血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、ラグナロクと蓬莱が完成して試運転していた怠惰のクソ悪魔です。気づいたら時間だった。そしてどちらも使いやすくて楽しかったです。ではこんな話はもう終わりにして本編へどうぞ。


第159話 願いとイレギュラー

地面の交差点で大の字となって空から落下したルーミア。蓮達は空から地面へと降り立つ。

 

蓮 「ルーミア………」

 

と、ルーミアのすぐ横で膝をついて屈むとルーミアは口を開けて呟やく。

 

ル 「ねぇ蓮…結局……私に友達はいないのかしら

   みんな…みんな私から遠ざかっていく‥取り

   戻したくても手が届かないこの悔しさそれ

   にこの悲しさ……何よりも寂しい…」

 

蓮 「……ルーミア…君に」

 

と、蓮が言おうとした時、霊夢はもう呆れつつ頭を掻くと、

 

霊夢「言うけどあんたは馬鹿なの?」

 

蓮 「霊夢!?」

 

突然の発言に蓮は驚く。だが霊夢は言葉を続ける。

 

霊夢「あんた友達がいないって言うけどそれなら

   チルノだとかそういった妖精に妖怪はどう

   思っていたのよどういう思いで遊んでいた

   のよ?」

 

ル 「チルノに大ちゃん…ミスチー…リグルそれに

   皆………」

 

ルーミアの両方の真っ赤な紅眼から涙を流す。この時、ルーミアはようやく気づいたのかもしれない。友達はいなくなった、離れていくと言ったが実際はもうルーミアの周りには沢山の友達がいた事を。

 

ル 「……ねぇ紫…」

 

紫 「何かしら?」

 

ル 「あの巫女や貴女は私を封印した…‥けどもし

   かしたらあの巫女は私に新しい生を受ける

   チャンスをくれたのかしら………」

 

紫 「さぁ?あの子は気まぐれだったから分から

   ないわ」

 

ルーミアはまた真っ白の光の球体が浮かぶ黒い空を眺める。

 

ル 「そうだ貴方にこれを託すわ」

 

ルーミアは拳をゆっくりと向けてくる。それに自分は手を差し出すと何かを手渡してきた。見てみるとそれは鍵だった。

 

ル 「それがあの祭壇を止める鍵よ………」

 

紫 「ねぇルーミア…貴女はこの異変の目的に

   ついては分からないのかしら…?さっき

   から御師匠様の名前を連呼していたけど

   ………?」

 

ルーミアは数秒だけ黙り込むと口を開ける。

 

ル 「………この異変の真の目的それは理久兎の

   復活のための儀式よ」

 

その言葉は蓮達を驚かせるには充分だった。

 

蓮 「理久兎さんの復活!?」

 

紫 「御師匠様を蘇らせるって………」

 

霊夢「それ本当なの?」

 

ル 「事実よ……それをあの…」

 

と、ルーミアが言い掛けたその時だった。突然、大きな高笑いが聞こえだした。

 

? 「アハハハハハハハハハハハハハ」

 

霊夢「今度は何!?」

 

蓮 「この声って」

 

蓮からすると聞いたことのある声だった。それも数時間前にだ。声のする方向を見てみるとそこには高笑いをする髑髏が空をふわふわと飛んでいた。

 

紫 「貴方さっきの………」

 

髑髏「いや~お見事でございますね~♪」

 

霊夢「何がお見事なのよ?」

 

髑髏「それはだって貴殿方の御仲間さんが次々に

   祭壇を止めているもんですからこうして私

   こと髑髏が来ているでございますからね?」

 

そう言いながら髑髏は楽しそうにくるくると回転すると、

 

髑髏「しかしルーミアお前さまの話は本当に心に

   来ましたよ?えぇもう聞いている私の心も

   もうボロボロですよ~♪」

 

ル 「ねぇ理久兎はもう後…どのくらいで蘇える

   のよ?」

 

髑髏「ノンノンノン♪焦りは禁物ってな♪」

 

霊夢「まったくさっきからうるさいわね蓮その

   鍵を頂戴」

 

蓮 「あっうん」

 

霊夢に鍵を渡すと交差点の中央にある禍々しい祭壇に近づくと鍵を鍵穴に入れて回した。すると祭壇から禍々しい光が消えた。だが中央の塔の結界は消えてはいない。

 

霊夢「ねぇ皆…開けてるって言ったけど幾つ

   祭壇があるのよ?」

 

髑髏「おっと失礼…祭壇の数は全部で5つありやし

   て後1つでごぜえますぜ嬢ちゃん?」

 

霊夢「イラつくわねそんじゃ何処にあるってのよ

   その最後は!」

 

髑髏「ハハハハ血気盛んとはこの事かまぁ良いぜ

   そこでイレギュラ~タイム!!」

 

と、髑髏が叫んだその時だった。突如として世界が真っ暗となった。

 

霊夢「なっ何よこれ!」

 

紫 「こいつっ!」

 

蓮 「何がどうなって!」

 

と、言っていると暗転が終わる。そこは先程までの近代世界とは打って変わって何処か古さを感じさせる闘技場のような所だった。そして気づく。ルーミアがいなくなっている事に。だがしかし代わりと言って良いのかこの場にはいたのは自分達だけではなかった。

 

霧雨「なっ何処だよここ!」

 

妖夢「えっさっきまで…えぇ!?」

 

咲夜「これはいったい?」

 

早苗「嘘ですよね!?」

 

と、4人は勿論だが、

 

聖 「ここは?」

 

レミ「ねぇ駄執事…何が起きたの?」

 

玲音「わからん」

 

鈴仙「どうなって?」

 

文 「あやややや!?」

 

幽 「あら?」

 

萃香「ありゃりゃ………」

 

アリ「何が起きたというの?」

 

他のメンバーもいた。するとふわふわと髑髏が笑いながら落ちてくる。

 

髑髏「いや~お見事お見事♪」

 

早苗「あっ笑う髑髏!」

 

妖夢「あっあわわわわ」

 

妖夢はまた震えていた。どうやらまだ慣れていないのか怖いらしい。

 

髑髏「妖夢ちゃんはまだ慣れないかまぁ仕方ねぇ

   かねぇ?」

 

霧雨「やいてめぇ!幽香を何処にやった!」

 

文 「風雅姉さんもです!」

 

幽 「死神ちゃんもどうしたの?」

 

紫 「悪いけどルーミアも無事ですわよね?」

 

と、どうやら聞いているとやはり行方不明の妖怪が多少は関与していたようだ。そして質問に髑髏は、

 

髑髏「言っておくが彼女達には危害は与えちゃ

   いねぇよ♪逆に今はお菓子やらお茶やら

   で持て成してるから安心しろよ♪」

 

何故か凄い待遇が良かった。そしてそれを聞いた皆はまだ不安があるみたいなのか半信半疑といった所だ。

 

髑髏「まぁ~とりあえずさっき博麗の巫女やら

   その辺には言ったがイレギュラータイム

   の発動だぜ?」

 

早苗「それっていったい?」

 

髑髏「お前さんらは俺の後ろをよく見てみろよ?」

 

そう言い自分も含めて皆は髑髏の後ろを見ると丁度髑髏の後ろの観客席に禍々しい祭壇が設置されていた。

 

髑髏「あれが最後の祭壇だ嘘はねぇぜ?」

 

蓮 「………本当にですよね?」

 

髑髏「えぇ勿論♪おっとそろそろこっちの準備

   も終わったみたいだなそれではこの最後

   の祭壇の守護者を紹介するぜぇ♪」

 

と、髑髏の言葉と共に突然、自分達のいる位置から約20メートル離れた所ぐらいだろうかそこに真っ黒の何かが地面に写る。そしてその黒い何かから男性が出てくる。それも玲音と同じように執事服を着ている男そして眼鏡をかけた細い目でこちらを見てくる。そうそいつは、

 

髑髏「この祭壇の最後の守護者その名を黒だ♪」

 

そう隠者の部下である黒が出てきたのだ。

 

霧雨「まさかお前か…やっと会えたぜ変態執事!」

 

黒 「………我も会いたかったぞ霧雨魔理沙…」

 

鋭い目を輝かせ黒と言われた男は此方を見るのだった。




怠惰「ではでは今回もありがとうございました」

狗神「しかし祭壇が4つかと思ったら5つとは
   なぁ」

神楽「本当ですね」

怠惰「本編の髑髏は数までは言ってないからね」

狗神「言われてみると言ってないんだよな」

鈴蘭「ねぇこの異変の首謀者だけど完璧に隠者
   だよね?」

怠惰「ん?まぁそうだねぇ♪もう黒が出てる時
   点で分かるでしょ」

神楽「となると巫女さんだったり」

狗神「忍者も出てくるのか…」

鈴蘭「狗神の姐御………顔が紅いよ?」

狗神「はぁ!!?いやいやいやないないない!
   絶対ない!良し!怠惰さっさと終われ!
   終わらなければ死をくれてやる!」

怠惰「分かったから爪を剥き出しにしないでよ
   さてとそれでは今回もありがとうござい
   ました」

神楽「ではまた次回にお会いしましょうね♪」

鈴蘭「それじゃ読者様♪」

狗神「まっまたな………」

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