血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんにちは読者様、ついさっきAO入試に行って
いた怠惰のクソ悪魔です。やってみての自己結果
は……/(^o^)\って感じですかね。てな訳で今回の
注意事項は、
「狗神ヤンキー時代」「癖はこの時から」
「魔(ピー)波ではない」「世界を狙える蹴り」
以上が嫌いな方は注意してください。よろしい
ですね?では本編へどうぞ。


第4話 呪の怨念 妖怪 狗神

宮古芳香に案内され晴明と鈴蘭は芳香の同僚のもとへと辿り着いた。牛舎がゆっくりなためかもう夕方ぐらいだ。

 

晴明「ここですか?」

 

芳香「えぇここです」

 

見た感じ妖気はないが芳香ともある大物が嘘をつくはずもないためこれは調べてみる必要があった。

 

晴明「その同僚さんの元へ連れていってもらっ

   ても……」

 

芳香「すまないなこっちだよ」

 

芳香を先頭に屋敷へと入ると使用人の方々がお出迎えをしてくれる。

 

使用「これは芳香様それにこの方が陰陽師の」

 

芳香「えぇ知り合いの安倍晴明です」

 

晴明「長話も良いけどよ貴方達の主人の元まで

   案内しながら症状を教えてくれる?」

 

使用「かしこまりましたこちらです」

 

使用人は芳香の同僚の部屋まで症状について話ながら案内してくれる。

 

使用「芳香様からお話は聞いているとは思い

   ますが旦那様は昨日突然急変しまして

   まるで行動が犬のようになってしまっ

   たんです今はそれでも昨日よりはよく

   なったんですが……」

 

晴明「他に何かあるの?」

 

使用「見ていただければ……」

 

話していると使用人はとある一室で立ち止まる。その問題の主人の部屋の前で立ち止まったのだろう。

 

使用「失礼します芳香様と晴明様をお連れしま

   した」

 

主人「あっあぁ来てくれ……」

 

その言葉を聞くと使用人は扉を開き、

 

使用「どうぞお入り下さい」

 

晴明「ありがとうございます」

 

芳香「失礼します」

 

2人は中へと入ると布団から起き上がるこの屋敷の主人と目が合う。晴明から見てその主人の顔色は酷かった。

 

芳香「具合はどう?」

 

主人「あぁ…最悪だよ…何でか全身がズキズキ

   痛むんだよ」

 

着物がはだけた部分をふと見ると何か傷のようなものがあった。

 

晴明「すみませんがその傷は……」

 

主人「ん?傷……なっなんだこれ………」

 

肩には何かに噛まれたかのような傷がついておりもしやと思ったのか上半身の部分の着物を脱ぎ上裸になるとこれには晴明も息を飲んだ。

 

主人「何だこれ……………!?」

 

晴明 !!?

 

芳香「嘘でしょ……」

 

その男性の身体中に無数の噛み傷や引っ掻き傷が多々とあった。しかもその傷全てから血が流れていた。

 

晴明「この歯形から見ると人間の歯形じゃない

   恐らくこれを見るに獣ひ憑かれてる」

 

芳香「待ってください!それってまさか呪術と

   でも言うんですか!呪術に関してはもう

   禁令として知られている筈ですよ!」

 

晴明「いえ………唯一それを知っていてそれでも

   なお呪術を使う頭のおかしい連中がいる

   んですよ呪術士っていう頭がイカれた連

   中が……」

 

禁忌と知ってもなお使い続ける者達をひとまとめに呪術士と呼ぶ。彼らは呪いやらを扱うスペシャリストだが殆どの奴等は頭のネジが吹っ飛んでいるためまともな事をしないのは目に見えていた。

 

主人「まっまさか私さがそいつらに!」

 

晴明「いえ見立てではそのうちの1人が個人的

   な恨みで狙ったものだと推測出来ますね

   何か心当たりは?」

 

そう言いつつ紙に御芒星を描き呪文を書き記していく。

 

芳香「晴明、私が知っている限り彼はそんな

   事はしていない筈だ」

 

晴明「………そうなると職場で何かが原因で嫉妬

   した人物が依頼したって事ですかね」

 

主人「皆目検討がつかないな……」

 

紙に呪文を書き終えると晴明は主人に、

 

晴明「寝てください今から解呪の術を唱える

   ので」

 

主人「すみませんおねがい…………うぐっ!?」

 

突然屋敷の主人が胸に手を押さえて苦しみ初めた。

 

主人「うがっ!にっにげ……ガァーーーー!!!」

 

晴明へと躍り掛かってくる。それを守るかのように鈴蘭が蝶から人の形になると、

 

鈴蘭「ぐっ!!」

 

晴明の代わりに噛みつかれる。

 

晴明「鈴蘭!」

 

鈴蘭「大丈夫!!」

 

鈴蘭は思いっきり屋敷の主人を振りほどく。だが主人は受け身を取って体制を立て直した。

 

主人「グルルルルルルルルルルルルル!!

 

獲物を見るかのような目そして威嚇をするかのように唸り声をあげてくる。まるで獣のようだ。

 

鈴蘭「くっこいつ噛む力が半端ないよ!」

 

血が流れる肩を押さえて鈴蘭はそう言う。相当な顎の力だろう。

 

晴明「芳香さんは避難してください!それと

   何か壺を持ってきて下さい!」

 

芳香「分かった任せたよ!!」

 

芳香は大急ぎで出ていくと晴明は、

 

晴明「速くその人から離れなさい!」

 

先程から書いていた札を主人へとぶつける。

 

主人「ガアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

すると、どうだろうか主人はばったりと倒れその代わりに大きな体格を持つ白犬の妖怪が此方を睨んでいた。

 

晴明「貴方の目的は何!」

 

と、晴明が言うとその妖怪は見下しているかのように、

 

妖怪「安倍晴明は何処だ?」

 

自分の事について聞いてきた。それに対して、

 

晴明「私が安倍晴明よ」

 

そう答えた時だった。目の前にいる妖怪の形相は変わった。まるで何か自分に恨みを持つかのようにギロリと睨んだ。

 

妖怪「そうか貴様か貴様が安倍晴明かぁ!!

巨大な口を開けて自分へと襲いかかるが、

 

鈴蘭「晴明!!」

 

晴明「うわっ!!」

 

鈴蘭が押し倒してくれたため怪我をおわずにはすんだが扉や部屋が滅茶苦茶になった。

 

晴明「ありがとう!」

 

鈴蘭「今はあいつを!」

 

と、言っていると庭の先でその妖怪は自分達を睨み付けていた。

 

妖怪「晴明……安倍晴明!!我が名は狗神!!

   貴様を食らう者の名だ!!

 

狗神と呼ばれた妖怪は何故かは分からないが怒り狂っていた。

 

晴明「鈴蘭行ける?」

 

鈴蘭「バッチこい!!」

 

2人はそう言い飛び出した。もう空は夕日も沈み夜へと変わっていた。

 

晴明「貴方は何で私にそこまで執着をするの!」

 

言葉は理解できるなら何故、自分に執着するのか聞きたくなっていた。そのため聞くと不可解な事を言い出した。

 

狗神「お前のせいで()()()のせいで!!!」

 

晴明「お前ら……」

 

普通なら自分1人を差す筈なのに何故お前らと言ったのか疑問が浮かんだ。

 

狗神「まずは貴様を貴様を喰らわせろ!!」

 

晴明「そんなもの!!」

 

狗神が大きな口を開いて噛み付いてくるが術を唱え、

 

晴明「結界!」

 

ゴンッ!!と鈍い音をたてて見えない壁が現れ狗神の動きを押さえた。

 

狗神「安倍晴明!!安倍晴明ェェ!!!」

 

晴明「ぐっ!!」

 

ピシッ!!

 

あまりにも強烈な力で壁にヒビが入る。壊せれぬように必死に耐える。

 

鈴蘭「とっと離れろ雄犬!!」

 

ゴンッ!!

 

狗神「ぐっ!!」

 

横からの飛び蹴りを受け吹っ飛ぶがすぐに強靭な足で受け身をとる。

 

狗神「貴様……今、我の事を雄犬といったか……」

 

鈴蘭「だから何よ?」

 

狗神「ワォーーーーーーーーーーン!!

 

咆哮をあげる。どうやら相手は雌犬だったらしくキレてしまったようだ。しかもこの癖はこの時からあったようだ。

 

鈴蘭「あちゃ~地雷踏んだかな?」

 

狗神「貴様も食い殺してやる!!」

 

鈴蘭「やってみろや!!」

 

ゴンッ!! 

 

狗神「ガハッ!!」

 

蹴り上げを顎から受けて狗神はひるみ後ろへ後退した。だがそのせいか頭の脳が揺れたのか先程までとは変わり足元がおぼついていた。

 

晴明「百鬼束縛!!」

 

狗神「ガァッ!!!貴様!!」

 

無数の糸で拘束する。すると縁側をドタドタと走って芳香がこの屋敷の使用人と共に壺を持ってきた。

 

芳香「晴明これを!」

 

晴明「ありがとうございます!」

 

狗神「ガァーーーーーーーーーー!!!」

 

ブチッ!!

 

狗神が暴れて糸が切れていく。

 

鈴蘭「晴明急いで!!」

 

晴明「えぇこれで行けるわ!」

 

そう言い狗神に手をかざし、

 

晴明「呪詛となり人に害をもたらすものよ……」

 

狗神「止めろ!!止めろ!!!

 

晴明「我が命ずる悪しき者よ壺へと入れ!!」

 

狗神「ウガァーーーーーーーーー!!」

 

壺に吸いとられるように狗神が吸引されていく。そして狗神は壺の中へと入ると、

 

晴明「よっと」

 

自身の羽織で壺の口を塞ぐとその上に封印の呪符を張り付けた。これで封印は完了した。なお魔(ピー)波ではない。

 

晴明「終わったぁ……」

 

鈴蘭「ナイス晴明ちゃん♪」

 

芳香「これで同僚は元に戻るんだね?」

 

念のためなのか聞いてくると鈴蘭は笑顔で、

 

鈴蘭「その筈だよだから安心して♪」

 

芳香「そうかありがとう」

 

使用「ありがとうございます旦那様を助けていた

   だいて!」

 

使用人の方も頭を下げてくる。それを見た晴明は、

 

晴明「いえいえ……さてと帰りますかね」

 

使用「泊まっていかれては……」

 

晴明「いえいえ♪私達は帰りますよ♪それに

   こいつを出れないようにしないといけ

   ないので」

 

頭の中では早く帰って酒を飲んで寝たいというのもあるが狗神をもっと完璧に封印したいがため早く帰りたいのだ。

 

芳香「そうかなら晴明…送っていくよ」

 

晴明「それは助かります」

 

重い壺(狗神入り)があるため送ってくれるのは非常にありがたいと思ったため送ってもらうことにした。

 

芳香「それじゃ彼奴にもよろしくね」

 

使用「分かりましたそれでは芳香様」

 

芳香「行こう」

 

晴明「はい♪」

 

鈴蘭「持っていきますかね……」

 

狗神の壺を回収して晴明と鈴蘭は芳香の牛舎に乗り家へと帰るのだった。そして後の未来に封印した狗神はある少年を助けるパートナーになるのだがそれはまた本編でのお話である。




怠惰「ではではやっていきましょうかね」

神楽「狗神様のヤンキー時代……」

狗神「止めろ!!マジで恥ずかしいんだ!」

鈴蘭「元ヤンの狗神……プッ…」

狗神「よし鈴蘭てめぇ後で食いちぎってやる」

怠惰「まぁまぁそれとね実は今回は3人の元設定
   というのを語ろうと思うよ」

3人「元設定?」

怠惰「そう♪実は3人を描くに当たってね学園を
   思い浮かべながら最初作ったんだよ」

鈴蘭「学園?」

怠惰「そう♪それで考えたのがドラマとかで
   ありそうな仲良し3人組のグループって
   感じでね♪」

神楽「そうなんですか……」

怠惰「うん♪まず狗神は3人組の中だとまとめ役
   のリーダー言っちゃえば少しヤンキー気質
   な感じの立ち位置かな♪」

狗神「結局ヤンキーか!」

怠惰「次に神楽は勉強しか知らない堅物の真面目
   ちゃんって感じだね♪」

神楽「何ですかそれ!?」

怠惰「そんで鈴蘭は3人組のムードメーカーで
   妹分って感じだよね♪」

鈴蘭「成る程……つまり堅物の神楽ちゃんを遊び
   慣れてる(意味深ではない)狗神の姐御が
   誘って私もそれに便乗するって感じだよ
   ね♪」

怠惰「そうそう♪」

神楽「私って堅物ですか……」(´д`|||)

狗神「…………ヤンキー……」(´ー`|||)

怠惰「えっと2人のメンタルが持ちそうにない
   ので今回はここまで!」

鈴蘭「次回の本編もよろしくね♪」

怠惰「それではサラバ!」

神楽「堅物……」

狗神「ヤンキー……」

鈴蘭「ばいばい♪」

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