殺人姫が来て2日後の夕暮れの黄昏時の事。紅魔館の廊下には玲音と熱中症から回復した殺人姫がいた。しかも殺人姫の服装が、
殺姫「ねぇ私の服は?」
玲音「クリーニング中…とりあえずそのメイド服を
着とけ」
そうメイド服だ。青いベストに白シャツそして青いフリルのスカートといった青を基調としたメイド服だ。
玲音「そんじゃまぁほらこれ」
そう言いながらバケツと雑巾を渡す。因みに何故こんな事をしているかそれはこの目の前の殺人姫に仕事の教育するためだ。そして殺人姫はそれを受けとると、
殺姫「これで貴方の心もしくは社会の窓を拭け
と?」
玲音「何でそうなる窓拭きだほらやるぞ」
そうして玲音は窓の掃除を始める。それをジーと殺人姫は眺め数分すると自分が掃除している所ではなく隣の窓の窓拭きをやり始める。
玲音「ふふっ♪」
そうして数分後……
玲音「へぇ初めてにしては上出来だな♪」
殺姫「はぁ…はぁ……」
殺人姫がやった窓はとても綺麗に磨かれていた。当時の自分は怠けることしか考えていなかったためいい加減にやっていたがこの子は違った。
玲音「そんじゃ続けて窓掃除するぞ」
殺姫「まだあるのね」
玲音「あぁまだあるぞ♪」
そうして殺人姫と共に窓掃除に励む。そして一時間後、
殺姫「はぁ…はぁ……」
玲音「そんなんで息切れとか笑えるぞ?」
殺姫「うるさいわよ………」
まずはこの空間に慣れさせるためにもここでぶっ倒れても困る。そのため、
玲音「よし休憩するか♪」
殺姫「そう………えっ?」
玲音「だから休憩だよ行くぞ♪」
殺人姫と共に厨房へと向かうのだった。
玲音「ほらとりあえず座ってなお茶を用意する
からよ」
そう言うと殺人姫は椅子に座る。そして玲音は紅茶を作り持っていくと、
玲音「おいおい待て待てっ!」
殺人姫からある物を取り上げる。それは未成年は絶対に吸ってはならない煙草だ。
殺姫「私のタバコよ!返してちょうだい!」
玲音「未成年がタバコ吸うとか10年早いんだよ!
ったく………」
そう言うと殺人姫から取り上げたタバコを出して口に咥え、
パッチン!
指パッチンで火をつけ喫煙を開始する。
玲音「ふぅ………デビルか良い趣味してるな」
タバコの銘柄を言い褒めるが殺人姫は不機嫌になっていた。
玲音「こんなんで不機嫌になるなよ……」
ポットからカップに紅茶を注ぎ殺人姫に寄せる。殺人姫は紅茶を飲みながら、
殺姫「ねぇ煙草を取り上げて吸ってるけどここ喫煙
は出来るの?」
玲音「ん?そんなもん出来るわ………」
ドゴンッ!!
突然だった。誰かに不意打ちで鈍器のような物をくらい頭から血が吹き出てテーブルに突っ伏す。
美鈴「玲音さんここは禁煙と言ってますよね?」
何故ここに門番の仕事をしている筈の美鈴がいるんだ。
殺姫「えっとあの………門番の仕事は………」
美鈴「えっあぁ喉が乾いたのでお水を飲みに来たん
ですよ♪」
玲音「つつつ………次から隠れてしっかり吸わないと
駄目だな……」
美鈴「いや吸わないでくださいそれと貴女は絶対
に吸っては駄目ですよじゃないと大きくな
れなくなりますよ?」
と、タプンと揺らしながら言う。
殺姫 (-_-#)
殺人姫は何故だか凄く悔しそうだ。しかも自分の胸を頑張ってぐぐっと寄せていた。
美鈴「とりあえずお水を頂きますねそして玲音さん
煙草を消してください」
そう言い美鈴は蛇口へと向かった。仕方なく煙草を消して吸うのを止める。
玲音「全くせっかくの一服時なのによ」
殺姫「良いでしょう…煙草は止めてあげますよ!
そして絶対に勝ってみせます!」
殺人姫は大きく叫んだ。何に勝つのかはよく分からないが煙草は止めるようだ。
玲音「よく分からんが煙草を止めてくれるならまぁ
いいや」
椅子から立ち上がり肩を回しながら、
玲音「さてと次は部屋1つ1つの掃除をするぞ」
殺姫「また手間がかかりそうね………」
玲音「良いからやるぞ♪」
そうして紅魔館の掃除を再開するのだった。そして更に時刻は過ぎて夜へと変わる。掃除を終えた玲音は晩飯の準備をしていた。
玲音「よし♪」
シチューが出来上がり更に盛っていく。そしてそれを椅子に座って休憩している殺人姫が見る。
玲音「よっと…ほら配膳を手伝ってくれ♪」
殺姫「………何処に運ぶのよ?」
玲音「あぁ確か今日は食堂で食事だったな階段を
右に行って三部屋先の部屋だ♪」
殺姫「分かったわ」
ワゴン車にシチューが盛られた皿をのせる。玲音は1枚だけお盆に乗せそこにパン数切れとゼリーを乗せる。
殺姫「あら何で貴方………」
玲音「これはちょっと引きこもってる子になとりあ
えず任せるよ」
そう言い玲音はある場所へと向かうのだった。そこは地下室へと続く道だ。
玲音「はぁ………」
階段を下り玲音はその先にある思い鉄の扉を開ける。そこには破れた熊のぬいぐるみ。他にもボロボロとなった壁それはもう悲惨な光景だった。
玲音「フラン飯、置いておくぞ」
そう言うとベッドからフランが起き出す。
フラ「あれ……玲音お兄…ちゃん?」
玲音「じゃあな」
扉を閉め玲音は地上へと続く階段を昇る。そして廊下へと出ると玲音はまっすぐ食堂へと向かった。食堂につくと皆が楽しく喋りながら食事をしていた。
玲音「よぉ遅くなった」
レミ「あら駄執事……フランの配膳…ありがとうね」
玲音「気にすることはないそんでなに話してんだ?」
レミ「あぁそれはね♪」
レミリアは殺人姫を指差して、
レミ「あの子に名前をつけてあげようかと思って」
どうやら殺人姫に名前をつけるようだ。そのために悩んでいるみたいだ。
殺姫「別に名前なんて………」
玲音「分かってねぇな無いと不便だろ?」
殺人「…………………」
殺人姫は黙ってしまった。事実その通りすがりだと思っていたのだろう。
パチ「名前………」
コア「う~ん思いつきませんね」
美鈴「個人的には漢字はいれたいですね♪」
レミ「ふむ………今日は十六夜の月だったわよねなら
性は十六夜にして名前は……」
玲音「それなら吸血鬼を表す夜は付けそして夜が咲
くから十六夜咲夜で良いだろ?」
それを聞くとみんなはキョトンとした顔になる。
玲音「なっ何だよ?」
パチ「いや駄執事にしては良い名前を考えるわね
って」
美鈴「えぇ凄く思いました」
コア「え~とその私もです………」
何とも失礼なやつらだ。それぐらいなら出来る。そしてレミリアはクスクスと笑って、
レミ「それで貴女はその名前で良いの?」
殺姫「構いませんよ…それに中々センスはあるので」
レミ「なら改めてようこそ紅魔館へ十六夜咲夜♪」
そうして殺人姫に十六夜咲夜という名前が命名されたのだった。
狗神「久々だな怠惰」
怠惰「だね♪」
神楽「こうしてまた紅魔館に住人が1人って
感じですね」
鈴蘭「ねぇ怠惰…前よりやつれたね」
怠惰「まぁ学年末だったりバイトが入ったりで
やる事が多いからね」
狗神「何か忙しそうだなお前も」
怠惰「本当に1月に入ってからが忙しくてしょう
がないよね」
神楽「お疲れ様です」
鈴蘭「うん…お疲れ……」
怠惰「はぁ静かにゲームしたいな………おっとそろ
そろ時間だねそれでは今回はここまで」
狗神「後これ何話続くんだ?」
怠惰「まぁ後…4話ぐらいで終わるかな」
鈴蘭「長いけど末長くよろしくね♪」
神楽「それでは読者様」
怠惰「またね♪」