東方新記伝   作:黒鉄球

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どうも黒鉄球でございます。この作品のお気に入りが知らない間に5件に増えてました。こんな稚拙な作品を支持していただいて心から感謝いたします!!!

さて、今回はほのぼのとした話です。ラッスケもあります。ゆっくり見ていってください

それでは本編をどうぞ!!!


第四話 神条皐月の二日目の幻想郷

 

 

 

皐月「…………………あの、霊夢さん。こっちを向いてくださいよ。」

 

霊夢「……………………」プイッ

 

……………そっぽ向かれちまったぜ。なんか心に来るなこれ。

 

皐月「…………………ほんと、すんませんした。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………こうなった原因は20分前に遡る………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「皐月ー、そっち終わったー?」

 

皐月「ん?あぁ。言われた通り掃き掃除終わったぞ。」

 

午前9時、皐月と霊夢は境内の掃除をしていた。霊夢が掃除していたところに皐月が起床し、手伝うという流れで二人で掃除をしていた。

 

皐月「………にしても昨日は久しぶりに能力を使ったからいつもより長く寝てしまった。」

 

といいながら体を伸ばしていると霊夢が「お茶入れたわよー」と言ってきたので有難く貰いに行った。だがその時事件が起きた。霊夢が足を滑らせたのだ。

 

霊夢「きゃあ!?」

 

皐月「れ、霊夢!!?」

 

そういいながらすでに体は動いており霊夢に向かって走っていた。だが、能力を使って霊夢の元へ走ったので加減をミスって霊夢を押し倒す形になった。

 

皐月「あ、やべぇ!!って、うおっ!?」

 

霊夢「え、ちょっとまっ……きゃあ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皐月「…………い、いってぇ。久しぶりに[ライトニングアクセル]を使ったから加減が………って何だこれ?」

 

ムニュっと擬音が出そうな物体が皐月の手の中にあった。

 

霊夢「…………い、いたたた。あんたねぇって、あんたどこ触って、キャッ!!」/////

 

あ、これはやばいわ急いで謝ってここから離れないとやべぇ。なにがやばいってもう、ヤバイ。

 

皐月「…………………ご、ごめn「きゃああああああああ!!!!!」あべし!!!」

 

霊夢が気付いた直後、皐月は思いっきりぶっ飛ばされた。

 

 

 

 

    ―――――そして現在――――――

 

 

 

 

霊夢はお怒りと恥ずかしさで皐月にそっぽを向き、皐月は正座をしてこの気まずさをどうするかを真剣に考えていた。そんな時

 

魔理沙「おーい!!!霊夢ぅ!!!皐月ぃ!!!魔理沙ちゃんが遊びに来てやったぜぇ!!」

 

皐月は(最悪だ、このタイミングで来ちゃったら………ってこれフラグになるんじゃ………?)と思っていたら

 

魔理沙「お?どうした霊夢?顔赤いぜ?」

 

皐月(早速地雷踏みやがった!!!)

 

霊夢「なんでもないわよ!」

 

魔理沙がクエッションマークを浮かべて皐月に状況説明を求めた。

 

魔理沙「…………お前何したんだ?」ボソッ

 

皐月「なんで俺がやらかした前提で話すんだよ。いや、間違ってないけどさぁ。」ボソッ

 

そして魔理沙に、大変不本意ではあるが経緯を説明した。

 

魔理沙「……………スケベだな。」

 

ちょっと目から光がないんですけど怖いんですけどやめてくれませんかまるで俺が狙ってやったみたいな目で言うのやめて。

 

皐月「いや、狙ってやったわけじゃないし。そりゃ悪いと思ってるけど………。」

 

そうやってモゴモゴしていると魔理沙はハァ、と溜め息をつき

 

魔理沙「なぁ霊夢。」

 

霊夢「…………なによ。」

 

魔理沙「皐月もかなり反省してるみたいだし許してやれよ。ってかもう許してるだろ?簡単に許す気はなさそうだけど。」

 

皐月「ほ、ほんとか?」

 

霊夢「…………今日から1週間家事全部やってくれるなら水に流してあげるわよ…………。」

 

そう言うと皐月は真剣な眼差しを霊夢に向けて

 

皐月「やるよ。事故とはいえ霊夢を押し倒した挙句あんなことになったんだから。1週間の家事当番やらせて頂きますよ。」

 

霊夢「ん。じゃあ許してあげる。………あ、あの事は忘れなさいよ!!」

 

皐月「…………努力します。」

 

こうして皐月は霊夢に許され、同時に1週間の罰当番を課せられたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「皐月。お茶頂戴。」

 

皐月「へいへーい。」

 

魔理沙「皐月。私にもくれよぉ。」

 

皐月「…ちょっと待ってろ。」

 

霊夢「皐月。朝の掃除で少し肩凝ったから肩揉みして。」

 

皐月「……了解。」

 

魔理沙「その次私に頼むぜ。」

 

皐月「………なんかこれ違くね?」

 

魔理沙&霊夢「え?なにが?」

 

皐月「これ家事じゃなくてただの召使いだよね!」

 

霊夢「とか言いつつ本当に肩モミしてくれるんだから満更でもないんじゃない?」

 

魔理沙「そうだぜ。あ、そこもうちょい強く頼む。」

 

…………霊夢はともかくなぜ魔理沙まで。しかもかなり調子に乗ってやがるからイラッとくる。…………ちょっとイタズラするか。

 

皐月「なぁ魔理沙。ついでだから足のマッサージもやろうか?」

 

そう言うと魔理沙は「お、気が利くな。」と言ってきた。……ククク、計画通りだ。

 

皐月「んじゃあやるぞー。」

 

魔理沙「…………ちょっとくすぐったいぜ。でも気持ちい………いでででででででで!!!!そこめっちゃ痛い!!!皐月、ストップ!!!」

 

………やめるわけないでしょ。

 

皐月「痛いって事はちゃんと効いてる証拠だ。安心しろ痛みは一瞬。後からびっくりするぐらい足が軽くなるから。ついでにえいっと。」

 

そう言うと皐月は魔理沙の足ツボマッサージをして、同時に電流を流した。

 

魔理沙「いでででででででで!!!ちょ、ギブ!限界だから!!痛すぎるから止めてくれ!!!ってか電流を流すな!別の痛みも来たじゃねぇか……いでででででで!!!」

 

と、涙目になって懇願してきたので止めてやった。ふぅ、スッキリしたぜ。俺の気持ちがな。お前の足はしばらく痛むだろうけどまぁすぐ引くから勘弁しろよ。そう心中で思っていると霊夢が

 

霊夢「魔理沙あんた調子に乗るからそうなんのよ。あ、私はやらなくていいいからね。」

 

皐月「やんねぇよ。ガチで痛いし俺は今罰を受けてる身だから霊夢の言うことは聞くよ。魔理沙は制裁を食らわせるけどな。」

 

魔理沙「酷いぜ!私にも優しくしろ!」

 

皐月「調子に乗ったこと言わなけりゃできる範囲で聞いてやるよ、足ツボマッサージとか足ツボマッサージとか足ツボマッサージとかな。」

 

魔理沙「もう勘弁してくれ!今でも痛いんだからな」ウルウル

 

お、おぉ。上目遣いからの涙目………。どうやら本当に痛がってるようなのでやめてやるとするか。魔理沙さんごっつぁんです。

 

霊夢「そろそろお昼ね。皐月、お昼ごはん作ってくれるー。」

 

皐月「もうそんな時間か。んじゃあ作りますか。魔理沙も食ってけ。さっきの詫びって事で。」

 

魔理沙「や、やったぜぇ〜………」ガクッ

 

そうして昼ごはんを作ったのだが………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「………何これ?すごくいい匂いがしたから何かと思ったんだけど………色的にあれを連想させるわね。ねぇ、これ何?」

 

皐月「カレーだけど?もしかして初めて見たのか?あ、そうか。向こうじゃ当たり前のように食べてたから幻想になるってことが無いのか。」

 

魔理沙「早くその[かれー]っての食べようぜ!私はもう限界だぜ!」

 

皐月「んじゃ食べますか。」

 

「「「いただきまーす」」」

 

カレーは思いの外大好評だった。霊夢が財布事情を気にしていたが食費を提示したところ目を輝かせていた。………いったいどんだけ金ねぇんだよここは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カレーを食したあと皐月は食器洗いと風呂掃除に向かった。その間魔理沙は霊夢にある質問をしていた。

 

魔理沙「なぁ霊夢。」

 

霊夢「なによ?」

 

魔理沙「なんで皐月をここに置くことに決めたんだ?いつものお前なら面倒臭がって放っとくだろうに。」

 

そう、霊夢の性格なら面倒には極力首を突っ込まないのだ。だから八雲紫に押し付けてても可笑しくないのだ。なのに皐月を博麗神社に泊めた。魔理沙はその事が少し気になったのだ。

 

霊夢「別に深い意味はないわよ。家が無いって言うから泊めてあげただけ。別に捨てる理由もないし。それにこれは勘なんだけど皐月は信用できるって思ったの。能力を持ってる事は黙ってたけどいいたくなかった理由があるんだと思う。これも勘だけどね。」

 

魔理沙「………そっか。霊夢がそこまで言うんだから信頼できるんだろうな。まぁ私は拳を交えたからあいつの事はもう信用出来るけどな。」

 

魔理沙と霊夢はそういった話をずっとしていた。二人は幼い頃からの付き合いだ。だからこういった話を気軽に出来るのだろう。

 

皐月「おーい終わったぞー。次は何すりゃいいんだ?」

 

霊夢「えーっと次はねぇ………。」

 

この日は夕方までビシバシ働いた。ま、あの感触の代償なのだから仕方あるまい。今度からはもうちょい気をつけよう。霊夢のビンタ………めちゃくちゃ痛かったからな。大きな紅葉できたし。ま、[すぐ治したけどな]。

さて、そろそろ寝るとしようかね。あと6日は同じような仕事が待ってるからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――その日の夜――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「皆、よく集まってくれたわね。さて、私達の計画。決行日は二週間後よ。皆成果を期待してるわね?」

 

???「はい、お嬢様」

 

???「私は侵入者を迎撃すればいいんですよね。任せてください!」

 

???「私達は図書館で待機していればいいのねレミィ?」

 

???「ええ。それじゃあ皆、素敵な時を過ごしましょう。」

 

 

 

二週間後、まさかあんな事が起こるとはこの時の皐月たちは考えてもいなかった。

 

 

 




???「さぁ、素敵な時を過ごしましょう。」

霊夢「なによ、紅い霧は!!?」

皐月「あれ?霊夢どこ行ったんだろ?ってなんじゃこりゃ!!?」

魔理沙「さぁて、探検と行くぜ!」


次回 : 紅魔郷前編 : 皐月、初めての異変に遭遇する

皐月「ものすごく嫌な予感がする。………早まるなよ、霊夢、魔理沙!!!」




作者「ついにあの人たちが登場!乞うご期待あれ!!!感想など待ってます。」

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