1914年
「おそらくもうすぐ世界大戦がはじまると思うんだ~」
「世界大戦ですか?」
「うん、でもそこには…シャーロックホームズとジェームズモリアーティーさんが絡んでると思うんだ~。だから……ちょっと見に行こうかな~って思って」
「しかしどこにいるのかお分かりになられているのですか?」
「うーん…よくわからないから全力で全世界をサーチするからちょっと待ってね~」
「分かりました。
「それでは…はあっ!」
「っ!」
お嬢様が力を入れると彼女の体からとんでもない量の妖力が放出された。
周りの木や建物、さらには地面までもが悲鳴を上げるように割れていく。
一分後……上空からカレンが
「見つけた~!」
「お、お嬢様、とんでもないことに周りがなっていますよ」
「ん?わぁ~やっちゃった~!でも………ん!」
「何をされたのですか?」
「ん~…簡単に言うと…ここの時間を止めてさっきの壊れる前の時間を後から追いつかせてさらに追い抜かして時間を動かすことで何もなかったようになるってことだよ~」
「なんだかとんでもないことをされているようで……」
「まぁ~そんなことよりも今から転移するよ~。行くのは私とアイギスだけで十分」
「分かりました。」
「じゃあ今回は私が転移させるね~」
「分かりました」
「じゃあ行くよ~…転移!」
(お嬢様の移動は私たちとは違います。私たちは言ったことのある場所へ座標を開くことしかできないが、お嬢様は空間や結界を捻じ曲げて開けているのでとても静かに聞こえるのです。)
「着いたよ~」
「君たちは誰だい?」
っと若い男の人が話しかけてきた。その正面にはもう一人若い男の人が立っていた。
「私はカレンと申します。以後お見知りおきを。」
と、私が名前を言うと、
「っ!」
っと二人が警戒心を上げたことが分かった。
「あなたたちは……言うまでもないですね。シャーロックホームズさんとジェームズモリアーティーさんですね」
「「何で私たちの名前を知っているんだ(い)?」」
「それは…君たちはとても有名ですからねぇ。私の耳にも入ってくるんですよ~」
「それであなたのような方がこんなところへなぜ?」
「それはですね、あなたたち今から戦闘をしようとしていたでしょう?私はそれを見に来ただけです。どうぞ続きを」
「モリアーティー君、ここは一時休戦んとしないかい?今の私たちでは彼女に到底及ばない。ここは二人で組んで彼女と戦ってみないかい?」
「それは良い考えだ。私も世界で一番強い方と戦ってみたいところだ」
「それではお二人で私と戦うんですね。でも……負けませんよ~」
と戦いの火蓋は落とされた。