血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんは読者様、ついに仮免を受ける事となった怠惰のクソ悪魔です。正直、受かる気がしない。まぁこんな鬱になってしまいそうな話しは無しにして本編へどうぞ。


第142話 空中船

雲が少しかかる青空の空。

 

早苗「マザーシップは~♪」

 

霧雨「お宝お宝♪」

 

霊夢「ふふっ♪」

 

蓮 「はぁ…………」

 

そんな空を蓮達は飛んでいた。目的としては現在手に持つUFO?のマザーシップを探すことだ。だがあまり言いたくはないのだが正直、宇宙人達に申し訳ない気持ちで一杯だ。早苗はオカルトがらみだからまだ良いのだが問題の2人はほぼ私利私欲というかお金がらみで動いているからだ。

 

蓮 「………もし泣きそうになっていたら悲しみ

   の向こうでを歌ってあげようかな……」

 

自分に出来るのはもうこれしかない。すると、

 

霊夢「蓮……蓮ったら」

 

蓮 「えっ?」

 

どうやら自分が呼ばれていたようで霊夢は少し心配した表情で見てくる。

 

霊夢「大丈夫?」

 

蓮 「えっあぁうん大丈夫だよ♪」

 

言えない。自分達のせいで宇宙人が可愛そうな未来なりそうだなんて口が避けても言えない。そのため愛想笑いで誤魔化す。

 

霊夢「そうそれなら良かっ…………へっ!?」

 

霧雨「おおおい……!!」

 

早苗 (*゚Д゚)

 

何でなのか分からないが霊夢や魔理沙そして早苗は自分の顔を見て驚いていた。

 

蓮 「えっ顔に何かついてる?」

 

聞いてみると3人は、

 

霊夢「違うわよ!

 

早苗「れれれれれ蓮さん!」

 

霧雨「うっ後ろだ!」

 

蓮 「えぇ?……ハハハ♪その手には乗ら………

   えっ!!?」

 

これには声を出して驚いた。自分達のすぐ上後ろに巨大な木造船が浮かび悠々と空を泳いでいたのだ。だが、

 

早苗「思ってたのと違う………」

 

どうやらUFOから連想させてもっとこう巨大は宇宙船またはデス・(ピー)ター辺りを考えていたのだろうが外れて少ししょぼーんとなっていた。

 

蓮 「まぁ鉄の船から木造船になれば仕方ないか

   なぁ」

 

早苗「はぁ………」

 

落ち込み具合がとんでもない。だが霊夢と魔理沙は、

 

霊夢「やっぱり宝船よね!」

 

霧雨「富やらがありそうだぜ♪」

 

どうやら七福神の宝船と考えたらしい。ここまで来ると富や豊作をもたらしてくれる七福神達にも喧嘩を売りそうだ。

 

蓮 「ねぇ仮に七福神の宝船だったとしてと粗

   相がないよ……」

 

霧雨「一番乗り♪」

 

霊夢「ずるいわよ魔理沙!」

 

2人は知ったことかと言った感じで宝船?に乗り込んでいった。それを呆然と蓮と早苗は立ち尽くす。

 

蓮 「早苗さん……行きます?」

 

早苗「………ですね宝船なら宝船で良いものが見れ

   たと思えば万々歳ですね」

 

蓮と早苗も空浮かぶ宝船へと乗り込んだ。宝船は甲板は勿論だが不思議なのは帆がないこと。そして家?みたいな物が建っていた。

 

蓮 「不思議な船だなぁ」

 

早苗「そうですねぇ………」

 

と、そんな事を言っていると、

 

霊夢「お宝なんてないじゃない」

 

霧雨「結局面白そうなもんはないよなぁ」

 

辺りを探してお宝が見つからず霊夢と魔理沙は少々不貞腐れていた。というか盗みや強盗は働いてはダメだ。

 

蓮 「まったく2人は………」

 

霊夢「はぁ………」(ー 3ー)

 

霧雨「でもよ辺りは無かったがよあそこの中

   ならあるんじゃないか?」

 

それを聞くと霊夢の目はまたキラキラとしだした。こういった立ち直りは本当に早い。

 

霊夢「そうね!」

 

霧雨「よし♪それなら………」

 

と、魔理沙が言ったその時だった。

 

? 「悪いけどここには何にもないよ」

 

霊夢「誰!」

 

声のした方向を見るとそこには頭巾を被った少女がいた。どうやらこの船のクルーっぽい。

 

霊夢「尼…かしら?」

 

少女「えぇまぁ所で貴方達は誰かしら?」

 

と、聞かれるとやはり我先にと名乗ったのは、

 

霧雨「普通の魔法使い霧雨 魔理沙だぜ♪」

 

魔理沙だ。それに続いて、

 

早苗「東風谷 早苗です」

 

霊夢「博麗 霊夢よ」

 

2人は挨拶をする。2人が挨拶するなら自分も礼儀だ。

 

蓮 「葛ノ葉 蓮です」

 

少女「これはこれはご丁寧に私は雲居一輪と

   言うものです♪そして貴方達の後ろに

   いるのが………」

 

一輪と名乗った少女に言われ後ろを向くが何もない。あっても雲の上を進んでいるためか雲が甲板にかかるぐらいだ。

 

蓮 「えっと誰もいませんが?」

 

一輪「いますよ♪」

 

と、言われ4人はよく目を凝らす。そして真っ先に霊夢が気づいた。

 

霊夢「ここら辺を漂ってる雲…まるで風に抵抗

   して……まさか!」

 

一輪「ご名答♪」

 

霧雨「どういうことだ?」

 

霊夢「見越し入道でしょ?」

 

霊夢のその言葉と同時に辺りの雲が集まっていく。そして集まった雲は厳つくそして頑固親父みたいな顔を作り出し大きな両手を作る。

 

一輪「それで紹介するけど見越し入道の雲山」

 

雲山 m(_ _)m

 

雲山は無口なのか何なのか喋らず頭をペコリと下げる。そして感じた。雲山は恐らく自分と同じ常識ポジだろうと。

 

蓮 「あっこれはご丁寧に」

 

雲山 ( ^ω^)

 

挨拶をして頭を下げ返すと雲山はニコニコと笑顔になる。見ていると顔は少し怖いが実際は優しい近所のおじさんみたいな雰囲気だ。

 

一輪「珍しい雲山が初めての人に微笑むなんて」

 

霊夢「………まぁ貴女は大方、入道使いよね?」

 

一輪「えぇ♪あっそうそうここに来た理由は………

   財宝だろうけど生憎そんな物は……って!

   貴方達それを何処で!」

 

と、一輪は持っているUFOに気がつくと驚く。それに対して4人は、

 

霊夢「蓮が拾ってきた」

 

蓮 「落ちてました」

 

霧雨「香霖から貰ったぜ♪」

 

早苗「屋根に引っ掛かってました」

 

と、様々である。だが一輪は先程とはうって変わり形相を変えて、

 

一輪「それを譲って欲しいお願いだ!」

 

雲山  人(-ω- )

 

そう言われる。自分的には譲っても良いと思えた。

 

蓮 「ねぇここまで言ってるんだからあげ

   たら?」

 

霊夢「そうね………まぁ良いわあげるわよ」

 

霧雨「おいおいならよこれに見合う対価とか

   ないのかよ?」

 

と、魔理沙が言うと一輪は、

 

一輪「確か魔法使いって言った筈ですよね?」

 

霧雨「あぁ♪」

 

一輪「私達が向かうのは魔界ですと言ったら?」

 

霧雨「魔界だと!」

 

霊夢「それ本当?」

 

霊夢と魔理沙はどうやら魔界について知っているようだ。だが自分と早苗は魔界とは?という感じで頭をかしげた。

 

蓮 「えっと魔界って?」

 

早苗「何でしょうか?」

 

霊夢「あぁ~蓮や早苗は知らなかったわね」

 

霧雨「まぁ言っちまうと別の世界みたいなもんだよ

   地上、天界、魔界その他にこの世には色々な

   世界があってだ魔界はその世界の1つで主に

   魔族や魔獣が住まう世界だが魔法の最先端を

   行く世界でもあるんだよ♪更に言うとアリス

   の故郷だな♪」

 

魔理沙の説明で大方は理解できた。しかもアリスは魔界出身のようだ。

 

早苗「世界って広いんですね」

 

霊夢「えぇ考えてるより凄く広いわよ?」

 

一輪「それでもしそれを譲ってくれるなら魔界の

   まぁ観光ツアーみたいな感じかもしれない

   けど来ますか?」

 

と、誘われた。だが正直な話だがそういった世界もまた見てみたい。

 

蓮 「霊夢ちょっと僕は興味あるんだけど?」

 

早苗「私もあります♪」

 

霧雨「……魔界か…行く価値はありだな♪」

 

霊夢「はぁ分かったわ良いわその代わりしっかりと

   見させて貰うわよ?」

 

それを聞くと一輪と雲山は喜びの表情となった。

 

一輪「勿論だ♪なら今から君たちは客人だ雲山

   案内をしてあげて欲しい」

 

雲山 ( 。_。)

 

コクりと頷くと雲山は手招きしてくれる。ついて来いとう事だろう。

 

蓮 「楽しみだね♪」

 

霊夢「まぁ楽しませてもらうわ」

 

早苗「そうですね♪」

 

霧雨「魅魔様いるかなぁ」

 

と、4人は雲山に案内されるのだった。




怠惰「はい今回もありがとうございました」

狗神「魔界か………怠惰お前に関係あるだろ?」

怠惰「いいや?俺は魔界出身じゃないしもっと
   辺境地だし」

神楽「そうなんですか」

鈴蘭「何か意外」

怠惰「まぁでも一応は魔力の塊の世界だから居心
   地は多分良いとは思うけどあそこの世界は
   残念ながら娯楽はまだ疎いから行く気が失
   せるんだよね」

神楽「その娯楽とは?」

狗神「ゲームだろどうせ」

怠惰「えぇだってやっとスーパーファミコンが
   普及してきたぐらいだからね小説設定だ
   と?」

鈴蘭「うっわ古!?」

狗神「それは現代っ子のお前にはキツイな」

怠惰「えぇそんなこんなで行かないんですよね
   おっとそろそろ時間かそれでは…読者様
   今回はここまでです」

狗神「次回もよろしくな」

神楽「それでは読者様♪」

鈴蘭「まったね~♪」

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