東方新記伝   作:黒鉄球

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 チャオっす!黒鉄球でーす!なんだかんだ言ってテスト期間中なのに執筆しちゃってますが気にしない気にしない。
 うーん………ちょっと端折っちゃったかもです……。

 それじゃあ………

 魔理沙「本編スタートだぜ!」

 あぁ!言いやがったな!!!




第十四話 死秋異変第三話 : 過去と秘密と怒り

 

 

 

 

 

 

 

 ???「貴様は誰だ?我の邪魔をしないでもらおうか。」

 

 紫色の礼装をした男は目の前にいるメイド服を着た女性に殺気を孕んだ声で言った。

 

 咲夜「答える義務はありませんわ。貴方は門を破壊して入ってきた侵入者です。ここで引き返せば見逃して差し上げますわ。仮にもし帰らないのでしたら……。」

 

 そう言って咲夜はナイフを持ち、殺気を放ちながら侵入者である男に告げた。

 

 咲夜「ここで貴方を葬らせてもらいますわ。」

 

 その瞬間、男の目の前から咲夜が消えた。その代わり目の前には無数のナイフが男に目掛けて飛んでいた。

 

 ???「!?これは………そういう事か………。」

 

 男は一瞬驚いたがすぐに冷静さを取り戻し、右手を前に出した。すると右手から紫色の魔法陣が展開され、ナイフをすべて防いだ。

 

 ???「一瞬にしてアレほどのナイフを我に放つとは…………。小娘、貴様まさか[時を止めている]のではないか?」

 

 咲夜「!?」

 

 たった一度の攻撃で自分の能力を暴かれた事に驚きを隠せなかった。だが咲夜にはまだ手はあった。いくらでもあると言ったほうがいいだろう。前が駄目なら後ろから、それでも駄目なら全方位から、それすらも駄目なら時間差でなど色々な手を考えていた。

 

 咲夜「だったらなんだというのですか?貴方は止まった時の中では動けない。なら、私に勝機があると思われるのですが?」

 

 男はその言葉を聞いて苦笑をした。いや、嘲笑ったのだ。咲夜は少し恐怖を覚えた。自分の能力の前でここまで余裕を見せる人物を見たことがなかったからだ。

 

 咲夜「何がおかしいのですか?」

 

 ???「哀れだと思ったのだよ。貴様は自分より強い者と対峙したことがないと見た。有ったとしても極僅かだろう。[井の中の蛙]とはこの事よ。」

 

 咲夜「その減らず口、いつまで続きますかね!」

 

 咲夜は時を止めて無数のナイフを全方位から男に投げた。これで勝てないわけがない。負けるはずがない。そう自分に言い聞かせて。そして時を動かした。

 

 ???「学習能力の無い娘だ。本当にあの吸血鬼の従者か?」

 

 男はそう言いながら魔法陣を自分の周りに展開し、すべて防いだ。なんの仕草もなく、突然現れ、そして消えた。それを見た咲夜は戦意は削がれた。

 男はそのまま前に進み、咲夜の首を掴み、持ち上げた。

 

 ???「貴様を殺す前に一つ聞きたいことがある。」

 

 咲夜「?な、……なに、を…………。」

 

 男は咲夜にとって驚くべき発言をした。理由も分からず、抵抗も出来ず、ただ持ち上げられたままの状態だった。

 

 ???「パチュリー・ノーレッジは何処だ?貴様もあの吸血鬼の従者なら知っていよう。どこに居る?」

 

 咲夜「!?……………(い、息……が……。それになんて力………。)」

 

 苦悶を浮かべ、自分の死を悟った。自分の未熟さを知った。それをあざ笑うかのように男は呪文を唱えた。

 

 ???「死者の吸手[ネクロハンド]。貴様の生命力、我のものにさせて貰おう。」

 

 男のその技は人の生命力を、咲夜の生命力を吸い上げていた。咲夜の力は徐々に無くなっていき、意識が遠のいていった。

 

 咲夜(……………申し訳ありませんお嬢様。もう、私は………。)

 

 咲夜は心の中で生きる事を諦め、そして目を閉じた。

 

 ???「私の可愛い従者に何をしているのかしら?死に損ないの魔法使いさん?」

 

 ???「誰だ?!」

 

 咲夜の生命力を吸い取っている最中に聞こえた声。そして確認する直前、咲夜の後ろから突如黄色い閃光が男の視界を覆い、そして腹部に振動が響いた。

 

 ???「いい加減その手を離しやがれこのど腐れ変態くそジジィがぁ!!」

 

 ???「そこまでいいますか!?」

 

 

 ???「ぐはっ!!?」

 

 男は門の方まで吹き飛ばされ、その勢いで咲夜の首から手を離し、咲夜は誰かに抱きかかえられた。咲夜の左腕に柔らかな感触があった。そして目を開け、その人物を見た。

 

 咲夜「め………めい、り、ん……?あなた………どうして……?」

 

 美鈴「助けに来たに決まってるじゃないですか!爆発音が聞こえたから皐月さん達と一緒に来てみれば………何やってるんですか!」

 

 咲夜「…………。」

 

 咲夜は何も答えられなかった。自分の未熟さを知り、死のうとしたことなど言えるわけがなかった。だがそれを見透かすように黄色い閃光を纏った男、神条皐月は口を開き、軽い説教をした。

 

 皐月「テメェが何を思ってやられてたのか知らねぇがんな真似許されると思うなよ。その行動でどれだけの人が悲しむかを知っとけ。………もう二度と、そんな真似すんな。」

 

 髪を逆立てながらバチバチと火花を散らしながら昨夜に向かって説教をした。そして前を向き、敵を見ながら皐月はこの場にいる誰かに聞いた。

 

 皐月「あれが主犯ってことで良いのか?」

 

 その質問は皐月の後方、そして上から聞こえた。

 

 レミリア「ええそうよ。今までの事件も多分あの男のせいよ。ねぇそうでしょ?[ユグド・ノーレッジ]?」

 

 紫の男、ユグド・ノーレッジは苦笑を浮かべそして殺気をを放ち言葉を放った。

 

 ユグド「ふ、ふははは………。流石我を一度倒した者だ。そして我が計画を打ち破った原因………。」

 

 レミリア「貴方が私の[親友]を手にかけようとしたからじゃない。それを止めて何が悪いのかしら?」

 

 レミリアはなんの悪びれも無く何も悪くないと言わんばかりの顔でユグドを見下ろした。その光景に皐月はレミリアが実は強いと言う事を認識した。

 

 皐月(まぁ吸血鬼だもんな。そら強いわ。霊夢が規格外なだけで普通に戦ったら強えよな。)

 

 ユグド「顔に出てるぞ小僧。」

 

 皐月「おっといっけね。サンキューな。ど腐れ変態くそジジィ。」

 

 美鈴「まだ言ってる………。相手を挑発しないでくださいよ皐月さん!」

 

 美鈴に注意を受けた所でそろそろ真面目モード切り替えようと思ったのか一度咲夜を見た。

 

 皐月「はぁ…………ボロボロじゃん。ちょっと待ってろ、今治してやる。」

 

 皐月の右手が黄緑色に輝き、そして咲夜の傷が瞬く間に治っていった。

 

 咲夜「………ありがとうございます。」

 

 元気がなさ気な咲夜をみて皐月は何かを言いかけたが今言うべきではないと自分を制し、相手に目を向けた。その相手、ユグドは目を見開いていた。皐月の能力を見たのだ。

 

 ユグド「こいつは驚いた。まさか傷を治した上に我の吸い上げた生命力をも回復させるとは。貴様何者だ?」

 

 皐月「神条皐月。………さっきの話を聞く限りじゃお前はパチュリーの血縁者だな?縁も恨みもないけどぶっ飛ばさせてもらうわ。」

 

 その一言に待ったをかける声が2つ。魔理沙と霊夢のものだった。

 

 霊夢「名目無いんなら私にやらせてよ。私は博麗の巫女としてこの事は黙ってられないの。人里の人にも頼まれたし私がいいと思うのよ。さぁどきなさい。」

 

 魔理沙「ちょっと待て!私にやらせろよ!紅霧異変の時あんま活躍できなかったしパチュリーとは同じ魔法使いの好なんだ!やらせてくれ!」

 

 皐月「霊夢はともかくとして魔理沙は私的感情が混じってんぞゴルァ。なんだよ活躍出来なかったって。目立ちたがり屋かお前!」

 

 魔理沙「いいじゃねぇか!私最近戦ってないんだよ!そろそろやらせてほしいぜ!」

 

 皐月「あ!ちょっと待て!」

 

 魔理沙は何も聞かずに勝手にユグドへと突っ込んでいき、マジックアイテムの一つである爆弾を投げた。

 

 魔理沙「これでもくらいやがれ!」

 

 ユグドはその様を見てなんて愚かなのだろうと呆れつつ魔法陣を目の前に展開した。

 

 ユグド「貴様が誰かは知らんが我の計画の邪魔をするのなら容赦はしない。…………全員消し飛ぶがいい。」

 

 防いだ魔法陣が分散し、魔理沙を囲んだ。ノーモーションで増えたため魔理沙は戸惑った。

 

 魔理沙「な、なんじゃこりゃ!?いきなり増えて………!」

 

 ユグド「…………怨呪爆殺。」

 

 その瞬間、魔理沙の周りの魔法陣が爆発を起こした。だが、爆発しただけで魔理沙にダメージはなかった。

 

 魔理沙「……………?何もない?なーんだ脅かしやがって。」

 

 余裕をかましている魔理沙に後ろから叫び声がした。

 

 パチュリー「魔理沙!今すぐ皐月に触れてもらいなさい!じゃないと貴方が死ぬわよ!!」

 

 普段叫ばないパチュリーが珍しく叫んだのだ。魔理沙は反射的に後ろに飛んだ。その直後に異変が起きた。

 

 魔理沙「………!?あ、あれ?力が………抜け……た?うまく魔力コントロール……が出来ない………。それに意識も………。」

 

 魔理沙が急に弱ったのだ。霊夢達は驚きを隠せず、戸惑ったが皐月は冷静に魔理沙に能力を使った。

 

 魔理沙「な、何だったんだ今の……。」

 

 その疑問は叫んだ本人であるパチュリーが答えた。

 

 パチュリー「あれは人の生命力を消す魔法よ。生気を奪うの。さっきの爆発は人の生気を爆発四散させたってとこよ。」

 

 皐月「やけに詳しいな。それにあいつの名前、ユグド・ノーレッジっつったか。まさかあいつお前の………。」

 

 パチュリー「…………ええ。私のお祖父様よ。」

 

 皐月と美鈴とレミリア以外が目を見開いた。目の前にいるはずの無い、来れるはずのない人がいるという事に驚きを隠せなかった。

 

 霊夢「お祖父様って、それじゃあなんでここに来れたのよ!どうやって……。」

 

 パチュリー「多分お祖父様の魔法よ。先にアンデッドを向かわせてこっちで魔力を補給させて逆口寄せをしたってとこでしょうね。相変わらず目的のためになんでもする人ね。やることが酷いわ。」

 

 ユグド「魔法使いは限界のその先を許された種族だ。人間ごときが犠牲になろうとも我等には関係がなかろう?例えそれが禁忌であったとしてもだ。」

 

 だから全て許される。とそう言った。人が犠牲になろうが同種が犠牲になろうが魔法使いは研究のためになんでもすると熱弁をした。

 魔理沙とアリスは同じ魔法使いとして恥ずかしかった。個のために他を犠牲にする事を厭わないその生き方を恥ずかしく思った。

 

 魔理沙「お前本気で言ってんか?」

 

 ユグド「………なんだと?」

 

 魔理沙「自分の研究のために人の命を犠牲にする?他の為でなく個人のためだけに人を殺める?そんなの研究なんて言わないぜ。ただの……[人殺し]だ。」

 

 ユグド「人間風情が選ばれた種族である我に口答えするな。ニワカ魔法使いが魔法を使い、研究と称して[ごっこ遊び]をしているゴミの分際で我の崇高なる研究を責められると思っているのか?」

 

 アリス「あなたがやっている事は研究じゃないわ。研究称した罪よ。人を殺め、自分の為にいかなるものを犠牲にしようとしている。ううん、もうしたのよ。それは魔法の発展ではやってはいけない事よ。魔法使いなら知ってるでしょ?[人の命を使うのは禁忌]よ。」

 

 アリスと魔理沙は自分たちの心中を吐露した。発展に犠牲はつきもの。でもそれは狙ってやって良いものではない。そう告げた。だがユグドはそんなものは知らんと言わんばかりに二人に言った。

 

 ユグド「魔法の発展に犠牲は付き物だ。狙おうが狙わなかろうが結果同じならいいではないか。それにこっちの方が近い。高位種族の為の犠牲だ。むしろ喜んでもいいのではないか?」

 

 聞く耳を持っていなかった。自分は高位種族、下位の連中は全て奴隷。そういう捉え方をしていた。そして自分の気に入らない種族は全て敵であり、奴隷とも捉えたいた。

 

 ユグド「パチュリーよ。我の研究の為に貴様の命を我に[返せ]。素直に聞けば怪我だけは負わせないでおいてやる。」

 

 パチュリー「返せですって?これは私の命、お父様とお母様がくれた大切な命。あなたに渡す義理はないわ。」

 

 ユグド「やはり親子揃って頑固なものだ。貴様の父親も母親もそうやって抵抗していたな。最終的には術を発動させ、殺したがな。」

 

 二人の間には切っても切れない恨みと執念があった。何者にも切れなかった執念がユグドをパチュリーと引き合わせた。パチュリーは親を殺された恨み、ユグドには自分の目的という名の執念、そしてレミリアに対する恨みがあった。

 

 ユグド「我の研究の完成形である貴様さえあの時使えていればこんな辺境の地に来ることもなかったであろうに。全て貴様のせいだな、スカーレット?」

 

 レミリア「あの時は貴方が悪いのよ?私の親友を使って悪巧みさえしなければこんな事にはならなかった。でもそうね。私のせいかもね、私があの時貴方の死の確認を怠ったからこうなってるわけだしね。」

 

 多少の後悔をしているレミリアに対してユグドは恨みの念を持って、レミリアに告げた。

 

 ユグド「我はもう失敗はしない。気付かぬのか?この合間にも我は戦っているのだぞ?」

 

 レミリア「なんですって?」

 

 その瞬間、レミリアとユグド以外が下を見た。足に何かが捕まっていたのだ。女性陣はパニックになり、皐月は一瞬で理解した。

 

 皐月「ゾンビ共か!それにこれは………!」

 

 全員力が抜け落ちていった。ユグドの魔法で生命力をアンデッドを経由して吸い取られていたのだ。

 

 皐月「力が………抜ける。でもこれくらいならまだ………いける……![雷槍]!」

 

 皐月は手に雷を溜め、ユグドに向かって投げた。それは槍の様な形に変化し、ユグドに刺さった。

 

 ユグド「ぬぐっ!!雷属性の力か…!」

 

 血を吐くユグド。だがダメージは大きくなかった。生命力を奪われ続けており、力が出せていなかったのだ。

 

 皐月「………くそっ………たれ……が……!!」

 

 ユグド「貴様らの生命力のお陰で傷の治りも早い。素晴らしいな。これならば………。」

 

 何かを言いかけたがその瞬間にレミリアはスペルカードを発動していた。

 

 レミリア「神槍[スピア・ザ・グングニル]!」

 

 レミリアは紅き槍をユグドの頭に突き立てた。だが、一瞬にしてその槍はチリへと消えた。

 

 レミリア「なっ!?」

 

 ユグド「どうやら強くなりすぎたらしい。さて、パワーはいかほどかな?」

 

 ユグドは魔法陣を5種類同時展開をした。そしてレミリアは逃げる間もなく術の餌食となった。

 

 ユグド「[呪炎命滅]………焼き尽くされろ、スカーレット。」

 

 レミリア「きゃあああああああああ!!!!」

 

 ユグド「………さて。パチュリーよ、我の術の糧となるがいい。」

 

 ユグドは気絶しているパチュリーの背中部分だけを顕にし、そして手をかざした。

 

 ユグド「これでようやく我は…………不老不死になれる!!!」

 

 術が発動し、ユグドはみるみるうちに若返っていった。力が溢れ、魔力が全盛期以上になっていた。いわば最強の名にふさわしい力を手にしたのだ。

 そしてその瞬間を最悪のタイミングで皐月は見てしまった。パチュリーに術を使ったと言う事はパチュリーはいずれ死ぬという事。その認識を一瞬で理解し、そしてどういう訳か[自然]と立ち上がった。その事にユグドは驚きを隠せず、皐月を睨みつけた。

 

 ユグド「貴様………なぜ立ち上がれる………。生命力を吸い上げたはずだぞ!」

 

 皐月は何も答えず、ただ今やるべきことだけを頭に浮かべていた。[まだ]生きているパチュリー達を救い出す。ただそれだけを浮かべていた。そして方法を思いつき、ユグドに告げた。

 

 皐月「テメェは人を殺めすぎた……。それだけでなく、パチュリーを、俺の大事な人達をその手にかけようとした………。俺なんかを認めてくれた大事な奴らを………。」

 

 一言一言告げるたびに皐月の周りには雷が纏わりつく。次第に大きくなり、それは手に凝縮されて行った。

 

 皐月「だからテメェだけは絶対に許さねぇ。お前だけは、俺が倒してやるよ………。他の誰でもねぇ、賢者でも神でもなく、[人間]の俺が!!!」

 

 その瞬間、皐月は手を地面に叩きつけて下に居るゾンビを一掃し、風圧で炎を消し飛ばした。そして皐月の容姿は変化していた。

 腰辺りから一本の尻尾が生えており、目の下には黒い痣のようなものがあり、目と髪の色は黒から黄色に変化し、髪は逆立っていた。

 

 ユグドは驚きを隠せず、皐月に問いただした。

 

 ユグド「貴様は一体………なんなのだというのだ………。本当に[人間]か!?」

 

 皐月「…………俺は人間だ。お前の追い求めていたものを持った人間だ。……………わりぃがこの[雷神]はそう長くは持たねぇ。だからとっとと終わらせてもらおうか。でもまずは………。」

 

 そして皐月は紅魔館の玄関に[全員]を寝かせた。一瞬の出来事で何が起きたのかユグドには理解出来なかった。

 

 ユグド「…………いつの間に。なんなのだあいつは………。」

 

 皐月はそんなユグドを無視し、パチュリーに能力を使った。死者になる前ならば[不自然]に生命力を回復させ、延命させる事ができる皐月の能力は誰一人例外なく救うことが出来た。そして皐月の目はユグドを捉え、そしてユグドには聞こえない声で言った。

 

 皐月「……………あと、5秒。それで決着だ………!」

 

 

 

 





 暖かな感覚がある。誰かに抱きしめてもらっているような、人の温もりを感じる。前にも似た感覚があったことを覚えている。これが誰なのかも、今抱いている感情も…………私は知っている。


 次回 : 第十五話 死秋異変最終話 : 人の温もり


 だから私は…………。



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