血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、履歴書を書くのに手間取っている怠惰のクソ悪魔です。志望動機とか何を書けば良いのやらお陰で現実逃避中です。さてこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第333話 人里のろくろ首

真昼となっている人里では、

 

赤蛮「くらえっ!!」

 

蓮 「っと!」

 

首なし妖怪との弾幕ごっこが始まっていた。

 

蓮 「………」

 

赤蛮「ちょこまかとよけやがって!」

 

見た目の印象と比べると結構荒っぽい感じがする。まぁこの異変は妖怪達が殺気だっているせいもあるかもしれないが。

 

赤蛮「というかお前は嘗めてるのかそんな棒切れで

   私と戦おうとかさ!」

 

蓮 「いやあの挑んできたのはそっちですしそれに

   これは棒切れではなく木刀です!」

 

向かってくる弾を全て木刀で弾き返す。

 

赤蛮「ととっ!いやそんなの棒切れだよ!だって金

   色に光る刀がないならそんなに怖くはないし

   ねぇ?」

 

言ってくれるじゃないか。ニコリと赤蛮奇に微笑み、

 

蓮 「なら思い知らせましょうか今現在で言っては

   ならない禁句を言ったことを♪」

 

木刀を脇に差して構え一気に赤蛮奇の目の前へと急接近する。

 

赤蛮「へっ!!?」

 

一瞬の動揺からすぐに抜刀するが赤蛮奇は器用に頭を飛ばし胴体を後ろへと反らせて一撃を避ける。だがすぐに斬り返しで胴体を狙うがマントを軽く斬る程度で避けられる。

 

赤蛮「危なっ!?」

 

蓮 「今のを避けますか」

 

赤蛮「ってマントがよくもやったな!」

 

そう言うと少し後退すると、

 

赤蛮「首符 ろくろ首飛来!」

 

頭と胴体が離れると頭を中心に無数の弾幕が展開され襲いかかる。すぐに胸元にある狗神札を出して、

 

蓮 「狗神!」

 

と、狗神を呼ぶと犬型の狗神が飛び出てくる。

 

狗神「失せろ!!」

 

その一喝が入ると無数に展開されていた弾幕が一瞬で消えると同時に役目を終えた狗神も消える。

 

赤蛮「嘘っ!?」

 

蓮 「はぁっ!」

 

木刀を振るい斬撃波を飛ばすが赤蛮奇は頭と胴体をそれぞれ移動させて回避していて本当に見ていて珍百景を見ているかのような感じだ。

 

赤蛮「危ないな!というか一瞬で消すとか反則も良

   い所よ!」

 

負けじと赤蛮奇も弾を放ってくる。それを木刀で弾きつつ斬撃波を放ちながら、

 

蓮 「さっきから文句ばっかりですね?」

 

赤蛮「つきたくもなるわよ本当にいきなり仮面女と

   影狼みたいな狼女とタッグ組んで巫女達と争

   ったりとか色々と物申したいわよ!というか

   何食わぬ顔で破壊した小屋を素通りしたわよ

   ね!?」

 

あの時の弾幕ごっこを見ていたのか。というかその後の事もしっかり見られているとは。あれはまぁこっちに非があるよな。現に今も言ってないし。

 

蓮 「いやあの‥‥」

 

赤蛮「あんた達がこうして暴れるから人里でひっそ

   り住む私とかを危険に晒してる自覚あるのか

   コラッ!?」

 

何か段々とヒートアップしてきて抑えが効かなくなってきている感じがする。だが人里にひっそり住んでいるという単語からやはり可笑しくなっている。ならば朝方にいた人里の住人達は何処にいるのだろうか。

 

蓮 「赤蛮奇さん人里の住人は?」

 

赤蛮「あぁん?それなら今ごろは家に籠ってるよ妖

   怪が暴れだしてるから皆は家でって事さ」

 

やっぱり家にいるのか。ならば民家に被害が出さないように早めに決着をつける必要があるな。

 

赤蛮「あぁもう良いわ!」

 

そう言うと赤蛮奇の頭がいきなり9つになると辺りをふわふわと浮き始める。

 

赤蛮「飛頭 ナインズヘッド!」

 

と、唱えると9つの頭それぞれが弾幕を展開す四方八方から弾幕が迫ってくる。

 

蓮 「手品だったら受けますよ特に首切りマジック

   とかなら」

 

赤蛮「あらありがとう♪とりあえずピチュれ!」

 

どの頭が本物だろうか。ここは目を瞑ってと思っていると答えレベルの解決策を見てしまう。

 

蓮 「‥‥あっ」

 

それはふわふわと飛ぶ胴体だ。どんなに頭の数が増えようが胴体だけは増えないしむしろ格好の的になってる始末だ。それならば狙うのは一点の胴体のみだ。

 

赤蛮「さぁどれが本物の頭か見破れるかい!」

 

蓮 「………」

 

何か言っているが気にせずに赤蛮奇の弾幕を上手く避けながら胴体へと近づく。

 

赤蛮「なっお前なにを!?」

 

蓮 「赤蛮奇さん胴体が隙だらけなんですよ!」

 

赤蛮「ちょっちょっとたんま!!?」

 

蓮 「たんまなし!覚悟!!」

 

木刀を振りかぶりそして一気に木刀を振り下ろすと、

 

ゴンッ!

 

鈍い音と共に胴体に木刀が当たる感触がした。

 

赤蛮「ぐふっ!!?」

 

ピチューーン!!

 

被弾音が鳴り響き展開されていた弾幕が消え浮いていた無数の頭も消えると叩いた胴体から首が生えてくる。

 

赤蛮「痛っい~!!?」

 

痛恨の一撃が入ったせいか赤蛮奇は地面を転げ回る。まぁ腹部を叩いてしまった訳だし仕方ないか。しかしやっぱり手加減という意味でも神楽の方が手加減が出来るが木刀になると手加減が出来なくなるな。

 

蓮 「赤蛮奇さん大丈夫ですか?」

 

赤蛮「大丈夫な訳ないでしょ!?滅茶苦茶痛いわよ

   あんたの筋力どうなってるのよ!?」

 

蓮 「えぇ~………」

 

何このいちゃもん。というかこれはどう答えれば良いんだろうか。そんなに筋力という筋力はないんだが。

 

蓮 「そこはまぁ‥‥それよりも幾つか聞きたいこと

   があるのですが」

 

赤蛮「何よ?」

 

蓮 「まず巫女達は見ていませんかってのと次に頭

   に小さな角を生やして性格が捻くれている女

   性って見てませんか?」

 

それを聞くと赤蛮奇はジト目で腹を擦りながら見てくる。そして口を開くと、

 

赤蛮「巫女達には会ってないし残念だけど私はその

   辺については知らないわけど影狼か姫なら知

   ってんじゃない?」

 

蓮 「えっとその妖怪?達は何処に」

 

赤蛮「姫は霧の湖それで影狼は迷いの竹林に住んで

   るよ」

 

………あれ待ってその姫って先程に戦ったあの淡水人魚のわかさぎ姫か。それだとわざわざまた霧の湖に戻るのもって感じだしここはその影狼という妖怪が住む迷いの竹林に行ってみるのが吉かな。

 

赤蛮「で?そんだけかしら?」

 

蓮 「えぇそれだけ聞ければとりあえずは影狼さん

   の所に向かってみますよ♪」

 

赤蛮「そう‥‥」

 

蓮 「あぁそれと色々とすみませんでした」

 

一言の謝罪を述べると赤蛮奇は意外といった顔をする。

 

赤蛮「いっ良いわよ別にあぁもういいわ!」

 

そう言いそそくさと去っていった。

 

蓮 「‥‥?まぁ良いか」

 

とりあえず話にあった影狼の元へと向かうことを決心し迷いの竹林へと向かうのだった。




怠惰「では今回はここまでです」

狗神「しかしこいつら好き勝手に暴れるよな」

鈴蘭「これ地底とかどうなるのかな?」

狗神「そしたらお前あの危険な鬼達とかが」

怠惰「それはないよ」

狗神「はっ?何でそんな事‥‥あっ」

鈴蘭「そうだ地底には彼達がいたね」

怠惰「そうあの凸凹兄妹や悟り開いた破壊者や後
   はトラブルメーカーな偉い神だったりとか
   そんなメンバーがいるから問題ないでしょ
   う」

鈴蘭「ある意味でみんなが暴れたらすぐに鎮圧で
   きるよね」

怠惰「そうそう強い鬼達も彼等の前なら恐らくは
   無双系ゲームの雑魚敵のように消えていく
   だろうね」

狗神「おいおい‥‥」

怠惰「まぁあっちはどうなっているかはこっちを
   もう少し投稿したら出すつもりだからよろ
   しくね♪さてではではそろそろ時間だし今
   回はここまでにしようか」

狗神「あいよそんじゃまた次回もよろしくな」

鈴蘭「それじゃバイバイ♪」

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