血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様。昼夜逆転生活が元に戻らない怠惰のクソ悪魔です。戻さないと後が大変なんですよねぇこれ………おっとこんな話もあれなので本編へどうぞ。


第217話 死と隣り合わせの特訓

皆が空へと飛び去り何か変なスピーチをした後、

 

蓮 「あのさっきのって?」

 

後書きとか意味の分からない事について質問をすると、

 

怠惰「まぁ受講料だよ………ふぁ~」

 

眠たそうな怠惰はあくびをすると口を開き、

 

怠惰「でまぁ特訓の内容について説明するとな簡単

   に鬼ごっこしようか♪」

 

蓮 「…………………はぁ!?」

 

思っていた特訓とは全然違った。もっとこう死と隣り合わせという感じの特訓で素手で魔物を100匹討伐とかその辺かと思っていたために開いた口が塞がらない。

 

怠惰「不服か?」

 

蓮 「いっいえ!ただ思っていたのと全然違ってい

   たのでつい」

 

千 「ほう少年よ簡単と思っておるよな?」

 

蓮 「えぇまぁ」

 

昨日の3日だけ時間をくれってまさか遊ぶために3日の時間をくれという事だったのだろうか。そうだとしたらガッカリだ。こんなんなら霊夢達の手伝いに行きたい。

 

怠惰「………♪」

 

怠惰はニコリと笑ったその瞬間だった。突然背後から、

 

怠惰「ならその威勢と余裕を見せて貰うか」

 

プスっ!

 

蓮 「がぁ!?」

 

ありえない事に怠惰がいたのだ。しかしそんな筈ない。だって目の前には怠惰はいるし呪文を唱えた素振りもなかったのだから。

 

蓮 「っ!」

 

すぐに腕を振り怠惰を退ける。だが首に何かを射たれた。そして背後にいた怠惰は一瞬で消えると千のとなりにいる怠惰が口を開ける。

 

怠惰「さてルールを説明するよ今から3日間時間で

   表すなら72時間の間は俺と鬼ごっこするそ

   して」

 

怠惰は瓶を取り出す。そこには錠剤が入っているのかカタカタと音をたてる。

 

怠惰「これを奪うことそれが勝利条件だこれを手に

   入れるためなら俺の腕を斬り落とそうが殺そ

   うが罠にはめようが手段は問わないよ♪さて

   そろそろかな♪」

 

と、怠惰が言った時、体に不調が出る。全身の筋肉という筋肉そして間接といった体の部位が悲鳴をあげる。

 

蓮 「がぁーーー!?」

 

痛い。猛烈に痛い。こんな痛みは始めてだ。

 

蓮 「だっ怠惰ざん!何を!」

 

怠惰「今さっき射った注射あれは遅効性の猛毒さ症

   状としては全身を痛めつけるかのような激痛

   を与えて72時間後ぐらいには猛毒によって

   ドカーン♪」

 

蓮 「貴方って人は!!」

 

握った手をパーにして笑いながら言ってきた。こいつにやっぱり特訓をしてもらう事など間違っていたのだとようやく気がついた。

 

怠惰「だってさ蓮くんは命を賭ける覚悟はあるんだ

   ろ?それなら本当に命を賭ける特訓をと思っ

   てこの特訓をしてあげてるんだけどね?それ

   にさっきこの特訓は簡単そうって言って拍子

   抜けしてたよねぇ蓮くん♪」

 

蓮 「ひっ!?」

 

千 「………おっ恐ろしい奴じゃのう」

 

嗜虐的な笑顔で此方を見てくる。自分は忘れていた目の前にいる男は千の話が本当なら拷問官だったという事を。何せ苦しんでいる自分を満面な笑顔で見てくるのだ。正直ゾッとしている。

 

怠惰「ほらほらここだぞ~♪」

 

瓶に入っている薬をカランカランと音をたてて挑発してくる。

 

蓮 「ぐぅがぁ!!!」

 

今はすぐにでも体の毒を解毒する必要がある。怒りを込めて怠惰へと殴りかかるが、

 

怠惰「遅っ!?えっまさか口だけだったの!?」

 

呆気なく避けられいなされてしまうだけでなくさらりとディスられた。

 

怠惰「ほらほら腰に着けた神楽は何なの?模造刀か

   何かなの?格好良いから模造刀とか超受ける

   わぁww」

 

蓮 「ふざけるなぁ!!」

 

神楽を抜刀し怠惰へと斬りかかるが、

 

怠惰「クイック&スロウ~タイム♪」

 

何か呪文を唱え怠惰は一瞬で消えてしまい神楽は空を斬った。

 

蓮 「あがぁ!!」

 

全身に痛みが走り怠惰のムカつく言動や行動にイライラしてきて体がなまりように重い。

 

怠惰「………ねぇ蓮くん怒りに身を任せると自分の本

   来の身体能力は出せるかもしれないけど冷静

   さを失えばもう敗けだよ?」

 

先程と打って変わって真顔で言ってくる。恥ずかしくなった。何度も何度も理久兎に猪バカみたいのツッコミ過ぎだと怒られていたのにも関わらずまた別の者に注意されてしまうとは。

 

蓮 「………ぐぅ!」

 

ビリっ!!

 

着物の上着を破り巻いて口に噛み締めて痛みを我慢しくいしばって神楽を構える。

 

怠惰「へぇ我慢するか良いねぇ来いよ俺の腕を斬り

   落とす覚悟で来な若造!!」

 

蓮 「ぐぅ!!!」

 

怠惰に向かって痛みを耐えながら神楽を振るうのだった。そうして鬼ごっこは夕方を迎える。

 

蓮 「がぁ!」

 

怠惰「よっと♪」

 

依然として怠惰は避けていた。だが最初と比べて怠惰に変化が起きていた。

 

怠惰「はぁ……はぁ……はぁ……ぐぅ!」

 

ズブッ!

 

怠惰「うぅ~ん良いねぇ~♪」

 

息が上がったかと思うと注射器に入っている黄色い薬液を常に自分の体に射しているのだ。不思議な事に怠惰の疲れが一瞬で吹っ飛んでいため疑問が浮かぶ。

 

怠惰「蓮君お前も射しておきな」

 

そう言うと距離を空けながら怠惰は自分に注射器を投げ渡してくる。恐ろしく怖いが興味心が強くなってしまっていたため自分の腕にさす。

 

ズブッ!

 

そして薬液を体に流し込む。すると、

 

蓮 「うっ!うぉーーー!!!!」

 

体に活力が戻ってくる。毒の痛みや気だるさはまだ残っているがそれでも先程よりは動けそうだ。

 

怠惰「サービスは終了だ来いよ」

 

蓮 「はぁ…はぁ……ぐぅ!!」

 

何度も何度も何度も神楽を振るい振るい振るい振るい続けた。1日は終了し朝日が登りまた日が落ち夜になりまた朝日が登りかける。3日目。もうじき72時間という経過で猛毒で心臓が壊れるだろう。だが自分は諦めない。生きたいと願い続け神楽を振るう。

 

怠惰「ふゎ~眠い………2徹はキツいわぁ」

 

蓮 「よこせぇ!!」

 

自分の攻撃を怠惰はありえない事に右手であくびを押さえつつ左手でそれも爪甲で全部弾いているのだ。

 

蓮 「よこっうぐっ!!」

 

心臓が痛い。これまでは筋肉や間接だけの激痛が心臓までも激痛が走る。

 

怠惰「おやおや………所詮はこんな程度だったという

   事か安心しろよお前の肉体は俺が再利用とい

   う名の材料として使ってやるよ♪だから安心

   して眠れよ眠れば楽だぜ?」

 

確かに眠れればどれだけ楽だろうか。だがそれでも信念は曲げたくない。理久兎は勿論だが霊夢や皆を守りたい。だから、

 

蓮 「らねぇよ……眠れる訳…ねぇだろ!!!」

 

バキンッ!

 

何かが壊れる音がする。その瞬間体に力がみなぎっていく。

 

怠惰「おっようやくか………だがもう時間切れだぜ楽

   になりなよもうさぁ♪怠惰のままに楽になっ

   ちまいなよ信念とか思いとか全部かなぐり捨

   ててさ♪」

 

蓮 「黙れ!!」

 

神楽に力を纏わせる。そして、

 

蓮 「五星 金狐連斬!」

 

怠惰「だりぃな………」

 

神楽を振るい怠惰へと斬りかかる。だがまた手の爪で弾かれるがそれでも振るい続ける。すると、

 

怠惰「っ!」

 

怠惰から焦りが見え始めたのを見逃すわけがない。

 

蓮 「でゃぁ!!」

 

高速での斬擊で一気に圧倒しそして、

 

ザシュ!

 

怠惰の左腕を切断した。

 

怠惰「っ!!?」」

 

そしてそのまま斬ってから一気に神楽を地面へと刺し、

 

蓮 「嘘技 化かし狐だまし!」

 

バチンッ!

 

手に気を纏わせ怠惰の顔の目の前で猫だましをかますと光が破裂し目を眩い光が襲いかかる。そしてあまりの咄嗟の不意打ちについていけなかったのか、

 

怠惰「がぁ目が!!」

 

上手く眩ませれたみたいだ。すぐに体を回転させ左手に鞘を持って、

 

蓮 「でりゃ!!」

 

ガンっ!!

 

怠惰「うがぁっ!?」

 

鞘で見事顎にクリーンヒットさせ怠惰は吹っ飛ばされる。鞘を投げ神楽に切っ先を飛んでいく怠惰へと向けて、

 

蓮 「金狐 葛の葉!!」

 

足をバネにし怠惰へと突っ込み怠惰の心臓めがけて怠惰へと突進しそして、

 

ザシュ!!

 

心臓を貫き岩の壁へと叩きつける。

 

怠惰「がはっ!」

 

刀を引き抜き自分は数歩後ろへと下がり見た。水溜まりに映る自分の姿を。

 

蓮 「ごれば………」

 

理久兎と戦った際に千の助力でなれたあの狐の姿になっていた。だが、

 

蓮 「ごぼっ!ごぼっげはっ!」

 

心臓が痛い。怠惰のポケットを漁ろうとしたその時立ちくらみが襲う。もう力が入らない。朦朧とする意識の中で自分は地面へと倒れるのだった。その数秒後、

 

怠惰「がはっ!はぁ…あぶねぇ……後数Cmずれてら

   マジ死んでたわぁ追い込まれた狐はジャッカ

   ルより狂暴ってのはこの事かねぇ」

 

残った右手で薬を取りだし蓋を口で開け錠剤を取り出して、

 

怠惰「おめでとう…合格だ蓮……それと聞いてないと

   思うが言ってはおく死にはしないけどな」

 

そう呟き怠惰は自分の口に薬を飲むこむ。蓮に解毒薬を与えると思ったか。これはただの腹痛に聞く整腸剤のビ(ピー)フェルミンなんだから解毒成分なんてある訳ないだろ。

 

怠惰「だが痛ぇな本当によぉ」

 

倒れる蓮を肩で担ぎ足を引きずらせながら怠惰は博麗神社へと帰るのだった。




怠惰「ではでは引きずりながらですが今回はここ
   まで♪えっ?蓮は死んだのかって?なわけ
   ないですよ♪元から死ぬ毒ではなくただ単
   にドMの方々が痛みが欲しいという要望の
   元に作った薬なんですから♪筋肉や節々に
   激痛を走らせますが命には別状はありませ
   んよ♪それに解毒剤を打っても飲んでもす
   ぐに効くわけないじゃないですか♪その前
   に死にますよ♪」

蓮 「すぅ……すぅ…………」

怠惰「おっと話が過ぎましたねそれでは今回はここ
   まで♪また次回もお願い致します♪それでは
   また次回!サラバです♪」

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