ニューダンガンロンパV3 本当の真実 【完結】   作:フィル

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これが私が考察し、想像し、妄想した、真相です。

胸糞注意!


追加

ヒャッハー! 昨日評価が5つになったから評価に色がついたぜ! ヒャッハー!




















10話 ある調査報告書

 

 

 

 

 

ある調査書。

 

 

 

今回の事件はあらゆる意味で最悪の事件である。

 

何が最悪かというと私たち希望側に属するものが起こした事件であるからだ。

 

人類史上最大最悪の絶望的事件が収束し、世界が安定し平和になった。

 

しかし、それでも絶望の種は消えることはなかった。

 

絶望の残党は民衆に隠れ潜み、仲間を増やし、事件を起こした。

 

未来機関は絶望を見つけては逮捕した。

 

しかし、絶望の残党以外にも……敵はいた。

 

絶望でも希望でもない存在。いや、絶望でもあり希望でもある存在。あるいは両方。

 

そういった存在はいる。

 

平凡な人間たちがそうだ。

 

彼らは基本的には善人なのだろう。しかし、残酷でもある。

 

娯楽として反社会的な小説を見るし、残酷で悲しいゲームもやる。残酷なものを楽しんで遊ぶのだ。故に絶望でもあり希望でもある存在なのだ。

 

今回の事件はその「絶望でもあり希望でもある存在」と「絶望」と「希望」が混ざり、混濁し、混雑した組織がしでかした事件だ。

 

そもそもの発端は、人類史上最大最悪の絶望的事件を起こしたのが希望ヶ峰学園と超高校級の生徒たちであるからだ。超高校級の絶望である江ノ島盾子だって元々は超高校級のギャルである。いくら超高校級の希望が世界を復興させたからと言って、人々の恐怖が消え去るわけではない。しかし、世界を復興させた未来機関と超高校級の希望を非難するわけにもいかない。

 

だから、非難できる対象を選んだ。

 

絶望に近しい存在を選んだ。

 

「絶望でもあり希望でもある存在」は非難できる存在を探した。

 

「絶望」はもはや、人の不幸が見たいだけの集団に成り下がり、誰かを不幸にするためなら進んでやる存在になった。

 

「希望」は自己満足のために絶望を探し、絶望させようとした。

 

非難される存在は誰でも…何でもよかった。ただ、絶望に近しく、絶望が疑わしければ対象になりえた。

 

故に「超高校級狩り」が始まり、狩った彼らを罰する私刑が始まった。

 

 

 

そう―――今回の事件は私刑なのである。つまりは自己満足のリンチだ。

 

 

 

彼ら超高校級を捕まえ、新世界プログラムを改悪した電子の世界に記憶を操作して放り込み、刑罰と称して永遠とコロシアイゲームをやらせる。それが今回の事件の真相である。さらにアルターエゴとして江ノ島盾子を模したアバターにゲームを管理させることによって、「絶望に絶望を絶望させる」という図式にし、共食いの様相にして、視聴者に罪悪感を減らした。まったくもって悪趣味だ。さらに希望側にとっては【才能を創造する実験】でもあった。

 

「絶望でもあり希望でもある存在」は視聴者として超高校級を馬鹿にし、愚弄した。

「絶望」は超高校級を絶望させるため、かつての崇めたものを利用し絶望させた。

「希望」は自己満足の正義のために、共食いの形で刑罰を執行した。

 

そうして、彼ら――絶望といえない彼らが事件に巻き込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




私の考察の設定としては「公式の終わり方だと」そのままゲームが終了し、もう一度、記憶が消去されコロシアイゲームに参加させられる結末になる・・・という設定です。

次回からはそれぞれがコロシアイゲームに参加させられた理由が述べられます。

理由は希望だったり絶望だったりします。

かなり自信のある設定なので深くじっくりお読みください。
特に女子編が最高の出来です。





残り5日5話

ご感想などがありましたらよろしくお願いします。


追加

感想の中でたぶん「初代小人」さんが私の考察に近かったです。なので感想の返信は曖昧にしてしまいました。私の考察のネタバレはしたくなかったので・・・


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