吸血鬼になって転生⁉   作:ふわふわ

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第十三話  バスジャック

金次side

今日は昨日みたいに遅刻とか嫌だからな

だから今日は余裕を持って家を出た。がー

おかしい

俺がバス停についた時にはもう7時58分のバスが来ていて生徒たちが押し合いへし合いして乗り込んでいる。このままだと乗れない!

 

「やった~!のれたー!おう金次おはよ~!」

武藤だ

 

いかんこれでは遅れるっ!

「乗せてくれ武藤!」

「お前はチャリで来いよ!」

「それはこの前壊されたんだよ!」

「まあ諦めろ、一時間目フケちまえよ!じゃあまた二時間目会おうぜ!」バタン

 

無情にもバスのドアが閉められた。

とそこに

 

「うわぁ!また遅刻だ~!」

「カレン!?」

「あっ金次君おはよ~!ってバス行っちゃってる!」

「そうなんだ。しかもあれは満員で乗れないぞ!」

「うー」

「カレンすまない!」

「何?」

「また昨日みたいに連れて行ってくれないか?貸し二つってことでいいからさ!」

「うーん…朝から力つかうのめんどくさい~!」

「なんでだよ!お前も遅れるぞ!」

「まぁ一回くらいいいんじゃない?」

「いいわけないだろ!」

「うーめんどくさい!」

「そこを何とか!」

「うー分かったよ~…じゃあ貸し2ね!」

「ああ」

「じゃあ昨日みたいに手をつないで?」

 

若干抵抗があるがこれも自分のため!

「ああ」ぎゅっ

「じゃあ行こうか」

「ああそうしy「ピㇼㇼㇼ」なんだよ!」

「はいもしもし誰だ?」

「キンジアンタとこにいるのよ!」

「んー今寮の前」

「アンタ何やってるのよ!

「バスに乗れなかったんだよ!それに、そっちこそ何の用だ!」

「事件よ!」

「なんだって?」

「武偵高のバスがジャックされたわ!これが約束の事件一つよ!」

 

俺は昨日アリアと事件一つだけ解決するという約束をしてしまったのだ

 

「ああ!分かったよ!」

「じゃあ強襲科に行ってc装備で女子寮の屋上に来て!」

「ああ」

 

 

「というわけでカレン…すまないが強襲科に連れて行ってくれないか?」

「ほーい分かったよ~。じゃあもう一回握って?」

「ああ」

「それじゃあ行くよ~!「ザ・ワールド!」」

ピタリ

またも俺とカレン以外のすべてのものの時間が停止している。二回目でもこれはびっくりする。

 

「金二君なんか急いでるようだから昨日みたいに飛ばすけど良い?」

「ああいいぞ」

「じゃあ行くよ~!…はぁっ!」

彼女が力を入れると周りを押しつぶしそうなあ圧力を放出している

これは本当に心臓がつぶされそうだ

 

「しゅっぱーつ!」

ビュン!

 

「お、おい昨日よりも速くないか!?」

「もちろん!だって急いでるんでしょ?時間止まってるから関係ないけど」

「確かに焦っているからな。って何キロ出てんだよ!」

「うーん…ざっと時速5000キロくらい?」

「なんで俺たち死なないんだよ!」

「だって私が死なないように昨日も盾を張っているからだよ!」

「お、おう」

 

こんな世界はなかなか体験できないな。

 

「着いたよ~」

「もうかよ!」

「そりゃそうだよ」

「ああ、ありがとう」

「うん!頑張ってね!」

「ああ」

「それじゃあ私は行くね~!ザ・ワールド」

一瞬のうちにカレンが消えた。

 

これは戦闘になったら絶対敵対してはいけないな

と思った金次であった

 

女子寮屋上

「あれキンジ早いわね!それは良いことよ!」

「ああ」

「どうしたの?」

「朝からとんでもないことを体験したからな」

「まぁそれについては聞かないわ。それよりもSランク三人よ」

「三人?」

 

見渡すと階段の近くにレキが体育座りしていた。

「レキ」

「……」

 

ああ、ヘッドフォンをしているからか。

なのでヘッドフォンを外して

 

「お前もアリアに呼ばれたのか?」

「はい」

 

抑揚のない声

「てゆうかお前なんの音楽を聴いてるんだよ?」

「音楽じゃありません。風です。」

「風?」

「はい」

 

レキはちょっと変わっている。

いや武偵高の生徒はみんな変わってるか。

 

「時間切れね。」

 

アリアが言った。

 

「もう一人ぐらいSランクが欲しかったけど任務らしいわ。てことで三人で解決するわよ」

 

「三人でか?」

「ええそうよ」

「じゃあ私とキンジが強襲ね。レキは後方支援ね」

「分かりました」

「おいアリア!俺は全く事件について知らされてないぞ!」

「アンタはただ強襲すればいいだけ!これは武偵殺しよ!それじゃあ行くわよ!」

「おいちょっと待てよアリア!ったく勝手に一人で行きやがる。」

「金次さん」

「ん?なんだ?」

「カレンさんに近づかないほうがいいです。」

「なんでだ?」

「風が危険と言っている」

「風さんか?まあいいや後方支援頼むぞ!」

「…はい」

 

 

……

「バスが見えました」

「アンタすごいわね!」

「俺には全く見えないがな」

「それはあたしも同じよ」

 

「じゃあここからバスに乗り込むわよ!」

「はっ?ここからか?」

「そうよ」

「どうやって行くんだよ?」

「私の戦妹が昨日パラシュートを縫ってくれたわ。それでいくわよ!」

「おいちょっとまっt「うわぁ!」」

 

ダン

何とかバスの上に着地したが

 

バンバン

 

「くっ!セグウェイが五台だと!?」

「キンジ援護をお願い!」

バラバラバラ

 

銃弾をばらまくが圧倒的に火力負けをしている。

 

「火力が足りないわキンジ!」

「俺に言われても」

 

ガン

 

…タァン

 

「これはレキか!」

「さすがね、あの距離からこんな正確な射撃をするなんて!」

 

「アリアさん、金次さん!セグウェイは私が何とかしますから早く爆弾を探してください」

「分かったわ…行くわよキンジ!」

 

 

車内

「このバスには爆弾が仕掛けてやがります」

「なんなのコレ!?」

「早く先輩や教務課に連絡しないと!」

「助けを呼んだら爆発しやがります」

「「っ!」」

 

「みんな落ち着きなさい!私たちが何とかするから」

「「先輩!!」」

「武藤」

「なんだ?」

「運転手がグロッキーなんだ。お前代わりに運転しろ」

「ああ、分かった。」

「キンジ!爆弾を見つけたわ!」

「どこだ?」

「バスの下よ!これはもう解除できないわ!爆弾は3,500立方センチメートルよ!」

「なんだって!」

 

そんなの電車だって吹っ飛ばせるぞ!

 

「レキ!アンタはバスの下の爆弾を解除して!」

「分かりました」

「キンジはセグウェイを壊すわよ」

「ああ…アリア!」

「えっ…きゃあ!」

「アリア!アリア!」

「レキ!即効解除しろ!」

 

「私は一発の銃弾…」パアン  ギン

 

「金次さん!もう大丈夫です。アリアさんをエスケープしてください!」

「ああ分かった」

 

タァンタァン

 

「もうセグウェイは無力化しました」

「了解。レキ、衛生科を呼んでくれ」

「はい」

 

……こうしてバスジャックは終わった

 

 

……理子side

アハハハハ アリアよわ~!これで理子は理子になれるよ!

じゃあ私は計画を進めよう

 

 

キンジside

アリアはそのまま武偵病院に運ばれていった。

 

病院

「…アリア?」

「もういい。アンタは私の思っていたパートナーじゃなかった。これで契約は終了よ。さようならキンジ」

「アリア…」

自分は軽い考えをしていた。俺はそれを後悔している。

 

ガララ

俺は病室を出て行った。

 




ありがとうございました!
次回はハイジャックです。
誤字・脱字等ありましたらご指摘よろしくお願いします!
感想・評価等ありますと嬉しいです!
では、また次回会いましょう!

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