霊夢と喧嘩別れしてから1ヶ月ついにこの東来た。自分は博麗神社へと続く長い階段の下に立つ。
蓮 「霊夢‥‥元気だと良いけどなぁ」
萃香や魔理沙の話だと相当落ち込んでいるみたいだ。流石に自分のヘタレで逃げて1ヶ月もの間を開けたのは反省だし自分が情けない。だがそれでも謝らなければならない。例え修羅場だとしても結末が本当の破局となったとしても謝らなければ霊夢に失礼だ。
蓮 「良し!」
意を決して階段を登ろうとしたその時、近くの草むらが揺れだした。するとそこから一匹の白い狐が出てくる。しかも、
白狐「ギャン!!」
凄くこっちに威嚇してくる。
蓮 「えっと僕は君には何も手を出さないよだから
通してくれるかなぁ~」
穏便に事を荒たてずに済まそうとするが白狐は臨戦体制を取るとこっちに向かって飛びかかってきた。
蓮 「うわっとと」
何とかキャッチするが白狐は暴れ出す。
蓮 「ほらお行き」
放そうとすると今度は裾へと噛みついて離そうとしない。一体この狐は何がしたいんだ。
蓮 「どうしよう」
仕方がないこのまま抱き抱えたまま博麗神社へと登るか。階段を登り始めると白狐は裾を噛んだまま暴れて抵抗しだす。
蓮 「もう何なのさっきから」
だがこの狐の顔を見てふと思う。誰かに似ている気がすると誰だったかな何て思いながらも暴れる白狐を押さえつけつつ博麗神社に辿り着く。
蓮 「………うわぁ何これ」
帰って一目見て思ったのは博麗神社が自棄に廃れている。掃除はされていないのかゴミは多い、砂利は荒れ放題、霊夢が大切にしている賽銭箱には掃除がされていなのか埃がこびりついていた。
蓮 「もし許して貰えるのなら掃除しないとな」
白狐「キュッ!‥‥キュ~ン………」
いや何で君がそんな申し訳なさそうな声を出すのだ。しかも一瞬荒げた声を出しそうになって。第一に問題は霊夢が弛んで‥‥いやよそう。また喧嘩になるだけだ色々と多目に見る事も大切だ。
蓮 「とりあえず霊夢を探さないと‥‥所で君は何時
になったら離してくれるのかな?」
白狐「ギュゥゥ!!」
唸り声を上げて威嚇してきたもう本当に何なのだ。とりあえず霊夢はいるのかな。母屋の縁側へと向かうとそこも掃除が行き届いてないのか砂利が荒れ放題だ。しかも修行用のかかしが見事に何かしらの力に当てられて折れてる。
蓮 「これって僕への八つ当たり‥‥?」
だとしたら相当ぶちギレしてるよ。段々と恐くなってきたな。ただでさ霊夢って怒ると般若みたいな顔をしてしつこく言ってくるから勘弁してほしい。
白狐「ギュギュ!!?」
いやいやだから何で君がそんな声で鳴くんだよ。君は何にも悪くないでしょうにまず君みたいな華奢な体で体当たりした所でこんな根本からポッキリ折れたりなんかしないから。
蓮 「はぁ‥‥霊夢は許してくれるかな」
白狐「キュー‥‥っ!」
白狐は顔を向けた方向を見ると神社の角から人影が出てきた。それは自分が探していた霊夢だ。
蓮 「れっ霊夢‥‥」
霊夢「………やっと見つけたわ」
白狐「ギャン!!ギャン!!」
抱き抱える白狐が大きく吠え威嚇しだす。何故霊夢にそこまで威嚇するのだ。霊夢は手を差し出すと、
霊夢「ねぇそいつをこっちに渡してくれないかしら
そいつを退治しないといけないのよ?」
蓮 「えっとその前に僕の言葉を‥‥」
霊夢「良いから寄越しなさい!」
何だ今日のいや1ヶ月で霊夢でもここまで変わるか。だが何か可笑しい自分の知っている霊夢ならまずお帰りぐらいは言うと‥‥まぁ喧嘩中だけれど先に自分の名前ぐらい言うと思うのだが。
霊夢「寄越さないならあんたも退治するわよ?」
蓮 「分かったよ」
白狐「キュ!!?」
霊夢「そう賢明な判断ね♪」
此方へと霊夢が近づいてくる。だが目の前の霊夢は何か可笑しい。それに抱き抱える白狐も目の前の霊夢に怯え目から涙が出てる。念のために確認してみるか。
蓮 「ねぇ霊夢」
霊夢「何かしら?」
蓮 「どうしてこの子を?」
霊夢「決まってるでしょ退治するためよ」
やっぱりそう来るか。もう少し深く掘り下げてる見るか。
蓮 「退治は分かるよこの子は何をしたの?」
霊夢「何って私の手に噛みついてきたからよほら」
霊夢の手には歯形が残ってる。丁度抱き抱える狐と同じような歯形だ。だがたかがそのぐらいで退治っていくら霊夢が短気と言えどそこまでしないだろう。
霊夢「良いから渡してそいつを」
白狐「キュキュ!!」
抱き抱える白狐は酷く嫌がってるどうしたものか。待てよ確か以前の異変の時にマミゾウが霊夢に化けた事があったけ。その時は方言口調ですぐ分かったが今回は分からない。だがそれ以前に聖に化けた際に理久兎がとった嘘のかまかけをした事があったな。
蓮 「ねぇまず先に謝らせて1ヶ月前に天狗の里の
蕎麦屋の件は本当にごめんね」
霊夢「‥‥良いわよ別に」
蓮 「………良かった♪」
左手で白狐を抱き抱えながら腰に指す神楽を右手で掴み即座に抜刀して斬撃波を霊夢へと飛ばす。
霊夢「っ!!」
白狐「キュ!!?」
だが霊夢は即座に横へと避けると此方を睨む。
霊夢「何の真似?」
蓮 「色々と答え合わせしようか♪まず僕は天狗の
里では喧嘩していない喧嘩したのは人里で蕎
麦屋はまず深夜だから開いてないんだよ」
霊夢「っ!」
蓮 「第二に今の事を聞いてすぐに分かった事は君
は霊夢じゃないって事そして幻想郷の住人で
はなく外部のいや外来人っての良く分かった
よ‥‥」
それを聞き霊夢ならざる者は口元を歪めて笑う。
霊夢「バレちゃったかぁ残念っすねぇ」
口調と声量が変化し男の声かつ独特ななまりのある声へと変わる。
蓮 「それで?本物の霊夢は何処にいる?」
? 「教えると思ってます?」
蓮 「ならお前を斬って知るまでですね」
? 「そう上手く行くと思ったら大間違いっすよ」
と、言っていると奥から何人かの人が出てきた。それは自分の知る早苗と咲夜と妖夢だ。
早苗「蓮さん?」
咲夜「貴方帰ってきてたの?」
妖夢「修行とは聞いてましたが何処に‥‥ってあの狐
は!」
と、言っている横で霊夢の偽物は不気味な笑顔をする。
? 「皆気を付けなさい蓮はあの狐の妖怪に憑かれ
てるわ!」
蓮 「………えっ?」
白狐「キュ~!!?」
何を言い出すと思ったら憑かれてるってそんな言葉にこの3人が信じるわけ‥‥
咲夜「何ですって」
妖夢「………」
早苗「そんな蓮さん」
3人はすぐに臨戦体制を取ったんだけど。あれこれってまさか、
? 「とりあえず蓮を一発しばいてあの白狐を退治
するわよ」
妖夢「蓮さんじっとしてて下さいねでないと刀を握
れなくなりますよ」
早苗「蓮さんごめんなさい!」
咲夜「貴方に加減をするとこっちがやられかけない
から加減はしないわよ!」
この時に思った。目の前の霊夢の偽物は霊夢に化けただけでなくその信頼をももぎ取ったのだと。じゃなければあんな嘘を信じるわけない。もしそれで信じたら病院に行けと言いたくなる。
白狐「ギャン!!ギャン!!」
蓮 「っ!やるしかないか!」
逃げようとすれば追い付かれるため仕方なくこの状況を打破するために戦うのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
狗神「待ていきなりこれか!!?」
神楽「それにあれって何ですか!?」
怠惰「まぁオリキャラ?」
鈴蘭「今度は何を出したの?」
怠惰「まぁそこは何なのかはお楽しみにねそれと
ぶっちゃけて言うとこの修行篇のボスだと
認識してくれればOK」
狗神「おいおい」
神楽「因みに実力的には‥‥」
怠惰「う~んそうだねぇ現状だったら本気を出し
た竜神の前なら鼻クソのレベル?」
鈴蘭「あてにならない!?」
怠惰「まぁまぁ見ていけばねそれじゃとりあえず
今回はここまで」
神楽「う~んどうなるのやら」
狗神「まぁ何とかなるだろ」
鈴蘭「だよねぇそれじゃまた次回!」
怠惰「さいなら」