血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。お盆のせいなのかホラー番組が多いなと思った怠惰のクソ悪魔です。清涼感を多少は味わえますが1、2回ほど生で見たことがあると何か………って感じはありますね。画面越しなので仕方ないんですけどね。それではそろそろ本編へどうぞ。


第226話 花畑での死闘

淀んだ禍々しい空の下そこの太陽の畑では現在壮絶なる死闘が繰り広げられていた。

 

天子「つっ!この!」

 

衣玖「援護します総領娘様!」

 

萃香「どりゃあ!!」

 

天子、衣玖、萃香の3人で幽香と対峙をする。天子と萃香とで前線に立ち後ろから衣玖が援護するというバランスの取れた戦法をするがそれを難なく避け傘でガードしていく。

 

萃香「まさかとは思ってはいたけどお前が操られる

   とはね!」

 

幽香「………………」

 

天子「こいつ普通に強くない!?」

 

萃香「気を付けなよ特にこの花畑で戦うんだ彼奴か

   らしたら十八番中の得意ステージだから!」

 

天子達が戦う一方では、

 

耶狛「アハハハハハハハ私に矢とか炎とかが効く訳

   ないでしょ?それは貴女達が一番よく理解を

   している筈よね?何せ私も貴女達と同じよう

   に蓬莱の薬を飲んだ者なのだから」

 

耶狛は永琳達から放たれる矢、弾幕、炎に当たっても平然としながら立つ。

 

永琳「っ!」

 

妹紅「流石は同じように蓬莱の薬を飲んだだけはあ

   るか!」

 

輝夜「私達よりも遥かに丈夫すぎるわこれは一体」

 

鈴仙「例のウィルスはここまでパワーアップさせる

   とでも言うんですか!?」

 

普通の蓬莱人もあれだけの弾幕に当たれば痛みもあるだろう。しかし目の前にいる耶狛には全然効いてなかった。

 

耶狛「ふふっ♪貴方達の攻撃なんて虫が体当たりし

   てくるのと大差ないのよね正直に申してしま

   いますと………ねぇ?」

 

妹紅「いちいちと勘に触るんだよ今のお前の言動は

   目を覚ませよ耶狛!!前みたいに無垢なその

   笑顔を見せろよ!!」

 

鈴仙「あぁ~!妹紅さん!?」

 

炎を操り不死鳥を作り出し耶狛へと撃ち込む。しかし耶狛はただ不気味に笑う。それはまるで自分達を嘲笑うかのように。

 

耶狛「仙術十三式空壁」

 

しかし妹紅の攻撃は当たることはなく耶狛に防がれてしまった。そして耶狛は自分達を蔑む。

 

耶狛「さっきから聞いてれば私の悪口を言ってまぁ

   品のない事ね………正直に申しましょう貴女の

   方が充分ウザイのよ分かるかしら?あぁ無理

   ねだってしっかりとした教育を受けてません

   ものね?」

 

妹紅「っ!だまれぇ!!!」

 

また妹紅が攻撃を仕掛けようとしたその瞬間、

 

バシッ!!

 

妹紅の頭を輝夜が思いっきりひっぱたいた。

 

妹紅「何すんだ!!」

 

輝夜「はぁ妹紅落ち着きなさい所詮は相手の思うツ

   ボよそれだと‥‥良い?今の耶狛は私達の知る

   耶狛ではないわそれなら耶狛と思わなければ

   良いのよ?」

 

永琳「姫様の言う通りよ今の耶狛は私達の知る無垢

   な笑顔を向けてくれる耶狛ではないのよそれ

   なら耶狛と思わず戦いなさいそしてこの戦い

   が終わったその時に耶狛を救うのよ」

 

妹紅「………あぁ悪い」

 

鈴仙「落ち着いたみたいですね………」

 

何とか気持ちの荒ぶる妹紅は鎮まる。

 

耶狛「で?その茶番は終わったのかしら?終わった

   のなら………ここから退きなさいな」

 

手に持つ薙刀を振るう。すると青い狐火が出たかと思うとそれらは無数の狼へと変貌した。

 

耶狛「群衆 飢餓の狼」

 

そう言い放つと燃える狼達は口を開け自分達へと襲いかかる。

 

鈴仙「私、狼は嫌いなんですけどね!」

 

永琳「狙うわようどんげ!」

 

そう言い鈴仙は的確に狼の眉間目掛け弾丸弾幕を撃ち込んでいく。

 

妹紅「燃えろ!!」

 

輝夜「火鼠の衣!」

 

2人の炎が辺りを包み込む狼たちを焼く。だがその炎に紛れて耶狛が薙刀で斬りかかってくる。

 

耶狛「その首をいただきますわ!」

 

輝夜「甘い!」

 

輝夜の能力が発動し辺りの時間は止まる。その隙に妹紅を移動させ能力を解くと耶狛の攻撃は当然のごとく空を切った。

 

耶狛「あら?あぁ~そうでしたわよね貴方の能力は

   確か時を止めれる能力の一種でしたわよね?

   面倒な能力だこと」

 

輝夜「ねぇ疑問に思ったんだけど貴方も理久兎さん

   と同じように記憶がないの?」

 

妹紅「どういう事だよ?」

 

輝夜「だって理久兎さんは大切にしていた者達を次

   々に倒していこうとするでしょ?でもあの時

   可笑しかったのよ恋人を前にして偏頭痛を起

   こした時もしかしたら理久兎さん記憶がない

   のかなって………」

 

耶狛「中々のお察しね………えぇ確かに王は殆どの記

   憶をなくされたと‥‥聞いた話ではですがね」

 

やはり理久兎の記憶は消えてしまっているみたいだ。そのためだったのだろうか自分達を見てもその破壊行動を止めなかった原因は。

 

耶狛「そして私は……そうですね…何となくは覚えて

   ますよ♪もう色あせ薄くなってますがね………

   妹紅さんや輝夜さんもそうですしそれにお燐

   だって何となくはですが覚えてますよですが

   今だからこそ思いますが何で私はあの獣臭い

   兄を兄と慕っていたのか何で血の繋がらない

   猫を娘と思っていたのかしらそして何故に私

   は友を作ろうと思ったのかしらね?」

 

少しだが記憶は残るみたいだがあまり鮮明には覚えてはいなさそうだ。だがそのせいか殺す気で来た筈なのに躊躇ってしまう。

 

耶狛「ふふっ………余計な話でしたわね」

 

妹紅「いや余計じゃない………むしろその色あせた記

   憶を思い出させてやるそして絶対に連れて帰

   る!それが友達だから!」

 

輝夜「はぁあんたを手伝ってあげるわ‥‥うどんげ!

   永琳!バックアップを頼むわ耶狛を1発ぶん

   殴るから」

 

耶狛「そう………昔から変わらないのねその熱い心は

   見ていて本当に壊したくなるわ♪」

 

耶狛がまた無数の狐火を作り出し宙に浮かせると、

 

耶狛「生を与えるこの刃の力を1つ見ていくと良い

   わ!」

 

そう言い薙刀を振るうと狐火はまた狼へと変わる。更に今度は薙刀を地面へと刺すと辺りに咲くひまわりが集合し化け物へと変わった。

 

永琳「何なのその薙刀は!」

 

耶狛「これはね物質にかりそめの魂を入れる事が出

   来る薙刀いえこの刃がというのが正しいかし

   らね?」

 

狐火の狼達とひまわりから生まれた怪物はまるで生きているかのように自分達という獲物を目掛けて襲いかかってくる。

 

妹紅「っ!燃えろ!!」

 

輝夜「蓬莱の枝!」

 

しかしその攻撃を妹紅の炎と輝夜の色とりどりの弾幕で退けた。

 

耶狛「中々やりますわ……っ!?」

 

耶狛目掛けて何かが飛んでくる。すぐに耶狛は体を仰け反らせ回避した。飛んできた者はボロボロになりつつある幽香だった。そして耶狛の背後に天子が緋想の剣の切っ先を向ける。

 

天子「ねぇ教えてちょうだい彼奴を操ってる石って

   何処にあるのかしら?」

 

耶狛「………ふふっ私にその脅しが通用すると思って

   いるのかしら?」

 

天子「言わないなら良いわあんたの首を斬るから」

 

耶狛「だから無駄よだって私には………死なんて怖く

   もないのよっ!」

 

薙刀での一千をしてくるが天子は上へと飛び回避する。そして気が向いているうちに妹紅が一気に距離を積めて仕掛ける。

 

妹紅「燃えろ!!」

 

耶狛「効くわけないのよその炎ごときが」

 

真っ正面から耶狛は受けたその時だった。耶狛の首もとのネックレスが服から出てくる。それはまさしく探している禍々しい石だった。

 

妹紅「見つけたぁ!!」

 

輝夜「っ!永琳!」

 

永琳「お任せを!」

 

輝夜の指示により永琳は耶狛の胸元に光輝く石へと向かって矢を射る。

 

耶狛「やらせるわけ!」

 

妹紅「させるか!」

 

妹紅は耶狛の両手を拘束するように押さえ付ける。それに続き輝夜も押さえだす。

 

耶狛「止めなさ!!」

 

バキンッ!

 

矢は見事に命中し禍々しい石がつくネックレスは粉々に壊れたのだった。




怠惰「はいはいではでは今回はここまで」

鈴蘭「ねぇ耶狛ってバカなのに教育とかって言う
   と凄いその‥‥よりバカに見えるんだよね」

怠惰「それは仕方がないでもさ皆は知ってる?」

狗神「何だよ?」

神楽「何ですか?」

怠惰「バカと天才は紙一重って言葉」

神楽「そうなんですか?」

怠惰「うんライト兄弟しかりモーツァルトしかり
   エジソンしかりまだまだ他にも沢山もうそ
   れは凄いもんだよ」

狗神「そんなに凄いのかよ?」

怠惰「うんバカにされたりとかそういった事とか
   されても名を残した程だからねぇまぁでも
   そういった常識離れしてる考えが一番この
   世で名を残すのかもね」

鈴蘭「確かにねぇ」

怠惰「だからもしかしたら耶狛も‥‥ちょっと希望
   薄いけど」

狗神「それが失礼だろ!?」

神楽「確かに‥‥」

怠惰「アハハ‥‥おっとそろそろ時間だねそれでは
   読者様今回はここまで!」

狗神「たく‥‥あっまた次回もよろしくな」

神楽「では読者様方♪」

鈴蘭「まったねぇ♪」

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