血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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こんばんわ読者様、怠惰のクソ悪魔です。
では本編へどうぞ。


第99話 ロケットの発射

紅魔館のパーティーから数日の事、蓮達は紅魔館の大図書館へと来ていた。

 

霊夢「ねぇこれがロケットなのよね?」

 

咲夜「えぇロケットですよ?」

 

蓮 「……怖くなってきた………」

 

目の前のロケットは見た感じあまりにもボロいというか知ってる限りだと金属を使うはずなのにも関わらず何故か木製という……これに乗って打ち上げられれば不安になると蓮は思った。

 

霧雨「しかし妖精メイド達やパチュリーは忙し

   そうなのにも関わらず……」

 

玲音「ん?どうかしたか?」

 

なお魔理沙の席の右隣には玲音が座っている。未成年の魔理沙が隣に座っているためか煙草は吸ってはいない。だが咲夜は今、自分達の接待をしていて妖精メイドにパチュリーは準備で大忙しなのに何故かサボっている。

 

咲夜「玲音…サボってないで働いてくれない

   かしら?」

 

玲音「おいおいサボってる訳じゃねぇよ一時

   の休息だぜ?咲夜ちゃん」

 

咲夜「それをサボっているというのよ?」

 

2人は笑いながらそう言っているが何故か2人との間の中央には火花が飛び散っていた。

 

蓮 「えっと御2人は仲が悪いんですか?

   前から気になっているんですが……」

 

咲夜「いいえ仲が悪いとかじゃなくてただ単に

   自分のやるべき事をやって欲しいから私

   は言ってるだけですよ」

 

玲音「まぁ仲が悪いとかじゃないんだよな……」

 

玲音は立ち上がると首を回しながら妖精メイドそしてパチュリーの方へと向かった。どうやら仕事をする気になったようだ。

 

咲夜「はぁ…昔はしっかり仕事をこなしていた

   のになぁ…」

 

霧雨「えっ!?彼奴って昔はしっかりやってた

   って言うのかよ!?」

 

咲夜「えぇ…私が紅魔館に来た時には仕事ぶり

   もとても良いしまだ仕事について理解を

   してなかった時なんて一生懸命教えて

   くれたのよ?」

 

霊夢「一言、言うわ……嘘よ!!」

 

咲夜の言っていることが嘘に聞こえてきた。霊夢ですらもこれにはツッコミをいれざる得ない。

 

咲夜「信ずるも信じないも貴方次第って感じ

   かしらね?」

 

蓮 「何処の番組ですか!?」

 

そんな会話を進めていくこと数分経過した。

 

霧雨「おぉ~準備も出来てきたようで聞き

   たいんだけどよこの赤い道は何だ?」

 

玲音「それは赤道を表している赤道で打ち

   上げればエネルギー的に燃費が良い

   んだとさほらお前らはさっさと入りな

   咲夜、後は任せるぞ」

 

咲夜「言われなくてもやりますよそういう

   玲音こそしっかりやりなさいよ」

 

蓮 「あれ?玲音さんは行かないんですか?」

 

咲夜に任せると言ったので玲音に聞くと、

 

玲音「あぁ俺は残る咲夜ちゃんの仕事を少し

   はこなさないとだしな」

 

蓮 「そうですか……」

 

玲音「まぁ土産を何か適当に頼むわ」

 

蓮 「分かりました」

 

と、土産を何か持って行きたいなと思っていると、

 

霊夢「蓮、早く乗りなさいよ」

 

蓮 「あっうん!!」

 

霊夢に呼ばれて蓮はロケットに乗り込んだ。ロケットの中身は面白いことにキッチンやベッド等が完備されていて便利そうだが逆にそれが不安を掻き立てる。

 

咲夜「それとこのロケットは段々と切り離して

   いきますのでお願いしますね」

 

蓮 「えっ……」

 

一応念のために最上階を見てみると結構狭い。

 

蓮 「ここでしばらく生活するのか……」

 

大丈夫かなと思っていると、

 

レミ「さてとそれじゃ行きますか♪」

 

妖精メイドを3人引き連れてレミリアが入ってきたと同時に外から扉が閉められる。

 

霧雨「てかよここ一応は地下だろ?天井の部分に

   小さな窓があるけどよ飛び立てるのか?」

 

レミ「あれ?駄執事辺りから説明を受けなか

   った?発射は赤道の近くが良いって?」

 

霧雨「いや!ただ赤い線を引いただけだろ!」

 

レミ「ごちゃごちゃとうるさいわね後は霊夢

   が住吉達の力を借りれば飛び立てる

   わよ!」

 

と、レミリアと魔理沙が会話をしている横で窓を眺めているとパチュリーそして玲音に妖精メイド達が手を合わせて合唱をしていた。

 

皆 「アーメン!!」

 

蓮 「……何か怖くなってきたんだけど」

  

と、言っていると今度は外からチャリンチャリンと音が聞こえ出す。よく見てみると妖精メイド達が五円玉をロケットに投げていた。

 

蓮 「えっと……やっぱり降りていい!?」

 

霊夢「あんたが降りるなら私も降りるわよ?」

 

それを聞いた時の皆の視線が自分に向かってきてとても痛い。

 

蓮 「我慢します……」(´TωT`)

 

と、言うと皆からの痛い視線は消えた。

 

霊夢「心配しなくても良いわよあれはうちで

   言う所のお賽銭よ」

 

そう言いながら神棚の前で霊夢は正座をとる。

 

霧雨「お賽銭って神社でするもんだろ?」

 

霊夢「神棚だけでも十分に神社と同じ役目を

   持つわ…いや神様の宿る物なら何だっ

   て構わないのよつまり…このロケット

   は空飛ぶ神社って事よ」

 

と、霊夢が言った瞬間だった。突然ロケットが揺れだした。

 

蓮 「発射するんだね……」

 

霊夢の方をちらりと見るとぶつぶつと呪文を唱えていた。そして更に揺れだすと図書館から離れ始めた、

 

蓮 「ほっ本当に飛び立った!?」

 

レミ「さぁ行くわよ!遥か彼方の月へと!!」

 

どんどん遠ざかっていく。最初は図書館だけだったのが今では紅魔館も見下ろせる場所だ。

 

蓮 「何事もありませんように……」

 

蓮はただそう祈りながら宇宙へと飛び立っていくのだった。




怠惰「てなわけで今回もありがとうございました」

狗神「なぁよ確かロケットって鉄の塊だよな?」

怠惰「そうだと思うけど?」

鈴蘭「完璧に木製だよね?」

神楽「最終的に熱で燃えそうですね」

怠惰「大丈夫多分魔法的なあれがかかってるから」

狗神「だと良いんだがな」

怠惰「アハハハとりあえず今回はここまでです」

鈴蘭「前回からず~と長かったから今回は短め
   の後書きだよ♪」

神楽「そう言うのは言わなくてもいい気がします
   が……気にしないでおきましょう」

怠惰「ではまた次回♪ばいばい♪」

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