その割には短めです・・・が!皐月の出番が来たら長めにします!!!理由は書きやすいからですけどね笑笑
そんじゃスタートです!!
突然うさ耳のやつの眼が「紅色」に光りだした。何をする気なのかは分からない……でもそれ以外ならわかるぜ。「あいつの眼を見てはいけない」って事ぐらいはな。あくまで勘だけどな。
アリス「魔理沙、分かってるわね?」
魔理沙「あぁ。[眼]だろ?」
隣にいるアリスが声をかけてきた。アリスも勘付いているみたいだった。それは冥界組も同じようでもう「動き出していた」。
妖夢「えいっ!!!」
刀を払ってその太刀筋から薄く広く弾幕を打ち出す妖夢。それを先読みしたように後ろに躱すうさ耳女。おいおいそこはもう安全地帯じゃないぜ?なぜならそこにはもう別の弾幕が展開されているからな。
幽々子「あらぁごめんなさいね♪」
うさ耳女の背後にすでにまわっていた幽々子が紫と黄緑色、そして白の弾幕を展開していた。確かあれは「春雪異変」の時に霊夢に使ってた技だな。ん?そんな描写知らないって?話数跨ぎの時にあったんだよ察しろ。………何言ってんだろ私。
鈴仙「くっ!いつの間に!………なんてね」
うさ耳女は軽く幽々子の出した弾幕の頭を越えていた。そしてそのまま闇夜に消えた。つーか何つう跳躍力だよ。頭だけじゃなくて足もウサギかあいつは。
幽々子「あらぁ、躱されちゃったわね」
妖夢「そうですね……もう少しうまく陽動できていれば…」
アリス「いや、元々あの高さまで跳ぼうとしていたのよ。多分あの[眼]は陽動よ。だってそうでしょ?いきなり眼が光ったら誰だって警戒するし誰だって[あの眼はヤバい]って思わせる事が出来るのだもの。自分の能力をよく分かっているわあいつ」
ア、アリスが敵を褒めた!?マジか……ってことは相当強いぜあのうさ耳。ま、私は何度も褒められてるし?私の方が強いに決まってるんだぜ!
妖夢「という事は私たちは一番単調な動きをさせられたという事ですよね……」
魔理沙「おいおいあからさまにしょんぼりするなよ。お前らがいかなくても私とアリスが弾幕撃って躱されていただけだぜ?」
悔しいけどマジでそう思っちまうぜ。さて、とりあえず先に進まないとな。
魔理沙「そんじゃあいつの跳んだ方向に行こうぜ。多分そこまで遠くには行ってないだろうからな」
そう行って私たちは竹林の中へと足を進めた。
―――――――――――――――――――
バキューン!!!
魔理沙「あっぶね!?」
ヒュルッ!!!
妖夢「はあっ!!」
ドドドドドドッ!!!
アリス「リトル・レギオン!!」
スッ……
幽々子「たっけのこたっけのっこ~♪」
「「「真面目にやれ(やって)(やってください)!!!」
幽々子「たけのこは美味しいの!逃がすわけにはいかないわ!!」
もうヤダ緊張感なさすぎだぜ…………。なんで真面目に筍採取してんだこの桃色ブラックホール(皐月が命名)は。しかも罠にかかってるのは幽々子以外だしいやになるぜ。
アリス「本当にキリがないわ……罠も幽々子の食に対する情熱も」
嫌になりすぎて毒を吐く私の親友。
妖夢「本当にごめんなさい……」
その毒を吐くアリスに対して謝罪をする友達。
幽々子「食べていい?これこのまま食べていい!?」
全く反省していない桃色ブラックホール。
そしてそれを見て呆れる私……。もうなにこれ。やだこれ。敵地だってのに色んな感情が交差しすぎだぜ。主に幽々子に対することだけど!これじゃあ私がツッコミやらなきゃいけなくなっちゃうんだぜ!あれ?それっていつもじゃね?気のせいか?
妖夢「幽々子様!筍なら異変解決後に採取すればいいじゃないですか!」
幽々子「解決後は一分でホーム戻されちゃうのよ!今採っておかないと報酬を取り損なうわ!」
妖夢「何の話ですか!?」
筍を意地でも取ろうと試みる妖夢と筍を意地でも採ろうとする幽々子。そして呆れてものも言えないという顔をするアリス。ほんと誰か手伝ってほしいぜ。
妖夢「いいからそれ離してください「カチッ」……あ」
カチッ?おいおいまさか……「ドパパパパパパッ!」やっぱり!?あの「鉄の弾」だぜ!
アリス「妖夢避けて……え?」
魔理沙「だーもう![彗星:ブレイジングスター]!!」
―――――――――――――――――
魔理沙「ハァ…ハァ…お前ら大概にしろよ!?なんでこんなとこでスペカ使わなきゃなんないんだ!」
妖夢「ご、ごめん……って元はと言えば幽々子様が!」
幽々子「人のせいにしないでよぉ。私の筍を盗ろうとするからよ妖夢?」
妖夢「えぇ~………」
このコントいつまで見ればいいんだろうか………。
アリス「………」
魔理沙「どうしたんだアリス。そんな難しそうな顔して」
何やら難しい顔をして推理中のようだ。なんだろう変なことでもあったのか?
アリス「ねぇ、さっき妖夢はどうやって地雷を踏んだの?」
「「「は?」」」
突拍子もなく訳の分からないことを言い出した我が親友。どういう意味なんだぜアリス。どうやってってどういう意味だぜ?
妖夢「あのぉ……言ってる意味が「いいから答えて」えぇ……」
ま、ふつうそういう反応するよな。私だって「医者行くか?」とか言っちゃうぜ?なのにアリスは真剣なまなざしでその訳の分からない質問してんだもんな。頭大丈夫かな?皐月に診せれば治るか?
幽々子「えーっと確か妖夢が私を押して……それで妖夢が前に五歩くらい進んで……」
アリス「……なるほどそういう事」
何かを確信した顔をした。何を確信したんだ?さっきの言動は………「妖夢が幽々子を押して五歩ほど動いた罠が作動した」ってこと……あれ?「五歩動いた」?「二人で」?…………そういう事かよ。わかっちゃったぜ私。
妖夢「何がなるほどなんですか?」
アリス「いい?あなたは幽々子を押して五歩前に歩いたの。という事は少なくとも幽々子は五歩[後ずさった]事になるのよ。えーっと確か妖夢の五歩目で罠が作動したから…………幽々子の場合は四歩目で罠が作動する筈なのよ。なのに反応がなかった……それってどういう事かあなたたちならもう分かってるんじゃない?」
妖夢&幽々子「!!」
ようやく分かったのか。まぁ詰まる所幽々子が霊体であったが故に罠が作動しなかったって事なんだけどな。今まで幽々子に罠が作動しなかったのは恐らく「重さ」が無いから。あの「カチッ」って音は恐らく足にかかる重さによって「すいっち」、若しくは「せんさー」ってのが反応した音だったんだ。確か香霖堂に行ったときに皐月が「てれび」とかいう箱の説明をしてる時にそんな事を零してた。
皐月『外の世界にゃセンサー式とスイッチ式の二つがあるんだよ。簡単に言えば「スイッチは魔理沙、センサーは霊夢」って感じだ』
霖之助『つまり「せんさー」は知、「すいっち」は力ってことかい?』
皐月『まぁそんな感じ』
魔理沙『酷いぜ!?』
皐月『詳しく言えばセンサーは設定されればなんだってやる。たとえば「圧力がかかったら警報が鳴る」とか設定すればいざ圧力がかかった時センサーが反応して警報が鳴る。スイッチはものが触れない限り絶対機能しない。「押したら鳴る」そんだけだ』
なんか最後雑だったけど要はそういう事だぜ。幽々子は霊体だから重さはないし外の世界では視認もできない。センサーも反応を示しにくい上に物に触れてもすり抜けるらしい。幽々子は「亡霊」であるが故に霊体化も実体化も出来るし物をすり抜けることもできる。重さもないせいか足跡すら残さない事も出来る。実際今がそうだからな。そうなりゃ策を思いついたぜ。
魔理沙「お前らちょっと耳を貸せ」
――――――――――――
私の考えた作戦はこうだ。まず幽々子があのうさ耳が跳んだ方向に前進する。勿論その方向には罠が仕掛けられているんだろうが幽々子には無意味。「せんさー」も反応しないし糸があるならすり抜けられる。そこで罠が機能しなくなった事に違和感を覚えて再びうさ耳が前に出て来る。幽々子の行方はアリスの人形で追尾。妖夢は上空からうさ耳の背後に回って奇襲。私は上空から弾幕、及びマスパで奇襲。幽々子はおびき出した後逃げ場をなるべく少なくするように弾幕を展開。………完璧じゃね?
アリス「………まぁ今はこれしかないわね。いい?倒したら敵の情報を吐かせるのよ」
魔理沙「分かってるって!とにもかくにも時間がないからとっとと終わらせようぜ!」
妖夢「そうですね、幽々子様を危険に晒すのは反対ですけど……この戦況を握っているのは幽々子様………お願いします!」
幽々子「ええ任せて頂戴。ここで私が敵の情報を入手して解決まで持っていけばきっと皐月も……ね」
魔理沙「恩返しで来てたのかよ………まぁいいや!んじゃ作戦開始だぜ!」
魔理沙「ようやくかよ!」
作者「マジすんませんでした」
レミリア「私たちを早く出せー!!」
紫「私を出しなさい!」
皐月(うるせぇ……)
次回 : 第四十四話 永夜異変第五話 : 恩返しへの一手
作者「さーて……書こうか」
劉斗「幻想学園も連載中!」
皐月「しつけぇ!!!!」
*もう宣伝はしませんので次回からは安心して東方新記伝をお楽しみください