さらに一話は6章の途中から始まる予定なのでご注意ください。
イメージとしては裁判中にキーボ君が覚醒するところです。
そのifです。
なお、一話を見る前に一章をもう一度やることを推奨いたします。
ちなみにクリアしてから2週目やミニゲームや希望の欠片集めなどはしていないので、物語やキャラの考察に不備などがあると思います。
だって仕方ないじゃない! それほど衝動的に怒りで書いたのだから……
基本的には1000文字ぐらいの短編集です。
では御覧ください。
全てが嘘……全てが無意味。
今までやってきたことも、今まで背負ってきたことも……今までの想いも……
絶望…
真っ黒な噓
だったら、いくら謎を解いても意味がない。
どうせその謎も用意されたフィクションでしかないんだ。
もう終わりだ。
どうせ……嘘なんだ。
いくらやったって意味がない。
これで終わりだ。
………。
――――――――――――――――――――――――――
「これでいいのか?」
え?
「これでいいのかって聞いてんだよ。終一」
百田――くん。
目の前には彼がいた。
「今回の議論がどうした。そんなの関係ねぇ」
もういなくなっているはずの百田君はいつのも調子で言った。
「俺はお前を信じている。だからお前はお前を信じろ」
……信じる?
無理だよ。もう……こんな残酷な真実に立ち向かうなんて、もう僕には―――。
「理由も根拠も関係ねーよ。誰が何と言おうと、どんな手掛かりがあろうと…最終的にはお前自身がどう思うかだろ!」
「
信じたい…か。
論理で考えるべき場で、その論理よりも気持ちを優先させるなんて……いくらなんでもメチャクチャだよな。―――だけど、僕はそんなメチャクチャさに救われたんだよな…。
百田君は言った。僕を信じる理由は【僕を信じているから、それ以外に理由はいらない】と。
あぁ、僕が赤松さんを信じた理由と同じだ。
推理を重ねたから信じられることもあれば、信じたいから推理を重ねることもあるのかもしれない。
それでいいのかもしれない。だったら僕は―――僕を信じる。
「最原くん」
―――赤松さん。
百田君がぼやけて消えると同時に赤松さんが現れた。
「私は言ったよね。せめて【私の想い】だけは……君に託すよ、って」
赤松さんは微笑む。
「真実を知るのが怖い気持ちって……誰にでもあると思う。
でも、真実を見つけた人だけが、その先の運命を選ぶことが出来るんだよ。
何が嘘で何が真実かわからないままだと、何かを選ぶことが出来ないし…きっと、自分が選んだことすらわからないままだと思う。
だから、怖くても戦わないと駄目だよ、真実と。
君はそれができる人なんだからさ」
僕の頬に優しい熱が伝う。
「だから、もっと自分に胸を張ってよ。私は君を信じているからさ、君も自分を信じてあげてよ」
うん。やってみるよ
僕は僕を信じる。もう目を逸らさない。僕は皆のために…真実に立ち向かう。
君と…僕の約束だよ。
「うん、約束だよ。後は任せたからね…最原くん。…もう少しだけ頑張って」
うん。頑張るよ。
――――――――――――――――――
「僕は信じない」
「……………はい?」
「白銀さんの言っていることを僕は信じない」
「信じないって、なんで? 私たちは嘘の存在なんだよ? コロシアイゲームを見たい人たちのために頑張っているんだよ。それをなんで?」
「僕は絶望に屈しない。君がなんて言おうと前を向いて、希望を歩き続ける」
「――――?」
「僕は皆のために―――真実に立ち向かう!」
皆さんいかがでしたか?
残り14日14話を予定しています。
毎日18時投稿予定です。
本作品はすでに完結はさせています。
恐らくすべての話数がすでに投稿予約しているはずなので毎日お楽しみください。
2月25日に更新終了する予定です。
ご感想などはすぐに返信するつもりなので、皆さまの感想などお待ちしております。