東方新記伝   作:黒鉄球

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 こんばんわっすー!黒鉄球どぇす。なんかこう……遅れてすんまそん。失踪してたとかじゃなくて文の構成に手間取りまして………。そして早く次の物語を書きたくなってしまって……。今回めちゃくちゃかも………。






第三十八話 珍しい二人

 

 

 

 

 

 

 あの地獄のお料理対決より一週間が過ぎた。あの日は結局誰が一番だとかは決めていない。それどころじゃ無かったからな。などと今生きている事を噛み締めながら絶賛掃き掃除中である。ん?霊夢がどうしてるかって?魔理沙とアリスと妖夢と共に冥界にてお茶会中。つまりぼっち、孤独、1匹狼なのだ。つーか昼間っからなんで俺が掃き掃除なんぞ………全部霊夢のせいだけどな。

 

 霊夢『あー私今日出かけなきゃだからよろしく!』

 

 いつもやってねぇだろお前。ここ最近ずっと俺じゃん。仕事しろよ巫女さん職務怠慢だぞ。もう面倒だから能力使ってさっさと終わらせようかな。

 

 「相変わらず掃除ばかりやらされてるんだな。何やってんだ博麗の巫女は……。」

 

 悪態をつきながらカツカツと階段を登ってくる人物が。長い銀髪に門塀を着た女の子……妹紅だ。一人とは珍しいな。

 

 皐月「おはよーってかもう昼だからこんにちはかな?それよりどしたのこんな何にもなくどうしようもない場所に一人できたりして。」

 

 妹紅「え、あ、あぁお前に用があったんだ。ちょっと手伝ってほしいことがあるんだ。」

 

 つっこむどころか戸惑うとはツッコミ役としてはまだまだ修行が足らんな。人間をかけた眼鏡こと阪口◯助……じゃなくて志◯新八にはまだ及ばないな。………え?手伝い?

 

 皐月「ま、マジ……かよ…………。」

 

 妹紅「何故そこまで驚くんだ?お前にとってはそんなに驚くことなのか?」

 

 呆れながら俺にツッコむ妹紅。だって珍しかったんだもんよ。俺に頼み事とかすると思わなかったし。そういうのは慧音にするもんかと。

 

 皐月「あ、いや、こういうのは慧音に頼むかなぁって思ってさ。」

 

 妹紅「慧音か。あいつ今日は忙しいって言ったからな。だから次に信用出来るお前に……ってどうしたんだ?」

 

 どうやら少しフリーズしていたらしい。だって仕方ないだろ。ちょっと吃驚な言葉を聞いたんだから。

 

 皐月「俺ってそんなに信用あるのかって思ってな。対して繋がりないのに。」

 

 妹紅「そりゃあアタシの事を知っても動じなかったヤツだし慧音が最も信頼を置いている人間だからな。アタシも信用するさ。」

 

 こういう時人ってのはどういう顔をすればいいんだろうか。ちょっと恥ずかしくなって目逸しちゃったよ。

 

 妹紅「なんだ?もしかして照れてるのか?」

 

 ニコッとしながら俺の顔を覗き込む妹紅。無邪気な顔をしているが女性らしさを残しているあたりやはり女の子だ。正直可愛い。更に目を逸らしちまうだろ。

 

 皐月「照れてねぇよ。ほらとっとと行こうぜ。手伝ってほしいことがあるんだろ。」

 

 妹紅「今誤魔化したな………まぁいいや。じゃあ行こう……って掃除はどうするんだ?」

 

 皐月「あ………仕方ねぇ。三分待っててくれすぐに終わらせるから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 当初は迷った。迷惑をかけていいのか、と。でも他に頼れる人もいなかったし頼むしか無い、ダメ元でも………と思っていたがすんなり受けてくれた。優しい……というかあまい?これだけあまいのに人から頼られ、好意を寄せられる。アタシの友達である慧音その一人だ。きっかけはあまり知らないがあいつが優しいことは知っている。そして並々ならぬ強さがあることも。でもそれが本物なのかあたしには分からない。この目で見たわけでもないし。

 

 皐月「おーい妹紅、何ぼーっとしてんだ?」

 

 妹紅「あ、いやなんでもない。少し考え事をしてたんだ。」

 

 皐月「それは次に何を持たせてやろうかとかって鬼畜いこと考えてたのか?」

 

 両手で荷物を抱えている皐月。アタシの頼みとは自営で働いている焼き鳥につける野菜とか貯蓄だ。そのことを知った当初は少し嫌な顔をされたが何やかんやで手伝ってくれている。ほんとこいつはお人好しだ。

 

 妹紅「いや、もう買うものはないよ。あとは家に運んでくれればそれでいい。」

 

 皐月「そうか、んじゃとっとと運んじまおうぜ。」

 

 そう言って荷物を先程とは打って変わって軽々と持ち上げた。皐月が言うにはモノにかかる重力とやらを弱めたらしい。なんて使い勝手の良い能力だ。

 

 皐月「そういえばなんだけど妹紅の家って何処だ?」

 

 妹紅「あれ?言ってなかったか?ここから少し西に竹林があるだろ?あそこに家を構えてるんだ。」

 

 皐月「焼き鳥屋の屋台は?」

 

 妹紅「家の近くに置いてある。」

 

 皐月「家か………あれ?竹林?確か………。」

 

 どうしたのだろう何かあるのだろうか。

 

 妹紅「どうした?」

 

 皐月「いや、確か竹林に鈴仙ってウサギが入ってた記憶があるんだよなぁって。」

 

 うさぎ?何かの妖怪の類なのだろうか?でもアタシは見た事がないし…………記憶違いだろうと言った。

 

 皐月「まぁ曖昧だし多分気のせいだな。もしかしたらただの通り道だったのかもしれんしな。」

 

 妹紅「それこそ無いな。あそこは別名迷いの竹林だぞ。土地勘が無いと迷って行き倒れる事だってある。」

 

 皐月「じゃあ気のせいかもな……とか言ってるうちに迷いの竹林に着いたな。」

 

 迷いの竹林。アタシが幻想郷に入った時からある竹林。いわばアタシはここの古株。中の事なら熟知している。だからここに誰かが入ろうものなら誰一人見逃す筈がない。おい待て、何入ろうとしてんだ。迷うって言っただろ。

 

 妹紅「アタシの家は入って左だ。先導するから着いてきな。」

 

 皐月「うぃーっす妹紅の姉御。」

 

 妹紅「誰かが姉御だ!」

 

 ウサギ……ウサギ………ダメだ見当たらないな。さっきからキョロキョロしているのだが見つからない。やはりただの見間違いだな。っと着いたか。

 

 妹紅「着いたぞ……って皐月?」

 

 皐月が家とは真反対、正確には北北西に体の正面を向けていた。荷物は置いてある。

 

 皐月「…………。」

 

 妹紅「ど、どうしたんだ?」

 

 皐月「………いや、なんでもない。多分気のせいだ。」

 

 なんだろうかなりシリアスな感じだった。もしかして何かあるのか?と聞こうとした。

 

 「」グゥ~

 

 皐月「…………」

 

 妹紅「…………ふふ。お腹減ったのか?」

 

 皐月「………減った。」

 

 皐月のお腹がなったようだ。そう言えばもう昼過ぎてるしな。皐月は育ち盛りだし腹も減るか。

 

 妹紅「まぁそしたらお礼も兼ねてご飯作ってやるよ。だから上がれ。」

 

 皐月「ゴチになります。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ひょんな事(腹の音)から妹紅の家に上がり込んだ私こと神条皐月はいつになく緊張していた。だって女の子の家だよ!?二人っきりだよ!?ドキがムネムネしない方が可笑しいって!え、霊夢?あいつはあれだ。生活態度を知ってるし家では一緒にいるから慣れた。そんな自分が怖い。あ、でも風呂上がりとか飯食ってるときに見せる笑顔とかにはドキドキするよ?可愛いしやっぱり女の子だからかな?

 

 妹紅「皐月」

 

 皐月「ファッ!?」

 

 変な声出しちゃったよ……。やばいな確実に変な目で見られるわ。

 

 妹紅「なにへんな声出してんだよ……まぁいっか。それより何食べたい?」

 

 良かった見られてない。何食べたいか……ね。何でもいいけどそれだと作る側は困るしな。ソースは俺。霊夢は基本的になんでも食べるしこの日にこれ食べたいってちゃんと言ってくれるのだが魔理沙が来たときとか本気で困る。毎回何でもいいって言ってくるんだぜ?勘弁してくれだぜ。おっと口調が伝染ってしまったぜ。

 

 皐月「んじゃあピーマンの肉詰めで。」

 

 妹紅「分かった。すぐ用意するから落ち着いて待ってろ。」

 

 緊張してんのバレちゃってるよ。穴があったら入りたいわ。掘るか?ここ掘っちゃう?……やめとこう確実に一度灰にされちゃう。さて、一体どうやって作ってんだろう。

 

 妹紅「火加減はこんな感じかな。」

 

 意外とテキパキ動けてるよ。肉は既にピーマンに詰められてるし付け合せにも着手している。あ、火の起こし方は自分の炎なんすね。俺もだけど。それにしても意外だったな。妹紅にこんなスキルがあったとは………可愛くて料理が出来て面倒見がいいとか世の男性の理想像そのものじゃないか。まぁ男気あるから誰に告られても蹴るかもな。「自分より強い奴じゃなきゃ駄目だ!」とか言ってさ。

 

 皐月「良いお母さんになりそうだよなぁ………。」

 

 妹紅「はぁ!?お前何言って……!」//////

 

 口に出ちゃった♡うえっ……キッモ……。しかしやっちった。妹紅が顔赤くしてるよ超可愛い。べ、別に意識なんかしてないんだからね!ヤバイ吐き気が………。吐き気かしくったのかどっちの理由か分からなくなったが口を抑えた。ちゃぶ台に戻りながら。とりあえず謝っておこう燃やされる前に。

 

 皐月「さーせんした!!大人しく待ってるッス!」セイザ

 

 妹紅「………ったく。」

 

 そうこうしているうちに料理が出来上がった。今日の献立は……ご飯、味噌汁、お新香、ピーマンの肉詰め、以上の品々です。めっちゃ美味そう。荷物持ちをしただけなのに………なんだか申し訳ないな。食うけどな!

 

 皐月「いただきます!」

 

 まずは味噌汁から………。うん、普通の味噌汁だ。ワカメと豆腐入りの一般的な味噌汁。具材のチョイスも流石だな。因みにワカメとネギの組み合わせはNGらしいぞ。栄養素を相殺しちゃうとかなんだとか。はいここ家庭科のテストに出るよ。

 

 妹紅「ど、どうだ?」

 

 何やら心配そうな顔で味の感想を求める妹紅。やめろその上目遣いいつもと違うじゃんギャップ萌えしちゃうじゃん。

 

 皐月「美味いよ、美味いから心配そうな目で見るなよ………。」

 

 妹紅「そ、そうか!それじゃアタシも……いただきます。」

 

 お互い箸を休めず黙々と昼食を取った。食べてる最中沈黙なのはツライ!と言う人もいるようだが俺は別につらくない。寧ろ居心地がいい。いや人によるけどね?少なくとも妹紅とは気まずくならない。それは向こうも同じ様で黙々と箸を勧めていた。

 

 皐月「ごちそうさん!」

 

 妹紅「お粗末さまでした。それじゃあ片付けてくるから。」

 

 食器をテキパキとシンクに持っていった。流石に任せっきりってのも悪いから手伝おうかな。

 

 皐月「手伝うよ。なんか悪いし。」

 

 妹紅「………じゃあ頼むな。」

 

 初めから折れるとか実は見透かされてたかなとかどうでもいい事を考えながら手を動かした。うむ、なんだか新婚さんみたいだな。…………やめよう妹紅に申し訳ない。よし、こういう時は何か会話をしよう。なんかこう……妹紅についての何かを聞こう。

 

 皐月「そう言えば妹紅はどうやって焔を?」

 

 妹紅「何だ突然。気になるのか?」

 

 妹紅はいつもの表情で茶碗を洗いながら返す。なんだろうすげぇつまんなそうな顔してるわ。頬が若干赤いのを除いて。それってつまんなそうな顔してねぇじゃん馬鹿か。

 

 皐月「まぁな。だって妹紅の能力って不死なんだろ?したらばどうやったのかなぁって。」

 

 妹紅「そうだなぁ、自分の身を守る為に得た力。こう見えてもアタシは千年以上生きてるんだ。その間に妖怪退治をしててな。その時に試行錯誤して得た術だ。」

 

 皐月「つまりは霊力やら妖力やらで発動する謂わば妖術ってやつか………え?千年?」

 

 華麗にスルーしていたがこいつ今千年以上生きてるとか言わなかった?て事は俺の約58倍生きてるってこと?いやもしかしたらそれ以上か。

 

 妹紅「あぁそうだ。アタシは千年以上生きてる………いや、彷徨い続けてると言ったほうがいいか。生人でも死人でもなく人でもない[蓬莱人]だ。」

 

 ほーらいじん?ナニソレキイタコトナイアルヨ。あるのか無いのかどっちなんだ俺。一先ずどういう事か聞いてみよう。ここまで来て隠すなんてことはないだろうし。

 

 皐月「前に言ってたよな。死にもしないし老いもしないって。つまり妹紅の姿は千年前から変わってないって事になる……のか?まぁそう仮定しようか。て事は途中から不老不死になった……そういうことでいいのか?」

 

 妹紅「………流石だな。確かにアタシは途中から不老不死の力を得た。ある薬を服用したその時からな。」

 

 薬?不死になる薬なんて………待てよ?[千年][不老不死][薬]…………あぁ、この3つだけで答えが出ちまったよ。でも[あれ]はただの伝説のはずじゃないのか?

 

 皐月「蓬莱の薬、か。」

 

 妹紅「お前……知ってるのか。」

 

 皐月「まぁな。竹取物語って外の世界のお伽噺に登場する薬で服用すれば不老不死になれるなんていう伝説の霊薬だろ?お前こそなんで知ってる。つーかあれはただの伝説でその話の中でも富士山にて燃えて無くなったはずだ。」

 

 妹紅「燃やせなかったんだよ。そして持ち主を殺してアタシがそれを服用したってのが本当の話さ。」

 

 言葉が出なかった。持ち主を殺して服用した事もそうだが竹取物語が実在した話だったとは。学会で発表すりゃ表彰間違いなし!とか言う自分の利益しか考えてないクソ野郎でない限り言葉を失うだろう。何か、何か言わないと。

 

 皐月「………何で殺したんだ?」

 

 いや、もっと言い方あっただろ。そう思った。言葉の整理がつかなかったせいか頭にあった言葉を並べてしまった。かなり酷な事を聞いてしまった……。

 だが妹紅は真っ直ぐ俺を見て話し始めた。

 

 妹紅「かぐや姫さ。アイツは帝に蓬莱の薬を渡していた。それを奪えば、あいつが困る事をすればアタシの父親の無念も晴れるだろうと……そう思ったのさ。」

 

 皐月「父……親?藤原不比等か。そうか、お前は藤原氏の血族だったのか。」

 

 [藤原不比等]そう口にした瞬間目を見開いた。なぜそこまで知っている、そう言いたげな顔をしていた。だから言ってやった。それも向こうでは語り継がれている、と。

 

 妹紅「流石に驚いたよ。アタシの父親の事まで………。でもなんで記述と事実が違ってるんだ?」

 

 皐月「竹取物語はあくまでかぐや姫が月に帰って帝が蓬莱の薬を服用することなく燃やすように命じたとこまでしか書かれていない。だからお前が途中で奪い去った事までは誰も知らなかったんだと思う。」

 

 しかし妙だな。困る事をすると言うのであれば強奪だけで良かったはずだ。何も服用する必要はない。まぁなんとなーく察してるけどな。

 

 妹紅「今はそのことに後悔してるけどな。」

 

 皐月「どうせ昔のお前は生にしがみついてたんだろ。不老不死の薬なんて夢のアイテムを欲しがるのは誰だって同じだ。俺も不死でなければ欲しがったかもな。そして多分後悔する。」

 

 妹紅「何故だ?」

 

 皐月「不死の苦しみを知っているから。」

 

 なるほど、と静かに目を瞑る妹紅。お互い人間扱いをされなかった者同士、理解し合っているのだろう。でなければ妹紅が俺にこんな話はしない。肉体も滅びないし魂も消える事はない(西行妖で実証済み)。致命傷を負えば意識は消える、自機無限だけど。完全に雅様なんだけど。まぁ多分木っ端微塵になったら死ぬケド(やったことねぇしやる気もない)。

 

 妹紅「一つ聞きたいことがあるんだけどいいか?」

 

 皐月「なんじゃい藪からスティックに……。」

 

 ふざけなければ良かった。かなり真剣な眼差しを向けている。真剣に聞こうそうしよう。

 

 妹紅「お前はアタシを………どう見る?人殺しか?化物か?」

 

 ………んなもの考えるまでもねぇな。俺は不死身の[人間]だ。ならお前も同じ……。

 

 皐月「蓬莱人も人だ。だってそうだろ?お前は変わらず何かを、誰かを想っているのだから。人を思いやることを忘れた時そいつは人じゃなくなる。……なんて絵空事かな。」

 

 我ながら恥ずかしい事を言った気がする。そんな俺を見て妹紅はふふっと微笑んだ。笑うなよ確実に俺の黒歴史の1ページに刻まれましたよ!あらやだ、目から海水が……。

 

 妹紅「アタシはその絵空事、好きだぞ。ありがとう皐月。お前に会えてよかった。」

 

 皐月「…………そうかい。」

 

 やはり10年だろうが100年だろうが1000年だろうが女の子というものは変わらないらしい。いい笑顔をするようだ。子供っぽさが少し残っているが大人という印象にも取れる笑顔。藤原妹紅という人物はやはり人なんだと改めて理解した瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 皐月「邪魔したな。気がつけばすっかり暗くなっちまったしそろそろ帰らんと霊夢にどやされそうだ。」

 

 妹紅「アタシこそ引き止めて悪かったな。買い物手伝ってくれてありがとな。」

 

 踵を返し、迷いの竹林の出口へと足を進める。道順は覚えてないけどなんとかなるだろ。東の方角へと進めばいずれつくしな。空を見上げ、月の位置を確認して方角を確認した。となると………東はこのまま真っ直ぐだな。さすが俺だな。おっと帰る前にさっき気になったところを見ておくか。

 

 皐月「……………やっぱ気のせいなのかね。さて帰るか。」

 

 気のせいで終わった。最近神経が研ぎ澄まされてきていると言うかなんと言うか……。色んなことを気にしすぎなのかねぇ………。おっと、とっとと帰らんと怒られちまうぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 幻想郷某所にて上空に弓を構える女性が一人。傍から見れば何をしようとしているか理解は出来ない。彼女は弓を引き、月に向かって矢を放とうとしているのだから。

 

 ???「[秘術 : 天文密葬法]!!」

 

 矢を月に向かって放ち、上空にて波紋が鳴り響いた。彼女が何をしたのか定かではないがそれはまた後々明らかとなる話。この先、彼女のこの行動が引き金となって皐月たちに新たなる試練が待ち受けるのだがそれは本当にあとの話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 皐月「これってもしかして茶番終わり?」
 作者「いいや、あと一話だけ入れてあの異変に入る。流れ的に言えば次は萃香だけど7.5弾らしいし自然解決したみたいな話もあるからすっ飛ばそうかな、と。」
 萃香「いややってよ!?」
 

 次回 : 第三十九話 酔っぱらいに絡まれると大体面倒臭い

 皐月「そう言えば作者は↑みたいな出来事ねぇの?」
 作者「被害者は私だ、とだけ言っておこう」
 霊夢「一体何があったのよ……」



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