翌日、博麗神社には何人もの人や妖怪が集い始める。それらは全員、鬼人正邪を倒さんがために集まったハンター達だ。
蓮 「えっと‥‥この人数なんだよね?」
霊夢「この前の方が明らかに多かったわね」
今現在、この場にいるのは自分と霊夢を含めてレミリア、玲音とたったの4人だ。
少名「私もいるよ!」
それと針妙丸も入れてもたったの5人と少なすぎる。最悪は式神達を含めても8人近くだ。8人だと何とも言えない人数だよな。せめて9人は欲しい。
レミ「何よ不満かしら?」
霊夢「昨日はあれだけいたんだもの不満にもなるわ
よ‥‥それよか咲夜とかはどうしたのよ?」
玲音「咲ちゃん打ち所が悪かったみたいでな暫くは
動けそうもなくてな今は紫もやしが回復魔法
を使って治療中だぜ」
どうやら霊夢から聞いた話を含めると昨日は参加していた筈だ。つまり例の正邪の隠し玉でやられたって事か。
レミ「本来の運命なら咲夜はいえ貴女達は天邪鬼を
やれる筈だったわけれど何らかの因果に介入
があったために敗北したって所ね」
蓮 「えっとつまりは正邪は本来は負ける筈なのに
何かしらの介入で正邪の負ける運命はおかし
くなり普段よりも強くなっているそしてその
せいで皆は撃退されたという解釈で良いんで
すか?」
レミ「えぇそうよ」
その話が本当だとすれば正邪に力を与えた者がいるという事なのか。一体誰がわざわざこんな事をしたのだ。考えられるのは幻想郷の秩序を壊そうとしている者が正邪の後ろで糸を引いている恐れがあるという事だ。そうだとしたら正邪1人を相手にしている訳ではないという事だ。
霊夢「きな臭いわね‥‥」
蓮 「霊夢もそう思う?」
霊夢「えぇ」
玲音「もしかしたら前みたいな天使はたまたお前ら
の話にあった悪魔の仕業か」
レミ「どちらにしてもって所ね」
と、そんな話をしていると晴天の空がキラリと光だすと何かが空から降ってくると土煙をあげる。
霊夢「なっ何よ!?」
少名「キャー~ー!!」
蓮 「針妙丸つかまって!」
玲音「秘技カリチュマガード!」
レミ「って私を盾にするな駄執事!!」
何とか土煙から身を守るとそこには箒を片手に持ち腕や足には霊夢と同等に包帯を巻いた魔理沙が立っていた。
霧雨「天邪鬼退治なら私も混ぜろよ♪」
霊夢「あんたはねぇ‥‥もう少し落ち着いて降りれ
ないの?」
霧雨「これが私の個性だぜ♪」
個性という言葉で済まそうとはなんてはた迷惑な言い訳なんだ。
レミ「それよか駄執事よくも盾にしたわね♪」
玲音「宅造は大丈夫か?」
蓮 「宅造じゃなくて蓮ですって!?」
レミ「ってコラ!私を無視すんな!!」
本当にいい加減に名前を覚えてほしいんだけどな。
蓮 「針妙丸は大丈夫?」
少名「うん‥何とか……」
針妙丸も無事そうで良かった。
霊夢「そんで?そんなボロボロな状態で挑むのかし
ら?」
霧雨「あたぼうよ早苗や咲夜がやられたんだ黙って
寝てられるかってんだそれに霊夢だってそう
だろ?」
霊夢「まぁね」
蓮 「何か凄く江戸っ子というか僕より
魔理沙のキャラってこんなんだったけ。いやでもトラブルメーカーだけれど勝ち気な少女だし間違ってはないのかな。
霧雨「それよか蓮も参加するのか!?この間は参加
しないとか言っていたのにか!?」
蓮 「えっあっうん昨日の惨状を聞いてね僕の我が
儘で他の方達が犠牲になるなら僕も参加しな
いとって思ってね」
玲音「まぁ鬼
蓮 「だから蓮ですって!それからその名前は別
の妖怪関連の方ですからね!?」
同じ和風で妖怪が出てくる話だが流石にその名前はアウトだ。
レミ「無駄よ昔に咲夜やらから聞いてるとは思うけ
どそいつに名前を覚えさせるなら別な仕事を
した方がよっぽど効率が良いわ」
玲音「HeyYouカリチュマは何を言っているん
ですメェ~ン?」
レミ「そこに直れ駄執事!!」
ついに我慢の限界に達したのかレミリアは玲音と交戦し出した。ド直球に言おうこれはウザいと、自分もレミリアの立場だったらこうなるかもしれない。
蓮 「霊夢‥‥」
霊夢「はぁそうね‥‥」
とりあえず仲裁しないとここで無駄な体力を使うのは得策とは言いがたい。神楽をすぐに抜けれるように構え頷くと霊夢も頷きそして、
霊夢「あんたらねぇそこまでにしないと実力で止め
るわよ!」
と、叫ぶが一向に交戦が収まる気配がない。仕方がないが実力行使で止めるのみだ。抜刀し2人の間に入り仲裁するために向かおうとしたその時だ。レミリアと玲音が戦っている先でスキマが現れるとそこから紫が出てきた。
紫 「こんにちはハンターさん達‥‥って血の気が自
棄に多いわね?」
そう言ったかと思うと2人がぶつかり合おうとしたその瞬間にスキマが現れ2人はスキマに入っていった。そしてスキマがその頭上に現れると、
レミ「うぎゃ!?」
玲音「ぐふっ!」
2人が落ちてくるとスキマは消える。どうやら仲裁してすれたみたいだ。
紫 「しかし結構なぐらいに人数が減ったわね?」
霊夢「見ての通りよこの前の討伐戦の僅か6分の1
近くにまで減ったわよ?」
紫 「みたいねこの人数からして‥‥」
6分の1程という事は30人近くはいたということか。それがこうなるとやはり減った理由は、
霧雨「恐らくはあの天邪鬼の最後の切り札に皆諦め
ちまってるな」
蓮 「やっぱり」
やはり正邪の例の切り札が原因か。
レミ「ちょっとそこのスキマ!邪魔しないでくれる
かしら!?」
紫 「紅き館の吸血鬼さんここで労力を使うのは些
かどうかと思うけど?まさか負けた時のため
の言い訳のために執事とやり合ったなんて言
わないわよね?それとそこの執事さんは今一
度は口を閉じた方が良いわよ?口は災いの元
とも言いますわ?」
玲音「ちっ食えない女だぜ」
レミ「ふんっ」
2人は大人しくなる。そしてニコリと微笑むと、
紫 「さてと‥‥」
霊夢「待ってまさこの人数でやる気じゃないわよね
紫?」
紫 「えぇこの人数でやるわよそれに今回は素敵な
助っ人も呼んだんだから♪」
そう言うと紫はスキマを開くとそこから3人の人影が現れスキマから出てくる。それは自分達は知る者でありその中でも恐らく自分からしたら馴染みの深い者達だった。それは、
耶狛「燃える正義が平和を愛する皆が悪を倒せと私
を呼んでいる!討伐レッド!!」
亜狛「えっえぇと全ての悪にじゃっジャッジメント
とっ討伐ブルー!」
黒 「はぁ‥‥討伐ブラック」
耶狛「3人合わせて討伐戦隊ハンターズ!」
と、耶狛はきっちりとしたポーズをし亜狛は恥ずかしいのかぎこちないポーズをそして黒はただ溜め息をついて立つというまとまりのない戦隊もとい理久兎に仕える従者達がスキマから現れたのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
鈴蘭「やったね姐御の好きな子が出てきたよ♪」
狗神「うるせぇ!?」
怠惰「はいはいおっさん娘が恋バナしても誰得な
展開だから先に進むぞ」
鈴蘭「酷い!?」
神楽「えっと3人が出てきたって事はまさかあの
神様も‥‥」
怠惰「まぁそれは次回になればどうなっているか
は分かるよ」
鈴蘭「でもあの3人が来てくれると心強いっていえ
ば心強いよね‥‥」
神楽「そうですね」
怠惰「まぁまぁどうして来たのかは次回って事で‥‥
さて時間も時間だし今回はここまで」
鈴蘭「また次回もよろしくね」
神楽「それでは読者様」
狗神「またな」