血を受け継ぎし者   作:怠惰のクソ悪魔

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おはようございます。読者様、今回はクソ早く
投稿させていただきました。理由は後書きにて
書かせていただきます。では本編へどうぞ。


第71話 蓮VS鷺麿

理久兔達に無数に群がる妖怪達を任せ蓮は鷺麿へと向かって全力疾走をしていた。そんな中で鷺麿へと向かう蓮を足止めするかのように無数の雑魚妖怪達がとおせんぼをしてくる。

 

妖怪「てめぇの魂おいてけよぉ!!」

 

妖怪「ヒャッハァーーー!!」

 

妖怪「くたばれやぁ!!」

 

三下臭を醸し出す妖怪達は蓮に向かってダッシュで向かってくる。鋭利な爪で引っかこうとする妖怪もいれば刺々したこん棒を構えて向かってくる妖怪もいる。

 

蓮 「お前らに構ってられないんだ!!」

 

蓮は式神札【狗神】【鈴蘭】を構えるとそれを向かってくる妖怪達に向かって放つ。すると式神札から煙が上がると狗神(人形(ひとがた))と鈴蘭が現れる。

 

狗神「今、我は最高に機嫌が悪い!!」

 

鈴蘭「やっちゃうよ♪」

 

狗神は憤怒の表情で拳を構える鈴蘭は背中に生える蝶の翼を羽ばたかせ、

 

狗神「消えろ低級妖怪が!!」

 

妖怪「ぐふっ!!」

 

狗神の鉄拳は妖怪の頭部をかち割る。更に鈴蘭に限っては、

 

鈴蘭「そぉーい!!」

 

妖怪「がはっ!」

 

鈴蘭は羽で高く飛ぶとそこから滑空したかと思うと弾丸のような速度の蹴りで妖怪の頭を木っ端微塵にした。2人も凄いが蓮も負けてない。

 

蓮 「舞え悪鬼よ!!」

 

神楽を掲げ唱えると神楽の分身の悪意の化け物が2体あらわれるとその2体は妖怪を殴りダメージを与える。

 

妖怪「こいつが!!」

 

妖怪「小賢しい真似を!!」

 

と、妖怪が言った瞬間に蓮は刀を構え妖怪達に一閃をする。

 

蓮 「退いてください!!」

 

ザシュッ!!

 

その一閃は凄まじく妖怪の上半身と下半身は切断され、さよならバイバイした。立ちふさがった妖怪達を全員倒すと、

 

蓮 「皆、戻って!!」

 

狗神と鈴蘭そして神楽の分身を戻すとまた鷺麿の元へと駆け出した。

 

妖怪「ただ行かせるとは思うなよ!!」

 

妖怪「通行料は命で結構だぜ!!」

 

妖怪「ギャハハハハハハ」

 

蓮 「まだ邪魔をするのか!」

 

更に妖怪達が蓮と狗神をとおせんぼしようと襲いかかるが、

 

慧音「このっ!!」

 

ゴチンッ!!

 

妖怪「がはっ!!」

 

何とその内の1体は慧音の頭突きで気絶した。

 

蓮 「慧音先生!」 

 

慧音「行け蓮!!」

 

妖怪「行かせると思うなよ!!」

 

だが慧音1人では足止めするのは難しいのか更に妖怪が動く壁のように襲いかかる。

 

霧雨「彗星 ブレイジングスター!」

 

妖怪「ぎゃぁ!!!!」

 

魔理沙がミニ八卦炉をブースターにして妖怪へと突撃して吹っ飛ばす。

 

霧雨「どんなもんだぜ!」

 

蓮 「ありがとう魔理沙!」

 

妖怪「お前らはどんな味がするのかなぁ?」

 

今度は上空から妖怪が降ってくるのだが蓮の前に妖夢が割って入ってくると、

 

妖夢「断霊剣 成仏得脱斬!」

 

桜観剣と白桜剣の2刀で斬り上げると巨大な桜を模様した弾幕が現れ上空から降ってくる敵を蹴散らす。

 

妖夢「蓮さんこれは前の貸しですよ!」

 

妖怪「半人半霊風情のガキが!!」

 

幽 「妖夢を悪く言うなら主人である私が

   許さないわ」

 

幽々子が手に持つ扇子を広げ軽く扇ぐとどうだろうか、

 

妖怪「くっ苦し……」

 

妖怪「あっあぁ……」

 

たちまちに妖怪達が泡を吹き白目となって倒れていくではないか。

 

蓮 「幽々子さん……」

 

幽 「行きなさい蓮……」

 

蓮 「ありがとうございます!」

 

皆が妖怪達を足止めしてくれたためついに鷺麿がいる崖の所までたどり着く。

 

蓮 「狗神お願い!」

 

そう言いもう一度狗神を召喚すると狗神は元の獣の状態へと変わり、

 

狗神「行くぞ小僧」

 

蓮 「頼む!」

 

狗神に股がると狗神はその脚力で崖を登っていきそしてついに頂上へと辿り着くと、

 

鷺麿「がしゃどくろ!奴を叩き潰せ!!」

 

と、凄く苛立っている鷺麿が叫ぶ。鷺麿の向いている先には理久兔ががしゃどくろと言われていた妖怪を翻弄していた。流石は元総大将と言われるだけはある。そして蓮は鷺麿の名を叫ぶ。

 

蓮 「鷺麿!」

 

鷺麿「あっ?ちっ妖怪共はこんなガキすら

   始末できないとは本当に使えないと

   きた…下手すれば狗神よりも出来損

   ないだ」

 

蓮を見た鷺麿は舌打ちをして蓮を睨みつける。だご狗神は出来損ない呼びわりされて更に怒る。

 

狗神「てめぇ……ふ…」

 

蓮 「ふざけるな!!

 

狗神が怨念を込めて言おうとした言葉を蓮が叫んで言った。しかも何時もの優しい顔ではなく蓮は鷺麿を睨む。

 

蓮 「狗神を…出来損ない呼ばわりするな!

   僕は自分が侮辱されるのは構わない

   だけど仲間を侮辱するのは絶対に許さ

   ないぞ鷺麿!」

 

狗神「小僧、我の台詞を…」

 

鷺麿「良く言えたものだ…お前も晴明と同じ

   ようなその目が気にくわない!!

   真っ直ぐ光を見るその目がなぁ!!!」

 

鷺麿は蓮と同じように式神札を投げてくると、

 

鷺麿「こい牛鬼!」

 

その札から煙が上がるとそこから牛の角に鬼の顔を持ち体はまるで蜘蛛のよう胴体をした妖怪が襲いかかるが、

 

狗神「させるか!!」

 

獣状態の狗神が蓮の前に割って入り牛鬼と対峙する。2体共に大きいためかまるで怪獣大決戦のようである。

 

鷺麿「あの野郎出来損ないのくせに!!」

 

蓮 「狗神を出来損ないと呼ぶなぁ!!!」

 

ガギンッ!

 

蓮は神楽を構え鷺麿へと斬りかかるのだが鷺麿は帯刀してある刀を引き抜き蓮の一撃を防ぐ。

 

鷺麿「出来損ないに対して出来損ないと言って

   何が悪い!」

 

蓮 「何が悪いかだと…僕の仲間を侮辱した事だ

   鷺麿!!」

 

キンッ!!

 

鷺麿「黙れ!!そしてくたばれ葛ノ葉!!」

 

鷺麿は左手に新たな式神札を掲げる。

 

鷺麿「蜂王よ奴の生き血を全て吸いとって

   殺せ!」

 

掲げた式神札が煙を出すと鷺麿の頭上に巨大な雀蜂が現れる。その雀蜂もとい蜂王と呼ばれた妖怪は顎をカチカチ鳴らしながら此方を見下しているようにも見えた。そして蜂王は標的である蓮を確認したのか尻尾にある巨大で何かがしただっている針で蓮へと突っ込んでくる。

 

蓮 「鈴蘭!!」

 

蓮は鈴蘭を召喚すると鈴蘭は羽を羽ばたかせて向かってくる蜂王に向かって、

 

鈴蘭「どたまかち割れろ~♪」

 

小さいながらもその蹴りの一撃は最強を誇る。その足で蜂王に向かってカウンターの回り蹴りで蜂王の眼球を潰す。その結果、蜂王は動きが止まり潰れた眼球から緑色の液体をこぼれながら叫んだ。

 

蜂王「ガァーーーーーー!!!」

 

鷺麿「そいつは晴明の式神か!」

 

鈴蘭「ん?あぁ~そういえば貴方みたいなブサ

   がいたねぇ~」

 

それを聞いたであろう鷺麿は更にキレる。

 

鷺麿「俺の何処が不細工だと!!」

 

鈴蘭「何って心が♪」

 

鷺麿「貴様!!」

 

と、鷺麿が言った時、狗神と対峙していた牛鬼が鷺麿の目の前へと投げ飛ばされる。

 

鷺麿「戻れ雑魚共が!!」

 

そう言った時、鷺麿の式神達は目の前から姿を消した。

 

鷺麿「どいつもこいつも雑魚ばかり…それでいて

   俺を満足させることも出来ないのか!!!」

 

狗神「前からだが更に自己中心的に考えるように

   なったな鷺麿」

 

鷺麿「もういいこうなれば最終手段だ……」

 

そう言うと鷺麿は禍々しいオーラを放つ黒い玉を取り出すと、

 

鷺麿「これだけは使いたくなかったが貴様ら

   始末するためならば俺は使ってやる!」

 

そのオーブをまさかの口から丸飲みをした。大きさは約10㎝程の大きさをたった丸飲みだ。そして丸飲みした鷺麿に変化が訪れた。

 

鷺麿「ぐっ!!!ががぁぁぁぁ………くく……ギャ

   ギャハハハハハハハハハハハハハハハ!!

   いい気分だこれなら最初から飲んでおけば

   良かったなぁ…きひっ♪」

 

気持ちの悪い笑みを浮かべ鷺麿を此方を見てくる。まるで何処かの人間を止めた奴のようだ。

 

狗神「気を付けろ彼奴さっきよりも」

 

鈴蘭「うん…とても気持ち悪くなったね」

 

神楽(お気をつけ下さい蓮さま)

 

蓮 「いくよ……!!」

 

蓮は神楽を構え狗神と鈴蘭と共に特攻を仕掛けた。だが……

 

蓮 「だぁーーー!!」

 

ガシッ!

 

蓮 「なっ……!」

 

何とさっきまでとは違い片手で神楽を握って抑えたのだ。しかも握った手からは血も滲み出ていない。

 

狗神「鷺麿!!」

 

鈴蘭「蓮君と神楽ちゃんから離れろ!!」

 

獣状態の狗神の突進攻撃と鈴蘭の飛び膝蹴りが鷺麿へとむかうが、

 

鷺麿「何だ?遅く見えるぞ?」

 

そう言った時だった。鷺麿の下半身後ろから長く先端には約50㎝程の長い針を持つ尻尾が現れ狗神の突進を鞭のように振るって弾き飛ばした。

 

狗神「がはっ……!!」

 

鈴蘭「狗神の姉御!?」

 

鈴蘭は狗神に気をとられたがためにミスを犯した。何と鷺麿は鈴蘭の方に顔を向けたと思ったら口から真っ白い何かを飛ばした。

 

蓮 「鈴蘭!!」

 

鈴蘭「えっ!へぶっ!!」

 

鈴蘭の顔にそれは当たる。それは何かの粘着物だ。その結果飛び蹴りは外れ地面に膝が当たった。

 

鈴蘭「いっ痛っい!!!」

 

鈴蘭は顔に粘着物がついたまま足を押さえて地面で転げ回り弾き飛ばされた狗神は立ち上がろうとするが、

 

狗神「ぐっ……」

 

狗神の腹の部分の真っ白い毛並みは血で赤く染まっていく。どうやら先端の針で腹を裂いたようだ。

 

蓮 「狗神!鈴蘭!!」

 

鷺麿「何余所見してんだ!!」

 

そう言うと蓮を神楽をごと思い切り投げ飛ばした。投げ飛ばした速度は最早、人を超越した速度でた。投げ飛ばされた蓮は岩に背中を当てる。

 

ドゴーン!!

 

蓮 「あがっは………」

 

あまりの痛さに吐血をする。だが運が良かったのか背骨を折れてはいないが肋骨は何本か折れた。

 

神楽(蓮さま!!)

 

蓮 「だっ大丈夫……」

 

蓮は神楽を杖代わりに立ち上がる。そして先程鷺麿がやったように狗神と鈴蘭の方に手をかざして、

 

蓮 「戻って2人共!」

 

そう言うと鈴蘭と狗神は式神札へと戻り蓮の手中へと戻る。ここだけの話だが式神達は札へと戻せば傷もある程度は回復する。そのため狗神と鈴蘭を引っ込めたのだ。だがこれで戦力的には蓮と鷺麿の1VS1となる。

 

蓮 「どうすれば……」

 

そう言った時、蓮の登ってきた所から1体の白い体毛を持つ虎と理久兔が登ってくる。しかもその白い虎には晴明と自分にとって欠がえのない存在……

 

霊夢「蓮!!」

 

霊夢が乗っていたのだった。

 

 




はい。今回もありがとうございました。実は今回、速く投稿したのかという理由につきまして、前から企画していた番外編というか外伝篇のお話…「玲音の物語」or「晴明の物語」のどちらかのアンケートをする関係上で速く投稿させて頂いた所存です。お気に入り100の記念に~何て思っていましたが怠惰さんも誕生日を迎えたのでそのお祝いを兼ねてます。アンケートのやり方については活動報告にて詳しく書きますのでそちらを参照してください。時間的には10時に出す予定です。それでは今回もありがとうございました。また次回にお会いしましょう。ではさようなら~!

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