血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、遅れてすみません怠惰のクソ悪魔です。投稿する前に寝てしまい現在このような時間になってしまいました。本当にすみません。では気を取り直して狼兄妹のちょっとした秘密も織り混ぜながら本編へどうぞ。


第164話 狼兄妹

壊れてもなお走る電車。そして走ると共に摩擦音が鳴り響く。だがそんなのはどうでも良い。今、目の前にいる者達。亜狛と耶狛に皆は驚いていた。

 

蓮 「確かルーミアが言った亜狛と耶狛って

   貴方達の事ですよね?」

 

亜狛「えぇ合ってます紛れもなく私共です」

 

やはりそのようだ。だが何故に理久兎の従者がこうしていたのか。そして何故に自分達と対立したのか良く分からない。そんな会話をしていると、

 

レミ「ふぅこれでリベンジは果たしたわよ♪」

 

咲夜「対戦をありがとうございました」

 

玲音「それとそこの嬢ちゃんお前さん滅茶滅茶

   な戦いだなぁ……てかよお嬢の槍が貫いた

   筈なのにその体はどうなってんだ?」

 

レミリア達がやって来た。そして玲音は先程の耶狛の傷が一瞬で治っている事に驚いていた。しかも同様に亜狛も腕を押さえるのを止めるとその場所だけ不自然に服が捌けていた。そしてそれを見ていた鈴仙は顔を真っ青にしながら、

 

鈴仙「御師匠様や姫様と同じような急速回復に

   特にその男性の白髪は………まっまさか…

   不老不死!?」

 

紫 「えっ………」

 

その発言に皆は驚く。それについて亜狛が語りだした。

 

亜狛「えぇ合ってますよ私に妹は不老不死です

   皆さんそれも蓮さんは竹取物語っていう

   物語は知っていますよね?」

 

蓮 「えぇ輝夜姫の物語ですよね?」

 

亜狛「はい知ってるなら問題ですその物語では

   蓬莱の薬は出てきますが輝夜姫は何人に

   送ったのか分かりますか?」

 

蓮 「帝にそして育ての親である翁と嫗だから

   3人……んっ待てよ………」

 

この時にある違和感を覚えた。それは妹紅が確か薬を1つ飲んでいるとなるとつまり残りは2つ。そしてその2つは処分されてなく目の前の亜狛と耶狛が飲んだ。それが正解だろうと思った。 

 

蓮 「つまり残りの2つは亜狛さんと耶狛さん

   が飲んだって事ですか」

 

耶狛「ピンポン♪ピンポン♪パチパチ♪」

 

耶狛はこんなテンションだが皆は騒然として黙ってしまう。するとその中で紫は2人にある事を聞き始めた。

 

紫 「亜狛に耶狛………聞かせてくれないかしら

   何故2人は私達の前から去ったのかを?」

 

耶狛「えっえぇとそれはね………」

 

と、耶狛が答えようとすると亜狛が耶狛の前に腕をだし止める。そして代わりに亜狛が答える。

 

亜狛「マスターから自分達に宛てられた遺言を

   まっとうしていたんですよ………ただ強く

   なれと」

 

耶狛「まぁ強くなるなら百鬼夜行にただいても

   強くはなれないから抜けて武者修行して

   たって感じかな♪」

 

紫 「そう………」

 

何故だろう。亜狛に限っては凄く真面目に言ってくれるのだが耶狛に限っては常にニコニコとしている。兄妹といってもここまで違うみたいだ。そして亜狛と耶狛にこれまで気になっていたあることを聞くことにした。

 

蓮 「亜狛さん耶狛さん聞かせてください隠者

   の正体は誰なのかを………」

 

かつて戦った際に興味深い事を呟いていた事を思い出す。その言葉はマスターという言葉だ。亜狛と耶狛は理久兎に仕えていたというのならマスターという言葉はつまり理久兎をさすという事になる。だがこの異変の目的と矛盾するために確認として聞く亜狛は、

 

亜狛「………それは自分達の目で見ることを薦め

   ますよ」

 

耶狛「それにねこの先に皆が知りたい筈の()()

   があるんだから♪」

 

先程の黒と同じことを言う。その真実とはいったい何なのだ。

 

蓮 「真実っていったいどういう!」

 

その真実について聞こうとしたその時だった。

 

? 「ギャーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

と、耳を塞ぎたくなるようなおぞましい叫びが聞こえる。それは聞き覚えのある叫び。それは西行妖の叫びと同じだった。

 

紫 「まさか西行妖を目覚めさせたの!」

 

亜狛「えぇまぁ」

 

耶狛「因みに盗んだのは私達だよ♪」

 

妖夢「なっ!」

 

どうやら西行妖を盗んだのは2人のようだ。その理由は黒や亜狛と耶狛が言う真実と結び付いているのだろう。

 

亜狛「さてとこんな所で無駄話はあまりよろ

   しくはありませんねこちらをどうぞ」

 

そう言い亜狛は鍵を投げ渡してくる。それを蓮は受けとる。

 

耶狛「それじゃ皆をさっきの闘技場まで送る

   ね♪あっ因みに闘技場から真っ直ぐに

   門を潜ればビルの近くに出るからね♪」

 

霊夢「ちょっ待ちなさい!」

 

と、言う前に亜狛と耶狛は足元に先程の裂け目よりも更に大きな裂け目を作り出す。

 

蓮 「うわぁーー!!」

 

霊夢「ぐっ!」

 

突然の事で皆は対処しきれずに裂け目へと落ちていくのだった。そして何とか地面に落ちずに浮遊し皆は落ちずに住むが落ちた先は、

 

蓮 「さっきの闘技場に戻ってきた」

 

霧雨「なぁ早く鍵を回そうぜ」

 

聖 「黒さんも流石にいませんか……」

 

アリ「どうせ先に進めば会えるわよ」

 

と、皆は言うなか自分は祭壇へと進み鍵を回す。そして、

 

祭壇「ロック解除ゲームクリアおめでとうござい

   ます」

 

祭壇から音声が流れる。そして同時に闘技場の大きな門が開く。どうやらこれで先に進めそうだ。

 

霊夢「蓮いくわよ!」

 

蓮 「うん行こう!」

 

皆に続き自分も先に進むのだった。門を潜り暗い道を進んでいく。そして光が見えるとその先へと進むと、

 

蓮 「えっ!?」

 

早苗「これってメトロの入り口!?」

 

そう出てきたのは何とメトロ(地下鉄)の入り口だったのだ。上空にいた筈なのにおかしな事だ。

 

アリ「恐らく地下から出たって事は空間が

   歪んでるって事ね」

 

霧雨「おいおい空間を歪ませるってレベル

   が違いすぎるぜ………」

 

確かにそうだ。ここだけの話もう幻想郷に慣れたため常識などかなぐり捨てた筈だがここまで常識をかなぐり捨てたとなると流石に目を点にしてしまう。

 

紫 「とりあえず結界は解けたみたいだし上へ

   行きましょう亜狛や耶狛の言う真実を目

   にしたいわ」

 

よく見てみると自分達の目指すビルがすぐ目の前にあった。しかも紫の言う通り結界も解けたようだ。ならば上へと目指す他ない。

 

霊夢「そうね………」

 

蓮 「どんな真実があるんだろう………」

 

その先にある真実を見るがために全員はビルの屋上へと飛ぶ。そして遥か高くのビルを昇るとそこには、

 

幽 「西行妖………」

 

蓮 「しかも満開になってる!?」

 

そうそこには満開となった西行妖が幾つもの注連縄で縛られて満開となっていた。そして注連縄にある物いや棺が吊るされていた。

 

文 「あれってまさか!」

 

萃香「紫から少し聞いていたけど本当に盗ま

   れてるなんて………」

 

紫 「御師匠様の棺………」

 

紫達はすぐに西行妖へと向かう。それには蓮達も着いていく。

 

紫 「本当に御師匠様を蘇らせるつもりなの」

 

と、紫が呟いたその時、

 

ガチャリ!

 

そんな音が聞こえると横に火縄銃を構える年老いた河童がいた。特に驚くのはその青色の髪。それはにとりと同じ髪の色だ。

 

霧雨「おっお前まさかにとりの」

 

? 「ほうにとりを知っておるか如何にも

   にとりの祖父…名を河城ゲンガイ」

 

行方不明となっていたにとりの祖父もいた。どうやらやはり行方不明になっていた妖怪達は全員この異変に手を貸したようだ。

 

紫 「ゲンガイその銃をおろしてもらえない

   かしら?」

 

ゲン「紫様の頼みでもそれは出来ませんそして

   もう時間きれなんすよね」

 

? 「えぇ時間切れですね」

 

声が聞こえ見てみるとそこには咲夜と同じメイドがいた。しかもそのメイドの手にはありえない物が握られていた。

 

蓮 「それは空紅!」

 

そう西行妖の封印のために突き刺されていた刀。空紅が握られていたのだ。

 

? 「はい♪そしてゲンガイご協力をありがとう

   ございました」

 

そう言うと同時に空紅を掲げた瞬間、空紅の刀身から桃色の炎が舞い上がり理久兎の棺に直撃する。そして、

 

ボワァーーーーーン!!!!!

 

突然、棺が爆発した。爆発すると同時に棺に入っていた理久兎のものであろう無数の骨が辺りに散らばる。

 

蓮 「なっ…………」

 

ゲン「おい!貴様総大将の屍になんて事を!」

 

ゲンガイは銃をメイドに向ける。そしてメイドは真っ黒の笑顔を見せる。

 

? 「中々…楽しめましたよ……ふふっ♪」

 

メイドは楽しそうに空紅を大道芸の両用でクルクルと回すと、

 

ボワァッ!

 

一瞬で切り上げると炎の斬撃波がゲンガイの手に持つ銃の先端を溶かした。

 

ゲン「なっ!」

 

そしてこの今の動作を見て霊夢は確信したのか、

 

霊夢「貴女が隠者なのね!」

 

それを聞くとメイドは楽しそうに、

 

隠者「そう私が隠者の正体かしらね」

 

と、メイドもとい隠者は楽しそうにそう話すのだった。

 




怠惰「それでは今回もありがとうございました」

鈴蘭「ねぇ私ね今思った事があるんだ♪」

狗神「ん?何だ?」

神楽「何でしょうか?」

鈴蘭「平安時代の武士共使えないわぁって」

狗神「それは分かる我からしても取り憑かり
   安くしかも食料としとも最適だったな」

神楽「うっうぅ~ん時代が違うとはいえその
   武士に使われたんで少し複雑な心境で
   すね」

怠惰「お前らなぁ彼奴らも家族を思って仕事
   しているんだぞ………」

狗神「知らん」

鈴蘭「働いているなりに頑張ってほしい」

神楽「えっと多分このお二人には何を言っても
   これ以上は無駄ですね」

怠惰「まったく………まぁ良いやあっそろそろ
   時間かそれでは読者様今回もありがと
   うございました因みに次回からはまた
   あっちを投稿するのでご承知を下さい」
   
狗神「らしいから気を付けろよ」

鈴蘭「アハハ…それじゃ読者様!」

神楽「また次の投稿まで」

怠惰「バイバイ♪」

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