正邪の戦いから数日が経過し博麗神社では、
霊夢「あぁ本当にムカつくぅ!!」
蓮 「まぁまぁ」
未だに霊夢の機嫌は不機嫌だ無理もない。正邪には逃げられ理久兎からド正論を述べられればこうなるだろう。
蓮 「でもさ正邪に負けた事に対して言ってる事は
案外にも正しいんだよね」
霊夢「う~んそうだけど‥‥ただでも最後のあの言い
方はないと思うわよ私達が私達自らで敵を作
ったとしたらそれはただのインチキよ妖怪退
治をする身としては見過ごせないわよ」
蓮 「うん‥‥」
だが霊夢や魔理沙がこうして輝けるのは妖怪という存在があり異変を解決するという仕事があるからこそ妖怪退治者として輝ける。けれどもしもそれがなくなればどうなるのかなって思うのだ。
霊夢「あぁもう本当に頭が痛くなってきたわ‥‥」
縁側で寝転がりため息混じりにそう呟く。
蓮 「まぁまぁ‥‥」
因にだが文の話によると霊夢以外の面々もこんな感じになっているらしい。特にレミリアに限っては元々からプライドが高いがためによりいっそうの我が儘になっているだとか。玲音さんも咲夜さんも大変そうだな。
蓮 「……‥」
しかし霊夢もこの調子だとストレスが溜まりかねないしな。それに今日は居候している針妙丸も冒険がしたいとかで外出しているしたまには霊夢とも一緒の外出もかねて一肌脱ぐか。
蓮 「ねぇ霊夢」
霊夢「何よ?」
蓮 「気晴らしに少し散歩にでも行かない?」
霊夢「今はそんな気分じゃないし面倒だからパ‥‥」
蓮 「折角たまにはお昼を奢ってあげようと思った
のにな♪」
それを聞くと霊夢は飛び起き靴を履いて外へと出ると、
霊夢「何をぼさっとしてるのよ行くわよ!」
蓮 「掌返しが凄いなぁ」
流石は欲に忠実な巫女様だ。だけどそこが霊夢らしいんだけどね。クスリと笑い霊夢に続き空を飛ぶのだった。そうして移動し人里へと降りる。
霊夢「相変わらず人でいっぱいね」
蓮 「そうかな?」
あんまり霊夢は昼の人里に来ることがないからそう思うのだろうけど今はそれでも今はあまり人が通らないような時間なんだけどな。
蓮 「それで何を食べる?」
霊夢「えっそうね‥‥なら前に言っていたいなり寿司
を食べに行っても良いかしら?」
蓮 「あぁ~あそこのお握り屋か良いよ♪」
そうしてお握り屋へと行くと暖簾が上がっていたからまだやっているな。暖簾をくぐり中へと入り、
蓮 「すみませんまだやっていますか?」
と、聞くとふくよかな女性の定員が気づき近寄ってくる。
店員「あぁ蓮先生えぇまだやっていますよお一人様
ですか?」
蓮 「いえ‥‥」
後ろにいる霊夢を見せるように自分の位置を動かす。店員を見た霊夢はペコリと頭を下げ、
霊夢「どっどうも」
店員「あらあら巫女様までならお二人ですね席はど
うします?」
蓮 「えっと外の縁台でも?」
店員「えぇそちらへどうぞ♪」
そう言われ自分達は縁台に座る。すると周りから視線が自分達に向けられるのを感じる。やはり霊夢がいると少しだけ目立つな。霊夢のためにも中にするべきだったかな。
霊夢「うぅ~ん‥‥はぁ~たまには人里から見る空も
良いものね」
蓮 「あっうん‥‥この席で大丈夫だった?」
霊夢「えっ何でよ?」
あっこれ霊夢の性格が元々から図太いせいなのかまったく気にしてないや。まぁこれで悪口を言うような命知らずさせ出なければ問題ないのかもしれない。
蓮 「あっううん何でもない」
霊夢「そう‥‥」
と、言っていると先程の店員がお茶とお品書きを持って外へと出てくると緑台に置いていく。
店員「ご注文は?」
蓮 「えっといなり寿司で♪霊夢は?」
霊夢「そうね‥‥なら私もそれで良いわ♪」
店員「いなり寿司が2つですね分かりました♪」
そう言い店員は店へと入っていく。
霊夢「因に美味しいの?」
蓮 「うんお値段も良いし味も良いし中々だよ♪」
霊夢「ふぅ~ん」
蓮 「大丈夫だよ本当に美味しいから」
と、言いながらお茶を飲む。すると霊夢は何を思ったのか、
霊夢「‥‥修行しようかな」
蓮 「ブフゥーーーーーー!!!!?」
突然の発言にお茶を吹き出してしまった。
霊夢「大丈夫!?」
蓮 「ゴホッ!ゴホッ!うっうん‥‥何でまた?」
まさかあの修行をいい加減やりそしてサボりにも定評のあるあの霊夢が修行とか言い出したよ。明日はもしかしたら猛吹雪なのかもしれない。
霊夢「あんた失礼な事を思ったでしょ?」
蓮 「いっいや‥‥」
霊夢「はぁ‥‥何か理久兎の言うことも一理あるなっ
て思ってね‥‥まぁ必要悪とか正義とかの話は
抜きにしてもやっぱり言っているのは正しい
のよね」
蓮 「まぁ確かにね」
霊夢「だから私もやれる限りの事をしようかなって
変かな?」
それについて自分は首を横に振り、
蓮 「変じゃないと思うよそれに自分でも出来る事
を探すのは良いことだと僕は思うよ♪」
霊夢「蓮‥‥」
何て言っていると店員が店から現れ緑台に注文のいなり寿司と漬け物をおく。
店員「お待ちどうさんねそれと‥‥」
店員は耳元に顔を寄せると、
店員「彼女さんもいるしサービスしといたよ♪」
と、囁くとウィンクして店の奥に向かっていった。
霊夢「何‥‥今の?」
蓮 「あっうん‥‥まぁサービスだってさ」
よく見てみると両が少し何時もよりも多い。これはこれで嬉しいサービスだ。
蓮 「食べようか?」
霊夢「そうねいただきます」
そうして自分達は漬け物といなり寿司にかぶりつく。
霊夢「美味しい~♪」
蓮 「でしょ♪」
濃い甘タレが染み込んだ油揚げと酢飯が絶妙のバランスなため凄く美味しい。1ヶ月に1回は食べたくなるんだよな。そうして自分達はいなり寿司を食べ終える。
霊夢「ご馳走さま♪」
蓮 「ご馳走さまでした」
結局は8個あったいなり寿司の内の5個は霊夢が食べてしまったが気に入ってくれたようで良かった。
蓮 「それじゃそろそろ帰ろうか?」
霊夢「いいえまだよ折角だものもう少しぶらつきま
しょう折角の散歩なんだし♪」
蓮 「霊夢‥‥うん分かった♪すいませんお勘定を置
いていきますね」
店員「あいよ毎度ありね蓮先生」
そうして立ち上がりお握り屋を後にする。
霊夢「うう~んさて何処に行こうかしらね」
蓮 「まだまだ時間はあるしゆっくり巡ろう♪ね
霊夢「えぇ♪」
そうして自分達は今日を満喫するのだった。そして場所は代わりとある湖付近では、
? 「そんじゃまぁ言われた通りにしてね♪じゃ
ないと‥‥」
? 「分かってるよ‥‥ここを暫くの拠点にして良い
のかな?」
? 「良いんじゃね?所詮は湖なんだしさ」
? 「分かったじゃこっちはこっちでするね」
? 「あいよ~♪」
と、2人の者達は何かを企てているのを蓮や霊夢は愚かこの幻想郷の住人は知るよしもなかったのだった。
狗神「そんじゃ今回はここまでな」
鈴蘭「あれ怠惰は?」
神楽「いません‥‥ね?」
狗神「あの野郎さっそくサボりやがったな」
鈴蘭「う~ん大抵、怠惰君が何か起こる前触れなん
だよね」
狗神「言われてみると‥‥」
神楽「やっ止めましょうよ」
狗神「まっまぁそうだな違うと思いたいしな」
鈴蘭「だね‥‥話すことが思い付かないし今回は終わ
ろうか」
狗神「こういうのが不便なんだよな‥‥そんじゃ今回
は早いがここまでな」
神楽「また次回もお願い致します」
鈴蘭「それじゃ読者様♪」
狗神「またな」