東方新記伝   作:黒鉄球

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 どうも黒鉄球です!実はなんと先日インターを卒業しました!まぁ受験勉強とかあるんですけどね笑
 でもでもこの小説は書き続けますよ!それでは本編スタートです!


第二十三話 春雪異変第三話 : 動き出す彼女達

 

 

 

 

 

――――遡る事一時間前

 

 

 

 

 

 

 アリス「さてと……。霊夢?いい加減異変解決に行ったらどう?皐月かなり呆れてたわよ。」

 

 皐月が紅魔館に向かってすぐ、私は霊夢の説得を試みた。どうやら霊夢は異変を解決するどころかこたつ?とか言うのに夢中だとか。と言うか…。

 

 アリス「魔理沙まで何やってるの。貴方も一応異変解決が仕事でしょ?こんな所で寛いでていいの?」

 

 何か魔理沙まで動かないし……。炬燵ってそんなにいいのかしら……。

 

 霊夢「五月蝿いわねぇ……。実害ないんだからいいでしょ?そんなちょっと冬が延びたくらいで騒ぎ過ぎなのよ皐月もアンタも。」

 

 アリス「とは言っても異変なのを理解しているのに何もしないのは[博麗の巫女]としてどうなの?」

 

 諦めちゃだめよアリス。ここは理で攻めないと。皐月に頼まれた以上ちゃんと霊夢達を異変解決に向かわせないと皐月の堪忍袋の緒が切れる……!!

 

 霊夢「別になりたくてなった訳じゃないし?私としては魔理沙が行ってくれても構わないもん。」

 

 あぁ……霊夢は梃子でも動きそうにない……。ま、魔理沙は……?

 

 アリス「魔理沙はどうなのよ?貴方も異変解決が仕事でしょ?霊夢がこうなってる以上あなたが行かないと……。」

 

 行くように促さないと。少なくとも皐月が帰ってくる前に魔理沙だけでも……。

 

 魔理沙「私は皐月に暖まって行けと言われたんだぜぇ。ならここを動く理由がないんだぜ……。てかアリスも来てみろよ。暖かくて出られない気持ちが分かるぞ……。」

 

 グデっとしてないで出てきてよ…。溜息が止まらないわ……。もう駄目だわ………誰もこの二人を動かすことなんて………。

 

 慧音「随分と堕落しきっているじゃないか博麗の巫女?」

 

 いつの間にか後ろに慧音がいた。気が付かなかったわ……。

 

 霊夢「あら慧音じゃないどうしたの?もしかしてアンタも暖まってくの?いらっしゃい、あと二席空いてるから。」

 

 驚くどころか勧めてるわね…。でももしかしたら慧音もここで眠る可能性が………。

 

 慧音「魅力的ではあるが断る。私が来た目的はお前をいい加減異変解決に向かわせることだ。」

 

 慧音が救世主に見えてきたわ……。お願い慧音、この二人をどうにかして!

 

 霊夢「えぇ、アンタも?ホントいい加減にしてよ……。アタシもいい加減言いたくないのよ、実害ないんだからいいでしょって……。」

 

 こたつに入ってぐでっとしながら答える霊夢。いや貴女のその言い分は何なのよ…。これが俗に言うヒキニート……なのかしら?

 

 魔理沙「そうだぜ慧音センセ。ちょっとばかし冬が長くなったからってそんな大したことは……。」

 

 慧音「それがそうでもないんだよ。」

 

 何かを言いかけた魔理沙に重ねる様に反論する慧音。その表情は呆れ果てているのと同時に困った顔をしていた。人里で何かあったのかしら?

 

 慧音「冬が長すぎるせいで穀物も野菜も育てられなくなるんだよ。この意味が分からない訳じゃないだろう?」

 

 なるほどね。これは中々の問題だわ。特に霊夢にとっては死活問題だわ。

 

 霊夢「貯蓄はあるんでしょ?なら問題ないじゃないのよ。」

 

 呆れた。まさか理解してないとは思わなかった……。今はもう5月、少なくとも麦は春に田植えしないと収穫が出来ないわよ?それどころか春の食物も収穫できないまま枯れた可能性も高いわね。

 

 アリス「いい霊夢?冬が長引いてるって事は春のうちに取れるはずだったものが収穫出来なかったり植える事が出来なかったりするのよ?そうなると必然的に物価も高くなるし飢えも起きるの。そうなった場合博麗神社にそれを凌げる貯金があるの?」

 

 霊夢の顔が徐々に絶望した顔へと変化していった。どうやら漸く事の重大さに気が付いたようね。お金にあまり余裕の無い博麗神社にとって物価の高上はかなりの痛手。

 

 霊夢「そ、そんな事になったら私は愚か皐月も死んじゃうじゃない!今の季節の山菜は期待出来ないしもしその間に何かあったら対処出来ない!」

 

 勢い良く炬燵を叩く霊夢。というか山菜なんか取りに行ってたんだ……。道理で飢えないわけだわ。皐月も食べてたのかしら?

 

 霊夢「魔理沙!今すぐ皐月を連れて異変解決しに行くわよ!確か紅魔館だったわよね!?」

 

 凄まじい速さでお祓い棒と御札を準備する霊夢。普段からこれだけ早く動いてくれればいいのに。さ、魔理沙はどうするのかしらね?

 

 魔理沙「え、ちょっ!?私は関係ない………。」

 

 霊夢「私んちで寛いだんだからその分手伝いなさい!さぁ行くわよ!」

 

 可哀想な魔理沙……。まぁ魔理沙も専門は異変解決だしそれが普通だと思うけどね……。ん?「手伝って」??

 

 アリス「霊夢あなたいつから手伝ってなんて覚えたの?普段は孤高って感じなのに……。頭でも打ったの?」

 

 霊夢「失敬ね。そりゃ今までの私は一人だったし一人で何かを成そうとしたわ。でも今は私の側に皐月がいるの。嫌でも覚えちゃうわよ。というかそんなに意外だった?」

 

 アリス「ううん。あ、そういえば魔理沙はもう行ったわよ?」

 

 霊夢「いつの間に!?あ!見つけた!待ちなさい魔理沙!」

 

 急いで空を飛ぶ霊夢。忙しないわね二人共。まぁ多分魔理沙はただ単に逃げるために飛んだと思うけどあのスピードだと手伝う気はあるみたい。

 

 慧音「………頼んだぞ霊夢、魔理沙、皐月……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 季節は5月。子供たちが厚着を脱いで外に飛びだし、虫達が姿を現し始める季節………の筈なのですが……。

 

 美鈴「なんで私たちは5月なのに雪掻きしてるんでしょうか?」

 

 咲夜「仕方ないでしょ長引いてるんだから。ほら、口より手を動かしなさい。皐月を困らせたのは私達なんだから。」

 

 私、紅美鈴と咲夜さんはお嬢様の命により絶賛雪かき中なのです。理由は二十二話を推奨です!………誰に言ってるんだろ?まぁそんなこんなで寒い中での雪かきです。

 

 美鈴「それにしても誰が何のために冬を延ばしてるんでしょうか?」ユキオモイデス…

 

 咲夜「さぁね。雪の妖怪とか氷の妖精が起こしてるんじゃない?冬になれば彼女等の力は増幅するのだし。」オモッタイジョウネ…

 

 確かにそう言われてみればそうですね……。でもそれだけの為に冬なんて延ばすのでしょうか?なにかもっと別の事が関与してそうな、そんな気がしますね。

 

 美鈴「まぁでも犯人に目星がつかない以上何も出来ませんけどね〜。」ア、サクヤサンソコスベリマスヨ

 

 咲夜「そうね。でももしかしたら思わぬ所に穴があったりするんじゃないかしら?例えばそうね……儀式的なものの最中を目撃した人がいるとかね。」オットアブナイ

 

 う〜ん、確かに冬を長引かせるのならそういう魔法的な作用があってもおかしくないですしね。まさかパチュリー様が?いやそれは無いですね。あの人引きこもりですし冬嫌ってますし体弱いですから尚更ありえませんね。私達はせかせかと雪かきをしながら異変について議論を広げていた。

 

 美鈴「だとしたら既に霊夢さんか白黒魔法使いが動いててもおかしくないのでは無いでしょうか?それが無いってことは……。」

 

 咲夜「その線は消えたわね。はい、振り出し。もう訳がわからないわよ…。」

 

 咲夜さんでもお手上げなんて一体どこの誰が?情報が少なすぎて何も出来ませんね。こういう時皐月さんならどうしたのでしょうか?

 

 ???「邪魔するわよ!」

 

 美鈴「この声は………霊夢さん?はいはーい、今開けますねー。」

 

 雪かきを中断し、門を開けた。そこには巫女装束を着た霊夢さんとザ・魔法使いという服装をした魔理沙さんが立っていた。そして凄く寒そうですね……。

 

 美鈴「今日はどんな御用でしょうか?」

 

 霊夢「皐月いるわよね?ちょっと話があるから通さてもらえる?」

 

 魔理沙「とっとと解決してこの寒い異変を終わらせるからな。その為の作戦会議がしたいんだ。」

 

 なるほどそういうことですか。それでしたら咲夜さんに先に居場所を………。

 

 咲夜「皐月なら大図書館にいるわ。案内するからついてきて。」

 

 流石に早すぎですよ……。まぁそれが咲夜さんなんですけどね。仕事が早い人ってカッコイイですよね。皐月さんはどういった人が………じゃなくて!

 

 美鈴「あの、雪かきは?って終わってますね。」

 

 どうやら咲夜さんがついでにやったみたいです。出来るならもっと早くにやって欲しかったです……。

 

 咲夜「美鈴はあとで串刺しね?」

 

 美鈴「なんでですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私暖炉代わりになります宣言をした暖炉マンこと神条皐月は今暖炉マンになりつつ情報を得ようと大図書館に来ていた。今回の異変、霊夢たちは動かなさそうだから代わりに俺が働く事に。残業代が欲しいですね、はい。ていうか働けよ……。

 

 まぁそんな事はこの際どうでもいい。これ以上冬が長くなると面倒くさい雪かきが長くなるも同然。それに人里には無能力者達がいるしきっとこの状況にも困り果てているだろう。だから一刻も早く情報を集めてこの異変を終わらせなければならない。

 

 皐月「だからってこの量の資料を読むのは流石に面倒くさい。」

 

 パチェ「愚痴言ってないでさっさと情報を集めましょう。貴方が言い出しっぺなんだから。」

 

 確かに俺が言い出しっぺだよ?でもこの膨大な量の資料を目の当たりにすると誰だってダレるだろ。なんだよ棚W1〜W5って。ここは古本屋の書庫ですか?大魔導図書館ですか?あ、大図書館でした……。

 

 フラン「ねぇお兄様。この雪女って怪しくない?冬の妖怪なんだよね?」

 

 俺の左横にいるフランが気になる妖怪を見つけたらしい。雪女か、数十分前に遭遇したな。でもあいつの妖力じゃこれほどの異変は起こせないだろうから白だな、雪女だけに。

 

 皐月「確かに雪女は冬の妖怪だな。でも雪女はあくまで氷を扱う妖怪であって冬を長引かせるほどの力は持ってないんだよ。てか俺さっき会って退治したし。だから雪女は白だ。」

 

 せっかく答えだと思ったのにーとブーたれるフラン。いい線いってるとは思うんだけど残念ながら俺会っちゃってたからなぁ。また振り出しだな。

 

 レミィ「これなんかどうかしら?[実録!雪男イエティの謎!]」

 

 何そのハズレ臭しかしない本。つーかそんな本よく見つけたな。いや、そういう本だからここにあるのか?よく分からんが取り敢えずイエティは却下。

 

 皐月「そんな本どこから……。そして意味ないからしまってこい。」

 

 これじゃないのかしら?とぶーたれるレミィ。二人揃ってぶーたれるなよ。姉妹かと思ったわ。あ、姉妹や。

 

 パチェ「どう考えても北国に出現する妖怪は関係ないでしょ?となると答えは妖怪ではなく季節よ。よく考えてみなさい?冬を長引かせるなんてたかが1妖怪に出来ると思う?出来るとしたら魔法くらいよ。だから今回も魔法使いが関与していると私は推測するわ。」

 

 俺はおろか全員が納得してしまう程の推理。確かに冬を長引かせるなんて芸当は魔法使いくらいしか出来なさそうだが……。

 

 皐月「冬度ってなんだ?」

 

 パチェ「冬度って言うのは冬を形成するためのものよ。冬度が多ければ多いほど雪が長引くし同時に冬も長引く、寒くもなるし冬の妖怪も強くなるの。どう?これなら納得がいくでしょ?」

 

 確かにこの理論なら冬は長引く。でも目的が分からない。そして誰が犯人なのかも分からない。俺は手を顎に当てて考えた。犯人像と目的を。

 

 皐月「……冬度。……長引く冬。………度合いの高さ。………度合い………。………量……。……そしてそれを必要としている誰か…。」

 

 コア「あ、あの皐月さん?どうしちゃったんですか?そんなブツブツと………。」

 

 コアの心配そうな声を無視し俺は考えた。冬度を増やし、冬を続ける事に得する者の存在を。増やせる者の存在を。………冬度を[増やす]?………まさか。

 

 皐月「おいパチェ、一つ質問がある。」

 

 冬度がある。と言う事はあれもあるはずだ。

 

 パチェ「え、な、何かしら?」

 

 急に声を出したせいなのかびっくりした様子のパチェ。なんかごめんね?まぁそれよりも。

 

 皐月「冬度があるって事は……春度もあるって事だよな?」

 

 パチェ「え、えぇ。そうだけど……それがどうかしたの?」

 

 やっぱり。だとすれば俺のこの理論もあり得る筈だ。そしてもし、未だに続けているのだとすれば、その後を辿れば……。

 

 皐月「俺たちは冬度が増えたと結論付けたけど別の可能性も否定できない。それは春度が減らされている、若しくは持ち攫われていると可能性だ。」

 

 「「「「!!!」」」」

 

 ようやく気付いたな。この理論なら冬を長引かせるというより、春を遅らせているという可能性に切り替わる。若しくは春度を欲している誰かがいると言うことになる。パチェの話を細かくすれば春度や冬度は自然界に必ず存在するもの。そしてそれは絶対的な自然の法則によって動いていると言う事。四ヶ月に一度切り替わる日本の四季ならではの特性と自然の法則。その法則の中には目に見えて春度と言うものがあるはずだ。少なくとも魔法使いにとっては実験の対象になるものでもある。つまり犯人は……この幻想郷の中にいる!……いや当たり前だよな。

 

 皐月「なぁパチェ。春度って目に見えるのか?」

 

 パチェ「え、えぇ。春度に限らず、夏度、秋度、冬度も目に見えるわ。なら今持ってくる?」

 

 え?持ってるの?それお前犯人じゃね?これ解決じゃね?

 

 パチェ「……言っておくけど春度なんて少し回収したくらいじゃ季節の切り替わりに影響なんて出ないわよ。」

 

 皐月「デスヨネーシッテマシタヨー。」

 

 レミィ「とは言ってもパチェが持っているって事は容疑者の一人に入るって事よ?身内は疑いたくないけどね。」

 

 まぁそれはごもっともで。俺だってダチを疑いたくはない。ダチを疑うなんてグレートじゃねぇぜ!

 

 パチェ「ほら、これが春度よ。綺麗でしょ?」

 

 パチェが見せてくれたものはピンク色に淡く光った花びらだった。儚く光るその花びらは幻想的で、集まったらもっと綺麗なのだろうと思った。

 

 コア「………これなら私この前見ましたよ?確かパチュリー様にお使いを頼まれた際にピンク色の光が空高く飛んでいくのを見ました。」

 

 皐月「は?」

 

 おいコラなんだそのめちゃくちゃ怪しそうな情報。なんで今言うの?なんでそんな大事なこと今まで言わなかったの?言わなくても分かるなんてのは幻想だよ?その幻想はぶち壊せないよ?

 

 パチェ「それ明らかに春度じゃないのよ。コア?なんで今になって言うのかしら?」

 

 パチェさん怖いですよ目が笑ってないですよというか目に光がありませんよ。さて、コアの反応は……。

 

 コア「忘れてました✩」テヘッ

 

 その瞬間、滅多に見れない握り拳がコアの脳天を叩く音が聞こえた。………めっちゃ痛そう。コア泣いてるし。

 

 コア「〜〜〜〜!!」

 

 皐月「…………冷やしてやっからその手どけろ。」

 

 俺の右手を0度にまで下げてコアの脳天に当てた。うむ、めっちゃ痛そうに跳ねてる。でも我慢しろ。その後大図書館の扉を叩く音がした。誰か来客か?

 

 咲夜「皐月に客人よ。霊夢と魔理沙だけどね。」

 

 咲夜の後ろから顔を出し「よっ」と挨拶をするふたり。うーん思い出したくない怒りを思い出しちゃったゾ✩

 

 皐月「お前らこのタイミングで来たのはウザいけどある意味ナイスタイミングだったな………。」

 

 魔理沙「そう言うならその拳を収めようぜぇ………。」

 

 おっと俺の気持ちが出てしまったぜ。まぁ元はと言えば霊夢が怠惰なせいで苛ついてるんだけどな。そして魔理沙にはダレ過ぎててムカついた。だってお前も異変解決が仕事だろ?(#^ω^)

 

 霊夢「それでナイスタイミングって言うのはどういう意味?」

 

 皐月「犯人の居所が掴めた所だったからナイスタイミングっつったんだよ。」

 

 ありゃ、ちょっと棘のある言い方しちゃった。今は起こってる場合じゃないんだってのに、俺のアホ。

 

 魔理沙「!ホントかよ!じゃあとっとと行こうぜ!」

 

 俺は行く前提なのね……。只でさえ情報集めの為に本を読み漁って疲れてんのに更に連れてかれるとか……休みたいよやだよこんなブラック企業残業代くれよ。

 

 パチェ「さ、皐月?なんで泣いてるの?」

 

 皐月「諦めの涙だよ……。くそっ!もう分かったよ行ってやるよ!ついてこいや!」

 

 本当は明日でも良かったレベルなんだけどもうあいつ等行く気まんまんだししょうがないから取り敢えず飛んだ。それもかなりのスピードで。後ろで悲鳴が聞こえたり怒号が聞こえた気がしたが気にしない。

 

 魔理沙「いやぁお前やっぱり早いよなー。」

 

 霊夢「もっとスピード上げてもいいわよ?」

 

 お前らも大概だよなとか言うとこだったけど普通に接してきて反省の色も見えないから無視してやる。無言で、速度を上げてやる。

 

 皐月「…………。」

 

 魔理沙「うおっ!?ちょっと待てよ皐月!無視することはねぇだろ!おーい!」

 

 霊夢「魔理沙ちょっと待ちなさい。あそこに何か穴があるわよ?」

 

 霊夢が指差す先に大きな穴があった。俺らが向かうべき場所。そして決戦の地……天?である。

 

 皐月「この先にいるのか……主犯よ。とっとと終わらせて寝るか。」

 

 俺達はその中に飛び込んでいった。その先で何が起きるか知らぬままに。

 

 

 

 

 

 

 

 ???「誰かが入ってきましたね。この[冥界]に。幽々子様の為に賊を………斬る!」

 

 

 

 

 

 




 皐月「来やがったな白黒。」

 魔理沙「いきなり酷いな皐月。まだ怒ってんのかよ。」

 アリス「あれは貴方達のせいでしょうに……。皐月大丈夫よ。私はあなたの味方だから。」

 霊夢「……………何この茶番。」


 次回 : 第二十四話 春雪異変第四話 : 半人半霊の少女と亡霊の女性


 皐月「お前ら働いてくれよ。俺もう疲れた。」

 魔理沙「頑張ろうぜ!」

 アリス「全然話聞いてない……。」



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