血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。今日はあまりにも眠くて寝過ぎていた怠惰のクソ悪魔です。お陰さまで背中のあちらこちらが痛いです。さてでは本編へどうぞ。


第228話 山姥

1人の女性が声をあげ牛と馬の妖怪はその女性を見る。

 

霊夢「彼奴………誰?」

 

蓮 「鉈に女性で山に住んでるってまさか山姥!」

 

早苗「山姥ってあの?」

 

昔に祖母の話で聞いたことがあった。山に住み大きな鉈で敵と認識した相手を八つ裂きにする妖怪であるとかないとか。聞いたのが本当に幼児年齢だった頃のためオーバーかもしれないが大方は合っているだろう。

 

霊夢「山姥ね………」

 

山姥「お前らここはうちの縄張りださっさと帰れ帰

   らねぇなら開きにして天日干しするべ!」

 

と、聞いたであろう馬と牛の妖怪は山姥を睨むと、

 

牛男「んもぉぉぉぉ!!」

 

馬男「ブルルル!!」

 

山姥目掛けてさながらアメフト選手のようなタックルを仕掛けた。

 

蓮 「ごめん解くよ!」

 

玲音「俺もだ!」

 

霊夢「蓮!」

 

咲夜「玲音!」

 

すぐに結界を解いて山姥へと向かっていった牛と馬を追いかけ山姥の前へと入り自分は神楽で玲音はガンブレードを構えて、

 

ガキンッ!

 

蓮 「ぐっ!」

 

玲音「くっ!流石はゴリマッチョ一撃が重いぜ!」

 

そのタックルを何とか防ぐがあまりにも強い衝撃で吹っ飛ばされそうになるが足腰を使って何とか耐える。

 

山姥「お前ら人間が良くも耐えれるなぁ………だが

   感謝するべ!」

 

大きな鉈を構えて跳躍し、

 

山姥「でりゃぁ!!」

 

牛と馬の怪物の首を力任せにマミる。そしてマミられた首は地面へと落ちて転がり体は糸が切れた人形のように静かに倒れた。

 

玲音「ひぇ~何ちゅう力だよ!?」

 

蓮 「かっ神楽も折られるかなこれ………」

 

筋肉の塊のような首を力任せな一撃でマミればそう思ってしまっても仕方がないだろう。

 

山姥「ふぅ………ここ最近になってこういうのがうろ

   つくから迷惑なもんだべ………それと助けてく

   れてありがとう」

 

蓮 「いっいえこちらも助かったので」

 

霊夢「ちょっと蓮!あんたあれほど先走るなって行

   ってるのに死んだらどうするのよ!」

 

蓮 「ごっごめんって」

 

また霊夢に怒られてしまった。確かに悪いとは思うがもし彼処でいかなければ山姥が吹っ飛ばされていたかもしれないと考えればこのぐらいの説教なら安いものだ。

 

山姥「しかし助かったべ………っ!」

 

山姥は坂の下の方を見る。すると無数の動物型の怪物がゆっくりゆっくりと此方へと向かってくる。

 

山姥「お前らは先に行きなここは食い止める!」

 

蓮 「えっでも!」

 

霊夢「あんた強いの?」

 

山姥「まぁそれ相応には♪良いから行きな!」

 

霊夢「決まりね行くわよこいつ実力は本物みたいだ

   し!」

 

蓮 「うっうん!」

 

自分達はすぐに先へと進むが自分は立ち止まり後ろを向いて、

 

蓮 「すみません貴女のお名前って!」

 

山姥「ん?うちは坂田ネムノだべ」

 

蓮 「ならネムノさんありがとうございます!」

 

お礼を述べて先へと進むのだった。そうして自分達は数々の敵を倒しながら先へと進み守矢神社へと辿り着く。

 

早苗「何とか神社まで来ましたね」

 

蓮 「ですね」

 

霊夢「寄る用事はある?」

 

早苗「ないですね………先へ進みましょう!」

 

守矢神社へと寄らず先へと進む。そうして崖を乗り越え天狗の里へと辿り着く。

 

霊夢「ついたわね………」

 

蓮 「ふっ不穏な空気………」

 

お燐「不穏な空気だね恐らくお父さんがいるだろう

   けど準備は大丈夫かい?」

 

さと「………私は大丈夫ですが?」

 

霊夢「私も良いわよ」

 

咲夜「私達も問題はありません」

 

玲音「行くぜ坊主♪」

 

蓮 「なら行きましょう!」

 

自分達は門をくぐり里へと入る。里は物凄い静かで天狗の気配すら感じられない。そんな事を感じながら歩いていくと、

 

? 「見事だよくぞここまで来たな」

 

玲音「この声!」

 

声が聞こえ向くと屋根の上に亜狛が立って此方を見ていた。

 

亜狛「その感じなら送った刺客達を倒したようだな」

 

亜狛は下へと降りてこちらを冷たい眼差しで見てくる。

 

霊夢「刺客ってあの蝙蝠とか変態生物とか?」

 

亜狛「あぁ………変態というのがよく分からんがな」

 

お燐「お父さん!天狗達はどこにやったの!」

 

お燐が天狗達について聞くと亜狛は楽しそうに笑う。

 

亜狛「彼奴等なら牢屋まぁ部屋に監禁しているぞ」

 

蓮 「亜狛さん貴方は見た所で洗脳とかはしないん

   ですか?」

 

黒や耶狛は誰かを操り部下として使っていたが亜狛はそんな事をしていないようなので聞くと、

 

亜狛「俺は興味ない俺が求めるのは獣の闘争本能の

   みだからな故にわざわざこれを使って獣共を

   作っている」

 

亜狛は腰に刺す刀を抜き刀身を見せると何と刀身の中にあの禍々しい結晶があったのだ。しかもその結晶から次々と獣型の怪物が沸いて出ていた。

 

亜狛「見せてやろう俺の技を………鏡之刃よ鏡の世界

   より生まれせし獣をここへ呼べ!」

 

亜狛は刀を地面へと差し込むと巨大な魔方陣が自分達の足元に張り巡らされる。そして魔方陣から次々と獣達が涌き出てくる。

 

亜狛「北のこの山は鉄壁の守りとなり獣の生産所で

   あるその意味は分かるよな?」

 

蓮 「来ますよ!」

 

霊夢「っ!構えなさいよそれから死ぬんじゃないわ

   よあんた達!」

 

咲夜「そんなもの当然よ!」

 

玲音「さぁて俺らを嘗めた事を後悔させてやるぜ獣

   野郎!」

 

早苗「奇跡が皆に訪れますように………」

 

お燐「お父さんの目を覚まさせる!」

 

さと「援護はします!」

 

全員で臨戦態勢を整えると亜狛は刀を自分達へと向けて、

 

亜狛「かかれ‥‥獣の闘争本能のままに敵を殺せ」

 

怪物「がぁ!!」

 

怪物「ギャーーーーー!!!」

 

そうして自分達は亜狛と怪物達とで妖怪の山を賭けた全面戦争を巻き起こすのだった。

 




怠惰「では今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ怠惰なんで亜狛ってそういえば洗脳
   とかしないの?」

狗神「言われてみるとな」

怠惰「あぁそれはね今の彼は闘争本能に従う獣
   そのものだから同じように闘争本能を持
   つあぁいった獣型の怪物しか部下と思わ
   ないんだよね耶狛や黒が将棋のように取
   った駒を使うのなら亜狛はチェスのよう
   に使い捨てで命のある限り戦えって感じ
   になるかな?」

神楽「えっとチェスって何でしょうか?」

怠惰「えっ?あぁ~海外版の将棋って思えば良
   いのかな?ただし倒した駒を使うことは
   出来ないけどね」

鈴蘭「怠惰ってさそういう遊びは得意なの?」

怠惰「いいや弱いよ?運が絡まないゲームはも
   う弱いに等しいやだから千ちゃん相手に
   将棋指すともう完璧にぼろ負け♪」

狗神「おいおい………」

怠惰「ってもうこんな時間か!コホン!それで
   は読者様今回はここまで!」

鈴蘭「また次回もよろしくね♪」

神楽「それでは読者様方♪」

狗神「またな」

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