吸血鬼になって転生⁉   作:ふわふわ

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第十六話 ハイジャック③とカレンの暴走

「キ、キンジ?」

「どうした?」

「さっきのあれって…カレンよね?」

「あっ、ああ」

「この前戦った時とは別人のようだったわ。しかもイ・ウーを壊す?とか、殺してあげる!って言ってたから…マズいんじゃない?」

「確かにそうだが、俺たちに止められるか?お前だって全く歯が立たなかっただろ」

「た、確かにそうだけど…武偵法9条破るんじゃないの?」

「それは…分からない」

「…………」

「それよりも今俺たちがやることは一つしかない!」

「!」

「この旅客機を着陸させることだ!」

「そうね!」

「アリア、旅客機の操縦したことあるか?」

「いいえ、小さい一人用ならあるけど…こんなにも大きなもの操縦したことないわ。でも、上下左右ならできるわ!」

「着陸は?」

「できないわ」

「それでもやるしかないだろ!」

「えっ、ええ」

 

すると

「こちらは防衛省、空港への着陸は許可しない、現在閉鎖中だ」

「何言ってやがる!」

 

窓を見ると…戦闘機だ!

「おい、アンタのお友達がいらっしゃるぞ」

「それは誘導機だ。安全なところまで誘導する」

 

アリアが操縦桿を傾けようとしたとき

俺はアリアの手を握って傾けさせない

 

「おい、これは撃墜させるつもりだろ」

「何を言ってるんだね?」

「東京に突っ込まれたらたまったもんじゃないんだろ?だから撃ち落として海に落とそうとしているんだろ?」

「そんなことはない」

 

なので俺はあいつを信じて…

 

「この飛行機にはカレンが乗っている。あいつに殺されても知らないぞ?」

「何!!!ちょっと待て!おいお前ら急いで名簿を確認しろ!」

 

向こうで何か言っている。

やはり何かあるんだな

 

「………申し訳ない!急いで戦闘機を退散させる」

 

戦闘機が離れていく

 

「カレンって何者?」

「俺にも分からないよ」

 

ヒステリアモードの頭が何をすべきか浮かばしてくる

 

「さぁ、二人で着陸させよう」

「えっ、ええ!」

 

 

 

上空

理子とカレン

 

「どうしちゃったのカレンちゃん!?」

「ねーね理子ちゃぁん?死にたい?」

「!!!嫌嫌嫌嫌だよぉ!!!」

「アハハハ良いね!その表情!じゃあ私もイ・ウーに連れて行って?」

「う、うん分かった。でもどうやって降りるの?」

「それは大丈夫だよ」

 

ストン

体重がないかのようにかるーーく降りた

 

 

「じゃあイ・ウーだよ。行こ?」

「うん!」

 

二人移動中

イ・ウー内

 

「……………カレンちゃん?」

「ん?」

「なんでこんなに俯いてるの?」

「連れてこられたって見せるためだよ」

「そうなんだ。でも今から行くところでは、ぜーったいに戦っちゃだめだよ!」

「なんで?」

「その人はここで一番強いの。カレンじゃ殺されちゃう」

「それは大丈夫だよぉ~!」

 

だってシャーロックさんでしょ?

余裕余裕

 

「さっ、着いたよ」

 

コンコンコンと理子が叩こうとしたとき

 

「空いているよ、入り給え」

「はぁああー。またか」

「またか?」

「ここにいる人は推理しているからだよ。誰が来てもわかっちゃうんだ」

 

ん?私の時は何も言わなかった気がするんだけど…

 

「じゃあ入るよ」

「うん!」

「失礼します」

「どうだったんだい?理子君?」

「だめでした…」

「そうかい、じゃあ君の後ろにいる子は誰だい?」

「推理してないのですか?」

「ああ、そうだとも、君が誰かを連れてくるなんて思ってもみなかったよ」

「そ、そうですか」

「それじゃあ後ろの子、出ておいで」

「………」

「どうしたんだい?僕は敵じゃないよ。さあ顔を上げてご……ら……ん?…!!カレン君!」

「えっ!知ってるんですか?」

「知ってるも何も私はこの子に負けたのだよ。」

「!!!」

 

理子がびっくりしている

 

「今日はなんのようだい?」

 

「……ろす」

「ん?」

「こ……す」

「なんだい?」

「殺してあげる!」

「!!!」

「ねーねーシャーロック!誰がミサイルを撃ったの?ねぇ?だぁれ?」

「ちょ、ちょっと待ってくれ…なんでそれで君が怒っているんだい?」

「そのミサイルがわたしを掠ったんだよぉ!どうしてくれるの制服???」

「ミ、ミサイルを撃ったのは僕だよ。まさか君に当たってしまうなんてね」

「じゃあシャーロック死刑だねぇ!」

「っ!!!理子君!ここから逃げるんだ!」

「えっ?はい!」

 

 

「どうしたんだい?君がこんなになるのをはじめてみたよ」

「私の楽しみを邪魔したから」

「それは僕にも推理できないな」

「じゃああなたには地獄を見てもらうよ!」

「地獄?はっはっはっ!面白いな。僕も見たことないんだよ!」

「好奇心が高いことはいいことだけど…さようなら!地獄で苦しみなさい!」

「くっ!うわぁぁぁぁあああああ!やめてくれ!殺さないでくれ!ぎゃぁぁぁああああああ!うわぁあああああああ!」

 

これはおそらく殺されて、また生き返り、殺される、の繰り返しだからだ

 

バタン!

一人の女性が入ってきた

 

「失礼し…ま……す!?教授!どうしたんですか!?」

 

これはカナさんだ

 

「カレン!何やってるの!」

「カナさぁん、どうしたの?」

 

カナside

何か理子ちゃんが焦って部屋から出てきたから何かあると思ったから教授の部屋に行ってみるわ

 

バタン

「失礼し…ま……す!?教授!どうしたんですか!?」

 

どうして!?教授がこんなになっているなんて!

 

「うわぁぁぁぁあああああ!やめてくれ!殺さないでくれ!ぎゃぁぁぁああああああ!うわぁあああああああ!」

 

どうなっているかは私にも分からない。ただこの子によってこうなっていることはわかる

 

「カレン!何やってるの!」

「カナさぁん、どうしたの?」

 

!?これは暴走している?マズいわね。教授にはまだ生きててもらわないと

 

「やめてカレン!」

「なんでぇ?」

「教授にはまだ生きててもらわないといけないの」

「ふーん……じゃああなたが1分これに耐えられたら解放してあげるよ」

「分かったわ。」

「じゃあ苦しみなさい!」

 

私の目の前にはかつての仲間、親族が立っている。

わたしは丸腰だ、なぜかHSSも使えない。手足が縛られている。

…!何でそんな目で見るの?

チャキ

わたしに銃を構えてきた

 

「やめて!撃たないで!」

だが

パァン!

無情にも弾は私の心臓へと放たれた

 

「ぐふっ!私は死ぬのね…」

だが

 

何で!何で死んでないの!

死んだはずだが生き返っている

 

次はかつての仲間だ

 

「嫌、あなたは撃たないわよね!」

だが

パァン!

また無情にも弾は私の心臓へと放たれた

 

「嫌ぁ!」

 

だが

何で生き返ってるの!

 

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!もうやめて!」

 

とまた次の人に撃たれそうになった時

 

「どうだった?なかなか耐えていたね~」

 

女の子の声が聞こえる

わたしもけがをしていない

 

「なん……だったの?」

こんな地獄はもう二度と見ないだろう

 

「これは私が作り出した、あなたが最も嫌なことを幻覚として見せたものだよぉ~」

 

化け物だ。

こんなことを平然とできるなんて…ありえない

 

「でもぉ、あなたが耐えたから、シャーロックも解除してあげよう」

 

パチン

彼女が指を鳴らすと

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ。これが地獄かい?もう二度と見たくないよ」

 

そうだ、教授はもっと長い間これを受けていたんだ

 

「大丈夫ですか?」

「いいや、大丈夫じゃないよ。これは一週間はトラウマとしてよみがえるよ」

 

「それじゃあ私はまあ満足したので行きますねぇ~。それじゃあ、じゃーね~!」

 

 

シュン!

 

消えた

 

 

カレンside

「こんな姿を見たのは初めてだなぁ。ほかの人にはやめておいてあげようっと」

 

と私は飛行機のほうへ飛んで行ったが着陸している。

キンジ君が何とかしたんだね。さすがだよ!

 

わたしはゆったりと戻っていった。

 

キンジside

 

俺はアリアを救う、乗客を救うために頭を駆使して閃いた。

 

「止まれ止まれ!」

 

俺は地上で方向転換をして風力発電の柱に当てた

 

ガシャンンン!

 

なんとか止まったな。

そういえばカレンはどうしたのだろう。

俺は外へ歩いていくと

 

「さすがだねキンジ君!」

 

カレンがいた。

 

「おま、おまえ何でこんなところにいるんだ!?」

「普通にストレス解消してきて、あの移動をしてきたんだよ」

 

あの移動と聞いて

「なるほどな、確かにそれならここに居られる」

 

よかった、殺人は多分していない

 

「じゃあ行こっか」

「そうだな」

「あとで事情聴取だよ」

「なんでだよ!」

「私の名前を使ったでしょ?私に連絡が来たんだけど…OHANASIしないといけないねぇ?」

「っ!」

 

そうだ、とっさにコイツの名前を使ってしまったんだ。

これをやったのは俺なので

 

「いいぞ、なんでも言うことを聞いてやる」

「うーん?じゃあ今度一緒に買い物に行こ?」

「ああ」

 

良かった、この程度で済むならおつりが返ってくるぐらい良い提案だ

 

「やったぁ!じゃあ日程は今度言うね!」

「分かった」

「じゃあどうやって帰る?」

「?」

「面白い帰り方する?」

「面白い?」

「そっ!」

「?」

「じゃあ何も言わないから、ん!」

 

何もカレンが言わなかったが時間が…止まっている。

「おい!触らないといけないんじゃなかったのか?」

「えへへ~違うよ~!」

「なっ!」

「キンジ君と手をつなぎたかったから…かな?だめ?」

「っ!だめじゃない」

「なんで顔赤いの?」

「それぐらいわかってくれよ!」

「分からないなぁ~。まぁいいや、キンジ君の部屋って何号室?」

「101だ」

「分かった~じゃあ101号室!」

 

ぐにゃり

 

なんだこれ!空間が曲がっている!

 

「じゃあここに入って?大丈夫だよ」

「あっ、ああ」

 

怖いが大丈夫だろう

 

入ったらすぐそこに光が見える

 

「こっちだよ~!」

 

出てみると

「俺の部屋だ!」

これは凄すぎる!

 

「じゃあまた今度ね~!」

「ありがとう」

「じゃーね~!」

 

行ってしまった。

本当に今日はありえないことばかりに遭遇してるな

と思ったキンジだった

 

 




ありがとうございました!
次回はアシアードです!
誤字脱字等ありましたらご指摘お願いします!
感想、評価等もうれしいです!
ではまた次回お会いしましょう!

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