいだね‥‥それよりも隙間から覗く女って

   何?」

 

霊夢「あんたこそ血塗れの電車内って気持ち悪いわ

   よ?」

 

それは霊夢にだけは言われたくないな。あれでも隙間から覗く女って何処かで聞いたことのある話だな。確か現世にいた時に風の噂レベルの話で‥‥駄目だ思い出せない。

 

霊夢「それよりもこの玉をどうしようかしら?」

 

蓮 「う~んそうだね‥‥」

 

と、言っていると空から日常のごとく、何かが降ってくる。それは箒を片手に持ち魔女帽子の鍔を持ちニコニコと笑う少女、霊夢の古くからの友達であり自分も顔馴染みになっている魔理沙だ。

 

霧雨「よぉ遊びに来たぜ霊夢に蓮♪」

 

霊夢「出たわねプレイガール」

 

霧雨「何か変な誤解を生む言い方は止めろ!?前例

   があるにはあるんだから」

 

変な意味かな。自分の中ではプレイガール=弾幕プレイヤーという意味かと思ったのだが。前例って‥‥あぁ黒さんの事か。確かに最初は変態執事とか言っていたもんな。

 

霧雨「蓮も蓮でその純粋な眼差しで見るな!?心が

   荒んでっちまうぜ!?」

 

蓮 「うぇっ!?」

 

そんな見つめてはないと思うんだけれどな。

 

霊夢「そんな事よりも何しに来たのよ賽銭をしに来

   たならそっちに箱があるからやっていって」

 

霧雨「敢えて言うぜご利益があるならするがないだ

   ろここ?」

 

ご利益か。悪魔が蔓延るとかっていうご利益ならありそう。現に怠惰や嫉妬さんが泊まっている訳だし。あれこれご利益というより損失に近いや。

 

霊夢「はぁ‥‥まぁそうだけどそれで何しに来たのよ?

   さっさとお願いね」

 

霧雨「冷たい奴だぜ‥‥用件はそれさ」

 

魔理沙は自分の持つ玉を指差す。こんなものに興味があるのかな。

 

蓮 「これ?」

 

霧雨「あぁその玉はな何でも全部集めれば願いが叶う

   っていう噂があってだな」

 

霊夢「そうなの!?」

 

それを聞いた霊夢は目をキラキラと輝かせるが自分は顔を青くしてしまう。だって、

 

蓮 「‥‥それ完璧にド(ピー)ゴンボール!?」

 

完璧にそれドラ(ピー)ンボールだ。何を血迷ってこんな玉で表現したんだ。まさか本当に全部集めればドラゴンが出てきて願いを3つ言え的な事になるのか。集(ピー)社ところか作者様に怒られるよ。

 

蓮 「魔理沙、悪いことは言わないから集めるのは

   止めよう!僕もこれを捨てるから!」

 

霧雨「ふざけるなよ蓮!どんな願いが叶うかもしれ

   ないってのにミスミスと逃がしてたまるかっ

   てんだ」

 

霊夢「そうよ」

 

蓮 「霊夢まで‥‥」

 

嫌々これは本当に不味いから特に著作権的な意味で。

 

霧雨「それに私だって1個はゲットしたのさ」

 

そう言うと魔理沙は帽子を脱ぎ中から同じ玉を取り出す。本当に魔理沙の帽子の中は四次元ポケットか何かなのか。いや今はそんな事を言っている場合じゃないか。すると自分の持つ玉と魔理沙の持つ玉は互いに共鳴し合っているのか交互に輝き出すと浮かぶ。

 

蓮 「なっ」

 

霧雨「成る程な‥‥どうやらこの2つの玉は見定めて

   いるみたいだぜ私とお前のどちらが持つに相

   応しいのかよ」

 

そう言うと魔理沙は箒を構える。あれこれ完璧にやる気だよね。

 

蓮 「じょっ冗談だよね!?」

 

霧雨「冗談に聞こえるか?」

 

あっこれガチなやつだ。

 

霊夢「なら蓮!魔理沙なんかボコボコにして玉を回

   収しちゃって!」

 

蓮 「………はぁ」

 

これは後で霊夢にも言って聞かせないと駄目かもしれない。

 

蓮 「なら挑んだこと忠告を無視した事それら全て

   を後悔しなよ魔理沙!」

 

霧雨「来な!私の不思議(オカルト)を見せてやるぜ!」

 

そうして魔理沙との弾幕ごっこが幕を開けたのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

狗神「あぁ」

鈴蘭「しかし見えたあれって何だろ?」

狗神「さぁな」

神楽「電車ですか‥‥色々と今の世ではそれ系統の
   怖い話がありますよね」

怠惰「まぁ確かにね‥‥きさらぎ駅とか色々とある
   よねぇ♪」

狗神「なんだきさらぎ駅って?」

怠惰「そこは是非とも調べてほしいな♪さてさて
   蓮くんは果たしてどうなるのか次回ご期待
   って所で今回はここまで」

神楽「終わり方が」

鈴蘭「何時もの事じゃんそれじゃ読者様」

狗神「またな」

怠惰「あっ因みに活動報告でアンケート的な事を
   やっているからよろしくね♪それじゃ今度
   こそバイバイ♪」

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