血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんはそしてお久々です読者様、怠惰のクソ悪魔です。また暫くは此方を投稿するのでお願いします。さてそれでは本編へどうぞ。


第326話 元の日常へ

ごたつきから数日が経過し今日は異変解決の宴会が開かれていた。

 

蓮 「賑わってるね」

 

霊夢「そうね‥‥」

 

因みにだが数日が経過し霊夢から時々発せられる狐の鳴き声は少しずつだが出なくなってきていた。

 

霊夢「まぁでもこうして楽しめキュからいいけど‥‥

   またやった~………」(*T^T)

 

それでもこうして時々だが発してしまうが………

 

霊夢「本当にあの獣人は‥‥次あったら毛を剥いでや

   るわ!」

 

蓮 「言ってる事が物騒過ぎるからね」

 

流石にそれは色々とアウトな光景なためダメだ。

 

蓮 「何やかんやでトラブルはあったにはあったけ

   ど霊夢も皆も無事でよかったよ」

 

霊夢「それはそうだけど‥‥それよりも蓮」

 

蓮 「ん?」

 

霊夢「何で偽物の私が私をこっちに寄越せって言っ

   た時に私を渡さなかったの?多分な話になる

   けど魔理沙や咲夜だったら渡すと思うのよ」

 

何でってそんなの決まってるだろう。

 

蓮 「怪しいと思ったからさ霊夢の大体の行動なん

   て簡単に予測できるぐらいのパターンが多い

   からね」

 

霊夢「それはつまり単純って言いたいのかしら?」

 

両頬を優しくつねって引っ張られる。痛くはないが人前なので止めてもらいたい。

 

蓮 「ごひぇんってば」

 

霊夢「まったく‥‥」

 

頬を引っ張るのを止め少しムスッとした表情になる。まぁ行動パターン以外にも理由はあるにはある。

 

蓮 「それに霊夢はあんな執念深くはないし狐にな

   った霊夢があんなにも怯えてたら疑いもする

   よ」

 

霊夢「蓮‥‥」

 

蓮 「それが正解のルートだったから良かったけど

   ね♪」

 

霊夢「ありがとう♪」

 

これは卑怯だ。真正面からそんな事を言われれば恥ずかしくて照れてしまう。

 

蓮 「うっうん」

 

霊夢「ふふっ♪」

 

やっぱり霊夢には勝てないや。なんて互いに笑いあっていると、

 

紫 「楽しそうね霊夢♪」

 

理 「よっちょっと良いか♪」

 

理久兎と紫が酒を持ってやって来た。

 

蓮 「紫さん理久兎さん」

 

霊夢「何の用よ?」

 

理 「まぁ酒を飲もうとなついでにこれもな♪」

 

理久兎は紙箱を見せてそう呟くと自分にそれ渡し2人は座ると酒を注ぎ飲み始める。

 

霊夢「ねぇこれ‥‥」

 

理 「あぁ~まぁあれだ詫びの品だと思ってくれ後

   出来れば今食べて欲しいんだが良いか?」

 

今って‥‥とりあえず言われたから紙箱を開けてみるとそこにはシュークリームが詰まっていた。

 

蓮 「シュークリームだ」

 

霊夢「それって外界の?」

 

理 「あぁまぁ食えば分かるさ」

 

紫 「ふふっ♪とっても美味しいわよ?」

 

恐らく理久兎が作ったのだろう。理久兎の料理は外れがないのは知ってるしとりあえず霊夢と1つずつ食べるとサクッという音と共にやわらかな食感と濃厚なクリームが口の中を包み込む。今まで食べたシュークリームを凌駕する美味しさだった。

 

蓮 「美味しい!?」

 

霊夢「本当ね!」

 

自分達は貰ったシュークリームを食べているとふと思う。そういえば理久兎の事だからさとり達もいるだろうと。

 

蓮 「そういえばさとりさんは?」

 

理 「あぁ~さとりならほれ」

 

指差す方を見るとさとりは地霊殿の者達とひっそりと飲んでいた。

 

理 「お前らと話したい事があったら少し別行動を

   とらせてもらった」

 

霊夢「それは紫と浮気かしら♪」

 

理 「おっおいおい変な冗談は止せよさとりに殺さ

   れちまうよ」

 

紫 「ふふっ♪御師匠様が良いなら何時でも構いま

   せんわよ♪」

 

理 「紫もそう言う事を言うなってば‥‥」

 

チラリと見るとさとりがニコリと微笑んで此方を見ていた。それを見て少し背中がゾクリとした。

 

霊夢「それで何の用よ?」

 

苦笑いをしていたニコニコ笑っていた理久兎は急に真剣な顔になり紫も笑った顔から苦虫を噛み潰したかのような難しい顔をした。

 

紫 「例の害虫共について‥‥かしらね」

 

理 「俺もそれについてだ」

 

どうやらオセとケルベロスについて何か情報を入手したみたいだ。

 

紫 「まず逃げた先を追った結果だけど残念ながら

   幻想郷から逃げたみたいねそれも外の世界を

   隔てる博麗大結界には何の痕跡もなかったの

   よまるで最初からそこにいなかったかのよう

   に‥‥」

 

霊夢「つまり逃げられたって事ね」

 

紫 「えぇだけど恐らくな話になるけど博麗大結界

   に何の痕跡もなく越えたって事は私や亜狛み

   たいな空間を操る者がいそうね」

 

やはり逃げられてしまったか。しかしちょっとした事から大まかな者まで絞れるとは流石と言いたい。

 

理 「成る程な」

 

紫 「御師匠様は?」

 

理 「俺はケルベロスについてだ地獄の方に手紙で

   問いただしたが結果はありえないとの事だ」

 

蓮 「どういう事ですか?」

 

理 「内容によるとその日はずっと地獄の門にいた

   らしいんだ」

 

それは矛盾してる。だってあの日にケルベロスは確かに幻想郷にいたのだ。どうしてこんな矛盾することが。

 

理 「矛盾してると思うだろ俺もそれは思うそれと

   これはあくまでも予測の話になるが地獄の主

   神に俺達が出した手紙は渡ったには渡ったが

   その後、誰かに偽の情報が地獄の主神に流れ

   たのか結果はご覧の通りって感じか?」

 

蓮 「そんな‥‥でも実際に」

 

理 「あぁケルベロスはここにはいた‥‥だがあっち

   はそんな筈はないの一点張りだよ恐らく地獄

   の人事課辺りの誰かが汚職してるのは間違い

   ないだろうな」

 

汚職ってまさかオセ達の仲間が裏で糸を引いているか。どうにかならないのだろうか。

 

蓮 「どうにかならないんですか?」

 

理 「俺もどうにかしたいにはしたいだがこれ以上

   俺が首を突っ込むと閻魔庁の奴等が黙ってな

   くてな‥‥ただでさえ知らない内に俺は事件を

   起こしちまってる訳だしなだから暫く目をつ

   けられだろうしこの状態で下手に行動すれば

   旧地獄が消える事になる恐れがあるそうなる

   とそこに住む奴等が路頭に迷う事になる」

 

蓮 「そんな」

 

もう理久兎だけではこの問題はどうにもならないって事か。

 

理 「おふくろから話を通せばあるいは‥‥だがこの

   ゴダゴダにおふくろを巻き込みたくないここ

   最近は世話になりっぱなしだしな」

 

紫 「困ったものね」

 

霊夢「歯がゆいわ」

 

霊夢の言う通り歯痒いこの上ない。

 

理 「まったくだ‥‥だが俺はこれからも出来る限り

   で欧米地獄の方にはコンタクトはとってみる

   そんでもって裏を暴いてやるよ‥‥友人そして

   俺の娘にまでちょっかいを出したんだタダで

   は済まさん‥‥同じいやそれ以上の屈辱を与え

   て手を出したことを後悔させてやる」

 

一瞬だったが理久兎から気迫を感じ近くにいた周りの者達は一瞬どよめいたがすぐに会話をしだした。

 

紫 「ふふっ♪やはり御師匠様は優しいですね私は

   そんな御師匠様が大好きですよ私は♪」

 

理 「よせやい‥‥まぁここは宴会の場だしこんな話

   は野暮だな飲もうぜ♪」

 

蓮 「えぇと水でよろしければ♪」

 

霊夢「えぇ♪」

 

そうして自分達は歯痒い思いをしながらも今は宴会を楽しむ事に専念するのだった。




怠惰「ではでは今回はここまでです」

神楽「はい♪」

鈴蘭「しかし霊夢ちゃんの癖は治るの?」

怠惰「まぁ生まれてからの癖とかなともかく急性
   の癖なら自然と治ると思うよ?」

狗神「ほう‥‥」

怠惰「でも人間や君達も面白いよね♪1つの修羅
   場を潜り抜けると共にまた1つと強くなっ
   ていくしねぇ」

狗神「そうか?小僧はともかく私等は変わらんだ
   ろ」

鈴蘭「だよねぇ~」

神楽「いえ皆さんは成長なさっていってますよそ
   の点で私なんて‥‥」

鈴蘭「神楽ちゃんだって成長してるよ」

狗神「あぁ」

神楽「だと良いのですが」

怠惰「はいはい君達そろそろ時間もあれだし終わ
   るよ」

鈴蘭「あっはいはいそれじゃ今回もありがとう」

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様」

怠惰「またねぇ~」

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