血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様ここ最近、午後8時に寝てしまい12時頃に目が覚めてしまう怠惰のクソ悪魔です。変なリズムが出来てしまっていて困ったものです。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第342話 グレた妖刀

その姿は変われどそれは自分の愛刀である神楽だった。それよか凄いキャラが変わってる気がするのは気のせい‥‥ではないよな。

 

正邪「そんじゃ先生その侵入者は任せるぞ」

 

神楽「はいよ~♪」

 

しかも何故か神楽は正邪側についてるときたもんだ。どうしてこうなったんだ。

 

蓮 「おい!神楽に何をしたんだ!」

 

正邪「何を‥‥ねぇ?私はそいつに力をやった‥‥ただ

   それだけさ精々久々の再会を楽しみな♪」

 

そう言い正邪は奥へと向かっていった。

 

蓮 「神楽どうしてこんな事を!」

 

どうして自分に向かってこんな事をしてきたのかを聞くと神楽は楽しそうにケラケラ笑う。

 

神楽「どうしてって?逆襲したいからに決まってる

   っしょ!!」

 

ギンッ!

 

弾き飛ばされ受け身をとって態勢を立て直すと既に神楽が詰め寄っていた。

 

蓮 「っ!!!」

 

ギンッ!

 

また神楽の一撃を防ぐが木刀に神楽の刃がめり込む。

 

蓮 「逆襲って何でまたそんな事を!」

 

神楽「そんなの私の勝手だろうが!」

 

押し返されると神楽は自身の本体の刀を振るい斬りかかってくる。

 

蓮 「このっ!!」

 

それに合わせ神楽の攻撃を防いでいく。

 

神楽「キャハハハハ何これ超ウケるんですけど~♪

   ほらほら必死に抵抗してよねぇねぇ抵抗して

   見せてよ♪さぁさぁ!!」

 

どんどん神楽の振りが加速していき捌くのも大変になってくる。だが一番の問題はそこじゃない。

 

蓮 「まずい‥‥」

 

いくら霊力で木刀に膜を張って強化しているとはいえど神楽の元々の切れ味は大業物に等しいためか木刀にどんどん切れ込みが深くなっていく。このまま行けば木刀がポッキリ折れて神楽の攻撃を防ぐ手段がなくなりかねない。

 

神楽「そんなひのきの棒みたいな刀でよく頑張って

   これましたねぇ蓮さんその棒を折ったら次は

   蓮さんの首を貰いましょうか!」

 

上段からの強い振り下ろしが迫る。すぐに後ろへとバックステップで回避するが、

 

神楽「甘いんだよさぁ悪鬼共!その地味野郎をその

   まま床にキスさせちゃいな!」

 

蓮 「なっ!」

 

既に後ろには神楽の分霊が2体召喚されていてしかも大きく拳を構えていた。

 

蓮 「式符 鈴蘭反撃の型!」

 

式神札を咄嗟に出しスペルを唱えると自分の背後に鈴蘭が足を構え現れると同時に2体の分霊は殴りかかってくるが同時に鈴蘭の蹴りが拳に炸裂すると2体の分霊は霧のように消えていなくなる。

 

鈴蘭「ドヤァ♪ってまさか神楽ちゃん!?」

 

神楽「ちっ邪魔してんじゃねぇよ汚ぇ麟粉をバラ撒

   く蛾女が!」

 

鈴蘭「ひぇ~!?暫く見ない間に神楽ちゃんがグレ

   てるんだけど!?というか私は蛾じゃなくて

   蝶なんですけど!?」

 

鈴蘭に対してもこれか。以前の神楽の面影が殆ど消えてて怖くなる。この会っていない数日間でここまで荒むものなのか。

 

神楽「とりあえずその汚い羽は斬ってあげるから羽

   出せよ?」

 

鈴蘭「れっ蓮くん神楽ちゃんに何したの!?」

 

蓮 「僕も何かした覚えなんてないよ!?」

 

過去を思い返してみても酷い扱いはした事がない筈だ。異変が終われば不器用ではあるがしっかり手入れもしてるしそんな一気に嫌われる事なんてした覚えないんだけどな。

 

神楽「覚えがない‥‥ねぇ………まぁ仕方ないですよお

   前達ごときに分かる筈もないんだから!」

 

神楽は刀身を煌めかせ2体の分霊を左右に隣に並べる。

 

神楽「悪鬼 鬼神楽の舞い」

 

スペルを唱えると2体の分霊は拳を構えて襲いかかってくる。あっちが数で押すスペルならこっちも数で押すだけだ。

 

蓮 「式符 式神達の宴!」

 

鈴蘭「いくよ!」

 

鈴蘭は向かってくる分霊1体に突撃し自分は胸ポケットに入っているもう一枚の式神札をもう1体の分霊へと投げると煙が上がり狗神(人型)が現れ、

 

ゴンッ!!

 

殴りかかってきた分霊を片手で止めて見せた。

 

狗神「ようやく出番か‥‥んで?これはどういう状況

   だ?」

 

鈴蘭「姐御!神楽ちゃんがグレたんだよ!?」

 

狗神「あぁん?」

 

蹴りで分霊を抑えつつ鈴蘭は言うと狗神は首をかしげて自分を見てくる。苦笑いしつつ目の前にいる神楽を指差し、

 

蓮 「えっと‥‥うんあれが神楽なんだよ」

 

狗神「………はぁ?」

 

やっぱり狗神も驚くよな。だって面影は何となくあるものの姿や性格やら変わっているんだから。

 

神楽「おい獣臭女なにガン飛ばしてんだよ?ていう

   かいい加減に離せや!そんでてめぇもいい加

   減離れろっての!」

 

分霊を操り狗神を弾くと狗神と鈴蘭を弾き飛ばし2人は自分の隣に来る。

 

狗神「……っと‥こいつ本当に神楽か?」

 

蓮 「うん‥‥」

 

鈴蘭「かっ神楽ちゃん何があったの!?私達が何か

   したなら謝るから!」

 

と、鈴蘭は言うと神楽はギロリと睨んでくる。あっこれ鈴蘭は何か地雷を踏んだかな。

 

神楽「マジでいちいち勘に触ってきてムカつくんだ

   よ!てめぇら見てると本当にさ!!」

 

神楽が癇癪を起こすと同時に分霊達の存在感がより強まる。

 

神楽「うぜぇんだよ!!」

 

金色に光る刀身は金色の光と黒い禍々しい光を纏わせると分霊達と共に襲いかかってくる。

 

蓮 「‥‥2人は分霊をお願い神楽は僕が!」

 

こうなったら覚悟を決めるしかない。本当はこんな覚悟でやりたくなかった。これは自分の大切な友であり仲間である神楽を殺しかねない覚悟なのだから。それは神楽の本体の刀身を折ってでも彼女を止めるという自分の意志と覚悟だ。

 

蓮 「行くよ!!」

 

狗神「あぁ!!」

 

鈴蘭「うん!」

 

そうして2人は分霊へと向かっていき自分は木刀に霊力を纏わせ神楽とぶつかり合う。そして何度も何度も刀と木刀がぶつかり合う。

 

神楽「そんな棒きれで何が出来るの私を倒すだなん

   て不可能!!」

 

蓮 「確かにこれは棒きれだし間に合わせで持って

   るだけだからね‥‥それに僕の戦いをずっと支

   えてくれたのは狗神や鈴蘭そして神楽なんだ

   僕からしたら皆は仲間なんだから!!」

 

神楽「キモいんだよ!ていうか知ったような事を言

   ってんじょねぇよ!!」

 

蓮 「キモくたっても良い!それが僕が思ってきた

   事なんだから!!」

 

狗神や鈴蘭そして神楽も僕はこの子達をペットだとか道具だとかそんな事は一度たりとも思ったことはない。皆、自分にとって欠け換えのない仲間なのだから。

 

神楽「ぐぅ!本当に勘に触るんだよ!!」

 

怒りの一撃が入ると同時についに恐れていた事が起きる。

 

バキンッ!!

 

持っていた木刀が折れたのだ。それを見た神楽はニヤリと笑った。

 

神楽「くたばれ!!!」

 

上段の構えによる一撃が迫る。即座に折れた木刀を手に持ち左右に持つ木刀を交差させ神楽の一撃を防ぐ。

 

神楽「しぶとい!」!

 

蓮 「ぐっ!しぶとくて結構だ!!」

 

負けぬようにと踏ん張る。すると、

 

鈴蘭「蓮くん!!」

 

狗神「小僧離れてろ!」

 

2人の声が聞こえると自分と神楽の左右から何かが迫ってくる。すぐに言葉に従って離れると、

 

ドゴンッ!

 

神楽「っ!?」

 

神楽に向かって2体の分霊がぶつかり合う。どうやら狗神と鈴蘭が分霊をぶっ飛ばして助けてくれたみたいだ。だが同時にそれはチャンスと変わった。ぶつかりあった神楽は体勢が崩れたのだ。

 

蓮 「狗神!鈴蘭!畳み掛けるよ!」

 

狗神「ちっ仕方ねぇな!」

 

鈴蘭「了解♪」

 

自分達は神楽へと向かって距離を詰め寄る。

 

神楽「つつ‥‥っ悪鬼達!彼奴らを!」

 

と、神楽が指示を出そうとするがその前に狗神と鈴蘭が神楽に詰め寄り、

 

狗神「いい加減にしやがれ!」

 

鈴蘭「成敗!!」

 

狗神は拳を鈴蘭は蹴りを放つ。神楽は2体の分霊を盾にし2人の攻撃を防ぐと即座に後ろへとステップで後退するが2人の一撃を受けた2体の分霊は消滅する。狗神と鈴蘭の間を通り抜け下がった神楽に追撃を加えに向かう。

 

神楽「そんな折れた棒なんかに!」

 

蓮 「そらっ!!」

 

折れて2つになった木刀を神楽に向かって投げつける。

 

神楽「甘い!」

 

投げた木刀を弾き飛ばすと同時に霊力を込め構えながら距離を詰める。

 

神楽「刀を持たないくせして何を!」

 

蓮 「何をって簡単さ!」

 

金狐化し両手を合わせ霊力を込める。そして込めた霊力を刃へと変える。

 

神楽「まさか!」

 

蓮 「仙術十五式断刈列斬!!」

 

まだまだ未完成で理久兎のようなあんな火力や長さすら出せないがこの距離なら長さなど関係ない。そして神楽を戦闘不能にさせるならこのぐらい火力があれば充分だ。

 

神楽「くっ!」

 

防御の構えをとろうとするが無駄だ。自分のこの技を防ぐなら霊夢の結界ぐらいの防御がなければ不可能だ。

 

蓮 「じぇりゃぁぁ!」

 

並び立つ障子を切り裂きながら神楽に向かって一閃する。

 

神楽「認め‥‥いややっぱりあんたは………」

 

ピチューーン!!

 

被弾する音が自分達のいる場所で鳴り響いた。この勝負は自分達の勝利となったのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

晴明「はい♪今回は2人がいないので代行しします
   ね♪しかし神楽に何があったのでしょうね」

怠惰「それは次回を見ればって感じかな」

晴明「まぁ確かにそうですけどねしかしあの城はど
   こかで見たことがあるような?」

怠惰「そうなの?」

晴明「えぇ40~50の間で見たことがあるのよね
   何だったかしら?」

怠惰「ネタバレだけは止めてね?」

晴明「しないわよそんな事」

怠惰「なら安心♪」

晴明「でも何となくだけど確か悲しい話が」

怠惰「おいコラ♪ネタバレをするなっての」

晴明「こんなのネタバレじゃないわよ」

怠惰「やれやれ‥‥おっとそろそろ時間だし今回は
   ここまで♪」

晴明「えっちょっと」

怠惰「今回はここまで♪」

晴明「すごんで言わないでよ分かったから」

怠惰「ではまた次回もよろしく」

晴明「それでは読者様また次回さようなら♪」

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