ニューダンガンロンパV3 本当の真実 【完結】   作:フィル

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気合が入りすぎぃ!?(特に三人!)

いやー、最後まで設定をどうしようか考えました。













14話 ある調査報告書 女子 2

【超高校級の保育士】春川魔姫の報告書

・彼女は今回の事件において希望側にとって重要な存在であった。

カムクライズルプロジェクト……その残滓のプロジェクトの実験台が彼女である。カムクライズルを作り出す方法は超禁忌規定により情報は規制され、知ることは不可能であるし、そもそも完全に残っているかも怪しい状態である。しかし、カムクライズルを作り出す過程において生まれた技術は残っていた。カムクライズルは【才能のない人間を完璧な人間】にするための計画である。その過程で才能を植え付ける技術が生まれた。今回の実験において人間は二つの才能を持てるかという趣旨で始まった。カムクライズルのように感情を消して完璧な存在を生み出すのではなく、感情を持ったまま才能を増やすことは難しい。この実験において希望は只の実験として始めた。故に絶望の悪意には無頓着だった。【超高校級の保育士】に【超高校級の殺し屋】の才能を植え付けるようにしたのは絶望側だった。理由は単純に善である保育士の才能を穢したかったからだ。もちろん、彼女の性格は元々が無愛想であり、少ないながらも殺し屋の性質を持っていると判断されていた。さらに言えば【超高校級のギャンブラー】や【超高校級の風紀委員】の性質もあると判断されている。しかし、絶望側に殺し屋になるように操作されてしまい、コロシアイゲームにおいて殺し屋を強制された。

 何故、彼女が捕まり実験台にされたかというと【塔和シティ事件】が原因である。彼女は【塔和シティ事件】で犯行に携わった子供たちを擁護し、保護した。その結果、大人たちに憎悪を向けられた。子供でも大人でもない彼女は大人たち一身に憎悪を向けられ、絶望側に付け込まれた。

 彼女は絶望と一方的に判断され、超高校級狩りに誘拐されて、新世界プログラムの私刑による刑罰を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【超高校級のマジシャン】夢野秘密子の報告書

・彼女は人類史上最大最悪の絶望的事件において大きく活動はしていないが、一所懸命にマジシャンの才能を使い。人々を楽しませた。しかし、彼女の悪癖が今回の事件に巻き込まれる要素となった。人類史上最大最悪の絶望的事件以降、人々は疑い深くなったり、ふざけたりする人を嫌悪するようになった。彼女は常日頃から自分を魔法使いと言い、マジックを魔法と言い続けた。これを気に障る人たちがいて彼女を嫌悪するようになり、彼女を嘘つき呼ばわりし、絶望扱いした。

彼女は絶望と一方的に判断され、超高校級狩りに誘拐されて、新世界プログラムの私刑による刑罰を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【超高校級のメイド】東条斬美の報告書

・彼女は哀れな存在である。彼女は未来機関に最も近しい存在である。

 彼女は超高校級のメイドとして顧客の総理大臣から「メイドとしてすべての国民に仕えてほしい」と「国の建て直し」すべての権限を譲渡された。表向きは私設秘書だが実質国の総理大臣になった、彼女がメイドとして大切な存在は国民全員だった。国という主人に従える事が最高の仕事だった。しかし、それは暗い陰謀であった。人類史上最大最悪の絶望的事件は突発的に始まったわけではない。ゆっくりと徐々に始まったのだ。当時の総理大臣は人類史上最大最悪の絶望的事件の予兆を察知しており、事件の責任を超高校級のメイドの東条斬美に負わせ、それに乗じて希望ヶ峰学園を乗っ取ろうと考えていた。しかし、当時の総理大臣の想像を超える事件になった人類史上最大最悪の絶望的事件によって当時の総理大臣は責任追及どころではなくなった。

 彼女の不幸は総理大臣の悪意が元凶だった。もし、これが只の責任転嫁だとしたら彼女は喜んで責任を被っただろう。しかし、仮初の総理大臣になったことによって彼女の心は傷を負った。人類史上最大最悪の絶望的事件によって仕えるべき国民が死んでいく現実に彼女の心は深く傷ついた。

 政府が崩壊したあと彼女は未来機関によって重用され、希望として大いに活躍した。しかし、彼女はいつまでも後悔し続けた。―――【人類史上最大最悪の絶望的事件を止められなかったことを】―――誰かが止めることは不可能だった。けれども彼女は不可能を後悔し続け、自分を責め続けた。

彼女は強かった。強すぎた。誰も彼女の心の内を知ることはなく。彼女も自分の弱さを誰にも見せなかった。致命的に壊れていることに誰も―――本人も気づかなかった。

人類史上最大最悪の絶望的事件が収束したあと、彼女の前に希望と絶望が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人類史上最大最悪の絶望的事件の責任とってくれませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

滅私奉公を常とする彼女、自分を責め続けた彼女にとってその言葉はどんな幸福よりも甘美で―――麻薬に等しいものだった。

 彼女は責任を取るという形で絶望と一方的に判断され、自分から超高校級狩りに誘拐されて、新世界プログラムの私刑による刑罰を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【超高校級のピアニスト】赤松楓の報告書

・彼女は人類史上最大最悪の絶望的事件において大きく活動はしていないが、一所懸命にピアニストの才能を使い。人々を楽しませた。音楽とは世界共通の言語でもある。さらに彼女は人類史上最大最悪の絶望的事件のとき海外にいたこともあり、海外で演奏し続けた。彼女は世界的なピアニストに成長するまでに至った。絶望に屈することなく、しぶとく生きながら、未来機関に保護されるまで音楽を奏で続けた。

 まさに音楽の世界における【希望の象徴】となった。

 故に多くの「絶望でもあり希望でもある存在」に嫉妬され、憎まれた。

 だから彼女は―――彼女は絶望と一方的に判断され、超高校級狩りに誘拐されて、新世界プログラムの私刑による刑罰を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







今回の物語の・・・・・・文章の誤字はともかく、文章で意図的に不自然な部分を書いたはずです。それは次回の伏線です。
もしよろしければ、ニューダンガンロンパv3の最終章をやり直したり思い出したりすることを勧めます。
本来なら伏線をこの場で言うのは面白くないことですが、毎日投稿している都合上、次の日にわかってしまうのでこの場で書きました。








残り1日1話。

明日―――――――完結。

長い間ありがとうございました。

もう少しだけお付き合いください。



ご感想などがありましたらよろしくお願いします。


追加

今回の話しは自信があるので春川さんや東条さんなどの反応や感想が欲しいですね。



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