荒ぶるこころを打ち破りまた人里に静寂な空気が戻った。
耶狛「ざっとこんなもんかな♪」
蓮 「見事ですね」
耶狛「まぁね」
だがこころには打ち破る事が出来たが根本的な解決になっていない気がする。
蓮 「でも根本的な解決になったのかな」
耶狛「何が?」
蓮 「だって希望がないから暴走してたのに弾幕ご
っこで勝ったからってその暴走が消えるって
訳じゃ」
耶狛「確かに普通ならね♪けど私が最後にしたあれ
は違うんだよ♪」
何がどう違うと言うんだ。これまで見てきた弾幕ごっこと何ら変わりないように見えるがすると地上からふわふわとこころが飛んでくる。まだやる気かと思い神楽の柄に手を添えると、
耶狛「大丈夫だよ♪敵意はないでしょ?」
どうやら神楽に手を添える所を見られたのか止められる。凄い観察力で流石は理久兎の従者と言うだけある。
秦 「うん‥‥何かさっきより落ち着いた感じなくな
ってた希望が少し沸いてくる」
蓮 「耶狛さん何をしたんですか?」
耶狛「それはね私が集めた希望をこころちゃんに注
入したの♪」
希望を注入したってそんな事が出来るのか。そうかこれまでの戦いで感じていたこの不思議な感覚は恐らく観戦者達から出る希望が自分達に自然と集められいたのか。耶狛も自分と同様に弾幕ごっこをして集めそして希望をこころに与えたこれで説明がつくか。
耶狛「でもこんなの気休めにしかならないから何と
かしてこころちゃんのお面を見つけないとい
けないんだよね‥‥」
つまりは応急処置程度でしかないのか。だがそれでも人里にいる者達の希望がなくなるのは防げたから良かったかな。
蓮 「応急処置‥‥って所ですか」
秦 「そうか‥‥」
泣いてるようなお婆さんの面になると今度は笑っているお面になる。
秦 「でもありがとう‥‥」
耶狛「ううん困っているならお互い様だよ♪」
蓮 「しかし早くこいしちゃんを見つけないと」
根本でこいしちゃんが持っているのなら早くそれを回収しなければ。耶狛が与えた希望がなくなる前にだが耶狛は少し困った顔をした。
耶狛「でもこいしちゃん放浪癖が凄いしそれにお面
を見つけてさとりちゃんやマスターに自慢し
てたこいしちゃんを見るとお面を取るに取れ
ないんだよね‥‥」
蓮 「凄い辛いですねそれ」
耶狛「そうなんだよね‥‥マスターならこうパパッと
解決しちゃうんだろうけど私はね‥‥」
それを言われると困ってしまう。遊び盛りな小さな子供から大好き又はお気に入りの遊具を没収するのと大差変わらない行為であるのは間違いないため
耶狛「う~んそうだこういう時は読者様の声に任せ
ようかな♪宛先はこれから下に‥‥」
蓮 「アウト!!?絶対にしないで下さい!」
秦 「それは止め方が良いぞ」
流石にそれは不味い色々とやってはいけない。こころもダメと思ったのかツッコミしてくれた。
秦 「なら私がそいつと対決して勝って入手すれば
万事解決だろ」
ドヤ顔をして言ってくれるがそれで良いのかと、結局それもこいしちゃんに失礼なような気がする。
蓮 「それが良いのかな」
耶狛「どうなのかね‥‥」
蓮 「う~んどうしたものか」
どうしたら解決するのだろうかと悩みに悩んでいるその時だった。
? 「見つけたわ!」
? 「この子が?」
? 「ほう‥‥」
聞いたことのある女性の声が3つ聞こえる。その方向を見てみるとそこには昼間に戦った聖白蓮、豊聡耳神子がいて更に2人に挟まれるかのように探していた霊夢3人がいた。ようやく見つけた。
蓮 「霊夢!?それに聖さんに神子さんもどうして
ここに!?」
霊夢「蓮!?あんたこそ何でここにいるのよ?」
何でここにいるだってそんなの決まってるだろ。霊夢を探しに来たんだよ。というか今まで何処に行ってたんだよ。
蓮 「それ僕の台詞だよ!?今まで何処に行ってた
の!?」
霊夢「何って‥‥いっ異変解決よ!?」
蓮 「嘘だよね完璧に宗教戦争をしてたよね!」
霊夢「ギクッ‥‥」Σ(`д´;)
やっぱり図星だよ。ここに来たってことはマミゾウから話を聞くまでは知らなかったって事だよね。
蓮 「ほらやっぱり!」
霊夢「あぁでもないこうでもないってうるさいわね
あんたは私の母親!?」
誰が母親だ。というか霊夢が非常識過ぎるだけだ。
蓮 「違うよ!最低限そういった常識をだね!」
霊夢「常識!常識!って私は非常識とでも言うのか
しら!」
蓮 「そうだから言ってんじゃん!朝食も作らずで
さ!」
霊夢「そう言うあんたは何を食ったのよ?」
蓮 「いなり寿司」
霊夢「あんたこそ良いご身分じゃないえっ!!」
というかそれ今は関係ない話だろ。なに勝手に脱線させているんだよ。そんなこんなでどんどんと喧嘩はヒートアップしていく。
霊夢「だから神社の参拝者を増やすために!」
蓮 「そうだったら早めに一言ことわってから言
ってくれるかな!それが普通だよ霊夢!」
霊夢「何よあんただって今日はいなり寿司を食べ
たんでしょ!私は今日なにも食べてないわ
よ!!」
蓮 「だから何さ!!」
いちいち下らないことをあぁでもないこうでもないと。すると耶狛が自分と霊夢の間に割って入ってくる。
耶狛「はいはいそこまでそこまで!」
何この邪魔者、今は大事な話をしているってのに。
霊夢「あんた邪魔よ!」
蓮 「耶狛さん少し引っ込んでもらえますか!」
耶狛「まぁまぁ‥‥そんなにお互いが許せないなら弾
幕ごっこして決着つけれな良いんじゃないか
な?」
霊夢「えっ?」
蓮 「………」
それを聞き霊夢と睨み合う。確かにそれで白黒はっきりつけた方が良いかもしれない。
耶狛「折角だし霊夢ちゃん聖ちゃん神子ちゃんとで
チーム組みなよ♪私とこころちゃんは蓮くん
のチームとして参加するかさ♪」
霊夢「つまりチーム対抗弾幕ごっこって訳ね」
神子「待て!私達はやるだなんて………」
秦 「私はやる楽しそうだから♪」
聖 「あらこころさんまで………」
チーム戦って完全にに耶狛も戦いたからという私欲を感じたのは自分だけだろうか。すると耶狛は、乗り気ではない聖と神子に腹立つような顔をすると、
耶狛「あれれ~怖いの?まぁ無理もないよね異変が
起きているのに初めっから気づかず宗教戦争
なんて呆れた事しか出来ない宗教家達の頭だ
とこれが限界か♪自機を降りたら?」
とんでもない事を言い出した。絶対に言ってはいけない禁句が幾つか入っていて驚いた。霊夢達を見てみると額に血管を浮かせ、
霊夢「良いわよ蓮共々あんた達を退治してやるから
覚悟しなさい!」
神子「愚弄した罪はデカイからな!」
聖 「耶狛さん言った事に責任を感じて下さいね」
後ろから鞭を叩くような作戦に彼女達はまんまと嵌まったみたいだ。こうして見ると耶狛の挑発って理久兎の挑発に似ている気がした。だが宗教家達を1回ぐらいは改心させるのは必要かもしれない。神楽の柄に手を添えて、
蓮 「なら霊夢が間違っていたって事を教えてあげ
るよ!」
秦 「面白そう!」
耶狛「そんじゃ行くよ!」
そうして3VS3による団体戦弾幕ごっこが開始されたのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで!」
狗神「おいおい大丈夫か彼奴?」
神楽「霊夢さん聖さん神子さん御3方どちらも御強
い筈ですからね」
鈴蘭「でもこっちにも理久兎の所の天然狼に異変の
黒幕のこころちゃんもいるから互角で良い勝
負をするじゃない?」
怠惰「まぁどちらにせよこの章の最終戦だ派手に盛
りあげては欲しいねぇ♪」
鈴蘭「でたぁ高みの見物」
怠惰「うっうるさいなぁ!?」
神楽「私が折れない範囲で蓮さんには頑張っていた
だきたいと思います」
狗神「無論で我らも加勢はするからな」
怠惰「蓮くんは慕われてて良いねぇ~うらやましく
はないけどさ‥‥さてとそれじゃそろそろ今回
はここまで!」
鈴蘭「また次回もよろしくね♪」
狗神「そんじゃあな読者様」
神楽「それでは♪」