吸血鬼になって転生⁉   作:ふわふわ

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第十二話 カレンについて…

無事学校に間に合ったカレンと金次だった。

 

金次side

無事学校に間に合ったのは良かったがもう一つもんだいがあr「キンジー!」

アリアだ。今の最大の問題はコイツなのだ。

 

「なんだアリア!俺はお前の顔なんて見たくない」

「なんですってバカキンジ!アンタ元強襲科Sランクだったでしょ!アンタ私とパーティーを組みなさい!って逃げないの!」バキュンバキュン

 

「ふぅ~何とか男子トイレまで逃げ込めたな。おっ、そういえば理子に依頼をしていたんだったな。」

 

というわけで俺はアリア対策のために男子トイレからワイヤーを使って一階に下りて行った。

 

………理子まだか?

 

「やっほ~キー君!理子りんでーす!」

やっと来やがった。なので

 

「おい遅いぞ理子!」

「ごっめ~ん!理子お買い物してて遅れちゃった!」テヘペロ!

と理子は自分の頭をちっちゃくげんこつ…イラッ!

 

「それよりも理子、依頼したものは持ってきただろうな!」

「もちろんだよ!はいじゃあこっちも買ってきてって言ったものちょーだーい!」

「ああ、これだ」

「うわあ!!『しろくろ』と『白詰草物語』と『妹ゴス』だよお!」

 

ぴょんぴょんと兎のように跳ねながらぶんまわしているのはR15指定のギャルゲーだ。

なんというか理子のこの容姿によって中学生に思われたんだろう。アリアは小学生だな。と思っていたら

 

「あ…これとこれはいらない、理子はこういうの嫌いなの」

 

これは妹ゴス2と3だ。

 

「なんでだ?」

「これは作品を数字で表している嫌な呼び方。だからこれはいらない」

 

まぁそうゆうものの考えなんだなと思っておこう。

 

「じゃあそれ以外はやるからアリアの情報を出せ」

「ーーあい!--」

「そういえばキー君?」

「なんだ?」

「キー君はアリアのお尻に敷かれているの?彼女なんだったら自分で聞けばいいのに」

「彼女じゃねーよ!」

(大体あんなのが彼女だったら犯罪ものと思われるぞ)

「えー!彼女じゃないの?二人は完全にデキているって話だよ!アリアのファンクラブの男子たちも「金次殺す!」って言ってたよ!」

(もういいや、いろんな奴に狙われるのは今に始まったばかりじゃないからな)

 

「じゃあ…あいつの強襲科での評価を教えろ」

「えーっと、ランクはSだね。Sランクと言うと二年生でも片手に数えるぐらいしかいないじゃん!」

 

確かに前に見たあいつの動きからすればSというのも納得できる。

「じゃあ…あいつの戦い方とかは?」

「それはね~、関節技やボクシングとかなんでもありのバーリ…バーリツゥ…」

「バーリ・トゥードか?」

「そうそうそれ!アリアはそれを全部使えるんだって~!イギリスでは略してバリツって呼ぶんだって」

 

(体育館で投げられたことを思い出す。ヒステリアモードの俺を受け身で精一杯にするのは凄かった。)

 

「拳銃とナイフは天才の域だって~どっちも二刀流なの。あの子両利きなんだよ!」

「それは知ってる」

「じゃあ…二つ名も知ってる?」

 

二つ名ー豊富な実績を誇る武偵には自然と二つ名がつく。

アリアはもうそれを持っているのか

と俺が知らないという顔をすると理子がニヤリと笑って

 

「双剣双銃のアリア」

カドラ…武偵用語では二丁拳銃ないし二刀流のことは、ダブラと呼ぶ

 

「笑っちゃうよね双剣双銃なんて」

「笑いどころが分からないのだが…まあいい。じゃあアリアの成績を知りたい。」

「これは凄いのがあるよ~!まずはアリアは14歳からロンドン武偵局の武偵としてヨーロッパで活動していたらしいんだけど……そこで一回も犯罪者を逃がしたことがないんだって」

「逃がしたことが…ない?」

「そう。狙った相手を全員。しかも一回の強襲だけでね。しかも99回連続」

「なんだ…それ」

 

信じられない。99回連続だけでもすごいのに一発逮捕とは…そんな化け物に俺は追われているのか…

 

「あー、ほかには…体質とか?」

「うーんとね~。アリアはお父さんがイギリス人のクォーターなんだよ」

 

どうりで髪も目も赤く、ぱっちりとした二重の目なんだな。そもそも名前も

「神崎・H・アリア」だしな

 

「で、イギリスのほうがH家でとーっても有名な一族なんだって~!おばあちゃんは

ディムの称号をもらっているらしいし」

「ディム?」

「イギリスの王家が授与する称号だよ。叙勲された男性はサー。女性はディムなんだよ」

「……って、あいつ貴族かよ!」

「そう!でもアリアはそことはうまくいっていないようだよ。たしかにあの一族はね~」

「教えろ!ゲームあげただろ!」

「理子は親の七光りとかは嫌だから自分でググってね~!」

「俺、英語だめなんだよ」

「まー頑張れ!」

 

「…あっ!」

「なんだ?」

「そういえば理子にも分からなかったことがあるんだ」

「なんだ?」

 

理子が分からないとなるとなかなかのものだぞ

 

「カレンちゃんのことなんだけどね」

 

カレン…今朝もほんとにチートな体験をしたばっかりだ。しかもあの子は一般中学という。そんなことはありえないだろう

 

「ああ」

「理子も全力で調査したんだけど……まーったく普通の情報しか出てこなかったんだよね~」

「ああ」

「キー君何か知らない?」

 

ー確かに知っている。

「…知らない」

「今、間があったよね?じゃあ知ってるんだ~!理子に教えて?またなんでも依頼一回ただで受けてあげるからさ?」

「……それはできない」

「なんで~?」

「あいつに言うなって言われた。」

「そんなの理子も秘密にしておけばいいじゃん!」

「いや、だめだ」

「そこまで言うなら…何かあるね?」

「これだけは言っておく。俺もあいつに言われただけだからそこまで信用していないが…あいつのことを調べるのはやめろ!」

「なんで?」

「お前が日本から…いや世界から抹殺されると言っていた」

「ふーん?そうなんだ…まあ気をつけるよ」

「ああ」

「じゃあね~!」バシン

 

理子が俺の背中をたたこうとしたら空ぶって

ガチャ

「うお?」

 

「ごっめーん!理子にいっぱい修理させて!依頼人の持ち物壊したら理子の信用にかかわっちゃうから!」

「ああ、わかった」

「キンジ、他は?」

「いやない」

「じゃあね~!」

 

 

理子side

「カレンちゃんのことなんだけどね」

「ああ」

「理子も全力で調査したんだけど……まーったく普通の情報しか出てこなかったんだよね~」

理子がこんなに全力で調査したのにあれしか出てこないということはありえない!

あんなオルメスなんか相手にならないほどの力を持っているのに一般中学なんてありえない!

 

「ああ」

「キー君何か知らない?」

 

私はキンジの様子を見る

 

「…知らない」

 

これは知っているな。

 

「今、間があったよね?じゃあ知ってるんだ~!理子に教えて?またなんでも依頼一回ただで受けてあげるからさ?」

「……それはできない」

「なんで~?」

 

話せない理由でもあるのだろうか

 

「あいつに言うなって言われた。」

「そんなの理子も秘密にしておけばいいじゃん!」

 

情報を手に入れておくことは重要だ。私の計画を台無しにする可能性があるからな

 

「いや、だめだ」

「そこまで言うなら…何かあるね?」

 

私はキンジにそう聞いて、キンジから返ってきた言葉に背筋が凍った。

 

「これだけは言っておく。俺もあいつに言われただけだからそこまで信用していないが…あいつのことを調べるのはやめろ!」

「なんで?」

「お前が日本から…いや世界から抹殺されると言っていた」

 

なん…だと!調べたら抹殺!?これは私の入っている伊・Uと同じレベルだということだ…後で教授に聞いてみよう

 

「ふーん?そうなんだ…まあ気をつけるよ」

 

私はキンジに冷や汗を見られないようにするために計画だけをしてさっさと戻ろうと思った。

 

 

 

金次side

やはり理子も探っていたか。あの力は俺らなんかが太刀打ちできるようなものではないからな。今後は注意しながら生活していk「キンジー!」

 

ああ、見つかった。

「キンジアンタ何してたのよ!」

「考え事をしていた」

「バカキンジ!」

「意味わからねーよ!」

「まあいいわ、キンジ、どこ行くの?」

「ゲーセンだ」

「ゲーセン?」

 

コイツはゲームセンターも知らないのか

 

「じゃあな、俺はそこへ行くからお前は帰れ」

「嫌!私もついていくわ!」

「なんでだよ!」

「アンタは私の奴隷なの!」

「知らねーよ!」

 

とこの後一悶着あったのだ




ありがとうございました!
次回はバスジャックです!
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ではまた次回でお会いしましょう!

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