マミゾウを負かしそれを眺める地上の狸達はあたふたとしだす。大ボスが負けて焦っているのだろうか。とりあえず狗神達を戻し下に降りるとマミゾウが頭を掻きながら座っていた。
蓮 「マミゾウさん大丈夫ですか?」
マミ「あぁ‥‥しっかしあんな負け方をするとは………
お前さんのが決めに来ると思って警戒したら
この様か………」
蓮 「そう考えただろうと思って敢えてこの作戦に
しました」
マミ「手の内を読むか‥‥天晴れじゃ」
マミゾウは腰を擦りながら立ち上がり体を伸ばすと、
マミ「さてと巫女が行きそうな場所についてじゃが
人里じゃろうな」
蓮 「人里なんでまた?」
何でまた人里になるんだ。というか霊夢が人里に出入りしていたりするためもうそこにいるという確証なんて無いというのに。
マミ「まぁ聞け若造‥‥お前さんは周りの者達に違和
感などは感じなかったかの?」
蓮 「それは感じました‥‥急に熱が沸き出しそして
すぐに冷め散り散りになる人里の住人に妖怪
そして霊夢、聖さん、神子さん達の宗教家達
の突然の活動また普段は大人しい者達が激し
い活動をしたりと色々と可笑しい事だらけで
したね」
これまで見てきた事を大まかに伝えるとマミゾウは真剣な顔で頷き、
マミ「確かにお前さんの言っておる事は間違っては
おらぬ‥‥では何故にそれが起きたのか分かる
かの?」
蓮 「えっ?」
そういば何でこんな事が起きているのだ。
マミ「ふむ‥‥質問を変えようかの宗教とは主に何だ
と思う?」
蓮 「宗教とは主に何だと思うって‥‥」
そういえば昔に霊夢が何か言ってたな。それと自分の考えを交えて口を開き、
蓮 「人々の救いの拠り所であり弱い心を刺激させ
る事で宗教に執着させ信者を増やし更には金
を持っている良いカモである信者を増やして
お金を徴収していく悪徳商法が宗教の考えで
合っていますよね?」
外界にいた時にニュース等で見た胡散臭い宗教側の考えになって思った事を述べるとマミゾウは苦笑いをする。
マミ「まっまぁ考え方によっては間違ってはおらぬ
が故に反論が出来ぬが前者は合っておるの‥‥
それとそなたそれだと巫女もそうじゃぞ?」
蓮 「いやまぁここに来るまでは宗教とか妖怪とか
神とかそんな幻想的なおとぎ話は信用してま
せんでしたしね‥‥」
あの頃は全然、信用すらしてなかったから宗教=悪徳商法みたいな考え方だったため仕方ないには仕方ないのだ。
蓮 「つまり霊夢達は悪徳商法をしているって事で
良いんですかね?」
ならばさっさと止めなければ。
マミ「いやそうではないぞ!?まぁそうじゃなもっ
とこうピュアな心で宗教の答えを頼む」
蓮 「う~ん‥‥人々の救い?」
マミ「まぁそうじゃなでは何を救おうしておると思
うかの?」
蓮 「何をって‥‥ん?」
待てよ救おうとしているのなら何を救おうとしているのだ。人々を救おうとしているのはそうとしか言えないがでは何故に今になって人々を救おうとしているだと言う疑問だ。
マミ「まぁ惜しい所まで言ったようじゃからここか
らで答え合わせとして教えてやろう今この地
もとい幻想郷では現在ある感情が消えつつあ
るそれは希望という名の感情じゃ」
蓮 「希望?」
マミ「うむ希望じゃ今それが幻想郷から消えつつあ
るという事じゃもし希望という感情が消えて
しまったら人間はどうなるか想像つくか?」
感情が1つ消えるか‥‥どうなるのだろうか。考えた事はないし想像もまったくつかない。
マミ「分からぬか?」
蓮 「申し訳ございませんが………」
マミ「感情が1つでも消えれば感情のバランスは崩
れるそうなると感情無い生きた人形状態‥‥と
言ったらどうなる?」
蓮 「なっ!!?」
まさかそんなにも感情が連なってるとは。待てよそれを踏まえて考えると今のこの状況って相当危険なレベルを通り越す寸前ではないのか。
蓮 「………その感情が消える期間って後どのくらい
何ですか!」
マミ「そうじゃな‥‥見積もって残り数日も満たぬや
もしれぬしそこは分からぬ所じゃしかし希望
という感情が幻想郷から消えそして次は外の
影響が及ぶやもしれぬ故にここでその連鎖が
続く前に断ち切らねばならぬ‥‥という事じゃ
な」
それはマミゾウの言う通りだ。被害がこれ以上は広がらぬ前に根元を潰さなければならないのは事実だ。
蓮 「マミゾウさん黒幕が何処に居るのかそしてそ
の場所に霊夢が来るのか教えてください」
マミ「ふむ良かろうまず博麗の巫女は必ず来るじゃ
ろうのワシが黒幕が現れる時間帯そして場所
を既に教えておるからのそしてその黒幕が何
処におるのかじゃが‥‥お前さん丑三つ時は分
かるよな?」
蓮 「えっ?えぇ分かりますけど深夜2時頃の時間
帯ですよ………ね?」
マミ「それなら良かったお前さんに教える前に理久
兎の所のバカ狼に教えててな色々と心配じゃ
ったがお前さんは常識人‥‥まぁ少し可笑しい
がまだまともで助かるぞ」
良いけれど何か失礼な言い方だな。
マミ「それでじゃその丑三つ時の深夜に限って希望
が消えて行く‥‥つまり?」
深夜に希望が消える。そしてさっきまでの話を含めると信者は主に人が多い。人が多く住む所は‥‥そういう事か。
蓮 「人里‥‥ですよね?」
マミ「正解じゃ」
蓮 「………本当に霊夢は来るんですよね?」
マミ「問題ない異変と知ったのなら来るのは確定だ
と思うがの?第一にお前さんが知っておろう
筈じゃがな?」
まさしくその通りとしか言えないか。マミゾウの言っている事は合っているのだから。霊夢が異変と知ったその瞬間から解決するまで見逃すはずがない。
蓮 「分かりました霊夢を探しつつでついでに黒幕
も片付けてきます」
マミ「ついでじゃなくてそっちを本命に‥‥まぁ良い
かやってくれるのであれば」
とりあえずそうと決まれば深夜までどうするか。
蓮 「とりあえず僕は深夜までどうするか考えなが
ら待ちますね」
マミ「うむ任せるぞ若造よ」
そう言うとマミゾウは煙を蒔くとこの場から消えた。
蓮 「………しっかしどうしようかな」
そんな事を考えながら深夜までどうするか考えるのだった。
怠惰「では今回もありがとうございました」
鈴蘭「悲報 蓮くんがツッコミを放棄した回」
狗神「凄いな自分の存在価値を捨てたぞ彼奴」
神楽「流石に失礼ですよ!?」
怠惰「まぁでも間違ってないよね」
神楽「怠惰様まで!?」
怠惰「だってね‥‥まぁ今回はマミゾウという常識人
ポジの方がいたからね基本は霊夢とか魔理沙
とかそういったふざけキャラが多いから役的
にツッコミにまわっているみたいな考え方で
良いと思うよ」
鈴蘭「さりげなくディスるねぇ」
怠惰「まぁそんなキャラだからね何処ぞの本体眼鏡
と同じ扱いだからね彼は」
狗神「それツッコミしか向かない奴だろ」
神楽「本当に失礼ですよお三方!?」
怠惰「さてまぁとりあえず今回は終わりにしようか
あっそれと月曜日はあっちを投稿するからよ
ろしくね♪」
神楽「ついにあっちなんですね」
鈴蘭「見る方は間違えないようにね♪」
狗神「そんじゃあな」
怠惰「サラダバー!」