血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、次のオリジナル異変をやろうかやらないでスルーしようかと絶賛考え中の怠惰のクソ悪魔です。どうするべきか………失礼。ではでは本編へどうぞ。


第176話 並ぶ商店

霊夢の手を引っ張り少し先へと行く。

 

霊夢「れっ蓮!離してもらっても良い?」

 

蓮 「えっ!あっごめん!」

 

霊夢の言葉で我に返ると立ち止まり手を離す。どうやらカッとしていたために周りを見ていなかった。霊夢は掴まれていた手を擦りながら、

 

霊夢「まさか貴方が彼処まで怒るなんてね」

 

蓮 「………うん何も悪くない霊夢に向かって

   あんな屁理屈を言うから…迷惑だった

   のならごめんね」

 

反省の意をこめて謝る。すると霊夢は微笑みながら、

 

霊夢「全然♪格好良かったわよ蓮♪」

 

そう言い右頬に手を当ててくる。正直な話だが恥ずかしい。

 

蓮 「ん……うん」

 

霊夢「ふふっ♪」

 

と、そんな話をしていると、

 

? 「よぉそこの熱々のお二人さん良ければ店

   でお茶を飲んでってくれないか?」

 

霊夢「えっ?………なぁ!!?」

 

蓮 「えっ!!」

 

自分達は見た。その声をかけてきた者を。それは数週間前に戦った男だったからだ。

 

蓮 「理久兎さん!」

 

霊夢「あんた何やってんの?」

 

そう理久兎だ。何故ここにいるのかが疑問に思うが更に疑問に持つのが、

 

霊夢「しかもその服は何?」

 

理 「ん?これか?」

 

服装は普段?のアロハシャツ等の服装ではなくシャツにスカーフ下はブーツに下半身のみのエプロンをつけていた。

 

蓮 「何かお店でもやっているんですか?」

 

理 「おっ良い勘を持ってるんじゃんその通り

   でこのバザーで飲食店をやらせて貰って

   いるよ♪そこでだ良かったら来ないか?」

 

霊夢「あんたの店に?」

 

理 「そうそれ♪」

 

つまり自分の店へお誘いをしに来たみたいだ。お昼御飯も食べていなかったので丁度良いと感じた。

 

蓮 「なら行かない?」

 

霊夢「そうね…行きましょうか?」

 

理 「毎度あり♪ならこっちだよ♪」

 

理久兎に案内され自分達は歩いていく。そして暫く歩くと、

 

理 「ここが俺らのブース♪」

 

目に写る光景はコジャレているガーデンレストランだ。キッチンもオープンとなっていて更には席にはパラソルまでついている。それによく見てみるとテラスのすぐ隣は川にもなっている。まるでここだけ外の世界に来たみたいな感じだ。

 

蓮 「何かどの商店よりも土地が大きいですね」

 

理 「まぁ…皆の所場代は利益の2割だけど俺ら

   だけは3割払うけどね」

 

霊夢「それ儲けあるの?」

 

確かにそうだ。仕入れやらでも掛かる筈なのにそれをプラス1割となると結構持っていかれる。だがそんな理久兎は、

 

理 「うんあるね外の世界とかで一括で仕入れを

   するし生産者が生産した現地から購入する

   から運送費も掛からないし仲介手数料すら

   ないから3割ぐらい屁でもないね後は客が

   どれだけ入るって所だね♪」

 

蓮 「それを言われると本当に凄いですね」

 

霊夢「てか客が大事って言うけど人がいないん

   だけど?」

 

霊夢の言う通り人がいない。それを言われ理久兎は笑いながら、

 

理 「まぁ従業員に昼休みを与えてたからなもう

   オープンするから好きな席に座って」

 

蓮 「えっえぇ」

 

霊夢と共にとりあえずは席に座る。すると、

 

耶狛「いらっしゃいませお客様♪ってあっ!

   蓮くんに霊夢ちゃんだ♪」

 

耶狛がお盆にメニューとお水に手拭きをそれぞれ2つずつ持ってきてくれた。しかも衣装が何時もの巫女服ではなくウェイトレス衣装だ。

 

霊夢「やっぱりあんたも働いてるのね…それに何

   その服は?」

 

耶狛「ん?あぁ可愛いでしょ♪」

 

楽しそうに一回転して衣装全体を見せてくる。

 

耶狛「これねマスターが従業員の服として簡単に

   作ってくれたんだよ♪」

 

霊夢「彼奴が作ったんだ………」

 

蓮 「りっ理久兎さん手先器用だなぁ………」

 

見事に外の世界のウェイトレス衣装だ。すると耶狛はハッと何かを思い出す。

 

耶狛「おっと無駄話をしてるとお兄ちゃんにドヤ

   されちゃう…注文が決まったら呼んでね」

 

蓮 「あっはい」

 

耶狛はそそくさと走っていった。そして置いていった水を飲みながら霊夢と共にメニューを開く。そこには料理の名前に写真が張り付けてあった。中にはこの前に食べたテリーヌもあった。

 

蓮 「結構あるんだね」

 

霊夢「本当ね……ってこれ美味しそうね」

 

蓮 「えっ?」

 

霊夢の開いているページを見てみるとそれは懐かしのファミレスメニューのパフェだ。しかも季節のせいであるのか桃や金柑類等のフルーツをふんだんに使った爽やかそうなパフェだ。

 

蓮 「うっうぅん……食べるなら最後のデザート

   でね?」

 

霊夢「ふふっ分かってるわよ♪そうね…ならこの

   何かしらえっとコロッケってのとそれから

   味噌汁にご飯にするわ♪蓮は?」

 

蓮 「えっと…なら久々にカルボナーラを食べよ

   うかな♪」

 

霊夢「聞いた事のない料理ね…まぁ良いわえっと

   手を上げれば良いのよね?」

 

霊夢が手をあげるとトタトタと音をたてながら店員がやって来た。恐らくまた耶狛かそれとも兄の亜狛かそのどちらか来るだろうと思っていると、

 

? 「はぁ~い御注文は如何いた…にゃん!?」

 

霊夢「あれ?あんたさとりの所のペットよね?」

 

蓮 「あっお燐さん」

 

まさかの別の店員がやって来た。それもさとりのペットである火焔猫燐が耶狛が来ていたウェイトレス衣装を着てやって

来たのだ。しかも自分達を見て固まってしまっている。

 

お燐「ちちち違うんですよ!?これは理久兎様

   やお母さんに無理矢理着せられて店員を

   やってるだけだからね!!?」

 

顔を紅くしながらあたふたしだした。一体どうしたのだろう。

 

霊夢「ふぅ~ん…可愛いわよねぇ蓮?」

 

蓮 「ん?うんそうだね♪」

 

ニヤリと霊夢は笑いながら自分にも質問されそれに答える。するとお燐は顔をプルプルと震わせて、

 

お燐「にゃーーーーん!!!」

 

叫びながら理久兎達のいる厨房へとBダッシュしながら帰っていった。

 

蓮 「あっあの注文………!」

 

霊夢「………帰っちゃったわね」

 

そんな事を言っていると今度は亜狛が注文用紙を持ってやって来た。

 

亜狛「すみません娘が粗相をしたようで」

 

蓮 「いえいえ♪」

 

霊夢「えぇそう……はっ?今なんて?」

 

亜狛「えっと娘が粗相をしたようでと言いまし

   たが?」

 

亜狛は復唱する。そして自分はある事を思い出す。かつてお燐が言っていた義父という事をつまり亜狛がそのようなのだろう。だが霊夢は知らないためか、

 

霊夢「あっあんたの娘なの!!?」

 

それを言った瞬間、胸ポケットの式神札が入っているポケットが揺れる。だが気にしないで霊夢に、

 

蓮 「霊夢…多分だけど義娘ですよね?」

 

霊夢「えっ?」

 

亜狛「えぇそうですよ♪特にお燐とお空は自分

   と耶狛とで育てましたからねその結果か

   何故かお父さんって言われるようになっ

   てしまって………」

 

霊夢「何だビックリしたぁ」

 

それを聞き胸を撫で下ろした。それと動じに胸ポケットも静かになる。

 

亜狛「えっと注文はお決まりなんですよね?」

 

霊夢「あっそうだった…ならコロッケに味噌汁

   それでご飯も付けて頂戴♪」

 

亜狛「それでしたらコロッケにセットメニュー

   にすれば少しお得ですよ♪ご飯に味噌汁

   そして更に大根と那須の漬物が付いてき

   ますが?」

 

霊夢「えっ!そうなるとお値段は………」

 

亜狛「漬物の分がお得になるお値段ですね」

 

霊夢「ならそれにするわ!」

 

流石はお金の使い方にはうるさい霊夢だ。お得という言葉には結構弱い。だがやり方が本当に外界のファミレスそのままだ。

 

亜狛「分かりました♪それで蓮さんは」

 

蓮 「あっカルボナーラをお願いします」

 

亜狛「カルボナーラですね♪そうなるとセット

   メニューにするとサラダが付いてきます

   が如何しますか?」

 

此方もセットメニューとしてサラダが付くみたいだ。よくメニューを見てみると+100円でお手頃サイズのサラダの写真が載っていた。因みに霊夢が頼んだ漬物のは那須2切れ大根が2切れの写真が載っていてこのセットだと+500円となっていた。

 

蓮 「ならそれで♪」

 

亜狛「分かりましたドレッシングはシーザーに

   和風、イタリアン、胡麻、レモン、バル

   サミコスから選べますが?」

 

蓮 「えっと胡麻で………」

 

亜狛「畏まりました…‥あっそれとお飲み物を飲

   むのでしたら丁度カップル限定の飲み物

   がありますが………飲みますか?」

 

どうやらカップル限定の飲み物があるみたいだ。だが正直な話だが外界から来た者の勘が騒ぐ嫌な予感がすると。しかも亜狛も顔をひきつらせてる。だがそんなのは知らぬと言わんばかりに、

 

霊夢「へぇ面白そうねならそれも♪」

 

蓮 「れっ霊夢!?」

 

亜狛「ではそちらも追加しましてと………それで

   は少々お待ち下さいね」

 

そう言い亜狛は下がっていった。

 

霊夢「楽しみね♪」

 

蓮 「うっうんそうだね……」

 

この後に自分と霊夢は結構恥ずかしい事となるというのはいうまでもなかったのだった。




鈴蘭「凄いお値段がお得だね」

神楽「そんなにですか?」

鈴蘭「うん普通なら漬物とか付けるなら追加の
   料金を取っても良いのに取らない何てさ
   良心的すぎるよね」

神楽「何か裏がありそうで恐いですね」

鈴蘭「それね私も思ったよ………所で狗神の姐御
   は?」

神楽「えっ?あそこに………」

狗神「…………………行こうかなあの店いやでも」

鈴蘭「何を悩んでるのかなぁ~姐御♪」

狗神「なっ何だよそんなニヤニヤしやがって!」

鈴蘭「いや~甘酸っぱい香りがしたからさぁ」

狗神「何!?すんっすんっ………臭くはないぞ?」

鈴蘭「いやこれ比喩表現なんだけど」

狗神「比喩って何だよ?」

鈴蘭「えっ?えぇ………うん良し!それでは読者
   様今回はここまで!」

狗神「あってめぇ」

神楽「えぇと読者様また次回!」

狗神「だから………」

鈴蘭「それじゃバイバイ♪」

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