血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。何とか課題が半分近くまで終わった怠惰のクソ悪魔です。まだまだ半分‥‥本当に終わるのかこれ‥‥失礼それでは本編へどうぞ。


第258話 魔王は近くにいた

突然の事過ぎて頭が混乱しそうだ。何故に怠惰がここにいる。どうやってここに来たのかもう何がなんだか分からない。だが分かるのは吸収されそうになっていた龍神を助けたのは怠惰だと分かった事ぐらいだ。

 

ウリ「貴様!!貴様は!!どうしてここにいる!」

 

切断された左手を再生させ怠惰に向かって叫ぶ。あの焦り具合からして何かありそうだ。

 

怠惰「どうしてってねぇ?」

 

ウリ「ここはもう私の世界よどうやって入った!」

 

怠惰「いや最初からいたんだけど?」

 

ウリ「なっ!!」

 

どういう事だ。最初からいたとはまさか、

 

霊夢「あんた‥‥まさかずっと後を………」

 

怠惰「そうだよ♪ここに侵入しようと君達が特攻を

   仕掛けてからずっと後をつけて見てたけれど

   いやはや本当に反吐が出るぐらい下らない絆

   を見せられて頭痛がしたから1回痛み止めを

   持ってこようかと思ったぐらいだよ♪」

 

こんな皮肉を言えるのは怠惰ぐらいつまり正真正銘の本物なのは間違いないだろう。

 

千 「すまぬな怠惰よ」

 

怠惰「良いよ別に」

 

怠惰は地面に降りると龍神を離す。すると、

 

天子「あんた闘いに参加しないとか言ってた癖にこ

   ういう時にしかも私達がやられる様を見てる

   とか悪趣味にも程があるわよ」

 

怠惰「う~ん君達は何か勘違いしてるよね?」

 

天子「はぁ?」

 

怠惰「俺は理久兎君達を相手にするのは君達とは確

   かに言ったけど天使までやれとは言ってない

   よ?君達だと荷が重いだろうしね♪」

 

と、言っているとウリエルはその巨体をいかし自分達に突進してくる。

 

蓮 「なっ危ない!!」

 

怠惰「えっ何が?」

 

ドゴン!!

 

ウリ「ぐっ!!」

 

鈍い音が聞こえウリエルはその場で止まる。よく見てみるとそこには透明な壁が出来ていた。

 

霧雨「これは魔法障壁か!」

 

怠惰「お見事♪正解だよ魔理沙ちゃん」

 

霧雨「ここまで透明な魔法障壁は見たことがねぇ‥‥

   お前は一体何者なんだよ!」

 

怠惰「う~ん何て言おうかね?」

 

ウリ「貴様は貴様だけは!!」

 

怠惰「はぁ‥‥うるせぇよ黙って消えてろ

 

ドンッ!!

 

ウリ「ぐふっ!!」

 

結界が弾けウリエルは吹っ飛ばされる。自分達が手こずっていたウリエルが呆気なく吹っ飛ばされる様を見たのと一瞬だったが怠惰の一言にとてつもない殺気を感じ自分の体に冷や汗が流れる。

 

怠惰「さてと千ちゃんこれを渡しておくよ」

 

そう言い怠惰は龍神に何かを投げ渡し龍神はキャッチする。見てみるとそれはまさかのデジタル時計だ。

 

怠惰「始めるときはスタートって言うからそしたら

   5分そして9分経ったら合図を送ってよそれ

   から結界でも張って上空に逃げてなよ多分千

   ちゃん達もろとも殺りかねないからあっそれ

   と君達に伝えるけど見たくないなら目を反ら

   してよもし見たいのならこれからの生を歩む

   者としてこの闘いを参考にし反面教師と見ろ

   これは外道の道を歩んだ者の闘い方だから絶

   対に歩んではいけない禁忌の道だから」

 

怠惰が1歩と歩くごとに体が重くなる。そして光輝く天国のような世界は一転し暗雲となり暗くなる。そして自分は見てしまう。怠惰の背後にこの世には絶対に存在してはならないと思えるぐらいの黒い無数の化け物達を。

 

蓮 「なっ何あれ‥‥」

 

妖夢「あれは怨念の塊それも相当な数の!あんな数

   は見たことがない………!」

 

さと「うぐっうえっ!!」

 

こい「お姉ちゃん!」

 

さと「聞こえる‥‥死にたくない殺して早く死なせて

   殺してやる‥‥なんなのこの声は!」

 

あの塊からはそのような声が聞こえるみたいだ。あそこまでの物を見ると怠惰はどれだけ言い訳しようとももうただ者ではないのは用意に分かる。

 

ウリ「貴様!!貴様!!貴様!!貴様!!」

 

怠惰「お前には色々と聞きたいことがあるから少し

   聞かせてもらうとして9分だけ遊んでやるよ

   来な」

 

ウリ「滅されろ!!」

 

無数の光の刃を生成し怠惰にいや自分達もろとも殺る気だ。

 

怠惰「千ちゃんスタート」

 

千 「うむ!行くぞそなたら!」

 

デジタル目覚まし時計を押し球体状に結界を張り自分達を浮かせると怠惰はあの化け物を相手に翻弄する闘いを見せ始めた。そして結界に入った自分達は何とか動けるまでになり座る。

 

天子「すっ凄い」

 

萃香「あっちにえっ!こっちてえぇ!?」

 

紫 「どうやってあんな移動を‥‥」

 

雷鳴が鳴り響き落雷が落ちとこの閉鎖世界で天災が起きていた。だが驚くのは怠惰は一瞬で消えては現れるまた消えてと繰り返しで訳が分からない。

 

蓮 「龍神様‥‥隠さずに教えてください怠惰さんは

   一体何者なんですか」

 

千 「………もうこの闘いを見ているのなら仕方がな

   いかならば言おうあやつ怠惰の事をあやつの

   旧名を恐らく聖そなたは分からぬかもしれぬ

   が魔理沙そなたなら分かるやもしれぬの‥‥」

 

霧雨「どういう‥‥怠惰まてよ確か7大罪の罪にあっ

   たよな怠惰の咎が‥‥っておっおいまさか!」

 

千 「そうあやつの旧名は7大罪の1柱にして司る

   は怠惰その名を怠惰の魔王ベルフェゴール」

 

ベルフェゴールと言えば先程にウリエルが憎たらしく言っていたあのベルフェゴールで間違いないだろう。まさか怠惰がRPGにおいてとラスボスとまで言われる魔王と言われる者だったとは誰が思ったか。

 

霧雨「マジか!あのベルフェゴールだって!」

 

こい「凄いのそれ?聞いたことないけどなぁ?」

 

霧雨「バカ野郎!ベルフェゴールってのは神魔大戦

   で活躍するルシファーやサタンとタメを張れ

   るぐらいの強さを持つ大悪魔だぞ!」

 

前に怠惰が少しだけ語っていた神魔大戦の話で活躍していたというルシファーとサタンとタメを張れるつまり頂きにいる者の1人で間違いはないだろう。すると、

 

? 「7大罪のベルフェゴールですって!!!」

 

玲音「がぁ!!」

 

咲夜「しまった!玲音しっかりして頂戴!」

 

うつ伏せに倒れる玲音の背中から炎が上がり不気味な女性いやベリアルが現れる。

 

ベリ「何処にいるのかしらベルフェゴールは?」

 

千 「あそこじゃ」

 

龍神は指差すとベリアルは見るが、

 

ベリ「………いないじゃない?」

 

蓮 「えっあそこで戦っている男性が………」

 

ベリ「何をいっているのかしらねそこの青二才は?

   確かにあの大鎌はベルフェゴールが使ってい

   たシレンティウムで間違いはないわよけれど

   私の知っているベルフェゴールは髪は長く体

   もグラマーな女性よ?」

 

千 「なっ何じゃと!?」

 

龍神までも驚いていた。それなら怠惰は一体何者なんだ。性転換な訳はないとは思うがまた謎が生まれた。

 

天子「所であんた誰よ」

 

ベリ「私?私は炎の悪魔ベリアル♪」

 

霧雨「ここにも大物がいたぁぁ!?」

 

魔理沙が叫ぶことからこのベリアルというのも悪魔そして名が知られるほど有名なのだろう。

 

玲音「おい‥てめぇ‥違うならいい加減に消えろ」

 

ベリ「はいはい興味ないから良いわじゃあね」

 

そう言いベリアルは消えた。謎だけ生んで消えるとか止めて欲しい。龍神が思っていた情報とは違うなら怠惰は誰なんだ。そうしていると、

 

千 「怠惰よ5分じゃ!!」

 

怠惰「おっともう?………なら」

 

そう言い怠惰は懐から金色に光輝く玉を出す。

 

蓮 「何で怠惰さんがあれを!」

 

紫 「あれは進化の秘宝」

 

先程のウリエルそしてかつて鷺麿が使ったあの進化の秘宝そっくりな物が出てきて動揺する。そして怠惰はそれを掲げると、

 

怠惰「賢者の叡知よ我が命ずる合わさり怪物となっ

   たバカ共を分離せよ!」

 

と、怠惰が唱えた直後ウリエルの体は光輝き出すと5つに別れる。そして別れた者の中に凶変した理久兎、亜狛、耶狛、黒が放り投げ出された。

 

紫 「御師匠様!!」

 

さと「理久兎さん!」

 

と、言っているとすぐに理久兎達は消える。そして自分達の目の前に4人を持つ怠惰が出てくる。

 

怠惰「重ぇよ速く開けてくんない?」

 

千 「すまぬ!」

 

結界に穴を開けると怠惰は4人を放り投げて入れる。だが背後から、

 

ウリ「天兵!」

 

分離し元に戻ったウリエルはそう叫ぶと無数の天使達が現れ此方へと一斉に襲いかかるが、

 

ベル「音楽療法術シレンティウム・ララバイ」

 

大鎌を構える。すると大鎌の尻にあるフードの女性の口が開くと心地のよい歌が流れる。

 

千 「耳を塞げ!!」

 

蓮 「えっ!」

 

何と思ったがすぐに耳を塞ぐ。すると向かってくる天兵達は突然止まると力が抜けたかのように地面へと落ちる。

 

ウリ「ベルフェゴール!!」

 

怠惰「うるさっ‥‥」

 

パチンッ!

 

指パッチンを合図に何処からともなく無数の鎖が現れウリエルを縛り付ける。

 

怠惰「さてとまず聞きたいけどお前が使ってた進化

   の秘宝それを何処で手に入れたのかな?事と

   返答次第だと」

 

ウリ「教えると思っているの!!」

 

怠惰「まだ言いかけ‥‥はぁ………まぁ良いか確かお前

   は悪魔それも俺ら古代魔族が大嫌いだったよ

   ね?」

 

ウリ「だから何よ!」

 

怠惰「なら教えてあげるその進化の秘宝を作ったの

   は俺だよ♪」

 

蓮 「なっ」

 

霊夢「あれを作ったですって………」

 

また1つ謎が生まれたと同時にあんな狂った禁断的アイテムを作ったという事実に驚きを隠せなかった。

 

ウリ「なっ嘘よ!あれが穢れていやぁぁぁぁぁ!」

 

怠惰「アハハハハハやっぱり良いねぇ悲鳴はさぁ♪

   特に天使がそうやって悲鳴をあげる様は何時

   聞いても心地がいいや♪」

 

怖いただ怖い。凶変した理久兎を見るよりも遥かに怖く狂気を含むその笑顔に体が動かなくなり息が苦しくなってしまう。にこやかに笑っていた怠惰のあの笑顔は恐らく表面は笑っているだけな感じはしていたがまさか本来の笑顔がここまで怖いとは。

 

ウリ「あの女‥‥こんな穢れた物をよくも!!」

 

怠惰「貰うよ♪」

 

ウリ「やめ止めなさい!!」

 

ウリエルの懐をまさぐり進化の秘宝を取り出し怠惰は眺める。ここから見ても分かるぐらい宝玉は不気味に黒く鈍い光で輝いていた。

 

怠惰「俺が作ったのと違う‥‥レプリカか」

 

バリンッ!!

 

そしてありえない事にそれを握り潰して破壊した。

 

怠惰「さてと聞きたいことも終わったしそろそろか

   なぁ?」

 

と、言ったその瞬間、

 

じっかんだよ~♪じっかん~♪じっかんだよ~♪

 

怠惰が渡した時計は女性の声のアラームが鳴り響く。

 

千 「怠惰よ時間じゃ!」

 

怠惰「OK♪さぁてと時間切れになったしそろそろ

   とどめと行こうか♪」

 

ウリ「ぐぁぁぁ!」

 

鎖に引っ張られウリエルは地へと落ちる。怠惰も地へと降りると、

 

怠惰「俺に憑きし負の感情を持つ者共よ形作り全て

   を飲み込め禁忌GAMEOVER【怠惰】」

 

大鎌を地面に突き刺し叫ぶと同時に怠惰を中心にドス黒いものは地面に広がっていきこの閉鎖世界を侵食していく。そしてそのドス黒いものから無数の腕が伸びウリエルを掴んでいく時ふと怠惰を見るとありえない事に怠惰の背後に後ろ姿ではあったが長髪で美しい見たことない女性が背中にいて驚く。誰なんだろうと思っていると、

 

早苗「龍神さま!」

 

千 「っ!避難するぞ!」

 

怠惰が放ったあの術により現れた腕は自分達にも向かってくるが龍神が回避してくれたため被害はなかった。あれは敵味方関係なくやってくる技かと思いつつ下を見ると、

 

ウリ「なっ何よこれは穢らわしい!!」

 

怠惰「それは俺に憑いている怨念の数々さそれと酷

   いなぁお前の同士達もいるのに」

 

怨念「助けてぇ‥‥」

 

怨念「ウリエルさまぁぁぁ!」

 

ウリ「そん‥な‥何て汚ならしい!!この外道!」

 

敵とはいえウリエルの言葉には少しだが共感してしまう。何せ怠惰のやっている事は本当に許されざる戦い方なのだから。

 

怠惰「そしてその怨念は穢れとなり体を蝕みやがて

   腐食させるそれもちょっと触れただけでも致

   死の猛毒となるんだよ♪」

 

と、言っているとウリエルの体は徐々にと真っ黒になっていく。

 

ウリ「がぁぁぁ!!」

 

怠惰「あっそうそう姉貴に会ったら伝えておいてく

   れない?悪いけどまだそっちには行けないっ

   てさ」

 

ウリ「ベルフェゴール!!!」

 

と、ウリエルが言った直後、ウリエルはドス黒いものに飲まれて消えていった。そして自分達は実感した。目の前にいるのは本物の魔王と呼ばれた者なのだと。

 

千 「そろそろかの」

 

下へと降りようとしたその時、

 

怠惰「来るな!千ちゃんはそのままそこで待機して

   てくれ」

 

千 「なっ何故じゃ!」

 

蓮 「なっ!」

 

自分は見た。怠惰の足元に黒いものの腕が足をつかみ怠惰の体を腐食させていっていたのだ。

 

怠惰「千ちゃんパス」

 

千 「おわっとと………」

 

龍神に大鎌と進化の秘宝いや確か賢者の叡知と呼ばれる宝玉そして本を投げ渡した。

 

怠惰「それを持っていっておいてよ後で受けとるか

   らさ♪」

 

千 「そなたそれは死亡フラグじゃぞ!!」

 

怠惰「問題ないさ♪さぁそろそろこの世界は消えて

   なくなるから速く逃げな」

 

千 「そなたは!残る気か本当に死ぬ気か!」

 

怠惰「大丈夫だから速く行け!このままだとお前ら

   は異次元の境界で永遠に迷うことになるぞ」

 

紫 「スキマを開くわ!」

 

紫はスキマを開き昏睡している理久兎達を入れる。

 

怠惰「大丈夫♪ほら」

 

千 「絶対じゃぞ!絶対じゃからな!‥‥そなた達行

   くぞ!」

 

そう言い龍神はスキマに入る。自分達もスキマへと入りスキマが閉じられようとしたその時、一瞬だったが微かに、

 

怠惰「‥‥代わ………でもい‥‥から」

 

と、怠惰の声が微かに聞こえるとスキマは完全に閉じられたのだった。




狗神 ( ゚д゚)

鈴蘭「あっ姐御!あとがきして!」

狗神「えっ?あっあぁとりあえず今回はここまでだ」

神楽「狗神様の気持ち分かります‥‥」

鈴蘭「私も分かる」

狗神「………彼奴‥‥強すぎるだろ」

神楽「それに7人の1人って言ってましたよね」

鈴蘭「うん‥‥ねぇこれもしかして」

狗神「同等レベルまたはそれ以上が6人いる‥‥」

鈴蘭「あっあんな外道者とかじゃないよ‥‥ね?」

神楽「分かりませんよ鈴蘭様」

狗神「彼奴がもし帰ってこれたら聞くか」

神楽「そうですね‥‥あっもうそろそろ時間ですね」

鈴蘭「うんそれじゃ今回はここまでかな」

狗神「また次回もよろしくな」

神楽「それではまた次回もお願い致します」

鈴蘭「ばっバイバイ‥‥」

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